NHKスペシャル 人生100年時代を生きる 第2回▽命の終わりと向き合うとき

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年11月28日(水) 0:40~ 1:30
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
00:40~

オープニング映像。93歳の女性は、人生の最後は自然な形で終わりたいと家族に伝えていた。誰もが穏やかな最期を願うが、自宅で最期を迎えようとしていた高齢者が、救急医療の現場に次々と運び込まれている。今回、人生の終わり方について、考える。

人生100年時代を生きる 第2回「命の終わりと向き合うとき」 (バラエティ/情報)
00:43~

人生100年時代について、100歳以上の高齢者の数が現在には7万人に。2015年には13万人、2050年には53万人になっているという推計が出ていると紹介。長寿高齢化社会に対し、人生の終わりにどんな医療を望むかをテーマに伝えると語る。阿川佐和子は父と最期について、在宅で死にたいという想いがあったが無理で、病院に入れた、元気なころの写真を紹介した。またコロッと死にたいということも口癖だったと語る。また国の調査として回答者の9割は延命措置を受けず、自然にまかせてほしいと語る。しかし現実は医療機で長生きし、さらに人工透析なども使用して延命措置が行われていると伝えた。

多くの高齢者が人工透析を受けている長崎腎病院では血圧の低下を知らせる警報があちらこちらで鳴っていた。透析困難症という症状。以前はこの治療を断念セざるを得なかった。しかし現在は衰弱が進んだ高齢者でも透析が続けられるようになった。80歳以上で透析を受けている患者は6万人で300倍に増えている。しかし高齢化により思わぬ問題も増えている。本人の意思が確認出来ず透析を続ける事態が広がっている。取材をした女性は透析治療の間に認知症を発症。治療のことがわからず管を抜いてしまう。そのため家族の許可を得て拘束して治療をせざるを得ない。70人の病院患者のうち9割が認知症を発症。人工透析は1日4時間で週3回行われている。船越哲理事長は透析のために生きている、生かされている状況になってしまうと語る。

自宅で最期をということが叶わなくなっている状態を伝えた。救急医療の現場に100歳近くの終末期の患者が次々と運び込まれている。この日は97歳の患者が運ばれた。医師は終末期の患者だとわかっていても救命のために全力を尽くす。女性は一命をとりとめたが、意識は戻らず、人工呼吸器を付けて命をつなげることに。山口芳裕教授は一時的に状態を改善することはできてもそのことが人生の中で本当に意味があることなのかと語る。意識が戻らないから呼吸器を外せない。こうしたことに難しさがあると語る。

国は、高齢者を自宅へと移す医療制度改革を実行してきた。高齢者は在宅医など自宅で最期を迎えることを想定。しかし、家族は判断がつかず、救急車を呼ぶケースが続出。結果的に救命救急センターで延命医療を受けるケースが増えているという。搬送された患者の家族は、本人とどこまで医療を受けるのか本人と話をしていなかった。家族は話をすることに。その後、家族は挿管することを決めた。男性はそのまま集中治療室に入ることに。

その後患者たちは地域の病院に移る。多くの場合は延命医療が長期化する。60床ある病床は延命医療を受けている高齢者で占められている。矢野諭理事長は意識が無い方、自己決定能力のない方もいる。終末期をどうするのか悩むこともあると語る。多摩川病院は高齢者のリハビリにも力を入れているが、ほとんどリハビリまでできないという。ある調査では85歳以上の高齢者が一度心肺停止になると人工呼吸器が外れ、退院できる確率は0.5%という(京都府立医科大学 松山医療研究チーム調べ)。この病院に6年間入院している男性は、脳梗塞の影響で会話がほとんどできないという。毎日病院を訪れる妻は、自らの生きる支えになっているという。入院生活がいつまで続くのか先行きが見えないまま。妻は行けるとこまで行くしかないのかなと語る。

阿川佐和子は、医療技術が向上したことで延命医療を受けられると語る医師たちが複雑な表情を浮かべていたと語る。会田薫子教授は延命医療という言葉は生存期間を伸ばす為の医療で、否定的に捉えるか肯定的に捉えるかは本人次第と考える。透析療法について社会生活が維持出来る場合と、認知症により自分の判断で維持するようにするのはジレンマだと語る。本人のための透析なのか考える時代と語る。

