日曜討論 徹底分析 日米首脳会談

『日曜討論』(にちようとうろん)は、NHKのテレビおよびラジオで放送されている討論番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年2月12日(日) 9:00~10:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
09:00~

安倍首相とアメリカのトランプ大統領が首脳会談を行った。専門家に内容について分析、討論してもらう。

キーワード
安倍首相
トランプ大統領
首脳会談

日曜討論 (ニュース)
09:00~

出演者挨拶とトーク。安倍首相とトランプ大統領の日米首脳会談について、2人は会談後ゴルフなどに出かけ、現在も行動をともにしていると紹介した。

安倍首相とトランプ大統領の日米首脳会談について、専門家に聞く。立命館大学・薮中三十二は、安倍首相が異例の厚遇で迎えられたと振られ、個人的な関係が結べたことは大きなこと、事務方の努力でほぼ満点の共同声明が出せた、外交ではペンス副大統領を味方につけることができた、直前に中国と会談してアメリカが「一つの中国」に譲歩したのが意外だったなどと答えた。大統領令に対して首相が言及しなかったことについては、正しい対応だった、世界も納得して受け止めるはずと答えた。

安倍首相とトランプ大統領の日米首脳会談について聞く。慶應義塾大学・中山俊宏はアメリカの厚遇の裏について聞かれ、不安に感じていた日本側への配慮だったのでは、関係は保たれたが楽観論をもってはならないと答えた。法政大学・水野和夫は「ゴルフ外交」について聞かれ、大統領にはアメリカファーストの考えが根底にあるが世界秩序への責任という意識は薄い、日本への厚遇は日本が借りを作ったことになる懸念があると答えた。

日米首脳会談の共同声明では、アジア太平洋地域への安全保障上の懸念を共有する、同盟関係を強化していく、日米安全保障条約が尖閣諸島に適用されるなどの基本方針が合意された。経済では麻生財務相とペンス副大統領の間に経済対話を結ぶことなどで合意した。

日米首脳会談の合意について聞く。双日総合研究所・吉崎達彦は、政策の不透明性が消えたことが民間にとっても大きな成果だった、会談直前までは安全保障を盾に自動車などの輸入拡大を強要するのではとの憶測が飛び交っていたと述べた。麻生財務相とペンス副大統領との経済対話発足はトランプ大統領の暴走を止める大きな役割を果たす、声明ではTPPの継続に希望を残すような一文も盛り込まれたなどと指摘した。明治大学・飯田泰之は、経済への攻撃的発言がなく週明けの市場も好感した、雇用の最大化と大統領の政策には矛盾があり今後の方針を探っていく必要があるなどと答えた。

日米首脳会談の合意について聞く。東京大学・三浦瑠麗は、安全保障の重要な点をトランプ大統領の口から述べてもらうことができた、質問への受け答えでは経済を念頭に行動するなどの方針が見え隠れしたなどと答えた。薮中三十二は、安全保障と同盟関係を混同しているとの懸念が解消されたことは大きい、大統領が正しく認識しているかは別の問題と答えた。水野和夫は、内政に失敗した時に安全保障とからめて成果を急ぐ懸念もある、過去には日本による米国債の大量購入と暴落などがあったと答えた。

日米首脳会談の合意について聞く。中山俊宏も「大統領がメモを読んだことが最大の成果」とし、日本の思い通りの発言を引き出すことができたと評価した。大統領はアメリカファーストの言葉で代表される世界観が過去から一貫しており政策との不一致は解消できない、発言に過剰反応しないことが必要と述べた。

日米首脳会談の合意では、アジア太平洋地域について、東シナ海・南シナ海を念頭に、航行の自由、核・ミサイルの脅威からの防衛が優先事項であると確認し、地域および世界の平和と繁栄を主導する、安全保障では外務および国防の閣僚級協議「2+2」などを早期に開催するなどと確認した。在日米軍については駐留経費の負担増は求めなかった。

