日曜討論 第1部「緊急分析 北朝鮮“ICBM”発射」第2部「障害者殺傷事件1年」

『日曜討論』(にちようとうろん、Sunday Debate)は、NHKのテレビおよびラジオで放送される討論番組である。NHKでは戦後初期のころから、毎週日曜日に『国会討論会』『政治座談会』『経済座談会』と題した国会議員、政治関係者、財界・経済専門家をゲストに招いた番組を放送、放送時期とテーマによって題名を変えたが、1994年4月よりこれらの番組名を統合・一つにまとめ、現在のタイトルとした。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年7月30日(日) 9:00~10:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
09:00~

北朝鮮のミサイルと思われる映像を紹介した。ミサイルは高度3500キロを超えた。北朝鮮は挑発を加速させている。

緊急分析、北朝鮮のICBM発射について。おとといの深夜、ICBMを発射した。どう北朝鮮と向き合うべきか、3人の専門家に解説してもらう。障害者殺傷事件から1年。悲劇を繰り返さないために、何が必要か。

キーワード
ICBM
北朝鮮

第1部「緊急分析 北朝鮮“ICBM”発射」 (ニュース)
09:01~

キヤノングローバル戦略研究所の宮家邦彦さんは、北朝鮮は、核弾頭付きのICBMを持ち、アメリカと平和条約を結ぶことが目的だろうという。生き残りのためだ。記念日のためではないという。狙いはアメリカとの交渉で、戦争ではないという。

元海上自衛隊司令官の香田さんは、性能については上がっているという。前回の結果がよかったので、核弾頭と同じ重さのものを積んでいただろう。今回は性能を誇示することが目的だった。次回は、日本を超えて飛ぶことが考えられる。アメリカが迎撃実験をしたことは、北朝鮮は深刻にとらえている。データをできるだけ出さいないために、夜間であったという。

早稲田大学教授のリー・ジョンウォンさんは、最大の飛距離を示すことが目的だったという。実践能力を示したという。攪乱戦術を行った。アメリカとの平和協定を狙っているが、核ミサイルの完成を目指している。

北朝鮮は、アメリカに対し、どのような反応を引き出すから問題だろう。ICBMを完成させれば、アメリカにとっての本土の問題となる。アジアだけの問題ではなくなる。北朝鮮の総括はアメリカにあるだろうと宮家さんはいう。

北朝鮮はおととい午後11時42分ごろ、火星14型のICBMを発射した。高度は3500キロ以上で、45分間飛翔した。これまでで、飛行時間が最も長く、高度も最も高い。奥尻島沖に落下した。北朝鮮は、金正恩委員長立ち会いのもと、ICBM2回めの発射実験に成功したと発表した。アメリカ国防省は、射程5500キロ超のICBMであると分析した。

安倍首相は、きのう、安全に対する脅威が重大かつ現実のものとなったと述べ、北朝鮮を非難した。香田さんは、日本とは関係ないように見えるが、実は、北朝鮮の開発のパッケージとしてみた場合、日本にも脅威が近づいていると見るべきだろうという。

アメリカ、韓国、日本は圧力強化で、意見が一致。中国は発射を非難した上で、各国に自制をと呼びかけている。圧力を強めるという基本線はそれでいいと宮家さんがいう。しかし、北朝鮮は断念しないだろう。軍事的圧力だけで北朝鮮は、力は弱めないだろう。中国はどう動くのかが気になる。力学的に考えたら、中国は、動かないだろう。アメリカと中国で、朝鮮半島の青写真がないために、中国とアメリカが一緒になることはないだろう。リー・ジョンウォンさんは、圧力は必要だが、打開策がないという。アメリカを中心に、圧力を加えながらも、中国、ロシアも加えて、外交的な関係を考えなければいけない。残された時間は少ないという。香田さんは、イギリスまで射程に入っているため、ヨーロッパも当事者になる可能性があるという。ドイツと北朝鮮は仲がいいので、ヨーロッパ諸国を巻き込むことを北朝鮮に意識させることもひとつの戦略だという。企業などにピンポイントの二次的制裁をかけていくべきだろうと宮家さんがいう。中国とロシアなどを制裁の対象にすることが必要だという。軍事的制裁は副作用が大きいとリー・ジョンウォンさんがいう。中ロも、北朝鮮には懸念を抱いている。現状を悪化させないようにいなければいけない。アメリカ政府は、今、ゆらいでいるので、中国やロシアに対しても正しいメッセージを出せないと宮家さんがいう。日中韓で協力していかなくてはならない。香田さんは、日本が一番北朝鮮からの情報を収集しやすいという。リーさんは、米韓合同軍事演習があるので、それをきっかけに、北朝鮮は姿勢を強めるかもしれない。日本は、中国ロシアとも対話ができるようにしないといけない。日本は隙を与えないことが必要だと宮家さんが語った。

