放送日 | 2017年11月15日(水) 7:00~ 7:45 |
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放送局 | NHK総合 |
政府は幼児教育や保育の無償化にあたり、自治体独自の基準で設置している保育所など原則すべての認可外の施設も対象とする一方、そうした施設の利用者には上限を設けて現金を支給するなどとした原案をまとめた。それによると、幼児教育や保育の無償化にあたっては3~5歳まではすべての子どもを、0~2歳までは所得の低い、住民税が非課税の世帯の子どもだけを対象とするとしているほか、ひとり親家庭の子どもは基準の緩和も検討するとしている。そして、無償化の対象には認可されている保育所などに加え、自治体独自の基準で設置している保育所、事業所内の保育所、ベビーホテルなど原則すべての認可外の施設も含めるとしている。また、認可外施設の利用者には申請にもとづき現金を支給するものの、上限を設けるとしていて、月額2万5700円とする案を示している。一方で、延長保育や一時預かり、病児保育などは無償化の対象には含めないとしている。政府は今後の与党との議論も踏まえ、具体的な制度設計を急ぐ方針だ。
希望の党はきのうの両院議員総会で、新しい執行部の発足を受け、小池知事が都政に専念したいとして代表を辞任した。小池知事が希望の党を立ち上げたのはことし9月。当時の民進党の前原代表が希望の党と事実上合流する方針を決め、公認調整が行われた。排除発言などで、衆議院選挙では50議席の獲得にとどまった。小池知事は昨夜開かれた都民ファーストの会のパーティーで都政運営に専念する考えを示した。こうした中、7月の都議選などで小池知事と連携してきた都議会公明党の東村幹事長は「都政に専念するという約束は国政選挙の前面に出たことでほごにされている。これからは知事与党ではなく、知事とは一線を画し是々非々で判断していく」と述べた。希望の党の新代表には玉木氏が就任。ただ、党内には新代表の決め方について批判も出ている。また、政策で独自色を出しても行き詰まるとして、立憲民主党などとの連携を求める声が聞かれるなど路線を巡る意見の違いも残っていて、党の結束を図れるかどうかが課題になる。
横綱・日馬富士は先月25日、巡業先の鳥取市に入った夜、貴ノ岩を殴るなどしてけがをさせたという。貴ノ岩は九州場所を休場するとともに、頭の骨を折るなどのけがで2週間の治療が必要という診断書を提出した。日馬富士の師匠の伊勢ヶ濱親方はけがをさせたことを認めたという。貴ノ岩の師匠・貴乃花親方は先月末に被害届を提出していたことを明らかにした。複数の関係者によると、現場には白鵬や鶴竜など複数の力士が同席し、日馬富士は酒に酔った上で貴ノ岩の態度に腹を立てて殴ったという。日本相撲協会は鏡山理事を責任者とする危機管理委員会に法律専門家を加えた上で、九州場所後に同席した力士に事情を聞くなど事実関係を調査し、処分を決める方針だ。
安倍総理大臣は昨夜閉幕したASEAN関連の首脳会議などで、北朝鮮に対し圧力を最大限にまで高めるよう各国に要請した。安倍総理大臣としてはアメリカや韓国に加えて中国、ロシアの協力も得て北朝鮮を孤立化させ、核やミサイル開発の放棄を受け入れさせたい考えだが、北朝鮮は反発を強めていて、先行きは見通せない状況だ。一方、安倍総理大臣は日本時間のきょう正午ごろ帰国の途につき、あさってには所信表明演説に臨むことにしている。
北朝鮮への圧力強化で最も重要なのは中国の協力を引き出せるかどうか。一連の外国出張で安倍総理大臣は習近平国家主席、李克強首相と相次いで会談し、関係改善に取り組むことを確認した。安倍総理大臣としては早期に日中韓3カ国の首脳会議を実現し、シャトル外交の再開に道筋をつけたい考えだ。また、中国側も期待する経済面での関係強化を通じて、安全保障面での連携も進めていきたいとしていて、中国との関係改善は北朝鮮情勢の打開に向けた試金石にもなりそうだ。