日米首脳会談による安全保障の方針について聞く。薮中三十二は、ガイドラインに基づく協力で日本が主導権を強めていくことが確認されたと答えた。三浦瑠麗は、表で議論をすることをやめるという考えにもとれる、兵器購入や開発でアメリカが有利な交渉を求めてくる懸念もあり国会での議論が求められると答えた。中山俊宏は、日米同盟が発揮されるアジア太平洋政策をアメリカが具体化していない、大統領が関心を持っていないようにも見えると答えた。

日米首脳会談による安全保障の方針について聞く。吉崎達彦は、国内では入国禁止の大統領令で司法との対立を抱えたこと、外構ではシリア問題などを抱えていることがあり、アジア太平洋地域を重視するようには見えないと答えた。中国側との会談でも、中国のトップと電話会談したと述べたが「習近平」という言葉は聞かれなかった、大統領の理解度には疑問が残るなどと指摘した。水野和夫は、アメリカの経済力が低下していることからイギリスなどとの密接な関係を重視していくのでは、アジアとも経済的な結びつきを重視するのではと答えた。

日米首脳会談による安全保障の方針について聞く。中山俊宏はトランプ大統領が習近平国家主席と電話会談を行ったことについて聞かれ、その前には台湾の総統と電話会談をしており驚かされた、中国に対しての方針には不透明さが残ると答えた。飯田泰之は、雇用の拡大という明確な証拠を国民に示す必要があると指摘し、アジア政策については劇的な変化は生じないはずと答えた。

日米首脳会談による安全保障の方針について聞く。薮中三十二は、アジアの重要性をアメリカの事務方は認識している、次第に落ち着いてくると考えていると答えた。アメリカと中国の関係についても、互いの方針は合わないが外交のすり合わせは問題なく行われるはずと述べた。

日米首脳会談では経済について、麻生財務相とペンス副大統領の間に経済対話を結ぶことなどで合意した。声明では「自由で公正な貿易ルールに基づき、両国間や地域における経済関係の強化に関与していく」と、アメリカが自由貿易に協力するという言質も引き出した。

日米の経済関係の今後について聞く。飯田泰之は、日本はアメリカが保護主義に走るという懸念を取り去りたい、ひとまず日系企業への影響が出なかった意義は大きいが今後の方針は注視すべきと答えた。三浦瑠麗は経済対話について聞かれ、トランプ氏の思想が反映された交渉が予想される、具体的には法人税の大幅引き下げをアメリカが求めてくることなどが考えられると答えた。吉崎達彦は、過去の日米通商摩擦では日本が利益を過剰に守っているなどの異質性を認めながら要求を受け入れてきた、現代の日本経済は当時に比べて健全化しており交渉にも影響すると答えた。

日米の経済関係の今後について聞く。水野和夫は「TPPが首の皮一枚でつながった」との指摘について聞かれ、アメリカがすでにTPPにメリットがないと判断しており別の枠組みを提案していく必要がある、アメリカの貿易赤字は国内の過剰消費が原因にあり改善が求められると答えた。飯田泰之は、TPPについては米国抜き発効で理解を得られたのではと答えた。吉崎達彦は、日本があきらめていないとの意思表明にも読み取れると補足した。

日米の経済関係の今後について聞く。薮中三十二は、大統領が保護主義を先導していることを懸念すべき、アメリカが中国に対して強く出られない背景にはアメリカ国内に中国と連携する企業が増えていることがあるなどと答えた。三浦瑠麗は、TPPについては大統領選が際どい状態にあったため折れることができなかったのでは、日本は地ならしをしつつグローバル化に向き合っていくべきなどと述べた。

ニュース速報で、北朝鮮が弾道ミサイル発射を行い日本海に落下したとみられる、菅官房長官が9時30分ごろから会見で発表したと伝えた。落下地点は日本の排他的経済水域の外にあるという。

薮中三十二は北朝鮮のミサイル発射について聞かれ、日本にとって北朝鮮を抑制することは大きな課題である、北朝鮮も日米がどう動くか様子をうかがっているといえると答えた。

日米の経済関係の今後について聞く。中山俊宏は、TPPを声明に盛り込むことでTPPに生命維持装置がついた形になった、経済対話はトランプ大統領の攻撃の防波堤となりうると答えた。

