NHKスペシャル 中国“法治”社会の現実 弁護士

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年7月22日(日) 21:00~21:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
21:00~

中国は法治徹底を掲げるなか、市民の権利を守る弁護士やその家族を次々と拘束している。取材班は当局の監視下に置かれ、圧力を受け続ける弁護士らを1年に渡って取材した。

消えた弁護士たち 中国”法治”社会の現実 (バラエティ/情報)
21:03~

昨年9月、李文足さん(33)は支援者とともに天津拘置所を訪れ、拘束されている夫に差し入れをしようとするも許可されなかった。人権派の弁護士だった夫は3年前に突如として拘束され、罪状は国家政権転覆だった。李さんは2年以上面会できていないうえ、裁判は未だに開かれていない。今、李さんはネットを通じて現況を発信していて、世論に訴えることが夫の釈放とともに自らの身の安全に繋がると考えている。人権派の弁護士たちは政府による土地の強制収容問題を扱い、時として当局を訴えもした。

2015年5月、黒竜江省の駅で市民と警官がもみ合った末、警官が発砲し市民が命を落とした。人権派弁護士らは真相究明を訴えるも、中国全土で人権派弁護士や活動家が一斉に摘発された。この摘発は始まった日付から、709事件と呼ばれている。同事件で拘束された女性弁護士の王宇さんは四肢を拘束され、取り調べを受けたという。さらにカメラの前で社会の秩序を乱したと自白するよう迫られ、子供のことも考えて王さんは応じざるを得なかったという。その後、出所を許された。

人権派弁護士である夫の帰りを待つ李文足さんは当局から厳しく監視され、アパートには監視カメラが取り付けられていた。また、幼い子息は幼稚園への入園を断られ続けていた。

昨年10月、李文足さんは監視される自宅を離れ、故郷である湖北省を訪れて実家で家族と談笑していた。その後、警察が家に踏み込んできて、李さんは不法侵入しているから出ていくよう声を荒げた。李さんは周囲から「国に勝てるわけがない」、「抵抗するな」と言われているという。

去年11月、トランプ大統領が初めて中国を訪れた時、王全璋さんの妻・李文足さんの自宅では異変が起きていた。私服の警察官が現れ、李さんが目立った動きをしないように軟禁したのである。李さんは、自分が逮捕された時に弁護士に使ってもらうための委任状を用意していた。

2012年に習近平指導部が発足した当時、市民が各地で環境問題や役人の汚職に怒りの声をあげていた。江蘇省では約1万人の市民が政府庁舎を占拠したほどだった。こうした市民の不満を解消するべく、指導部は法治の徹底を掲げた。

政府が設けた法律相談所では労働問題、財産を巡るトラブルなどに弁護士らが対応している。その弁護士らの活動は共産党により厳しく管理されていて、市民の権利を守るために当局を訴えることも辞さない人権派弁護士は統治を揺るがしかねない存在として共産党にとっては不穏分子にあたるという。

709事件後、人権派弁護士への締め付けは広がっている。拘束された人権派弁護士の弁護人ですらもその対象で、余文生さんは昨年に10年以上務めていた弁護士事務所から突如として解雇された。中国では弁護士は事務所に所属する必要があり、未所属が半年続くと資格は取り消されてしまう。役人の汚職を暴いたことで脅迫を受けているという男性から相談を受けていた李さんには個人事務所を開いて弁護士を続けるという道が残されていたが、申請のための行政のサイトでは名前が消されていた。追い詰められる余さんを助けようと、妻の許艶さんは司法試験の合格を目指している。

弁護士を続けられるかどうかの瀬戸際にあった余文生に変化が。事務所開設の申請が受理され、審査が始まった。余文生さんは「弁護士事務所を管理する規定がある以上、当局の監督を受け入れるしかありません」と話した。しかし年明け早々、事務所開設を認めない、弁護士資格を取り消すという通知が。

キーワード
北京(中国)
天津拘置所
王全璋さん
黒竜江省(中国)
709事件
湖北省(中国)
江蘇省(中国)
トランプ大統領
習近平国家主席
中国共産党

スポット

この番組で紹介されたアイテムは登録されていません。
  1. 前回の放送
  2. 7月22日 放送
  3. 次回の放送