日曜討論 2016年2月28日放送回

『日曜討論』(にちようとうろん、Sunday Debate)は、NHKのテレビおよびラジオで放送される討論番組である。NHKでは戦後初期のころから、毎週日曜日に『国会討論会』『政治座談会』『経済座談会』と題した国会議員、政治関係者、財界・経済専門家をゲストに招いた番組を放送、放送時期とテーマによって題名を変えたが、1994年4月よりこれらの番組名を統合・一つにまとめ、現在のタイトルとした。

出典:goo Wikipedia

放送日 2016年2月28日(日) 9:00~10:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
09:00~

アメリカ大統領選挙の候補者選びの動向を専門家に聞く。共和党はトランプ氏が過激な発言で支持者を集めている。民主党はクリントン氏が苦戦、サンダース氏が追い上げ。

きょうの論客は、東京大学・久保文明、弁護士のケント・ギルバート、タレントのパックン、東京大学・藤原帰一、慶應義塾大学・渡辺靖。

キーワード
アメリカ大統領選挙
トランプ氏
共和党
民主党
クリントン氏
サンダース氏
久保文明
ケント・ギルバート
パックン
藤原帰一
渡辺靖

日曜討論 (ニュース)
09:02~

アメリカ大統領選挙の候補者選びについて、共和党のトランプ氏と民主党のサンダース氏が台風の目となっていると紹介した。

大統領選挙の仕組みを紹介。先に最新情報として、民主党候補者選びの第4戦・サウスカロライナ州でクリントン氏が勝利を確実にしたと紹介した。共和党はトランプ氏が3勝1敗。

大統領選挙の仕組みを紹介。民主党・共和党が各地で党員集会・予備選挙を行い、大統領の候補者を決める。3月1日の「スーパーチューズデー」にはこれらが集中し最大の山場となる。民主党はクリントン氏が3勝、サンダース氏が1勝。共和党はトランプ氏が3勝、クルーズ氏が1勝。トランプ氏は政治経験がなく、共和党でありながらTPPに反対、過激な発言で支持を集める。2位のクルーズ氏と3位のルビオ氏は「オバマケア」に反対の立場。クルーズ氏とルビオ氏は不法移民への市民権付与で反対・賛成と意見が分かれる。

大統領選挙の候補者選び、民主党ではクリントン氏とサンダース氏が一騎打ちに。ともに格差の是正を訴えており、TPPについてはクリントン氏が反対を明言した。

大統領選挙の背景について聞く。久保文明は、現状への不満や怒りが新しい候補への支持を生んでいると答えた。藤原帰一は、サンダース氏は攻め切れないと思われる、トランプ氏は最後まで勝ってしまう可能性があると紹介した。渡辺靖は、共和党でベテラン候補が落選することはよくある、背景には政治不信が大きいと答えた。

大統領選挙について聞く。ケント・ギルバートは、戦争を知らない若者たちが民主党のサンダース氏を支持している、共和党のトランプ氏は芸能人扱いされどんな失言も許されているという背景があると答えた。パックンは2人の躍進について聞かれ、どちらも自分の気持ちを素直に言っていることから「本物感」が支持されていると答えた。

続いてアメリカの格差社会について聞く。渡辺靖は、巨大政党や巨大企業が中産階級の怒りの矛先となってきた、トランプ氏はこれらをうまくすくいあげていると答えた。久保文明は、トランプ氏は圧倒的な資金力で選挙を戦っている、サンダース氏はオバマ大統領を凌ぐ個人献金が選挙を支えておりどちらもクリーンなイメージを生んでいると答えた。藤原帰一はどちらも主張が内向きであると聞かれ、候補者から政策が見えてこないことも不安と答えた。

大統領選挙について聞く。ケント・ギルバートはTPP反対の候補者が多いと聞かれ、全員が反対だが選挙が終われば賛成に回るので問題ないと答えた。他にも過激な主張を選挙後に翻す例は多く、トランプ氏は3回の結婚・4回の破産を経験しておりやり直しに慣れていると答えた。渡辺靖はトランプ氏の突破力が支持されていると聞かれ、討論会を欠席する・暴言を吐くなどの行動も期待の要因となっている、マスメディアの利用にも長けていると答えた。パックンはトランプ氏について聞かれ、政治不信は政治家のまいた種であり、共和党ではトランプ氏以外にも改革派からしか大統領候補が出ない事態となっていると答えた。

大統領選挙について聞く。ケント・ギルバートは、オバマ大統領になってから議会が大統領の行動を阻止するようになったことがさらなる政治不信と極端な候補者を生んだと答えた。久保文明は、アメリカでは政党が開かれており誰でも党員になれる、2つの党の党員を行き来する政治家も多いと答えた。藤原帰一は共和党の体制の変化について聞かれ、主流派に反逆するグループが勢力を持っており分裂状態にあると答えた。

大統領選挙について聞く。ケント・ギルバートは、政治不安が高まると多少独裁的でも強いリーダーシップが求められるようになると答えた。パックンは格差是正をサンダース氏がうたっていることについて聞かれ、民主党には格差是正の意思が共通しており共和党にはないと答えた。渡辺靖は、メッセージが先行しているが実現性が問われていない、過去の選挙でも具体案を提示せずに候補者が戦っていると答えた。

