日曜討論 2016年2月14日放送回

『日曜討論』(にちようとうろん、Sunday Debate)は、NHKのテレビおよびラジオで放送される討論番組である。NHKでは戦後初期のころから、毎週日曜日に『国会討論会』『政治座談会』『経済座談会』と題した国会議員、政治関係者、財界・経済専門家をゲストに招いた番組を放送、放送時期とテーマによって題名を変えたが、1994年4月よりこれらの番組名を統合・一つにまとめ、現在のタイトルとした。

出典:goo Wikipedia

放送日 2016年2月14日(日) 9:00~10:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
09:00~

北朝鮮が事実上の弾道ミサイル発射を強行。国連の安全保障理事会は非難声明を発表、制裁には中国が慎重な立場を崩していない。日本は人の往来の規制を強化するなどの独自の制裁を決定した。北朝鮮は拉致問題の調査中止を発表した。

きょうの論客を紹介。前駐米大使・藤崎一郎、東京福祉大学・遠藤誉、拓殖大学・武貞秀士、早稲田大学のリー・ジョンウォン(李鍾元)。

キーワード
ミサイル
北朝鮮
安全保障理事会
パワー国連大使
拉致問題
藤崎一郎
遠藤誉
武貞秀士
リー・ジョンウォン(李鍾元)

日曜討論 (ニュース)
09:02~

きょうのテーマを発表。北朝鮮のミサイル発射と核開発、拉致問題の調査中止の一方的な発表などについて扱うと紹介した。

北朝鮮による拉致問題の調査中止発表について紹介。発表はおととい行われ、日本からは抗議を行うとともに岸田外相は遺憾の意を示すとともに最大限努力していくと答えた。家族会代表の飯塚繁雄さんは、ある程度予想していた、政府には新たな枠組みでの交渉を求めると答えた。横田早紀江さんもコメントを発表した。

北朝鮮による拉致問題の調査中止についてトーク。藤崎一郎は、北朝鮮はストックホルム合意全体を破棄するとは言っていない、日本の世論が割れないようにして交渉を続けるべきと答えた。遠藤誉は、北朝鮮は拉致問題を政治利用しており問題を分けるための努力が必要だったと答えた。武貞秀士は、日本は常に対話を呼びかけており北朝鮮の対応は過剰であると答えた。李鍾元は、韓国やアメリカも制裁を強めていると答えた。

北朝鮮による拉致問題の調査中止についてトーク。藤崎一郎は、北朝鮮はストックホルム合意で拉致問題を初めて認めた、国際社会と協力しながらの対応も行うべきと答えた。遠藤誉は、終戦後の遺骨問題なども一緒に扱われて拉致の問題が薄れてしまっていると反論した。武貞秀士は、日朝国交正常化をインセンティブとして示すなど遠回しの交渉が実を結ぶ可能性もあると答えた。

北朝鮮に対する日本独自の制裁の内容を紹介。北朝鮮国籍の人の入国を原則禁止する、外国人の核・ミサイル関連技術者の再入国を禁止する、送金を原則禁止する、北朝鮮に寄った船の入港を禁止するなどが新たに決まった。韓国はケソン工業団地の操業を中断、アメリカでも資産凍結などの法案が可決した。

北朝鮮への制裁についてトーク。李鍾元は、日本はもともと交易の全面禁止など重い制裁を科している、韓国は中国への圧力などの目的から負担覚悟で新たな制裁を行ったと答えた。藤崎一郎は、北朝鮮にとっては送金の停止がとくに大きな打撃になるなどと答えた。武貞秀士は、北朝鮮の指導者の預金口座を凍結することは面子にかかわることから反発があった、ケソン工業団地の停止は評価したいと答えた。遠藤誉は、中国に制裁の予定はない、制裁は中国やロシアへの抜け道を強化することにつながると答えた。

北朝鮮に対する国連の制裁決議の動きを紹介。今回の核実験・ミサイル発射については、国連安保理が非難声明を採択したが、制裁に対し中国が反対し交渉が難航している。

北朝鮮に対する国連安保理の制裁決議についてトーク。李鍾元は、中国には北朝鮮を重視する動きが生まれつつある、韓国がアメリカのミサイル防衛「THAAD」を導入することを決めたことにも反発していると答えた。武貞秀士は、中国は海洋進出でアメリカと対立しているという背景もあると答えた。遠藤誉は中国の姿勢について聞かれ、中国はこれまで制裁に賛成してきた、アメリカの制裁提案は中国にダメージを与える内容であり反発していると答えた。武貞秀士は中国の反発について聞かれ、中国は過去には決議に賛成するだけでなく修正を求めてきた、常に足を引っ張っていたと答えた。藤崎一郎は、制裁決議までの長期化には米中関係だけでなく、中国が苦渋の決断をしたという北朝鮮への演出も含まれていると答えた。李鍾元は制裁について、中国を圧迫する内容の制裁は採択されれば効果があるが難しいと答えた。遠藤誉は、中国にとっては北朝鮮がアメリカに対する防波堤でもある、戦争となればアメリカと戦うことになり全力で避けようとしていると答えた。

