プロフェッショナル 仕事の流儀 動物と向き合うプロたち

『プロフェッショナル 仕事の流儀』(-しごとのりゅうぎ)は、2006年1月10日に放送が開始されたNHK総合テレビジョンの情報・ドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年2月3日(金) 0:10~ 1:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
00:10~

今回は動物たちと向き合うプロを描く。夜間動物救急のパイオニアやゾウ飼育のレジェンドなど。

プロフェッショナル 仕事の流儀 動物スペシャル (バラエティ/情報)
00:12~

東京・荻窪に住む獣医師・塩田眞さん。白衣を着ない訳を「白衣を見たら緊張する動物がいるから」と話す。スタッフは6名でごく小さな病院だが塩田の診察を求め関東一円から飼い主が訪れ、動物に負担を掛けないために注射液を温める配慮を行っている。夜間救急は夜8時から深夜3時まで対応しており必要に応じて現場に駆けつける。生後5ヶ月の子猫は何度も下痢が続いており食欲がなかった。塩田さんは触診で症状を探ると「注射1本でよくなるよ」と飼い主を安心させた。さらに末期のガンだった10歳のトイプードルは3カ月抗がん剤治療を続けてきたが容態が急変し息を引き取った。塩田さんには信念があり「どんな命にもフェアに向き合いたい」の言葉を紹介した。

塩田さんの原点は獣医学を学んだバングラデシュ。帰国して父の動物病院を継いだ塩田さんだったが、日本はまだ夜間に往診する習慣は無く急患の要請を胸が詰まる思いで何度も断った。塩田さんは3000万円の借金を背負い自分で動物専門の救急車を作り夜間救急の往診を始めた。塩田さんは「自分は優秀な獣医師だと思っていない。ただ人間ならどこでも救急できる、そうじゃなかったら動物にとってアンフェア」と話した。

劇団ひとりが獣医師・塩田眞さんの元を訪れインタビューを行なった。取材中も飼い主からの相談が舞い込んだ。塩田さんは交通事故で重傷を負った猫を見せた。東京都の依頼で塩田さんは捨てられた動物の夜間救急も対応している。塩田さんは「最後まで働くんじゃない。立ち止まったら終わりじゃない」と話した。

秋田・秋田市にある大森山動物園。柴田典弘さんの朝一番の日課はモニターでキリンの様子をチェックすること。柴田さんは「怖いですよ。自分が朝来たら死んでいたという例もあったこともあるし」と話した。キリンは狭い動物園ではストレスを受けやすく突然死が後を絶たない。さらに死亡の大きな原因は転倒だった。ケガや病気の治療は麻酔入りの吹き矢で倒さないと出来ないほどだった。柴田さんは体の向きなどを変える動作を飼育員の合図で行うようにし、6年前にはキリンを拘束せずに採血を行うことにも成功した。柴田さんは「ハズバンダリートレーニング」の導入で業界の権威ある賞を受賞した。

大森山動物園の飼育員・柴田典弘さんは温度計や天気図レーダーをチェックしキリンの飼育を行っている。柴田さんは「キリンと同じにならないと、キリンに近づかないといけない。キリンはビクビクしてるんです。ビクビクしないようにするためには自分も過敏にならないといけない」と説明した。3年前からキリンに24時間音楽を聞かせており「キリンは無音が苦手な動物」と説明した。柴田さんは妻と2人暮らしをしており、今まで全国24の動物園からハズバンダリートレーニングについてのアドバイスを求められてきたことを明かした。

柴田さんは20歳で飼育員を始め、8年間で6頭のキリンが死んだ。事故で骨折したキリンの”たいよう”の延命措置を行なったが救うことはできなかった。柴田さんは「たいようが事故した後は100%明確に覚えている。その前の日どうだったとか記憶にないんですよ」「こんな責任感じゃ何頭キリンに向き合ったって何年続けたって技術者にはなれない」と当時を語った。その後広報担当や市役所で勤務するもキリンの事が忘れられなかった。

現場を離れて4年後、動物園の飼育員に欠員が出たため柴田さんは呼び戻された。柴田さんはイルカのハズバンダリートレーニングの映像を見てイルカ飼育技師・竹内振作さんの元を訪れた。それから5年、柴田さんは2頭のキリンの健康を保つためあらゆる努力を惜しまない。柴田さんは「動物園でいわゆる野生の動物を飼育すること自体が窮屈だっていうことが紛れもない事実。動物園でくらしているからこそ野生より寿命を延ばすだとかプラスしてできることがある」と語った。

11月9日。キリンのリンリンが座り込んでいる行動を見せた。前日まで体調は全く問題なかったが、リンリンは室内で震えていた。柴田さんはリンリンを観察し普段との違いを探した。獣医師からの提案で首から注射を打つことになり、痛み止めの薬と脱水症状止める点滴を打った。しかし注射針が抜けてしまい一旦中断。取材も外から行うように指示された。柴田さんは「この子弱かったからな、なんて思った時に飼育員はもう終わる」と話した。痛み止めと点滴を打ちリンリンの食欲は戻りつつあった。翌朝モニターをチェックするとリンリンは草を食べていた。

