NHKスペシャル 「“血圧サージ”が危ない〜命を縮める「血圧の高波」〜」

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年10月29日(日) 21:00~21:59
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
21:00~

オープニング映像。

“血圧サージ”が危ない〜命を縮める「血圧の高波」〜 (バラエティ/情報)
21:00~

瞬間的に血圧が高くなる「血圧サージ」のリスクを抱える人は日本で1800万人と言われている。急激な血圧の変動で血管はダメージを受け、脳卒中、心臓病、認知症のリスクも大幅に高めることがわかってきている。血圧サージの恐怖から解決につながる秘策などを伝える。

建設作業員として働き、健康には自信を持っていたが、2年前に血圧サージが原因で脳卒中を起こした池田武志さん(38歳)を取材。池田さんは薬による治療を受けて4日後に意識を取り戻した。しかし後遺症は残り、右手の握力は以前の3分の1になってしまった。その後、池田さんは病院で夜間から朝までの血圧を測定。すると、睡眠中に血圧が激しく上下し、最も高くなった時は197にまで上がっていることがわかった。

健康診断などでは血圧が正常と判断される人でも、あるときだけ血圧が急上昇し高い値を示す「血圧サージ」がある。当事者本人は上がったことに気が付かないという。心臓病や脳卒中のリスクについて、正常の人が1とすると高血圧の人が1.5倍、朝に血圧サージが疑われる人が2.5倍、高血圧でかつ朝に血圧サージが疑われる人は約4倍になるという。血圧サージについて質問や悩みのある視聴者に向けて、ツイッターに血圧サージとハッシュタグを付けてつぶやくと専門家がリアルタイムで質問に答えてくれることを伝えた。

イタリアにあるサンタ・マリア・テルニ病院を取材。ジャコモ・プッチ博士によると、血圧サージを起こす150人の血管を徹底的に調べたところ、共通して血管の壁が硬く厚くなっていることがわかったという。

血圧サージの可能性がある小島よしおは、「怖いですね。夜中のことなんて自分じゃ把握できないですし」とコメント。血圧サージの認知度について牛込恵美は、「血圧が変動してる場合はいつも高い場合と違ってあまり見つけられない。あまり注目されてなかった。ただ、血圧サージがあると脳梗塞とか心筋梗塞、そういったことが起こるという報告が出てきまして、それで国内外問わず非常に注目されてると思う」とコメントした。

健康診断で血圧が正常と判断された男女80人に血圧サージの症状がないか調査した。血圧計を配布し、昼、夜、翌朝の3回血圧を測ってもらった。健康が自慢の小島よしおにも調査を依頼。最高血圧が135を超えていた人を血圧サージありと判断する。80人中25人に血圧サージが発見された。小島よしおも朝、165という値が出て血圧サージが発覚した。

血圧サージによるもう1つのリスクは認知症。山形県立中央病院の山口佳剛博士らの研究グループは200人を超える高齢者に対し、記憶力など認知機能のテストを4年にわたって実施。血圧との関係を調べたところ、血圧サージが少ない人に比べ、多い人は認知機能が低下した割合が約1.5倍になっていたという。また、脳を調べたところ、血圧サージが多い人の脳は死んでいる神経細胞が多いことがわかったという。

苅尾七臣氏は「血圧サージの回数が1回だけなのか何回もあるのかによって重大度が変わる」と話した。甲斐久史氏は「日本では900万人に血圧サージの可能性があり、高血圧の人は血圧サージのウ影響を受けやすいので注意が必要」と話した。

血圧サージと認知症の関係について。西澤氏は血圧サージは自分で気づかないようなダメージが脳に蓄積して認知症のリスクを高めることがわかってきたと語った。朝の血圧測定で最高135mmHg以上が頻発する場合や5日間の幅が20mmHg以上の場合、血圧サージの危険がある。

西澤匡史氏は東日本大震災で被災した宮城・南三陸町で血圧サージを予防する取り組みを進めている。災害後に脳卒中や心臓病の患者が増える背景にストレスによる血圧サージ増加を疑ったところ、同氏の見立て通りだった。だが、その後、血圧を計測し続けると血圧サージを起こすことが減っていき、実際に脳卒中・心臓病患者の救急搬送も比例して減少していた。首藤孝治さんは毎日、血圧を測ってみると朝に度々、血圧サージを起きていることに気づいた。原因は朝の力仕事により、交感神経が過剰に興奮することが考えられた。そこで首藤さんは朝食を摂り、ゆっくりしてから畑に出ることにし、喫煙も控えるなど生活スタイルを改めた。つまり、血圧サージの予防のファーストステップは血圧を測ること。

