NHKスペシャル 「朝鮮戦争 秘録〜知られざる権力者の攻防〜」

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年2月6日(水) 0:49~ 1:39
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
00:49~

東京の横田基地の一角にある在日アメリカ軍司令部に常駐しているのは朝鮮戦争に参戦した国連軍の将校たち。1950年に始まり、300人以上が犠牲となった朝鮮戦争は今も休戦状態のため、半島の有事に備え続けている。番組取材班は4000点もの外交資料を入手し、渉猟したところ、朝鮮半島の武力統一を目論む北朝鮮とその背後にいたソビエトや中国のしたたかな思惑などが見えてきた。対するアメリカは無差別ともいえる空爆で対抗し、大規模な核攻撃を計画していたという。そして、軍需により戦後復興が進んだ日本では2000人がアメリカの軍事作戦に従事させられていた状況も明らかになった。

キーワード
横田基地
朝鮮戦争
毛沢東
スターリン
金日成
アメリカ国立公文書館

朝鮮戦争 秘録〜知られざる権力者の攻防〜 (バラエティ/情報)
00:53~

中国・北京郊外にある高級住宅地に朝鮮戦争を主導した権力者達の資料が所蔵されている。沈志華氏が収集した資料の中には当時30代だった金日成、中国で強大な権限を有した毛沢東、ソビエトのスターリンがそれぞれ交わしていた電報や直筆の書簡があった。

1948年、朝鮮半島南部で大韓民国、北部で朝鮮民主主義人民共和国が建国した。翌年3月、金日成はスターリンのもとを訪ね、韓国へ進撃するための支援を求めた。朝鮮半島の制圧には長くとも2ヵ月以内で可能と訴えるも、スターリンは首肯しなかった。だが、その後、ソビエトは北朝鮮に大量の兵器を密かに提供し始めた。49年8月、ソビエトは原爆実験に成功し、アメリカに次ぐ核保有国となった。アメリカに対抗する自信を深めたスターリンは実験映像を毛沢東に見せたとされる。その後、中国とソビエトは軍事協定を結んだが、スターリンは「両国が戦争に巻き込まれそうになった場合、ソビエトは旅順港を引き続き使用できる」という条項を盛り込んだ。沈志華氏曰く、北朝鮮が戦争をけしかけて緊張状態が高まれば、スターリンにとっては太平洋に繋がる戦略上の要衝、旅順港を使用できるという思惑があったという。

アメリカはGHQの占領下にあった日本を資本主義陣営の最前線と位置づけ、防衛ラインから朝鮮半島は除いていた。そうした中、多くの在日韓国、朝鮮人が暮らす山口県では朝鮮半島で戦争が勃発すると懸念し、当時の知事は日本政府に伝えた。だが、首相の吉田茂はけんもほろろだったという。

1950年6月25日、朝鮮戦争が開戦。北朝鮮軍は3日で首都のソウルを制圧し、南へと進軍した。元韓国軍兵士のキム・ウンジュン氏によると銃に対して、北朝鮮軍は戦車を投入し、為す術がなかったという。翌月、スターリンは北朝鮮に送った電報で、さらなる攻撃を促していた。元北朝鮮軍のヤン・ウォンジン氏は「釜山の攻略まであと一歩で、戦争の終結は近いと信じていた」と話す。日本では動揺が広がり、山口県では韓国政府が亡命政権を山口県につくることを希望しているという一報が舞い込んだという。

アメリカのトルーマン大統領は反撃体制を整え、16ヵ国からなる国連軍を結成して共産主義陣営との戦争に踏み切った。総司令官に抜擢されたのはダグラス・マッカーサー元帥で、残った韓国の拠点からとインチョンに上陸させた部隊による挟撃作戦を提案。2週間足らずでソウルを奪還した。上陸作戦には朝鮮半島の地形を熟知する日本人が大きく寄与したといい、戦車揚陸艦に搭乗したという村山文治氏(90)が取材に応じた。GHQはアメリカ海軍を通じて日本の商船や船員を管理し、作戦に動員していた。

朝鮮戦争の最中、中国の兵士や各地から集まった人々が鴨緑江に集結した。その後、波濤のように押し寄せる兵士たちの数に国連軍は圧倒された。

朝鮮戦争で苦境に陥った金日成は毛沢東に援軍を求めたが、毛沢東は金日成ではなくスターリンに参戦は難しいと回答した。すると、スターリンは戦争が長引けば日本がアメリカの同盟国として軍事力を持ち、中国大陸に進出してくると指摘。毛沢東に参戦を決意させた。スターリンはアメリカを戦争に釘付けにし、ヨーロッパでの覇権争いを優位に進めようという思惑があったという。結局、中国軍の人海戦術で泥沼の様相を呈していった。

アメリカは大規模な空爆を仕掛け、戦地は酸鼻を極めた。アメリカ国立公文書館には無差別とも言える空爆のカラーフィルムが所蔵されている。空軍の元パイロット、ロバート・ヴィージー氏は72回に渡る出撃で数百発の爆弾を投下したという。資料によると朝鮮戦争では太平洋戦争で日本に投下された爆弾の約4倍が使用されたという。

激烈な空爆で国土は焦土と化したなか、アメリカは朝鮮戦争で原子爆弾の使用を検討していた。共産主義陣営の26ヵ所をターゲットに定めていたという。だが、トルーマンは使用を思い留まり、ダグラス・マッカーサーを解任した。その後、戦況は膠着状態に陥り、51年7月から休戦に向けた交渉が始まった。金日成は休戦を望んでいたが、毛沢東、スターリンには取り付く島もなかった。そんな中でも否応なしに命を落とす人々の姿があった。

朝鮮戦争でアメリカ軍の作戦に従事していた日本人にも死者が出た。その数は今回の取材で判明しているだけでも57人にのぼる。

1953年3月にスターリンが死去したなか、同年7月に朝鮮戦争の休戦協定が調印された。南北が38度線で分断されたたま、対立は66年に及ぶことになった。今、北朝鮮は北東アジア情勢の不安定要因となっている。対するアメリカは日本と韓国の基地を維持し、北朝鮮と対峙してきた。そうした中、北朝鮮はアメリカ兵の遺骨返還に応じるようになり、今月下旬には米朝首脳会談が行われる。

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北京(中国)
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共産主義
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ソウル(韓国)
トルーマン大統領
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モスクワ(ロシア)
ダグラス・マッカーサー
空爆
カーチス・ルメイ司令官
原爆
板門店
中原覚一
金正恩
米朝首脳会談

エンディング (その他)
01:37~

エンディング映像。

番組宣伝 (その他)
01:38~

NHKスペシャルの番組宣伝。

公共放送の告知。

BS1スペシャル「中国“改革開放”を支えた日本人」の番組宣伝。

BS1スペシャル「ボルトとダシャ マンホールチルドレン20年の軌跡」の番組宣伝。

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公共放送
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