NHKスペシャル 驚異のストライカー 〜対戦国の“英雄”たちを徹底解剖〜

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年6月21日(木) 2:05~ 2:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
02:05~

ワールドカップ初戦があすに迫った日本代表。西野朗監督が対戦国で最も軽快しないといけない「レバンドフスキ」「ファルカオ」「マネ」、3人の名前をあげた。この3人を独占取材。そのプレーを徹底的に分析した。

キーワード
ワールドカップ
ファルカオ
マネ
レバンドフスキ

驚異のストライカー ~対戦国の“英雄”たちを徹底解剖~ (バラエティ/情報)
02:08~

4年前のワールドカップで日本を4対1で粉砕したコロンビア。再び日本はコロンビアと初戦でぶつかる。司令塔のハメス・ロドリゲスを軸に、多彩な攻撃で相手を圧倒する。前回のコロンビアはベストメンバーではなく、「ティグレ」と呼ばれるストライカーを欠いていた。

コロンビア国民から“虎”と呼ばれるラダメル・ファルカオは、コロンビア代表で最多得点記録を持つ男。1タッチゴールを得意とし、所属リーグでのゴール決定率はかのメッシやクリスチアーノ・ロナウドすらも上回る。現在は仏リーグ・モナコに所属。コロンビア史上最年少の13歳でプロデビューしたファルカオは、25歳のときにW杯ブラジル大会の南米予選に出場。エースとして9得点をあげ、コロンビアを16年ぶりの本大会へと導いた。しかしその直後、大会前のアマチュアとの試合で前十字靭帯を損傷した。全治8か月、リハビリを終えピッチへ戻ってもファルカオの調子は上がらなかった。機体に答えられないストライカーは容赦ない批判に曝された。

コロンビア国民にとって、サッカーは何にも代え難い存在。その熱狂は時に厳しい批判となり選手を襲う。24年前のW杯ではミスを犯した選手が射殺される事件まで起こった。そうした中、ファルカオはゴール前で点をとる「殺し屋」として攻撃に特化したプレイヤーへと変化。相手ボールの時にはほとんど走らず、持てる力をゴール前の時だけに集中させるプレースタイルをとり、ゴール決定率はケガの前に比べ1.4倍にも向上した。

ゴール前は多くのDFが集まる過酷なエリア。ファルカオはなぜこの場所で決定率をあげることができたのか。元日本代表監督のジーコは、ファルカオがDFの動きを読み、相手を騙してゴールを奪う選手だと語る。シュートの前に相手のマークを外す能力が傑出しているのだ。W杯南米予選では、7試合1失点と鉄壁の守りを誇っていたブラジルを相手に得点を奪取した。この時、ファルカオがペナルティーエリアに入ってからシュートまでは2.6秒。アイマークカメラを使ってファルカオの目線を分析すると、ほんの一瞬の隙をついて行動に出ていたことが分かった 。

取材の合間、ファルカオがある曲を聞かせてくれた。ファルカオが大怪我をした後で歌手である妻が作ってくれたという曲だ。ファルカオは「サッカーは過去に起きた悲劇を全て忘れさせてくれる。W杯は子供のころからの目標であり夢だった、その夢にいま近づいている」と語った。

今回のW杯で日本が入るグループで最も勢いのあるポーランド。世界ランキングはグループ最高の8位。平均身長183cmを活かし、サイドアタックなどを駆使して12年ぶりのワールドカップ出場。

ポーランド代表であるエースストライカーのロベルト・レバンドフスキはヨーロッパ予選で16得点をあげ、歴代最多の得点記録を更新していた。ポーランドが彼に注目しているのは国の社会情勢にあった。かつてポーランドは社会主義体制下だった1982年にW杯3位になっていたが、社会主義政権が倒れて民主化になると社会は混乱した。ポーランド生まれの選手が他国の代表になる時期がしばらく続いていたので、ポーランド出身のレバンドフスキが自国で活躍しているのは国民にとって喜ばしい事だった。