愛媛・砥部町にある愛媛県立とべ動物園。ゾウの飼育員第一人者・椎名修の技を学びに全国から飼育員が訪れる。椎名さんのゾウへの接し方は人に話すように話しかける。この動物園では日本で唯一3頭のゾウを家族で飼育している。アフリカゾウ・リカが1歳のころから椎名さんはここで働いている。

2006年11月。リカが媛を産んだ時、動物園育ちのリカは子育てが全くわからず自分の子どもを持ち上げてしまうことさえあった。椎名さんはある期間まで親子を離し媛の母代わりとなった。椎名さんは添い寝をしたり1年に渡り泊まり込みを繰り返した。媛は椎名さんの姿が見えないと情緒不安定になり泣きわめいていしまった。椎名さんは媛が家族と触れ合う機会を増やした。風の音に怯え椎名さんを探す媛に対して「ずっとゾウの近くにいたい。心の中ではそう思っているけど、そういう状況じゃないですから」と話した。

媛は10歳に成長し、次女の砥愛の面倒を見ている。飼育員は動物とどう向き合うべきか椎名さんの自問自答は今も続いている。椎名さんは「自分がしゃしゃり出て前面に出る必要性もない。私たちの手助けなしでは生きていけない、彼たち彼女たちの命を預かっている。自分が何をしていってあげたらいいのか日々考えながらやらないといけない」と話した。

森泉が介助犬の訓練の現場を訪れた。介助犬トレーナ・水上言さんは盲導犬と介助犬の違いなどを紹介。藤原智貴さんは「人だと遠慮したりとかそういうのがあるが、犬の場合はそういうのはないのでお願いしやすいというか関係性ができている」と話した。

愛知・長久手市にある介助犬訓練センター。水上言さんのキャリアは19年で日本でもっとも多くの介助犬を育てた。訓練センターでは常時約10頭の犬が介助犬としての基礎的な訓練を受けている。その後利用者との合同訓練を行いそれをクリアして初めてペアとして生活ができるようになる。8年前に事故に遭い胸から下と手にマヒが残っている藤原智貴さんは訓練センターを訪れ、介助犬・ダイキチと合同訓練を行なった。

介助犬トレーナー・水上言さんは「ちゃんと見てないと褒めるポイントを見つけられないと思います」と説明した。1ヶ月後、藤原さんの自宅でより日常に即した訓練を行なっていた。森泉に携帯電話を探す訓練を披露した。

水上言さんは高校生の時介助犬の存在をしり23歳でこの世界に入り訓練を続けた。もともとアメリカが発祥の介助犬は、日本での知名度は無いに等しかった。介助犬が交通機関に自由に入れる法律も制定され現在まで日本では130頭あまりの介助犬が利用者の生活を支援してきた。介助犬候補の犬たちを訓練センターが引き取るセレモニーが行われた。

去年11月。水上さんは栃木・大田原市を訪れ、鈴木佑里さんと”わをん”の合同訓練を行なった。ドアの開閉の訓練について鈴木さんは「壁ですねドアというより壁」「ここを何枚も開けなきゃいけないという苦労を考えてトイレいきたいけど、あぁって思っちゃう。それを少しでもお手伝いしていただけると嬉しい」と話した。水上さんはわをんにドアの開け方を指導したが中々開けることができず、鈴木さんは鼻で押すことを提案した。

12月2日。水上さんはわをんに鼻でドアを開閉する訓練を試した。12月5日。鈴木さんと”わをん”が所定の訓練をクリアしたという認定証が届いた。これで”わをん”は電車やバス、様々な施設に入ることができるようになった。鈴木さんにドアの開閉を練習して貰ったが3枚式のドアに苦戦。わをんがドアを開け鈴木さんが取っ手を受け取ることで解決した。鈴木さんは「このペアとして出ていけるっていうので本当にスタートラインに立ったんだなって。この子とは一緒に寄り添っていきたい」と話した。

介助犬トレーナー・水上言さんは「自分に与えられた役割をきちんと理解して、自分の能力の限界も理解して最高の仕事をすることをこだわり続ける人」と説明した。ゾウ飼育員・椎名修さんは「知識を活かしながら結果を残すこと、全ての結果の責任を負えること」と説明。キリン飼育員・柴田典弘さんは「教えてくださいが言える人」と説明した。獣医師・塩田眞さんは「哲学だろうな。何かに打ち込んでいる人はプロフェッショナルだよ」と語った。

キーワード
荻窪(東京)
秋田市(秋田)
大森山動物園
リンリン
カンタ
ハズバンダリー・トレーニング
エンリッチメント大賞
砥部町(愛媛)
愛媛県立とべ動物園
リカ
砥愛
介助犬
長久手市(愛知)
ダイキチ
大田原市(栃木)
日本介助犬協会
わをん

エンディング (その他)
01:22~

「鶴瓶の家族に乾杯」の番組宣伝。

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