救命救急センターは実際のところ当惑している状態と会田薫子教授は語る。NHK全国の救急救命センターに行ったアンケートが紹介され、終末期の高齢者が搬送されることについて問題があると答えたのは55%。おおいに問題があると答えたのは31%。家族のだれもがやりきれない気持ちになるという意見も伝えた。在宅医療は最期までという想いから、判断がつかないという例が多いと会田薫子教授が語る。阿川佐和子は家族が臨終の瞬間だと思わない、家族としては、判断が望んているのか、やめられないのではと語る。それに対し、会田薫子教授は変わりつつあり、司法の判断も刑法の問題ではなく、不起訴になると語る。

ここ数年に医学会や国のガイドラインは延命医療の中止に関するガイドラインを相次いで発表している。終末期の患者に対し、本人の意思を尊重、家族などとよく話し合う、医療チームで検討などで不開始や中止が可能となる。

延命医療の中止という選択肢により、重い問いに直面する家族がいる。數クミ子さんは1年前から人工透析を行っているが、半年ほど前から認知症の症状が表れた。負担の大きい透析をいつまで続けるか、娘の竹永仁美さんは悩むようになった。

救急医療の現場では、ガイドラインに沿って人工呼吸器を外す選択肢を示すところも出てきている。帝京大学病院の高度救急救命センターで、意識の戻る可能性が極めて低い患者の家族は、延命医療は望まない決断をした。抜管から1時間後、患者は息を引き取った。

阿川佐和子は、家族に悔いが残ったらつらいと話した。会田薫子は、延命について異なる考え方をするのがいいと話した。人生の集大成をサポートするみんなの話し合いになるという。阿川は命の終わり方を選択する時代になったと話した。

救急救命センターへのアンケートによると、生命維持装置の中止という選択肢を示しているのは、117施設のうち46施設。会田薫子は、10年前の調査から非常に増えていると話した。現場の医師からは、死をひとごとだと思っている日本人が大部分で、急変時にどうしていいか分からないケースが多いという声も上がっている。阿川佐和子は「私もです」と話した。

どのような最期を迎えたいかについて、瀬戸英龍さんは病院からの事前指示書に、重度の認知症になった場合は透析を希望しないと記した。妻に重い負担を掛ける前に、人生の終わり方を自分で決めたいと考えた。しかし、妻の千鶴子さんは一日でも長生きして欲しいと願っている。

アドバンス・ケア・プランニングという取り組みが始まっている。在宅医の門阪庄三さんは、今後の医療について患者と話をした。ACPでは第三者が患者や家族と対話を重ね、最期に望む医療を共に考える。門阪さんは介護スタッフらと勉強会を開き、取り組みの担い手を、医師以外にも広げようとしている。認知症などで本人の意思を確かめられない場合、家族や介護スタッフの話から、本人がどのような最期を迎えたいと考えていたかを探っていく。

阿川佐和子はACPについて、どんな病気になるかも分からないので、まだどうしてほしいか分からないと話した。井上二郎は実家で両親と話したところ、どんな最期にしたいか話が深まったと話した。会田薫子は、夫婦で考えに違いがある場合など、溝を埋めてくれる役目の人が必要だと話した。

1年前から夫が人工透析を受けている松本さん夫妻は、病院からの事前指示書に初めて向き合った。人生の最期を考える中で、今を生きる大切さを感じるようになったという。

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阿川弘之氏
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胃ろう
認知症
透析困難症
杏林大学病院 高度救命救急センター
三鷹市(東京)
エイシス
多摩川病院
調布市(東京)
京都府立医科大学 松山医療研究チーム調べ
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NHK
長崎市(長崎)
板橋区(東京)
心筋梗塞
看る力
腎臓病
ACP
宇治市(京都)
がん
厚生労働省

エンディング (その他)
01:28~

エンディング映像が流れた。

番組宣伝 (その他)
01:29~

「NHKスペシャル 平成史スクープドキュメント」の番組宣伝。

「THIS IS US 36歳、これから」の番組宣伝。

「世界最高!?パスタはこれだ!」を紹介。日本とイタリアを代表する2人のシェフ、片岡護とエリオ・オルサーラが相手国の人気パスタを食べ歩きその良いところを生かした絶品パスタを生み出す。

キーワード
片岡護
エリオ・オルサーラ
城島茂
小野文惠アナウンサー
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