NHKスペシャル お父さん 見てますか〜震災遺児と母 4年の記録〜

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年3月20日(月) 22:00~22:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

東日本大震災の津波で亡くなったお父さん。震災の2年後、小学1年になった三浦和葉くんに出会った。この頃、父の顔はほとんど覚えてなく父について口にすることもなかった。母の三浦和子さんは夫の死を受け止められず塞ぎ込んでいた。思い出すのがつらいと部屋には遺影をおいていない。和葉くんが一緒に写る写真も見せられずにいた。それから4年の歳月を重ねた2人の記録を追う。

キーワード
東日本大震災

お父さん 見てますか~震災遺児と母 4年の記録~ (バラエティ/情報)
22:03~

岩手・大槌町の子ども夢ハウスおおつちをきっかけに2人と出会った。震災遺児や自宅を流された子どもらが放課後に遊んだり宿題をする場である。立ち上げた代表の藤原茂さんは心と身体のリハビリを行なう専門家として全国で名が知られてきた。若い頃、児童養護施設で指導員を経験し、震災により子どもや親の心に深刻な影響があるとこの場所を作った。藤原さんは和葉くんの様子を見て気がかりなことがあった。この頃、1人の男性スタッフの後をいつも追いかけていた。

母の和子さんは震災後、1日のほとんどを仮設住宅で過ごしている。夫の職場も流され形見はほとんど残ってなく、和葉くんに父の事を話すのも避けていた。夫の和秋さんは1歳年下だが頼りがいのある自慢の旦那だったという。震災で近くの小学校が内陸に移り、和葉くんはスクールバスで通っている。帰り道が心配と和子さんだけ毎日迎えに来ている。外での遊びや包丁を持たせるのも怖く、先に死なれたらという不安が残っている。

また和子さんは父の話を避けていた。亡くなった和秋さんは津波で流されたガソリンスタンドで働いていて、そこに和葉くんを連れて父の話をすると号泣したため話をしなくなったという。和葉くんも母のことを気遣っていた。みんなが家に帰った後も夢ハウスに残り、体調の悪い母のため帰らずにいた。

震災から2年半、和子さんはまだ下校の付き添いをしていた。藤原さんは2人が離れる時間を作った方がいいと遊具がある公園作りを始めた。和葉くんが母の目を気にせず擦り傷ができるほど遊んでほしいと「すりきずこうえん」という名前になった。完成の日、和葉くんを連れてきたのは祖母の枝美さんだった。外で遊ぶことに反対の母は来なかった。和葉くんは毎日ここで遊ぶようになった。

震災3年目、大規模工事が本格的に開始した。しかし多くが仮設住宅暮らしのままだった。悲しみから抜け出せない人も少なくなかった。和子さんも仮設住宅で過ごす時間が長いままだった。藤原さんは亡くなった人に手紙を書き風船で飛ばす企画をした。和子さんはまだ塞ぎ込んでそっとしてほしいとの気持ちだった。震災3年の直前の追悼式に和子さんの姿はなかった。追悼式から2日間、仮設住宅で塞ぎ込んだままだった。

風船を打ち上げる日、和葉くんが一人で来た。和子さんは亡くなった人の中には風船があがる一部始終を楽しみに待っているかもしれなく、手紙を待っている人もいると思ったと参加した。

今年3月11日、和子さんは和葉くんを連れて、父が津波で流されたガソリンスタンドのあった場所へ来た。6年が経ち和子さんはこれから父の事を伝えていきたいと考えている。2人の日々は一歩ずつ歩んでいる。

NHKオンデマンドのテロップ。

3年生になった和葉くん。これまで父のことを口にすることはなかった和葉くんだったが徐々に変わっていった。4年半経っても和葉くんに父親の写真を見せられずにいた。仮設住宅で塞ぎ込むことが多かった和子さんにも変化が出てきた。以前は和葉くんのことを心配ばかりしていた和子さんだったが、走り回る和葉くんを笑顔で見守るようになっていた。

震災から5年が経ち、夢ハウスでは海に灯籠を流すこととなった。和葉くんは天国にいる父にメッセージを書いた。藤原さんは和子さんにも参加を呼びかけたが、和子さんと和葉くんの姿はなく震災を思い出し参加できなかったことを明かした。2人にとって大事な場所となっていた「すりきずこうえん」が復興工事で取り壊されることとなった。公園で遊んでいた親子が集まり思い出を語り合った。和子さんの生活も大きく変わり、藤原さんに声をかけられ夢ハウスで働き始めた。小学4年になった和葉くんは母親について「笑顔が出てきた」と語った。

10歳になった和葉くんに和子さんは父親の写真を見せた。初めてみる父親の写真に和葉くんは「震災に悲しい。流されたから」と呟き「お父さんがいない分お母さんを大事にしなきゃ」と話した。この日が来るまで6年近くかかった。

キーワード
子ども夢ハウスおおつち
大槌町(岩手)
三浦和秋さん
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