プロフェッショナル 仕事の流儀 ▽世界一の掃除さらなる高みへ〜清掃員・新津春子

『プロフェッショナル 仕事の流儀』(-しごとのりゅうぎ)は、2006年1月10日に放送が開始されたNHK総合テレビジョンの情報・ドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年7月2日(火) 22:30~23:20
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:30~

中学校の教科書にも登場する世界一の清掃員、新津春子さんを4年ぶりに密着する。羽田空港は清潔な空港として4年連続で世界一を誇るなか、新津さんは新たな挑戦を始めていた。

キーワード
羽田空港

世界一の掃除、さらなる高みへ (バラエティ/情報)
22:33~

2015年の朝6時半過ぎ、清掃員の新津春子さんは空港の事務所に到着し、鉄アレイで腕と腹筋を重点的に鍛えていった。新津さんは中国生まれの日本人で、言葉が分からなくてもいいからと清掃業に就いた。空港では総勢500人の清掃員を指導する立場にあり、あらゆる場所の汚れに注意を配る。密着中、気になっていたのはロビーに設置された冷水機で、油汚れが目立っていた。新津さんは弱アルカリ性の洗剤を染み込ませたスポンジを撫でるようにして油汚れを取り除き、酸性洗剤でこびり付いたミネラル分を落としていった。ステンレスを傷めないようにこまめに水をかけるなど、細心の注意を払っていた。人目のつかない汚れにも目を光らせる新津さんは清掃業を職人の仕事と自負している。

次の作業は手を乾かす乾燥機で、開発に携わったブラシで排水口を丁寧にこすっていた。目に見えないところにまで気を配るのが新津さんの真骨頂で、人が往来する度に舞う埃がアレルギーの原因になるなど、利用客のことを考えてちょっとした汚れも軽視しない。新津さんは「優しい気持ち、心を込めないと綺麗にできない。心を込めればいろんなことも思いつく」、「丁寧にやっていけば、お客様も注意して、ゴミを捨てにくくなったりとか、出てくるんですよね」と語った。

新津さんは昨年に異動し、新部署で働いていた。前回の密着で注目が集まり、その人生は教科書で取り上げられるほど。中国の企業からは高額のギャラを提示されたが、今の会社に恩返しができていないとオファーを全て断っていた。現在は一般家庭のハウスクリーニングに携わるなか、空港の清掃とは異なる難しさを痛感していた。家庭ごとに汚れ具合、フローリングの素材など千差万別で、新津さんは「進化していかないと」と話す。愛用するのは竹べらで、用途によって使い分けるために10本を常備。時には現場で削り出しを行うこともあるという。他にも暮らしのなかで見つけた器具を清掃業に応用していた。清掃道具は今では300種類を超えるという。そして、会社の一角にはハウスクリーニングの練習場所を設け、新道具のテストや練習に励んでいる。

ビル清掃の新津春子が一般家庭で清掃の技を伝授する。小林晴美さんの家で風呂のカビはお酢を使う清掃法を教えた。つづいて蛇口のくもりには食器洗い用の洗剤などを使ってキレイに仕上げた。つづいて塚田啓子さんのお宅で、換気扇の油汚れをつけ置き洗いで落とした。

羽田空港の清掃のプロ新津春子は同僚と一緒に昼ごはんを食べる。今の仕事を17歳から続けてきた新津さんは中国・瀋陽で生まれた。父親は日本人残留孤児。小学生の頃から日本人というだけでさまざまないじめを受けた。17歳の時に一家は日本に向かうことになった。ところが日本でもまたいじめにあった。また両親もすぐに定職につけず生活は苦しくなり、高校生の新津さんは清掃員のアルバイトで生活費を稼いだ。新津さんは清掃は中国でもレベルが低い、日本でも一緒だとわかったと話した。