北朝鮮に対する国連安保理の制裁決議についてトーク。藤崎一郎はアメリカの制裁決議について聞かれ、日本の独自制裁との一体化も感じるなどと答えた。李鍾元は韓国では慰安婦問題の合意もあったと聞かれ、慰安婦ではまだ尾を引いている、北朝鮮については中国寄りの政策だったが日米韓の強化に考えが変わったとみられると答えた。武貞秀士は中国による協力の可能性について聞かれ、中国・北朝鮮間の貿易は中国の鉱工業に欠かせない、北朝鮮は外貨獲得に欠かせない相互依存の関係にあると答えた。遠藤誉は中国が北朝鮮寄りであるとの意見に反論し、北朝鮮の体制崩壊が中国に不利になるだけでありむしろ自立の道を探っていたなどと答えた。武貞秀士は、ミサイル発射場は中国国境にありミサイルは中朝合作とすら言えると反論した。藤崎一郎は国連安保理での議論について聞かれ、制裁は必要であり程度を中国と協議することになる、6か国協議の実施も重要となるなどと答えた。李鍾元は、現段階の制裁案は中国に責任を求める部分が大きすぎる、中国は核拡散などには否定的立場であり協力の余地があると答えた。遠藤誉はこれに賛同し、中国は習近平国家主席が北朝鮮よりも先に韓国を訪問するなど北朝鮮に圧力をかける動きもあると答えた。藤崎一郎は、中国が北朝鮮への交渉に最重要という固定観念を持ってはいけないと答えた。

続いて、北朝鮮の拉致問題との関連について聞く。家族会・飯塚繁雄さんは国連安保理による制裁決議の理由に拉致問題を加えるよう求めている。藤崎一郎は、理解が得られればやるべきだが無理やり行う必要はないと答えた。

続いて北朝鮮の軍事技術への分析を紹介。ミサイルについては防衛省はテポドン1号・2号・2号派生型の威力を分析し、派生型で最大1万キロの距離を航行できるとしている。今回のミサイルについては中谷防衛相は派生型に類似するとし、韓国国防省は1万2000キロと見積もっている。核開発については水爆に成功などとしているが、実力は未知数とされる。

北朝鮮の軍事技術についてトーク。武貞秀士は、国際社会はミサイルを失敗と報じているが実際には技術が改良されつつあると答えた。李鍾元は韓国も脅威を感じていると振られ、「THAAD」以外にも対処の形はあった、核開発についても脅威と見なしていると答えた。藤崎一郎は、実際に攻撃すれば反撃されるだけであり瀬戸際外交に使うとの見方が強いと答えた。

北朝鮮のキム・ジョンウン第1書記を囲む体制の変化を紹介。対外的に穏健派とされる有力者について、処刑や不明な形での失脚が相次いでいる。最近では総参謀長が新たに死刑執行と伝えられた。

北朝鮮の体制についてトーク。李鍾元は、強硬派が台頭しているとの懸念は去年からあった、チャン・ソンテク氏の粛清は古い勢力の排除だった、自らの体制を守りながら行政には改革派を起用するといった二面性がみられると答えた。遠藤誉は、中国は北朝鮮がどんな暴走をするかわからないと危険視していると答えた。武貞秀士は李鍾元の意見に同意し、経済再建を掲げる「並進路線」がみられると答えた。中国と韓国との国交の影響について聞くと、中国と北朝鮮の関係は変わっておらず蜜月状態が続いていると答えた。李鍾元がこれについて聞かれ、関係は一枚岩ではなく多様化・流動化していると答えた。藤崎一郎は、北朝鮮の体制はまだ過渡期にあるとみるべきと答えた。

北朝鮮の体制についてトーク。遠藤誉は、北朝鮮に武大偉氏が訪問していた目的を聞かれ、6か国協議の再開と「お土産」としての中朝首脳会談を狙っていたとみられると答えた。李鍾元は、強硬論と対話路線の間のぶれ方が激しくなっていると答えた。武貞秀士は中国と北朝鮮の今後について聞かれ、北朝鮮はアメリカとの直接協議を求めている、中国が6か国協議の再開を目指す思惑にはこれを止める狙いがあると答えた。藤崎一郎は、アメリカと北朝鮮が平和協定を結ぶことは現実的には考えられないと答えた。

北朝鮮の今後の動きについてトーク。遠藤誉は、中国と北朝鮮の関係の強さについて反論し、台湾との国交樹立の動きでは中国が国交断絶をちらつかせたと答えた。北朝鮮の今後については、今後も北朝鮮が考えを変えることはないと答えた。李鍾元は、今後も緊張が高まる危険があり働きかけが必要と答えた。武貞秀士は、アメリカとの関係を強めようと動くはず、過去にはインドやイランが核を持ちながらアメリカと和解していると答えた。

番組HPとNHKオンデマンドの案内。

キーワード
北朝鮮
ミサイル
拉致問題
核開発
岸田外相
飯塚繁雄さん
家族会
早紀江さん
ストックホルム合意
韓国
アメリカ
制裁
ケソン工業団地
国連安保理
THAAD
慰安婦問題
6か国協議
習近平国家主席
テポドン
キム・ジョンウン第1書記
チャン・ソンテク氏
キム・ヤンゴン氏
カン・ソクジュ氏
キム・ヨンチョル氏
リ・ヨンギル氏
並進路線
武大偉氏
中国
日曜討論
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