日米首脳会談では安倍首相がトランプ大統領に対し、米国に新しい雇用を生み出すために協力するとの考えを強調した。背景には大統領が自動車の輸出入の差を不公平などと主張する発言がある。

日米の自動車産業などの経済問題について聞く。水野和夫は、トランプ大統領は自動車産業などにかかわる支持者層を背景に持つと指摘し、中国はアメリカの貿易赤字の半分だが日本は自動車だけで4分の1に達しており印象は大きいと答えた。吉崎達彦は、大統領は政策の優先順位で迷走しているように見える、ドル高基調で国内のインフラ投資を重視することとドル安基調で自動車産業などを重視することは矛盾するなどと答えた。中山俊宏は、日本が自動車の現地生産などでアメリカ国内の経済に配慮していることを説明していくことが必要と答えた。

日米の自動車産業などの経済問題について聞く。薮中三十二は、国内の自動車産業が現地生産に舵を切ったことを指摘し、日本の自動車産業保護については経済対話で議論していくべきと述べた。飯田泰之は日本の対応を聞かれ、経済対話で方針を確認していくべき、米国インフラへの投資協力なども円安の影響とバランスをとって行われていくはずと答えた。

北朝鮮が弾道ミサイル発射を行い日本海に落下したことについて、番組を中断して9時50分からニュースに切り替えると案内した。報道フロアの準備ができていないため、スタジオで現在までの情報を読み上げ、情報が入り次第切り替えると伝えた。

薮中三十二は北朝鮮のミサイル発射について聞かれ、北朝鮮は核保有国を目指しており各国が真剣に対応を考える必要がある、日米の首脳も議論の上で中国などに働きかける必要があると答えた。中山俊宏は、北朝鮮はアメリカがどう出るかを見るためにこのタイミングでミサイルを発射したと指摘し、アメリカは北朝鮮との交渉が不可能との考えに傾きつつあるなどと答えた。

番組を中断して9時53分からニュースに切り替えると案内した。報道フロアの準備ができていないため、9時54分までスタジオで現在までの情報を読み上げて待機した。

キーワード
安倍首相
トランプ大統領
首脳会談
ペンス副大統領
大統領令
日米安全保障条約
尖閣諸島
麻生財務相
TPP
2+2
在日米軍
ガイドライン
日米同盟
北朝鮮
ミサイル
菅官房長官

ニュース (ニュース)
09:54~

北朝鮮がきょう午前8時前に弾道ミサイルを発射し、500キロあまりを航行して日本海に落下したと韓国軍が発表。去年11月のトランプ大統領当選以来初となる。聯合ニュースは軍関係者の話として、ムスダンの発射の可能性を含めて調べている、トランプ政権への挑発の可能性が考えられると伝えた。北朝鮮国営メディアは2日前には米国からの人道支援の受け入れなどを報じており、米国の出方をみていると指摘されていた。菅官房長官は午前9時半すぎから会見を開き、発車時刻は午前7時55分ごろとみられる、落下地点は日本の排他的経済水域の外とみられると述べた。会見のもようを放送した。

キーワード
北朝鮮
菅官房長官
ミサイル
ムスダン
聯合ニュース

日曜討論 (ニュース)
09:57~

現在も続く安倍首相・トランプ大統領の交流と今後について聞く。中山俊宏は、会談の成功でトランプ大統領への楽観論が勢いづいてしまう、大統領はこれまでの政治家と根本的に考えが異なると意識する必要があると答えた。吉崎達彦は、アメリカの政策などへの予見可能性を、トップ同士の交流や外交努力などを通じて広げていくべきと答えた。水野和夫は、今後も米国や他国の首脳に「変な人」が出て来ると考え、日本は自分で考えられる国を目指すべきと述べた。

三浦瑠麗は、米国が有事で突飛な行動に出る可能性があると指摘し、日本は北朝鮮に対話と圧力の原則で臨んでいるが融和を含めたアプローチも考えていくべきと答えた。薮中三十二は、首脳会談自体はよいスタートだったと述べ、日本がアジアの平和に向けたリーダーシップを取ると言い切るくらいの心意気が欲しいと答えた。

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