NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク5▽脳 ひらめきと記憶の正体

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年3月19日(月) 2:40~ 3:30
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
02:40~

今回は脳のひらめきについてお笑い芸人にして、芥川賞作家の又吉直樹の脳を使って、その不思議を紐解いていく。又吉の脳を世界最性能のMRI。見えてきたのは脳の奥にあるケーブルのような神経細胞の束を分析して、ひらめきの正体を浮かびあがらせる。脳はやっぱりすごかった!その美しく神秘的な世界にご案内する。

キーワード
芥川賞
MRI
認知症

第五集 ”脳”すごいぞ!ひらめきと記憶の正体 (バラエティ/情報)
02:43~

スタジオで又吉の脳を紹介。今回の分析で明らかに一般的なデータとは違う部分がったとのことで、それは緑上回と言われる所で、言葉を司る部分で通常の3割増で2万人に1人の確率だという。実は今回は脳の奥にある神経細胞が本題。一本一本の神経が集まり、たわしのようになっているのだが、これを見ていくとひらめきの極意にたどり着く。

又吉さんはアイディアに詰まるとしばしば散歩に出かける。目に入る様々な風景がひらめきのヒントを与えてくれるという。この何かを見た瞬間、脳の中で何が起きているのか、最先端の技術によって驚くべき脳の活動が世界で初めて捉えられた。それは誰かの顔を見た瞬間、稲妻のような電気信号が走るのがわかった。その光は視覚野から脳全体に渡っていく。この光の動きによって誰なのか認識するという流れだ。この電気信号の動きをミクロの世界に翔ぶ込み分析する。

又吉さんの脳のネットワークの中では、神経細胞から細胞へ電気信号がリレーされている。しかし、細胞と細胞の間に隙間があることがわかる。実はこの隙間にメッセージを伝える物質が出され、次の細胞にも電気信号が生まれる。要は細胞と細胞との間は電気信号に代わって、メセージ物質が情報を伝えていたのだ。擁する時間は1万分の1秒。しかし、なぜわざわざメッセージ物質を使うのか?実は脳はメッセージ物質を用いることで、電気信号の伝わり方に様々なバリエーションをもたらしているのだ。

例えば素敵な女性が現れた時は、神経細胞が活性化しその人の表情がより強く印象に刻まれる。1000億の神経細胞とメッセージ物質がひらめきを生み出すカギとなっているのだ。

これまで様々な臓器同士がメッセージ物質をやりとりして、命や健康を支えていることを伝えてきた。脳も他の臓器からメッセージ物質を受けており、脂肪からレプチンを受け取ることで食欲をコントロールしている。また脳は受け取るだけではなく、内部に独自のネットワークを築き上げており、それこそがたわしのような姿のネットワークなのだ。山中教授はこのたわしのようなネットワークは非常に高性能で、ほぼ無限の組み合わせになると語り、究極のネットワーク臓器が脳だと話した。

このあと又吉さんのひらめきの秘密が明らかに!

ひらめきを探るために、今回は又吉さんに小説のアイディアを考えてもらい、良いアイディアがひらめいた瞬間にボタンを教えてもたうというもの。10分間の実験中にひらめいたと思う瞬間は3回で、このうち2回に興味深い脳の活動の様子が捉えられた。ひらめいた瞬間の又吉の脳を可視化してみると、集中している時は電気信号の流れが細切れになっているが、ひらめいている時は電気信号に太い幹が生まれ全体をつなげていたのだ。つまりひらめく時は集中するだけでは生み出せない特別な状態になっていたのだ。実は誰でも脳をひらめく状態に近づける方法があるという。それは何も考えないことで、何も考えない電気信号の流れとひらめいた時の脳はそっくりだったのだ。

脳が何もしていない状態はデフォルト・モード・ネットワークと呼ばれ、新しい発想が生み出されやすい。デフォルト・モード・ネットワークは、脳が使う全エネルギーの7割を消費していると言われている。

人の顔を一度見たら二度と忘れないという並外れた能力を持つ人達は、スーパーレコグナイザーと呼ばれている。2011年にイギリスで起きた暴動事件で、防犯カメラに残された映像などから、犯人を割り出して検挙した。スーパーレコグナイザーの男性の脳をMRIで調査したところ、歯のように並んだ歯状回の細胞が次々と入ってくる情報を異なるルートに振り分ける事で、さまざまな記憶が作り出されていた。

ソーク研究所のフレッド教授は、長年記憶の謎を追い続けていて、歯状回で新しい細胞が次々と生まれている事を突き止めた。インスリンが脳に届いている時と届いていない時とで、歯状回の細胞の成長に大きな差が出ていた。バランスのとれた食生活ですい臓を健康にして筋肉を鍛えることで、記憶力がアップする。

認知症の中で最も大きな割合を占めるのがアルツハイマー病で、アミロイドβというたんぱく質が神経細胞を壊す事で起きると考えられている。これまでアミロイドβを分解する薬は作られてきたが、 薬を投与しても脳の神経細胞にまで届けられなかった。

ウィリアム教授が開発したアルツハイマー病の薬は、インスリンで脳の血管の壁を通り抜けることで、薬の成分を脳に運ぶことに成功した。

アルツハイマー病と共通点の多いハーラー病の、薬を使った臨床試験が行われた。ハーラー病は、GAGと呼ばれる物質が子どもの脳にたまり神経細胞のネットワークがむしばまれ、認知機能や運動機能に障害が出る難病。インスリンで脳の血管の壁を通り抜けることで、薬の成分を脳に運ぶことに成功し、多くの患者たちに改善がみられた。

今回の放送内容についてスタジオトーク。山中教授が、脳はネットワーク中のネットワークで、全身のネットワークの物質を取捨選択しているすごい臓器だと語った。ウプサラ大学の質量分析加速器は、人間の脳の細胞を分析することができて、人間の脳は90歳近くまで細胞が生まれていることが判明した。

キーワード
芥川賞
MRI
緑上回
レプチン
デフォルト・モード・ネットワーク
ips細胞
ロンドン(イギリス)
スーパーレコグナイザー
ソーク研究所
サンディエゴ(アメリカ)
インスリン
カテプシンB
アミロイドβ
アルツハイマー病
ハーラー病
GAG
ポルトアレグレ(ブラジル)
ウプサラ大学

エンディング (その他)
03:28~

エンディング映像。

テロップ:腸のさらに詳しい情報は、NHK健康ch。

NHKオンデマンドで配信のお知らせテロップ。

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