NHKスペシャル 「“黒い津波”知られざる実像」

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年3月7日(木) 1:00~ 1:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
01:00~

冒頭「この番組では津波の映像とCGが繰り返し流れます」と警告。宮城気仙沼市の2011年3月11日を振り返った。黒い津波の映像を振り返った。8年前の黒い津波がそのままの状態で発見された。専門家と分析。海底のヘドロを巻き込み、大きく破壊力を上回っていたことがわかった。その分被害が大きくなっていると解説。その他油や重金属も検出。人体に影響を与えていた。知られざる黒い津波の正体にせまる。

キーワード
気仙沼市(宮城)
大船渡市(岩手)
八戸市(青森)
宮古市(岩手)
津波
東日本大震災
ヘドロ

“黒い津波”知られざる実像 (ニュース)
01:03~

津波の実情を迫るために去年秋に宮城県気仙沼市に住む上田克郎さんはNHKに連絡。気仙沼市を襲った津波をペットボトルにそのまま補完していた。建物の半数が被災し、1432人が犠牲になった気仙沼市。上田さんは町の実状を探ろうと歩いていた。ペットボトルに採取した津波を8年間保管していたと語る。町を破壊する人を飲み込むのは黒い水だったと初めて認識したと語る。

2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災の様子を振り返った。沿岸の各地に巨大津波が起こっていた。吉田芳幸さんは地震発生から40分後の様子を撮影していた。最初は透き通った水が来ていたが1分後に真っ黒な津波が来ていた。時間が経ちどす黒くなり早くなっていたと語る。宮古市、大船渡、八戸市のリアス式海岸の入り組んだ湾や港に共通していたと語る。その後、有川太郎教授のところを訪れる。有川太郎教授は津波のメカニズムを研究している。2011年から一度も開けていない水を渡した。分析の結果黒い部分はヘドロ。流れの少ない湾に堆積しているもの。油や重金属など有害物質も多く検出。専門家が驚いたのは粒子が細かいこと。1000分の1単位で様々な脅威につながっていた。細かさは津波の重さに影響する。通常は1030gの海水の重さに対し、黒い津波は10%思い1130gだった。水に混ざりやすくなっているためという。最も濃いところは大きな影響があるのではと有川教授が語る。

津波は重くなるほど押し流す力が強くなる。人々の避難を難しくさせたと伝えた。午後3時29分ごろの津波を撮影した映像を振り返り、有川教授が解析。地面から50m程度で足には70kgの重さがかかっていた。海水より10%増の力があった。10%は非常に大きな意味を持つと語る。黒い津波に流された男性は亡くなっていた。息子が取材に応じた。高台に避難した後、店舗を兼ねた自宅に戻ろうとして巻き込まれたという。父が身に付けていたものは砂や泥がついた状態で見つかった。命を守るために助かるために逃げなければダメと語る。

8年前に1万6000棟が全壊した。中央大学では黒い津波を再現して実験を行った。壁にぶつかる実験を行った。水は1平方メートルあたり256kg重。黒い津波は1平方メートルあたり280kg重と予想したが、検証結果は556kg重だった。想定を上回る2倍の力だった。黒い津波は波が盛り上がるように進んでいた。下の部分が抵抗を受け上の部分が盛り上がる。波面とぶつかることにより強い衝撃力を出すということになると解説。有川教授は浮力にも注目。建物に見立てた模型を浮かせる実験を行う。黒い津波は18.5cmで模型が浮き上がる。水では同じ水位でも浮き上がらない。密度は高く、浮力は大きいためである。黒い津波には浮かせる力もあり大きな影響になっていると解説。被害が大きくなった可能性があると解説。

人々の命を奪い、被害を拡大させた黒い津波は、発生源となった海底を撮影することに。震災前水深が6mだった場所を潜っていくと、現在水深は13メートルとなっていた。巨大津波が大きく削り取った跡だった。海底に堆積していたのは黒いヘドロだった。推計100万トンが発見。津波と海底地形の関係を研究している高橋智幸教授。津波が狭くなった場所に入り込んだ時に特に海底が削られたとCGで再現。襲いやすいように津波が変形していると解説。シミューレーションでは1秒あたり4万4000立方メートル。20%も増加していた。影響を最も多く受けたのは鹿折地区。中心部に到達したのは3時29分48秒。50cmに達したのは3時間30分12秒で、到達から30秒程度で危険な水位に達していた。黒い津波でなければ半分の25cmだった。高橋教授は本当に津波が襲ってきて避難するときは10秒30秒というものが重要。それによっては飲み込まれてしまうと解説。犠牲者は206人となった。酒屋を営む女性は夫を目の前で亡くした。手を差し出したときに黒い津波に飲まれてしまい、10秒があれば早くこっちへと連れていけたかもしれないと解説。自宅から100m離れた場所で発見。その場で酒屋を再建した。最後の瞬間は脳裏に焼き付いているという。鹿折地区の介護施設では59人が犠牲になった。震災直後に津波の後、助けられなかったことをお詫びしながら亡くなった人の体を丁寧に拭ったという。亡くなった人の多くは解剖などが行わたため9割が溺死となっているが、医師たちは溺死でない可能性を指摘している。

高木徹也教授は300人以上の遺体を検死した。その時の遺体にはドロや砂がべったりと付着していたとして、ドロや砂がつまり窒息したのではないかと見られている。法医学者30人にアンケートをした結果、同様な回答が相次いだ。8割が黒い津波が影響したのではと回答。黒い津波は生き延びた人々の命も脅かし続けた。救助された人も津波肺という肺炎に掛かる人も相次いだ。櫻井滋さんは津波肺の患者を診察。津波肺は油や化学物質などを含んだ津波を吸い込み起こる重い肺炎。粒子の細かさが影響したことがわかった。小さいもので1000分の4ミリで4マイクロメートルとなっている。肺の奥まで達する細かさ。肺が肺胞にまで入り炎症を起こしてしまうと解説。普通は起こらない病気が起こってしまうという。木村信子さんは津波に巻き込まれ大量の水を飲んでしまったという。救助されたが津波肺と診断。一ヶ月後のX写真では、肺の下の方に炎症が広がっている。肺炎が時間の要する可能性を言われた。津波肺の怖さを語る。乾燥した後も形を変え粉塵となって被災地を覆った。斉藤節子さんも重い肺炎に苦しんだという。大量に吸った粉塵が影響しているとみられる。櫻井滋さんは生き残った人々にもの事件が起こり、時限爆弾的に極めて危ないと解説。

神奈川県川崎市は、黒い津波が発生する危険性のある場所。海底調査の結果ヘドロの確認がされた。臭いがキツイと語る。津波が起こった場合隣接する市街地に流れる可能性があると指摘。専門家は脅威を認識し備えるように訴える人もいる。黒い津波のさらなる分析が行われている。黒い津波を分析し、助かるか助からないかギリギリの勝負。来る前に逃げるという事を徹底すべきと有川太郎教授は語る。

キーワード
気仙沼市(宮城)
東日本大震災
津波
宮古市(岩手)
大船渡市(岩手)
八戸市(青森)
ヘドロ
中川秀一さん
中央大学
文京区(東京)
津波肺
川崎市(神奈川)
今村文彦教授

エンディング (その他)
01:48~

エンディング映像。

番組宣伝 (その他)
01:49~

NHKスペシャルの番組宣伝。

BS1スペシャル「天皇・皇后の肖像画」の番組宣伝。

「BS1スペシャル」の番組宣伝。

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