NHKスペシャル 「戦争と“幻のオリンピック” アスリート 知られざる闘い」

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年8月18日(日) 21:00~21:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
21:00~

1964年東京オリンピック閉会式。選手たちは手を取り合い自由に入場してきた。この平和の行進は偶然起きたという。戦争で東京で開かれる予定だったオリンピックが中止となった。今回、現代のトップアスリートとともに歴史の表舞台から消えた選手の足跡をたどった。

キーワード
東京オリンピック
日中戦争
太平洋戦争
長谷部誠選手

戦争と“幻のオリンピック” アスリート 知られざる闘い (バラエティ/情報)
21:04~

1936年、ベルリン五輪で日本は18個のメダルを獲得した。次の五輪が予定されていたのは東京。しかし、戦争のため中止となり、選手たちの運命も大きく変わった。陸上・短距離の鈴木聞多は進んで軍隊に入り戦死。朝原宣治が鈴木の生家を訪ね、鈴木の遺品を見せてもらった。ベルリン五輪の400mリレーの様子を、関係者の証言から再現。第2走者の鈴木は、バトンミスにより失格に。朝原もアトランタ五輪の400mリレーでバトンミスにより失格になっている。

東京五輪の中止で挽回の機会を失った鈴木は、代わりに陸軍へ入隊。中国内陸部の山岳地帯へ送られた。1939年7月、鈴木は中国河南省北部の山岳地帯で戦死。戦友の記録によれば、立てこもった敵と戦闘になり、手榴弾で命を落としたという。五輪選手の死は、戦意の高揚に利用された。部隊長の書簡には、鈴木の死が勇壮に描かれている。盛大な葬式が行われ、鈴木は英霊として祀られた。

日中戦争は泥沼化し、100万もの兵を大陸に展開した。1938年に厚生省が設立。国は兵力強化の手段としてスポーツを利用していく。新たに作られた国防競技では、選手は銃を担いで障害物を乗り越えて順位を競う。水泳は兵士の基礎訓練として重視され、五輪選手も指導役を担った。こうした状況に、スポーツ界では危機感が広がっていた。大日本体育協会の松澤一鶴は、スポーツをめぐって国の官僚と議論したことなどを記している。松澤はスポーツの理念を繰り返し語った。

競泳の北島康介が松澤の足跡をたどった。東京大学の地下に84年前に作られたプールで、松澤は水泳日本代表の監督を務め、世界最先端のトレーニングを行っていた。松澤の下で、日本は2大会連続で世界最多のメダルを獲得。松澤の手帳で特に北島の心をとらえたのは、記録へのこだわりだった。松澤たちの思いも虚しく、スポーツはさらに危機的状況に追い込まれていく。

1941年12月、太平洋戦争が開戦。英米発祥の競技は敵性競技とされ、抑圧されていく。サッカーは競技そのものが存続の危機に瀕した。ベルリン大会で初めて五輪出場した日本代表は、優勝候補のスウェーデンに勝利し、ベルリンの奇跡といわれた。しかし、開戦すると代表選手は次々戦場へ。エースストライカーだった松永行の高校の後輩に当たるのが、長谷部誠。松永がベルリンの経験を活かすために書いた文章を読み、長谷部は「現代の日本サッカーにおいても目指すべきもの」と話した。松永は陸軍に入隊。部下だった池谷博啓さんは、生前、松永について「あんな優しい中隊長はいない」などと語っていた。松永は部隊でサッカーを教えていたという。松永はその後、ガダルカナル島で戦死した。日本代表は4人の主力選手が戦争で命を落とした。

戦争が拡大していくと、国はヒト・モノ・カネを戦争に集中。1941年、スポーツの大規模な競技会を全て中止に。2年後にはあらゆる大会を原則禁止とした。特に痛手を受けたのは、水泳日本代表。松澤一鶴は、「まさに致命的であった」と強い危機感を語っている。松澤は国に抗い、選手を集めた記録会を開いていた。今は空き地となっている記録会の開催された場所を北島康介が訪ねた。記録会に参加した児島泰彦は、次世代のエースとして期待を集めていたが、自分もいつ戦地に送られるか分からないとの不安を綴っている。児島と共に記録会に参加した白山勝三さんは存命で、記録会の開催はビッグニュースだったと語った。

白山さんの回想と資料をもとに、記録会の様子を再現した。松澤一鶴が挨拶し、100m背泳ぎにエースの児島泰彦が登場。ベルリンオリンピックでの自らの記録を1秒以上更新した。1943年秋、国は学生たちを戦地へ送り込む。児島は1944年に沖縄へ送られ、戦死した。白山さんは現在96歳。戦時下の記録会の様子が深く胸に刻まれている。松澤は戦争で教え子14人を失った。

朝原宣治は、スポーツは何かに利用されるべきではないと語った。長谷部誠は、学んで次につなげ、それを忘れないことだと語った。北島康介は、自分の力をパフォーマンスできる場所があるということがすごく幸せだと語った。

1964年、東京オリンピックが実現。松澤一鶴は閉会式の総責任者を務めた。松澤が発案し、実現させたのが、あの平和の行進だった。戦争や国家によってスポーツが奪われてきた時代があった。2020年、再び東京にオリンピックがめぐってくる。

キーワード
ベルリン五輪
日中戦争
鈴木聞多
北京五輪
アトランタ五輪
川島町(埼玉)
毛沢東
荒木貞夫
河南省(中国)
厚生省
小泉親彦
松澤一鶴
大日本体育協会
文部省
千代田区(東京)
アテネ五輪
東京大学
文京区(東京)
太平洋戦争
日本サッカー殿堂
松永行
池谷博啓
右近徳太郎
竹内悌三
高橋豊二
フランクフルト(ドイツ)
スマトラ島
ガダルカナル島
近衛文麿
児島泰彦
立教大学
北区(東京)
ベルリンオリンピック
東條英機
東京オリンピック

エンディング (その他)
21:48~

エンディング映像。

NHKオンデマンドの告知テロップ。

キーワード
NHKオンデマンド

番組宣伝 (その他)
21:49~

「NHKスペシャル」の次回予告。

どーも、NHKですの映像。

「クライミング世界選手権2019」の番組宣伝。

「太陽を愛したひと~1964あの日のパラリンピック~」の番組宣伝。

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