京都の天龍寺から中継。池を囲むように植えられたもみじが日に日に赤くなってきている。この天龍寺が最も美しく見えるのが朝と言われている。池にはもみじが映り、逆さもみじが見られる。これからさらに秋が深まっていくと、景色全体が錦絵のような美しい紅葉に彩られていく。天龍寺の紅葉は来週いっぱい楽しめそうだ。
全国の天気予報を伝えた。
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて40年経過し、横田早紀江さんがNHKのインタビューに応じ、体力的に限界に来ていると拉致被害者の1日も早い帰国に向けた政府の取り組みを求めた。北朝鮮に拉致されたとする情報がもたらされたのは平成9年でこれまで長い戦いが続いてきた。15年前に拉致を認めた北朝鮮と日本との協議は3年前に再開したが、その後は膠着状態にある。家族はトランプ大統領と面会するなど被害者の1日も早い帰国に向け、活動を続けているが、先行きは見通せない状態が続いている。85歳になった横田滋さんは足腰が衰え、介護が必要になっている。
ランチョ・テハマの小学校や周辺で男が銃を乱射した。男は複数の場所で銃を発砲し、これまでに4人が死亡し、児童含む複数のけが人が出ている。男は事件後、警察により射殺されたとのこと。ランチョ・テハマは人口1500人の小さな街で警察は事件の詳しい経緯を捜査している。
イラン・イラク国境付近で地震が発生した。マグニチュード7.3の地震から2日経過し、被害はイラン側の山間部に集中していて、イラン国営放送は530人が死亡し、7460人がけがをしたと伝えた。現地では生存者がいないか懸命の捜索が続けられている。イラン政府はテント・食料・防寒具を重点的に支給する方針だが、供給は追いついていない。現地ではこの時期、夜間の気温が氷点下になることもあり、イラン政府は被災者支援に全力をあげることにしている。
今日のテーマは「修学旅行」。11月は高校生の修学旅行が多い時期。修学旅行の行き先1位は沖縄。沖縄は13年連続1位。ひめゆりの塔などをまわるのが定番だが、沖縄の今を見つめる修学旅行が注目。この日、生徒たちがやってきた。向かったのは、沖縄戦で大きな被害を受けた場所。語り部の話しを聞きながら当時住民や日本兵の隠れ場所の洞窟をみてまわる。さらに、今の沖縄にも目を向ける。訪れたのは普天間基地。基地問題について学ぶ。地元沖縄出身の国仲さん。戦争で亡くなった人たちの名前が刻まれている平和の礎。ここに、国仲さんのひいおじいさんの名前もある。活動を続ける中で、戦争の歴史だけでなく、今の問題も伝えるべきと思うようになった。国仲さんは、大学在学中だった3年前、修学旅行をプロデュースする会社を立ち上げた。沖縄を訪れる、全国の若者たちに、修学旅行をきっかえに、基地問題を知ってもらう。企画した、修学旅行では基地を見た後、宜野湾市立博物館に向かう。市の中心に普天間基地があるのがわかる。その後、琉球大学に訪れた。さまざまな意見を実感させる。それぞれの立場によって意見が違い、解決が難しい問題を学ぶ。こうしたプログラムを通じて生徒たちはあまり知らなかった基地問題に関心を持ち始めた。沖縄の現実を知ってもらう修学旅行。これにより、基地問題が沖縄だけの問題ではないと考える若者たちが増えてほしいと国仲さんは願っている。
沖縄の修学旅行について「実際に行ってみて見てみないとわからないことはたくさん。さまざまな立場から考えてみることで、高校生たちは意識が大きく変わった」などと和久田麻由子は語った。現在は年間100校でこの修学旅行が実施されている。依頼が急増しているため、今後多くの学校を受け入れられるようにしていくという。
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