血圧サージ危険度チェック。「年齢は?」「BMIは?」「深夜にトイレにいく?」「日中眠くなることは?」「味の濃いものが好き?」「果物は食べる?」「お酒を飲む?」「タバコは吸う?」という質問の回答で危険度をチェックした。石田・榊原がリスク低、小島がリスク中という結果になった。

視聴者からの「自覚症状はある?」という質問に、専門家が「ない」と答えた。「頻度が少ない場合は問題ないの?」という質問には「2日に1回、週に4回以上の場合は要注意」と答えた。

先程の血圧サージ危険度チェックには視聴者150982人が回答した。結果は男性の方がリスク高・中が多いことがわかった。

西澤匡史氏は「朝晩の血圧測定によって、何が引き金となって血圧が上がり、下がるかを認識し、血圧が上がるような行為を避けるようになる」と語った。なお、これから冬が到来すると血圧の変動が激しくなり、殊に朝の血圧が上がりやすいという。

カナダ・トロントには高血圧や心臓病など病気を抱える人専用の運動施設があり、利用者は器具を握っていた。これが血圧サージの対策の1つ、「ハンドグリップ法」で、器具を全力の30%で2分間握るだけ。物を握ると腕の血圧が一時的に高くなり、脳は血圧上昇を懸念し、交感神経の活動を抑える。その結果、交感神経の興奮が抑えられ、血圧サージが減ると考えられる。

港区にある日野原記念クリニックでは血圧サージ対策の1つ、「ハンドグリップ法」の実践でタオルを使用している。名付けて、「タオルグリップ法」で、久代登志男所長は「少し強めに握るとだいたい最大握力の2~3割になるということが確認できた」とコメント。

血圧サージの原因。交感神経が興奮するとノルアドレナリンが分泌され、末梢血管が収縮し血圧が上昇する。朝に交感神経が働きすぎて血圧が上がり、夜になっても交感神経が休まずまた血圧が上がってしまうのが血圧サージ。

スタジオには「タオルグリップ法」を実践した12人の方が登場し、12人中10人で血圧サージの発生回数が減少していたことがわかった。なお、苅尾七臣氏は「最大握力で握ってしまったら血圧が上がってしまうので、息をしながらも大事」と言い添えた。タオルグリップ法では一般的な細長いフェイスタオルを使用し、縦に1回、横に2回折り、丸めて握る。無理なく2分間握り続けることができれば、全力の2~3割程度に相当する。また、親指と他の指がつかない適度な太さであることも大切。左右2回ずつ計4回やり、1日おきに4週間続ける。

血圧サージの原因について。交感神経が過敏になる要因は「加齢・肥満・塩分・飲酒・喫煙・ストレス」など。これらの要因に引き金が加わると血圧サージになってしまう。引き金とは「力仕事・怒り・ コーヒー・飛び起きる・トイレ・くしゃみ・冷水で洗顔」など。睡眠時無呼吸症候群や月曜日のストレスなども引き金になり得るという。

視聴者から寄せられた疑問・質問を紹介。「運動すると血圧が上がる、これは血圧サージだから運動するなということ?」について、甲斐久史氏は「有酸素運動ではそれほど血圧は上がらない。また、適度な血圧の上昇は血圧サージを抑えてくれる物質を作るのでいい影響がある。日頃から余裕がある有酸素運動を取り組んでいただければ」とコメント。また、「これからの冬、気をつけるべきことは?」について、西澤匡史氏は「冷たい床に素足で触れないようにべき」と語った。冬場は血管収縮で血圧が上がりやすく、浴室などは温かくするべきだという。

小島よしおは血圧サージの引き金に思い当たることろがあり、今後は持ちギャグの際にタオルグリップ法を取り入れる考えを示した。石田純一は「血圧サージ対策の1つ、にぎるは参考になった」とコメント。

キーワード
血圧サージ
脳卒中
認知症
心臓病
サンタ・マリア・テルニ病院
NHKスペシャル Twitter
テルニ(イタリア)
脳梗塞
心筋梗塞
山形県立中央病院
東日本大震災
交感神経
南三陸町(宮城)
ゲルフ大学
トロント(カナダ)
ハンドグリップ法
日野原記念クリニック
港区(東京)
タオルグリップ法
睡眠時無呼吸症候群

エンディング (その他)
21:58~

エンディング映像。

  1. 前回の放送
  2. 10月29日 放送
  3. 次回の放送