プロフェッショナル 仕事の流儀 小児外科医・山高篤行

放送日 2015年3月16日(月) 22:00~22:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

山高篤行は子ども特有の疾患などから1万人を救ってきた。教科書通りに治療できない難病を治療するのが使命で不可能に立ち向かっている。

オープニング映像。

主題歌「Progress」(kokua)

キーワード
Progress

恐れの先に、希望がある (バラエティ/情報)
22:03~

順天堂大学病院に勤務する山高篤行は心配性で、今手がけている全ての書類を持ち歩いている。何をするのか一目するため大事な書類ほど床に置いている。スケジュールを書いた手帳は真っ黒で予定が終わると塗りつぶしていく。メモには著名人の名言も集めていた。

山高が診るのは0歳から15歳までの子供達。多くの子どもが生まれつき臓器に異常をきたしている。大人と違い1人1人症状が大きく違うため、その子どもに合った手術が求められる。この日、5歳のゆうたろうくんが難しい手術を控えていた。ゆうたろうくんの症状は世界的にも例が少なく、この5年治療の道を探ってきた。腎臓のうち片側を残せないか可能性を探ってきた山高だが、尿管が蛇行しているため尿が腎臓に逆流するため治療は難しい。しかし、この5年、ゆうたろうくんの成長を待った事でもう一方の腎機能は十分使っていける見込が立った。そして手術当日、全ての処置を行いゆうたろうくんの手術は無事、成功した。

生後8か月の腸が通常より下がっているため元に戻す手術を行った。メスを入れられるのはたった2cm。山高篤行は「ゆっくり、はやく」という気持ちで手術に挑んだ。

去年12月9日、13歳の患者を受け持つ事になった。松嶋律器くんは3年前から激しい腹痛に襲われているが原因が分からず、山高篤行の元にやってきた。山高にも原因はつかめず、唯一可能性があるこれまで1例だけ行われた肋間神経を取る手術だと考え切除した。しかし、1か月後、退院した律器くんから別の場所が痛み出したと報告が入った。2月4日、山高は一から痛みの原因を探っていき神経に局所麻酔を打ちながら痛みの場所を緻密に絞り出した。2日に渡る検査で治療の可能性が浮かんだ。

山高篤行は週に2回ジムに通っている。オペなど神経的に疲れるためリラックスできるという。

正月、山高篤行が横浜の実家に帰省した。今は亡き父親も外科医だった。山高は志など全くなかった。山高は幼い頃からとびっきりの心配性でそんな自分が嫌だった。自分を変えたくて山高は大学時代、やった事のないラグビー部に入り練習に喰らいつき外科医の道に飛び込んだ。外科医の仕事では心配性な性格が助けになった。執刀医になり10年目、山高の元に食べ物を胃に運ぶ食道が生まれつき途切れている富岡冬弥くんと出会った。代わりに小腸を移植する手術を別の病院で行ったが胸の上を通さざるを得ず膨らみとなった。その膨らみが動く事を周囲にからかわれいじめられていた。「死んでもいいから手術を受けたい」と冬弥くんに言われた時、山高は言葉に詰まった。これ以上の手術はリスクが高く他の医師にも見立てを回った。心の何処かで無理だと思っていた山高は宮野武教授から厳しい目で見据えられ「あきらめるのか?」と言われた。宮野教授はラグビー部監督として山高の恩師で山高の気の小ささを知っていた。そして、教授は山高に「不可能を可能にしろ」と伝えた。山高は手術の可能性を洗い直し手術に踏み切った。胸の骨を切り開いて小腸を通し胸の中に収める手術を行い成功した。そして山高は日本初の内視鏡下胆道閉鎖症手術などを次々実現していった。

手術を受けた富岡冬弥くんはもうすぐ高校生になる。将来の夢は父と同じものづくりの仕事だという。

山高篤行は若手の指導のため福岡市にある病院を訪れた。教えるのは患者からの希望が増えている内視鏡手術。体に小さな穴を開けて行うため術後の回復が早い。ただし特殊な操作が必要でエキスパートである山高すら難しさは消えない。山高は「子どもの将来のために傷も小さいし、明らかにアドバンテージがあると思います」と話した。

去年12がつ16日、3歳になる桐山華咲ちゃんが病院を訪れた。深刻な肺炎を患っており、その原因は嚢胞にあった。嚢胞は膿が溜まりやすく半年前の肺炎では命の危機に危ぶまれた。両親は華咲ちゃんの負担を考え、内視鏡手術を希望していた。内視鏡での肺切除は5年前、国内で初めて行われたばかり。今回の手術では下葉という部分を切除する事だが動脈と静脈があるため的確に血流を切る必要があり万一傷つければ命にかかわる。問題の箇所が癒着し動脈と静脈が隠れてしまってる可能性がある。手術前夜、山高は黙々と準備を進めた。

手術当日の朝、山高は華咲ちゃんの顔を見てから手術室ヘ向かった。そして、5時間に及ぶ手術が始まった。手術前の山高はビシっとキメないといけないから、重圧だと話、手術を開始した。手術は特別に呼吸外科医にも立ち合ってもらう。肺が癒着して静脈と動脈が隠れていたが癒着を除去、慎重に切除していった。静脈を見つけるが違和感を感じ探る、静脈が2本ある珍しいケースだった。すべての手順を終え、手術は成功した。手術翌日、華咲ちゃんは順調に回復していた。手術から5日後、華咲ちゃんは元気に退院していった。

山高篤行にとってプロフェッショナルとは、妥協を許さない準備、反省をする人、そして仕事を完璧に決めないと許せない人だと思うと語った。

キーワード
内視鏡手術
福岡市(福岡)

エンディング (その他)
22:47~

プロフェッショナル 仕事の流儀の次回予告。

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