ストライカーとしてのレバンドフスキの特徴は、驚異的な正確さにある。ドイツのサッカーデータ会社によるとレバンドフスキのゴール決定率が52%という、ヨーロッパ予選に出場した全選手の中でトップの成績をおさめていたという。シュートコースはキーパーが防ぎにくい場所を正確に狙っており、ジーコ元監督によるとその正確さは冷静さを常に欠かさないからだという。

8歳のときに首都ワルシャワのサッカークラブに入団したレバンドフスキは、チームの中でも一際小さく痩せていた。ポーランドは当時まだ混乱期にあって、練習環境は十分とは言えなかった。レバンドフスキがゴールを正確にしていった練習がある。ペナルティーエリアの1つの場所からキーパーを防ぎにくいゴールの隅を狙ってシュートを打たせていた。次はエリア内の違う場所に移動し、次第に味方からのパスなど状況を難しくしていく。こうすることで、エリア内のどこからでもゴールの隅を狙う感覚を養うことができるという。

レバンドフスキは16歳の時に父親を病気で亡くし、家族を支えるためにポーランドの名門クラブに入団してわずかながら給料を稼ぐようになった。しかし、ある日練習場に行くと契約解除となってしまい、レバンドフスキは小さなチームにうつった。自分を見限った人を見返すために、ゴールの練習をひたすら行ったという。そしてペナルティーエリアの中でも心を乱すことない、正確なゴールマシーンへと変貌していった。

元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏に今回のW杯の対策を聞く。トルシエ氏は日本の選手がゴールを決めるのにシュートが10本必要なのに対して、フォルカオは3回、レバンドフスキは2回と大きな差があると話した。そしてその対策には二人だけを見るのではなく、そこに繋がるプレーに着目すべきだと話した。

5月、セネガルでは人々がチャンピオンズリーグ決勝戦の様子を見守っていた。ピッチに立つのはセネガル代表のサディオ・マネ。強豪リヴァプールでプレーする26歳、アフリカンドリームを体現する男だ。武器はリーグでも屈指のスピードと強靭なバネ、洗練されたテクニック。かつて共にプレーした経験を持つ日本代表・吉田麻也は「個の能力で打開ができるので現代フットボールでも貴重な存在」と語る。

マネの故郷セネガルは貧困率が50%に近く、生まれ育った場所も貧しい村だった。子供たちにとって、サッカーはアフリカンドリームへの入り口。15年ほど前からは選手の発掘も盛んになった。エリート養成機関であるサッカーアカデミーには毎年5000人が応募するが、通過するのは10人余り。ヨーロッパのトップチームで学んだコーチが指導を行い、最先端のサッカー技術を叩き込む。アフリカの何百万というサッカー少年の中から見出され、原石だった才能を磨き上げられたマネ。彼は「貧しい状況が続くとしてもW杯を通じて国民に誇りを持ってほしい」と語った。

キーワード
ワールドカップ
コロンビア
ハメス・ロドリゲス
メッシ
クリスチアーノ・ロナウド
モナコ
ラダメル・ファルカオ
ワールドカップ アメリカ大会
エスコバル
マルキーニョス
ロレレイ タロンさん
ロベルト・レバンドフスキ
ミロスラフ・クローゼ
ルーカス・ポドルスキ
オプタ
岡崎慎司
大迫勇也
ミュンヘン(ドイツ)
ポーランド
レギア・ワルシャワ
ズニチ・プルシュクフ
ダカール(セネガル)
マネ
UEFAチャンピオンズリーグ
リヴァプール
吉田麻也

エンディング (その他)
02:48~

西野朗は「スーパースターであるストライカーに対して、人に対してディフェンスするという考えではなくて、常に全体がボールに対してリアクションをしてディフェンスしていく」などと話した。ファルカオは「最高のチームが優勝するでしょう、もちんん日本に勝つ」などと話した。

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