プロフェッショナル 仕事の流儀 新春SP「樂家十五代・樂吉左衛門」

『プロフェッショナル 仕事の流儀』(プロフェッショナル しごとのりゅうぎ)は、2006年1月10日に放送が開始されたNHK総合テレビジョンの情報・ドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2013年7月21日(日) 9:00~10:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
09:00~

茶碗作りの名工として知られる十五代・樂吉左衛門の祖先は千利休から依頼を受け、純粋無垢は茶の湯の道具を作った長次郎という男だった。その長次郎以来の伝統を受け継いだ当代の新作製造を9ヶ月間迫った。

主題歌:Kokua「Progress」

キーワード
Progress
kokua
千利休

樂家十五代・樂吉左衛門 (バラエティ/情報)
09:03~

秋、樂さんは茶碗を作り始めた。春に比べ考える時間を置かず素早く作っていく。作業中、若いころから好きだった本阿弥光悦のイメージが思いがけず湧いてきた。それを樂は前向きに捉え喜んでいた。

1ヶ月後、茶碗に釉薬をかける窯焼き直前の作業に入ってた樂は悩み始めていた。歴代はそれぞれ自らの作風を追求し初代長次郎と対峙してきた。その末裔として自分はいかにあるべきか。

窯焼きの日がやってきた。従来の激しい茶碗に回帰するのか、静かな岩のタイプを追求するのか窯焼きを経て見定める。翌日茶碗の出来を見た樂は岩のタイプの茶碗に自分の方向性があると感じる。30年目の挑戦はこうして終わった。

当初穏やかな作風だった樂さんだが、展覧会で長次郎の作品と向き合ったことで表現をする茶碗の世界へいく決意をし、激しい作風へと変わっていった。しかし今表現とは何かを問う旅は大きな曲がり角に差し掛かっている。

樂家の長男として生まれた樂さんは焼き物ではなく彫刻を学ぼうと東京芸術大学に入学するが、表現の苦悩にぶつかってしまう。そんな中留学先のイタリアで出会ったゴヤやミケランジェロが樂さんを変えていった。それでもまだ表現をすることへの絶対的な自身が持てない樂さんは、ただ茶を飲むためだけの茶碗なら作れるのではないかと茶碗を作ろうと思ったという。

月樂さんは秋に始まるメディアアーティストの高谷史郎さんとの実験的な展覧会の打ち合わせをしてた。

焼貫黒楽茶碗「涔雲に浮かんで」と「女媧」の映像。

4月末、春の黒樂茶碗の窯焼きが始まる。息子の篤人さんも去年から同じ窯に作品を入れている。まずは息子の篤人さんの茶碗から焼きに入る。

世を徹した作業をし翌日の午後2時樂自身の作品も焼きにはいった。岩のような佇まいを目指した挑戦の茶碗も焼かれていく。ところが翌日焼きあがった岩をイメージした茶碗は翌日焼きが甘く失敗であったことが判明。新たな作風への挑戦は秋に持ち越された。

吉左衛門さんは、初代の長次郎の作品を特に意識している。長次郎の作品「面影」は、千利休の思想を体現し、徹底して虚飾を廃した茶碗となっている。それは豪華で壮麗なものに価値を置く当時の価値観を打ち破るものだった。吉左衛門さんは、「長次郎の茶碗が持つ激しさに拮抗する独自の茶碗を求めている」と話した。

吉左衛門さんが大事な作業である、春と秋しか制作しない黒樂茶碗削りの作業を行った。茶碗の表情はへらの入れ方一つで変わる。吉左衛門さんは、手びねりとこの削りの工程が重要だと考えているという。吉左衛門さんはこうした作業を3か月にもわたって行い、いくつもの茶碗をつくり上げる。3時間後、ようやく作業が終了した。吉左衛門さんは、「存在感の強い、黒い岩石みたいな茶碗を目指している」と話した。

削りの作業の最中、吉左衛門さんは突然作業所を飛び出した。吉左衛門さんは京都市久多に山荘を持っている。吉左衛門さんは、疲れた時や一人になりたい時に久多を訪れるという。かつて吉左衛門さんはこの地で茶碗を作ろうとしたが、上手く行かなかった。吉左衛門さんは、「古い家で作る方が自分の背負うものを感じながら集中して仕事が出来る」と話した。

吉左衛門さんには茶碗の制作に1つのルールがある。前衛的な茶碗を作る時、必ず同時に伝統的な茶碗を作るのだという。吉左衛門さんは、「伝統と革新の振り子のような連動が僕のスタイルなのかな」と語った。

樂家では土を砕く作業から最後の窯焼きまで一貫して自分自身で行われる。樂家の茶碗が茶を飲む器として高く評価されるのは、手びねりと呼ばれる作業にある。この作業では一切ろくろを使わずに手で形を作り上げる。吉左衛門さんは、「手なりの世界を基本としている」と語った。手びねりのあと、へらを使って茶碗を削る。吉左衛門さんの「白駱」などの茶碗の激しさは、この作業を大胆に行うため生まれるという。

樂家の歴史は400年にも及ぶ。それぞれの当主は自分なりの作品を追求し、2代目の作品「黒木」は、大きく歪んだ力強い造形が特徴。3代目の作品「青山」は軽やかでモダンな作風で、14代目の作品「樹映」は赤い色がアクセントとなっている。そして15代目吉左衛門さんの茶碗「砕動風鬼」などは、これまでにない激しさや力強さを追求している。

京都市の中心に樂の家はある。まず最初に玄関脇の一室に通された。樂家では訪問客にまず一杯のお茶が振舞われる。その時使われた茶碗は、400年前の祖先が焼いた黒樂茶碗「いさらい」で、普段は美術館に展示されている品だという。茶碗を作るための作業場は全て敷地内にあり、樂家では先祖代々使ってきた土を探しだして使うのがしきたりとなっている。

キーワード
本阿弥光悦
村雲
常初花
マティアス・グリューネヴァルト
イーゼンハイム祭壇画
ゴヤ
わが子を食うサトゥルヌス
ミケランジェロ
髭面の奴隷
イタリア
高谷史郎
女媧
涔雲に浮かんで
千利休
長次郎
面影
黒樂茶碗
手びねり
久多(京都)
白駱
黒木
青山
樹映
砕動風鬼
峨々幽晦黒木山出ず
京都市(京都)
いさらい

エンディング (その他)
09:55~

最後に樂吉左衛門さんは「プロフェッショナルとは、特別な隔たりはなくそんな物はいない」と答えた。

主題歌:Kokua「Progress」

キーワード
Progress
Kokua
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