NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク第2集▽脂肪と筋肉が命を守る

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年1月7日(日) 17:05~17:54
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
17:05~

今日のテーマは脂肪と筋肉。山中伸弥は、脂肪と筋肉が、命、健康、病気、全てに関わっていると話した。

橋本マナミがMRIで全身データを記録し、それを立体化した。まず脂肪だけを取り出した映像を紹介。皮下脂肪、骨髄脂肪などは体内に情報を伝える特別な物質を出し、人間の欲望や免疫に関わっている。筋肉も情報を伝える物質を出して、がんの増殖を抑えたり記憶力をアップさせたりする。現代では脂肪や筋肉の情報のやりとりに破綻が起き始めている。その結果、脳梗塞や糖尿病などが引き起こされている。この発見によって、新しい治療戦略が見えてきた。

オープニング映像。

キーワード
京都大学iPS細胞研究所
MRI
がん
心筋梗塞
脳梗塞
糖尿病

第二集 驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る (バラエティ/情報)
17:09~

春日は「もうボディービルダーなんで、ほとんど」とコメント。山中も学生時代から筋トレオタクだと話した。宮川は最近だいぶ太ったという。

橋本マナミの体内の筋肉と脂肪の映像を公開。タモリは「丸裸以上だ」とコメント。橋本の体重は56kgで、筋肉は21kg、脂肪は18kg。合わせると体の70%を占める人体最大の臓器だという。山中は脂肪が脳に対して大切な指令を出していると話した。

コネチカット州のジュリアンくんは脂肪萎縮症で、生まれつき体に脂肪がない。それが原因で、食欲がすさまじい。皮下脂肪や内臓脂肪は脂肪細胞の塊で、脂肪細胞は糖や脂をエネルギー源として蓄えている。ジュリアンくんは脂肪細胞を持っていないので、糖や脂は蓄えられず、常に血液中を漂っている。欲しがるままに食べると、血糖値や中性脂肪が急上昇する。これまで脂肪萎縮症の人は食欲を止める手立てがなく、糖尿病や心臓病を引き起こして30年ほどの命といわれてきた。食欲研究の第一人者フリードマン博士は、脂肪細胞が食欲を抑えるレプチンという物質を出していることを発見。脂肪萎縮症の人は、食後も食欲の中枢の活動が収まらないが、レプチンを投与すると抑えられる。脂肪が脳に命令を出しているというのは、びっくり仰天の発見だったと山中は話した。

食事で摂った糖や脂は脂肪細胞に溜め込まれる。するとレプチンが脂肪細胞の外に放出され、血管を通って脳の視床下部へ。神経細胞がレプチンを受け取り、エネルギーは十分だというメッセージが脳に伝わる。脳はもう食べなくていいと判断して、食欲が収まる。

レプチンのような物質を、番組ではメッセージ物質と呼ぶ。山中は、今までは脳が体の司令塔でほかの臓器は家来みたいなものだと思っていたのが、研究が進んでくると前進の臓器がメッセージを出し合って命が支えられていることが分かってきたと解説した。脂肪細胞はレプチンの他にも約600種類のメッセージ物質を出しているという。例えば、栄養や酸素が欲しいときに血管を作るメッセージ物質や、外からの細菌やウイルスなどを察知してやっつけろというメッセージ物質など。春日は減量で体脂肪率が落ちると体の調子がおかしくなってくると話した。山中は、脂肪と免疫は研究者のホットトピックだと話した。

人間には400種類の筋肉がある。トレーニングをすると筋肉細胞が成長し太くなっていく。筋肉の細胞も様々なメッセージ物質を発していることが分かってきた。ベルギーにいる牛は筋肉の成長をコントロールするミオスタチンという物質が働いていないために、筋肉が付きすぎている。ミオスタチンは筋肉細胞から初めて発見されたメッセージ物質で、筋肉はありすぎるとエネルギーを浪費する。そのため筋肉はメッセージ物質を使ってエネルギーの浪費を抑えている。

