NHKスペシャル 明治神宮 不思議の森〜100年の大実験〜

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年2月10日(日) 16:00~16:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
16:00~

オープニング。今回は明治神宮にある不思議な森について伝える。

キーワード
明治神宮

明治神宮 不思議の森~100年の大実験~ (バラエティ/情報)
16:02~

明治神宮の入り口は森に囲まれている。解剖学者の養老孟司さんによると、ここは天道と人道の堺なのだという。明治神宮の面積は約70ヘクタール、森は神域だとされている。森にはクスノキやイヌシテなどの大木が生えている。

明治神宮の森、100年前の姿を紹介。100年前は荒れ地のような場所になっており、森は荒れ地に作られた人口の森だった。当時書かれた森作りの計画書が残されており、そこには理想とする森の記述がある。

この日、日本を代表する植物や動物の研究者らが明治神宮に集結した。調査に関わったのは総勢146人、明治神宮が鎮座100年を迎えるのを記念して特別に神域の森の調査が許可された。昆虫班は日本蛾類学会の岸田さんを筆頭に調査、餌で蛾を引き寄せる作戦をたてた。夜になると明かりを付けて虫を集め、カブトムシなどの整体を確認した。

参拝者に人気の清正井の周辺にはタヌキなどの野生生物が暮らしていた。今回は複数の家族が住んでいることが初めて明らかになった。

明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后を祀るために1920年に創建された。この時、鎮守の森も一緒に計画された。この計画には、林学博士の本多静六とその弟子の上原敬二・本郷高徳があたり、人の手が加わる前の東京にあった、アカガシやスダジイなど常緑広葉樹の森を目指した。「杉林がふさわしい」とする時の総理大臣大隈重信を説き伏せ、認めさせたという。

東京駅が完成した1915年に、森作りが始まった。献木は全国から10万本に達し、のべ11万人の青年団が作業のために集まった。樹木や資材は、原宿駅から専用線路を敷いて運び入れた。まず、やせた土地に強いマツを植え、その間に広葉樹を植えた。その後は、人が手を加えることはない。成長の早い広葉樹に押され、針葉樹が消えていき、150年後には常緑広葉樹が主役の原生林のような森になると本多は予言した。植樹には6年の歳月を費やし、1920年10月1日、明治神宮は鎮座の日を迎えた。

調査団が、100年間ほうっておかれた森に入った。菌類班の細谷剛さんは、キノコの傘に生えたコゲイロサカヅキホウライタケに驚いた。日本で3度めの発見だという。見つかったキノコは、150種類以上に及んだ。水生生物班は、絶滅危惧種のミナミメダカを発見。川口貴光さんは、「よそから持ってきたのではなく、本来関東地方にいる生き物」と話す。クロダハゼやモツゴなどもみられ、ブラックバスなどの外来魚はまったくいなかった。一面に咲くカントウタンポポは、日本固有種。森が壁になって、セイヨウタンポポの種子が飛んでくるのを防いでいた。

切り株を見つけて皮は剥がす養老孟司さん。中には、コカブトムシがいた。今回の調査では、タマムシやウラナミアカシジミ、トゲアリなどの絶滅危惧種や東京で初めて見つかったもの、新種まで3000種もの生き物が発見された。

過去3回の樹木調査で、直径10cm以上の樹木の総数は、一度ふえたものの1970年には4分の3に減っていることがわかっている。それが今回、さらに減っているという。

明治神宮で落ち葉を「掃き屋さん」は、集めた落ち葉を捨てることなく、すべて森の中に返している。明治神宮宮司の中島精太郎さんは、「次の世代へ次の世代へのサイクルが、鎮守の森の大切な心だと思う」と話した。落ち葉を返し続けた森の土には、ヒメミミズやトウキョウコシビロダンゴムシなど多様な土壌生物の存在が明らかになった。

タマゴタケ、ザラエノヒトヨタケ、100種以上の粘菌などの生育の様子を、早送り映像で紹介した。

明治神宮では1947年から毎月、参道で鳥の観察会が開かれ、その記録が残されている。調査により、キジやホオジロなどは80年代に姿を消し、コゲラやオオタカが増えていることが分かっている。川内博さんは、森林性のオオタカが都会に来ることは誰も予想していなかった。繁殖までするようになったのは驚き。森林度が深まっていると言えるのではないか」と話す。

今回の樹木調査で、100年前に半分以上あった針葉樹は1割以下に激減し、代わりに常緑広葉樹が3分の2を占めるようになったことがわかった。樹木の数は、100年前に比べて約半分に減っていた。しかし、過去の調査では過有無だった直径1m以上の常緑広葉樹が244本見つかった。また、実生(木の赤ちゃん)が40万本も記録された。本田たちの予言どおり、自然に世代交代できる常緑広葉樹の森になっていたのだ。しかし、一つだけ予想とは違っていたことがあった。完成から150年と予想していた世代交代の森が、完成から100年の現在、すでにできあがっていたことだ。

養老孟司さんは、「鎮守の森の造営に関わった人たちは、東京がこれだけ変わるとは考えていなかったのではないか。でも、それだけ変わってもここは自分のルールで営んでいる。こういう森を今見ることができるのは幸せなこと」と話した。

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トゲアリ
ワスレナグモ
ヒメミミズ
トウキョウコシビロダンゴムシ
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コゲラ
オオタカ
キジ
ホオジロ

エンディング (その他)
16:47~

100年の時を経て東京は有数の大都市へと成長し人が創りだした森は逆に原子へと帰っていった。こうして世界のどこにもない森が出来上がった。人の営みと野生の世界が隣り合う明治神宮。今日もまた、森の一日が始まる。

キーワード
明治神宮

番組宣伝 (その他)
16:49~

「NHKスペシャル」の番組宣伝。

「プロフェッショナル 仕事の流儀」の番組宣伝。

盤上のアルファの番組宣伝。

カーリング日本選手権の番組宣伝。

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