キーワード
ICBM
ミサイル
北朝鮮
アメリカ
火星14型
朝鮮中央テレビ
排他的経済水域
キヤノングローバル戦略研究所
海上自衛隊
早稲田大学
安全保障
ムピョンリ(北朝鮮)
北海道
奥尻島
セカンダリー・サンクション
米韓合同軍事演習

第2部「障害者殺傷事件1年」 (ニュース)
09:20~

知的障害者施設で19人の命が奪われた殺傷事件から1年。被害者家族は今なお心に傷を抱えている。事件を起こした被告は今も傷害のある人に対する差別的考えを変えない。悲劇を繰り返さないために何が必要か6人の専門家と考える。

事件は去年7月26日。相模原市「津久井やまゆり園」に入所していた障害者が刃物で刺され、死者19人。重軽傷27人。殺人などの罪で起訴されたのは元職員の27歳の男性。事件から一年、被告と手紙のやり取りをし内容は、重度の障害者が不幸の元だと確信を持った。意思疎通が取れない人間を安楽死させるべきなど、犠牲者・負傷者・遺族への謝罪はなかった。一方入居者家族などにアンケートを行い、また同じような事件が起きないか不安、事件を通じて障害者を取り巻く環境の中に偏見・差別があるように感じ残念といった声が寄せられた。

久保厚子さんは、事件をキッカケに心無いことを言ったりすることが増えたように感じる保護者の意見が多い。逆に頑張ってと言ってもらえる方もいて両極端に分かれているとコメントした。そして犯人に同調したり援護する感覚の声が多いと思うとコメントした。

山本輝之さんは、事件が突きつけたものはいかに偏見・差別の社会を実現していくのが難しいかということと、犯人の特異性だけでは片付けられない制度の不備があったと思う。教育の問題や精神医療制度の問題などの不備を改善して新たな社会を実現していくことが犠牲者への報いだと考えているとコメントした。

諸澤英道さんは、人間の尊厳を大切にすることが大事。今回の事件は偏見や差別が大きくあり、最も憎むべき犯罪。世界的にはヘイトクライムという言葉があり、被告のような人には重い罰を与えるべきだが、日本社会はそれすらできていないのでいろんな問題を突きつけられたと感じたとコメントした。

五十嵐禎人さんは、重要なのは容疑者のような考えを持つことは別に精神障害じゃなくても起こりうる。なぜこのような考えを持つようになったか深く追求しなければいけない。本来であれば裁判で明らかにされるかもしれないが、今のところ充分な検討に至っていない。そしてこの事件は精神障害者が起こした事件だからとしてしまうと事の本質を誤って矮小化してしまうので、我々は充分な検討をしなければならないとコメントした。

野村恭代さんは、共生社会という観点からすると検討すべき面について触れられていない。具体的に地域移行を進めようという中で進んでいないこと、進まない原因に目を向けていないのが残念だった。また障害者の方々の施設に行くと、今回の事件が起こることで差別が助長されたという声も聞いていて、残念でもあるし考えていかなければいけない点だと思うとコメントした。

土井隆義さんは、差別意識が表に出てきやすくなったのは事実。この事件は差別だけでなくもう1つ要因がある。憎悪や社会からの疎外感が背景にあり、元になっている社会に安心できる居場所がないのではないかという考えが近年強まっている。もう一点セキュリティに対する意識が強まり、安全な人など危険な人など分断化は問題に含んでいるので、この問題は複雑だと思うとコメントした。

五十嵐禎人さんは、今後の裁判について精神診断と極端な考えを持ったかを調べることが重要でそこがはっきりしないと行けない。土井さんの話にもあったが社会からの孤立感や競争社会に乗れなかったなど社会的に広い問題があったのではとコメントした。

事件の後NHKが作った犠牲者の人柄などを紹介するサイトには、400通を超える声が寄せられた。内容は、子を持つ親として悲しみ・怒りは想像しただけで苦しい。それぞれに大切ないのち・人生があった。無駄な人間なんか1人もいない。世間には容疑者のような思いでいる人が多いのは確か。起こるべくして起きた。誰の心のなかにも犯人のような思想は少なからずあるという声があった。

被告の意見に賛同する意見もある背景に土井隆義さんは、近年のネットでエコーチェンバーの空間できた面がある。もう1つはハンデを背負っている人が優遇されているのではという錯覚が共感となって現れている。白黒に分ける感覚が広まっていることが背景にあるとコメントした。

キーワード
津久井やまゆり園
相模原市(神奈川)
全国手をつなぐ育成会連合会
ヘイトクライム
19のいのち
エコーチェンバー

スポット

この番組で紹介されたアイテムは登録されていません。
  1. 前回の放送
  2. 7月30日 放送
  3. 次回の放送