アメリカ国立老化研究所などの研究では、運動をしたときに筋肉から出るカテプシンBという物質の働きで記憶力が高まる可能性が高まると発表された。研究チームはカテプシンBが記憶を司る海馬の神経細胞を増やす働きをした可能性があると考えている。

山中は筋肉からメッセージ物質が出ていて記憶が良くなるというのには、反論する研究者もいるなどと話した。

筋肉と脂肪は様々なメッセージ物質を全身に送って健康を維持してくれる臓器だった。山中は長い生物の進化で肥満を体験しているのは人間が初めてで、想定されなかったことが起こっているのだろうなどと話した。

食欲に任せて食べたいだけ食べていると、脂肪細胞は余った油や糖分を蓄えてどんどん大きくなる。それに伴って血液中のレプチンの量も増えていくことが分かっている。肥満の人の脳の血管では油のせいでレプチンが脳に入って行きにくくなっている。脳にレプチンがたどり着いても神経細胞が鈍くなりメッセージに反応できなくなっている。

レプチンが効かなくなり、食欲がコントロールできなくなって陥るのがメタボリックシンドローム。メタボの人の体内では脂肪細胞が油の粒を細菌などの敵と勘違いして警告メッセージを発してしまう。メッセージ物質は全身へめぐり、免疫細胞が警告メッセージを受け取り戦闘モードに入り、自分自身も敵がいるという誤った警告メッセージを発して免疫が暴走する。免疫細胞は暴走して血管内部の壁に入り込み油を食べ始め、最終的に攻撃用の有毒物質を発生させ血管を傷つけてしまう。暴走した免疫細胞は体中を痛めつけ心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こしていく。

山中は、メタボは深刻に考えていない人も多いが日本の糖尿病の患者が1000万人に達した国民病となっている、などと話した。免疫の暴走を薬で抑える研究も進んでいるが、体のある臓器を使って免疫の暴走を抑える可能性が出てきた。

メタボがもたらす免疫の暴走を抑えるメッセージ物質を筋肉の細胞が出してくれるという研究が進んでいる。ペダーセン博士は足の筋肉を動かしたときにどんなメッセージ物質が出るか研究し、IL-6という物質が大量に見つけた。IL-6は免疫の暴走を止めるメッセージを発し、免疫の暴走が収まるとペダーセン博士は考えている。

山中によるとIL-6は日本人が発見し、免疫を活性化するメッセージ物質として有名で、IL-6は状況によって働き方が変わるという報告があり完全に真実だというところまでいっていないという。

宮川はちゃんと運動しないと大きな病気になってしまうと思って、ちゃんと向き合おうと思ったなどと話した。山中は脂肪も筋肉もなくてはならない臓器だと話した。

生まれつき脂肪細胞がない難病と戦う患者に、メッセージ物質の解明によって希望が見えてきた。3年前、アメリカではレプチンが治療薬として承認された。レプチンによる治療で救える病気が出てきた。

キーワード
ロックフェラー大学
コネチカット州(アメリカ)
脂肪萎縮症
糖尿病
心臓病
橋本マナミ
自治医科大学
筋肉
栃木県
西村智
8K
ミオスタチン
ジョンズ・ホプキンス大学
がん
うつ病
ナミュール(ベルギー)
アメリカ国立老化研究所
カテプシンB
うつ
海馬
脂肪
メタボ
レプチン
日本大学
加野浩一郎教授
脂肪細胞
メタボリックシンドローム
ハーバード大学
免疫細胞
大阪大学
石井優教授
水野紘樹助教
ミズーリ州(アメリカ)
心筋梗塞
脳梗塞
高血圧
腎臓病
コペンハーゲン大学
IL-6

エンディング (その他)
17:53~

エンディング映像。

NHKスペシャルの番組宣伝。

エンディング映像。

  1. 前回の放送
  2. 1月7日 放送
  3. 次回の放送