23歳の時、新津さんは羽田空港の清掃員として働き始めた。そこで運命を変える上司・鈴木優さんと出会う。新津さんは鈴木さんの熱血指導をうけ清掃という仕事に面白さを感じ始める。そして自分にはこの仕事しかない、ならば極めてみようと考えた。がむしゃらに学び続け3年が過ぎ、全国ビルクリーニング技能競技会の予選会で2位となった。鈴木さんは心に余裕が無いといい掃除ができないと新津さんに話したという。そこで技術だけでなくその場の人に気を配る姿勢が大切だと気付いた新津さんは技能選手権で日本一に輝いた。新津さんは鈴木さんに認められたことがうれしかったと話した。

新津さんの恩師・鈴木さんは3年前に他界した。新津さんはその遺志を受け継ぎ後進の指導に当たっている。本人がどう感じたか、感じたことを心を込めてやってくれれば嬉しいと語る。

東京国際空港の閉館後、新津春子さんは天井の清掃を行っていた。月に2度担当する夜間清掃では利用客がいる日中には掃除しにくい場所を清掃する。空港の中でもトイレは汚れやすい場所で、清掃員にとって最大の難所。利用者が滑らないように細かな凹凸が床に施されていたが、その隙間に汚れがこびりついていた。新津さんは極細の毛がついたパットを取り出し、機械に取り付け床を磨くと、本来の色を取り戻した。さらに洗剤や道具を変えながら、午前4時過ぎ、壁に付着した原因不明の汚れを落とし切ることに成功。

朝日が眩しい午前6時半、夜勤を終えた新津春子さんは最後に空港を一周りし、ゴミを拾って歩いた。そして、新津さんの1日はこうして今日も過ぎていく。

新津春子さんは昼食を同僚と食していて、体調を崩して現場を離れていたがカムバックした仲間を気遣っていた。清掃業を17歳から続けてきた新津さんは中国・瀋陽で生まれた。日本人残留孤児の父親、中国人の母を持つ。小学生の頃から日本人というだけでさまざまないじめを受け、来日しても心休まる場所ではなかった。編入先の高校でも中傷されたという。両親もすぐに定職につけず生活は苦しくなり、高校生だった新津さんは清掃員のアルバイトで生活費を稼いだ。新津さんは「清掃業は中国で社会的に低く、日本でも一緒」と回想した。

23歳の時、新津さんは羽田空港の清掃員として働き始めた。そこで運命を変える上司・鈴木優さんと出会う。新津さんは業界のエキスパートと称された鈴木さんの熱血指導を受け、清掃という仕事に面白さを感じ始める。そして、「自分にはこの仕事しかない、ならば極めてみよう」と考えた。がむしゃらに学び続けて3年が過ぎ、97年に行われた全国ビルクリーニング技能競技会の予選会で2位となった。1位ではなかったことを訝しむ新津さんに対して、鈴木さんは「心に余裕が無いと、いい掃除ができませんよ」と指摘。技術だけでなくその場の人に気を配る姿勢が大切だと痛感した新津さんは特訓を重ね、技能選手権の全国大会で日本一に輝いた。報告を受けた鈴木さんは「優勝するのは分かってました」と話し、新津さんは初めて認められたと誇らしかったという。そして、熱心に仕事をしていると、利用者から労いの声をかけられるようになった。

新津さんは今、駅周辺の清掃指導もしていて、技術と気配りの普及に努めている。新津さん曰く、自分が関わる所をすべて綺麗にしたいといい、お客さんに感謝の言葉をかけられることは望外の喜びだという。

前回の密着から4年が経過したなか、新津さんに改めて「プロフェッショナルとは?」を質問。新津さんは「自分の気持ちを更新し、やっていくのが私のやり方だと思います」と語った。

Progress / スガシカオ

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キーワード
羽田空港
瀋陽(中国)
いじめ
鈴木優さん
全国ビルクリーニング技能競技会
スガシカオ
Progress
プロフェッショナル
プロフェッショナル 仕事の流儀
NHKオンデマンド

エンディング (その他)
23:19~

プロフェッショナル 仕事の流儀の次回予告。

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