続いて、民主党の大統領候補選びの今後について聞く。久保文明は、アメリカには社会主義者が増えてきておりサンダース氏の勝利した州では国民の3割に達した、クリントン氏の性格が若者に合わないとの見方もあると答えた。パックンはサンダース氏について、記念立候補にすぎなかったが予備選を通じてクリントン氏の政策を社会主義寄りに引っ張る役割を果たしていると答えた。ケント・ギルバートは、クリントン氏は国務長官時代に過去の問題の捜査が明るみに出るリスクがあると答えた。パックンは疑惑はあるが有罪となったことはないと反論した。

民主党の大統領候補選びの今後について聞く。藤原帰一は、クリントン氏は既成政党の顔であり候補としては弱い、革命をうたうサンダース氏に支持者を奪われ政策も弱腰になってしまう懸念があると答えた。久保文明は、日本にはクリントン氏以外の政策が読めないとの声もあると聞かれ、他にもルビオ氏が尖閣諸島問題に関心を持っており日本に主権を認めるべきとの立場である、トランプ氏は日米安保条約も知らないように見えるなどと答えた。渡辺靖は、トランプ氏との対決になると既成政党の顔であるクリントン氏には戦いにくくなると答えた。

これまでのオバマ政権の歩みを紹介。医療保険改革法が成立、オバマケアと呼ばれた。イラクからの米軍撤退も達成。2014年に議会選で民主党が敗北、2015年にはキューバとの国交回復・イランとの核合意など外交の実績を急いだ。

オバマ政権の評価を聞く。パックンは、その前のブッシュ大統領よりは大いに評価できる、イメージ問題を抱え続けているのが残念と答えた。ケント・ギルバートは、共和党員はオバマ政権を妨害すると決めて理性を失って行動してきたと答えた。

オバマ政権の評価を聞く。久保文明は、経済政策や外交政策は評価できる、国民が成果を評価していないことには説明不足や失点の増加があるかもしれないと答えた。藤原帰一は、ブッシュ大統領時代にはイラクへの戦争がありオバマ政権は反動で戦わない国家になった、初期には評価を集めたが外交影響力を弱める結果となったと答えた。ケント・ギルバートは、戦争への介入をやめたことには賛成だがトランプ氏の台頭は複雑に感じると答えた。

オバマ政権の評価を聞く。渡辺靖は、オバマ大統領には「オバマ的手法への幻滅」から生まれたジレンマがあり、民主党からは妥協していると言われ、共和党からは不十分と言われていると答えた。久保文明は、論点が過激になりすぎて討論の質が下がっている、移民の強制退去は共和党時代にも行われているなどと答えた。

アメリカは「世界の警察官ではない」との立場を掲げており、新しい大統領の姿勢が注目されている。ブッシュ前大統領の時代にはアフガニスタン侵攻、イラク戦争などを行った。オバマ大統領はイラクからの撤退を実現している。

アメリカの今後について聞く。藤原帰一は、選挙では強硬論が出ているがどの候補でも選挙後に方向性が大きく変わることは考えにくいと答えた。中国については大規模な抑止で中国の行動が変わることは考えられないと紹介した。久保文明は、トランプ氏が当選したとしても内政を重視するだけで終わってしまう、外交で理にかなわない妥協をするおそれもあると答えた。ケント・ギルバートは、国際社会ではアメリカ一国での存在感が示せず強調が必要となっている、イランの核合意については評価したいと答えた。

アメリカの今後について聞く。パックンはオバマ大統領の身を引く政策は正しいと述べ、バランスを保ちながらの関係構築が求められると答えた。渡辺靖は、アメリカに対する見方を世界が変えていくことも必要と答えた。

ケント・ギルバートは日米関係について聞かれ、どの候補も日本に対しては自立を求める立場にある、憲法改正についても賛成していると答えた。パックンは憲法改正は日本の自由であるが、日本が軍を持ち核保有国となるなら軍事競争につながりかねないとの考えもあると答えた。ケント・ギルバートは、中国はすでに軍拡に踏み切っており日本による抑止という考えは古いと答えた。パックンは日本がさらに上を行く可能性もあると反論した。藤原帰一は、憲法改正なくても米軍と協力する体制はあると前置きした上で、トランプ氏が大統領になったらほめちぎった上で味方につければよいと答えた。トルコやサウジアラビアがアメリカの不介入を背景に力をつけており、新政権の課題となるとも指摘した。

大統領選挙の行方について聞く。パックンは、スーパーチューズデーでクリントン氏・トランプ氏が優勢でなくなればすべての情勢が変わると答えた。ケント・ギルバートは、共和党の候補の行方に期待したいと答えた。渡辺靖は、スーパーチューズデーで別の候補が復活した例もあると答えた。藤原帰一は注目の州を聞かれ、オクラホマ・バージニアを共和党のルビオ氏が取れるか、クルーズ氏の脱落の時期も鍵になると答えた。久保文明は、トランプ氏を止めるのは難しいように思えると答えた。

番組HPとTwitterの案内。

この番組はNHKオンデマンドでも配信。

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アメリカ大統領選挙
トランプ氏
共和党
民主党
サンダース氏
大統領選挙
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