視点・論点 2015年12月8日放送回

視点・論点(してん・ろんてん)は、1991年10月から放送されている日本放送協会(NHK)のテレビニュース解説番組。NHKとしては公式にオピニオン番組として位置づけている。

出典:goo Wikipedia

放送日 2015年12月8日(火) 4:20~ 4:30
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
04:20~

オープニング「荷風の俳句カメラ」。

荷風の俳句カメラ (バラエティ/情報)
04:20~

永井荷風は明治・大将・昭和の3代に渡り活躍した長寿な文学者である。明治12年・1879年に東京に生まれ、昭和34年・1959年に戦争のため移住した千葉県の市川で亡くなった。79歳で死ぬまで現役の作家だった。荷風の良さは美しい日本語と、日々の暮らしの中に楽しいことや好きなことがいっぱいあるという、人生に肯定的なところ。与えられた命を瑞々しく、楽しく生きてやろうという強い意志に満ちていて、読者にも楽しく生きる知恵を教えてくれる。荷風は20代にアメリカに留学し、パリでも遊んだ。明治の日本では夢の様なエリートだった。実際日本に帰国してフランス物語を刊行すると多くの人に支持された。永井荷風は世界戦争の真っ只中で、一人ひとりの人生の大切さを主張した。生きる楽しさを説くことで、戦いの時代への抵抗とした。絵を見ることや描く楽しみ、楽器を演奏することや食いしん坊、そんな楽しさを知っている人がどうして争いを好むかと言っている。

家風は俳句が大好きだった。二十歳の頃から友達と一緒に俳句を作っており、年齢とともに自身のシングルライフのつぶやきとして俳句を読んだ。家風の著名な日記にも、しばしば俳句が書付けられている。面白いのは荷風の俳句の眼差しが、彼の好きだったカメラの視点を思わせること。荷風は街の風景のスナップ写真を撮っていた。末枯れて、侘びしい、猥雑なスナップが多い。庶民の生活の一瞬を捉えるカメラと、五七五の小さな器の中に日常の一瞬をとらえる俳句とは、荷風の中で実に仲良く響き合うものなのだとわかる。荷風の俳句のいくつかを紹介した。荷風は大きい物より小さい物、頑丈なものより弱くて儚いものを好んだ。日々の暮らしを優しく小さく包んでくれる俳句こそ、荷風にとって穏やかな平和のシンボルであった。そして俳句は身体こそ小さいが豊かでユーモアな伝統を持ち、自虐ネタや人生をあたたかくする笑いが仕込まれている。美しい叙情性とともに笑いとユーモアは荷風文学の大きな特徴である。

キーワード
永井荷風

エンディング (その他)
04:29~

エンディング映像と次回予告。

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