プロフェッショナル 仕事の流儀 「地域を守る、命の闘い〜救急医・今明秀〜」

『プロフェッショナル 仕事の流儀』(-しごとのりゅうぎ)は、2006年1月10日に放送が開始されたNHK総合テレビジョンの情報・ドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年4月16日(火) 0:20~ 1:10
放送局 NHK総合

番組概要

地域を守る、命の闘い (バラエティ/情報)
00:20~

この道30年、救急医療のパイオニア今明秀に密着。この日は車の交通事故が発生、ドクターヘリで患者の元に向かった。診察する時は穏やかに声をかけながら行い、すばやく容態を見極めていく。4分で全身の診察を終えた時、新たにアナフィラキシーの疑いがある1歳児がいるとの情報が入った。

今明秀が向かったのは六戸、1歳児は乳製品によるアレルギー反応アナフィラキシーを発症。窒息しかねないほど喉が腫れており、すぐに応急処置を開始。顔の赤みが少しづつ引いてきたところで病院へ搬送、1時間半もすると症状が収まり静かに眠り始めた。母親は「よかったです今先生で、近くにいてくれて」と安堵した。

救急医・今明秀を取材。今明秀は2年前から八戸市立市民病院の院長でもある。今明秀は病院に到着しても院長室に向かわず救命救急センターで患者の様子をチェックする。ここでは年間2万人の救急患者を受け入れる日本有数の救命救急センター。救命救急センターがカバーする青森県南東部には医療過疎地がある。16人の救急医と100人の看護師で24時間365日対応する。この日事故にあった70代が心肺停止状態で運ばれた。今明秀は心臓を直接マッサージする。出血原因を探りながら心臓マッサージを続ける。緊急オペ開始から58分、死亡を確認した。今明秀は重症すぎて力量を超えていたとし、亡くなる場面が多く心に負担がかかるのは他の医師より多いかもしれないが命を救うことをたくさん見ているとした。

救急医・今明秀を取材。今明秀は救命救急の仕組みや体制作りなどに先駆的に取り組んだ。ドクターヘリとドクターカーをダブルで導入、3年前には移動緊急手術室を作った。より重症患者の治療が可能になった。今明秀は10日前に火災で喉と目が焼けた患者を診察、この日が声を出すリハビリ初日だった。救急医が救命、治療、リハビリまで行う。若手はベテランやリハビリ医師を見て学ぶ。3週間後、患者は一般病棟に移った。患者は声を発するまで回復した。救急医が一貫して見る体制は患者の支えになっていた。古藤里佳医師はダメなこともあるけど、良くなる患者もいるので嬉しいと話した。今明秀は救急医ほど幸せな仕事はないと語る。今明秀は毎日人の命を救えて、僻地で救命不可能な患者もいるが時々助けることができると嬉しいと話した。

救急医・今明秀を取材。今明秀は体力が必要な救命で60歳でも自宅での筋トレを欠かさない。日本医科大学千葉北総合病院救急医の松本尚さんは今明秀について「救急医療のパイオニア的な存在、八戸に救急医になりたいという若い先生が集まっているのは羨ましい」と語った。福井大学医学部附属病院ER専門医の林寛之さんは「発想力と行動力がすごい、なければ作るファンタジスタだ」と絶賛した。

救急医・今明秀を取材、今明秀は弱点は九九、好きなことは遊びに行くことだとした。苦手なものはコンビニでレジに並ぶと緊張するとした。向いてない仕事は計算する仕事だと話した。生まれ変わっても医療でできれば救急医をすると話した。

救急医・今明秀を取材、今明秀は青森県青森市に生まれた。高校時代に友人に触発され軽い気持ちで医学を志した。地域医療に携わる医師を育てる大学に進んだ。青森の小さな町での診療活動で現実を突きつけられた。ある日火災現場で若い消防士が巻き込まれて搬送されてきた、知識が豊富にあるわけではなくなんとか助けたかったと振り返った。今明秀は直接心臓マッサージをしたら動いたので懸命に治療をしたが亡くなったという。今明秀は絶対に助けたいと思った時に助けられる技術、経験知識が足りないと思ったとした。さらに交通事故で骨盤骨折で大量出血した患者が搬送され、手術が不可能だった病院だったため1時間かけて病院へ運んだが、峠を越える最中に亡くなった。今明秀は「大間町で住んでいたので助けられないのは無念さが大きい」と話した。そんな中、当時の警察庁長官が狙撃され3発の銃弾を受けた。都内の救命救急センターで緊急手術を受けて助かった。今明秀は「3発銃弾を受け、大動脈が撃たれて、心臓が止まって助かった。これってなんだ」と思ったと話した。しばらくして今明秀は埼玉県川口の救命救急センターで学ぶことにした。年間500のオペをし、幾度も患者の命を救った。しかし、今明秀は都市部で命を救い、僻地でつらい思いをさせている後ろめたい気持ちがあったと振り返った。今明秀は故郷に帰り、救急医療の体制作りに取り組んだ。行政に働きかけてドクターヘリの導入などを訴えた。7年後、八戸で交通事故が発生。20歳の患者は肝臓破裂、肺挫傷、肋骨、骨盤骨折、今明秀はドクターカーなどすべてを駆使して緊急手術を成功させ命を救った。当時の患者は今は結婚して子供もいる。

救急医・今明秀を取材、1月下旬の東北に寒波が襲いドクターヘリが連日運休。この日も救命救急センターには患者が何人も運ばれた。2月のある日、今明秀にドクターヘリ出動要請が出た。トラックの横転事故、向かう先は30km離れた三戸だった。ドクターカーは1時間かかる場所だった。患者は高齢女性で現在ショック状態にあるという。骨盤骨折で大出血であれば命に関わる。合流地点で待つ間も情報を集める。腹部と骨盤骨折の疑いがあった。今明秀は幾通りものシミュレーションを行う中、天候は急速に悪化した。今明秀は患者到着後すぐに状態をチェック、激しい痛みを訴えた。出発するためにはエコーで出血を確認したが、腹部などの出血はなかった。今明秀は限られた時間でやるべき診察を終えた。骨盤骨折などは病院で確認する。病院を飛び立ち37分後に今明秀が帰還。患者をCT検査し骨盤骨折などを調べた。ひどい出血はないため緊急手術は不要だった。今明秀は再度診察して、細かく状態を見る。高齢者は薬を服用しているため容態が悪化することがあるため念には念を入れる。今明秀は「命を救うことは簡単ではない」と胸に刻んでいる。3日後、患者は一般病棟へ移った。今明秀が診察すると容態は安定していた。

救急医・今明秀はプロフェッショナルとは「修練してきた経験技術手腕で目の前の患者を救うこと、代償として笑顔や感謝を得る」とした。

キーワード
ドクターヘリ
アナフィラキシー
六戸(青森)
骨盤骨折
ドクターカー
川口市(埼玉)
文京区(東京)
肝臓破裂
肺挫傷
肋骨骨折

エンディング (その他)
01:09~

「プロフェッショナル 仕事の流儀」の次回予告。

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