視点・論点 2018年2月20日放送回

視点・論点(してん・ろんてん)は、1991年10月から放送されている日本放送協会(NHK)のテレビニュース解説番組。NHKとしては公式にオピニオン番組として位置づけている。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年2月20日(火) 4:20~ 4:30
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
04:20~

オープニング映像。

富と成功の福音の国 アメリカ (ニュース)
04:20~

ニューヨーク5番街のトランプタワーから南へ30分歩いたところに小さな教会がある。400年近く前に創立され、アメリカで最も古い教会の一つ。その正面玄関には50年以上牧師を務めたノーマン・ビンセント・ピールの銅像がある。ピールは1952年に積極的考え方の力という本を出版して一躍有名になった。この本は3年に渡ってベストセラーを続け、アメリカで500万部、全世界で2000万部を売り上げたと言われている。この本の中身は「自信を持ちなさい」。物事の積極的な面を観れば万事がうまくいく。楽観的に物を見れば必ず成功するがピールのメッセージ。キリスト教の牧師だったピールはこれを聖書の言葉で教え、同じ事実でも見方によって変わることを押した。これはアメリカ生んだプラグマティズムという伝統も取り入れられている。

1960年代の終わりごろピールの説教に心酔したドナルド・トランプは言葉を徹底的に受け入れ、積極的施行の模範となった。今でも演説で単純な言葉を繰り返す。ピールでも青年実業家として知られるようになったトランプを自分の最高の弟子と褒めていた。1983年にトランプタワーが完成するとピールはトランプが全米一の建設家になると祝福した。2年前の大統領選挙では白人福音派の8割がトランプに投票したと言われている。父からプロテスタントの労働倫理を受け継いでおり、生活には禁欲的なところがある。ピールの信仰を体現している。一般に宗教には善悪や道徳を超える価値観が備わっているが、同時に因果応報などの考えもある。聖書にも神は正しいものに祝福を与えると含まれている。アメリカに渡ったキリスト教はこちらを強調されるようになった。これは普通に機能していれば問題はないが、やがて正しい人が祝福を受けるが、祝福を受ける他人が正しい人になっていくなどキリスト教はアメリカで変質、「土着化」した。宗教は社会に深く根を下ろせば下ろすほど、土着化していきアメリカのキリスト教も結びつきが強くなり、自分の国への批判的で超越的な視点を失った。その結果を示しているのがピールの積極的思考であり、トランプ富と成功の福音。トランプが福音派の人に評価されているのは自分で稼いだ金で言いたいこと言い、いいなりになってきた既存の政治家たちとは違うから。また、あそこまで成功したのは神の祝福を受けたからだという逆転現象から指示している。

ここではこの世の成功は神の祝福はイコールで結ばれている。ローマ時代の言葉では「民の声は神の声」だが、これは勝ち組にしか通じない論理で、負けは説明できない。失敗した人は正面から受け止められず陰謀論が流行り他に原因の探す。アメリカの現状を理解するには政治や経済の説明だけでなく人々の心の声に耳を傾ける必要がある。それをどのように受け止めるかがトランプ政権の今後はそこにかかっている。

キーワード
ノーマン・ピンセント・ピール
積極的考え方の力
ドナルド・トランプ
ピール
キリスト教

エンディング (その他)
04:29~

エンディング映像。

「視点・論点」の次回予告。

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