プログレス賞 標的の村〜国に訴えられた東村・高江の住民たち〜

放送日 2014年1月2日(木) 6:00~ 7:00
放送局 テレビ朝日

番組概要

オープニング (その他)
06:00~

住民の声を無視して強行される工事、東村高江の米軍ヘリパッドの建設現場、空の下は米軍ジャングル戦闘訓練場となっている。人口160人の東村高江集落は演習場に囲まれている。更に今6つのヘリパッドが建設されようとしていて、あの死亡事故が多い垂直離着陸機「オスプレイ」がやってくる。

キーワード
東村高江(沖縄)
オスプレイ
ヘリパッド

標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~ (バラエティ/情報)
06:01~

沖縄県東村高江に住む安次嶺海月さん通称げんさんは4年前国に訴えられた。家の近くにヘリパッドができると聞いてそれは困ると座り込んだら通行妨害で被告になってしまった。げんさんは高江の森に惚れ込んで川沿いに手作りの自宅兼カフェ「山瓶」を建てた。新鮮な野菜と妻の雪音さんが仕込む窯焼きのパンが人気だ。子どもは6人、そのうちの4人はここで生まれた。げんさんは「子ども達をここで育てたいと思った。でもオスプレイが来たら住めなくなる」などと話した。

2007年1月22日、高江区民が那覇防衛施設局に抗議、反対決議をするが一方的に工事開始が通告された。2007年7月2日、建設現場の座り込みが始まった。2007年8月21日防衛施設局がやってきて工事を始めたが、抗議を続けて毎日建設現場で警戒を続けた。

2008年11月25日、国は住民15人を「通行妨害」で仮処分申請した。座り込みが通行妨害にあたると国が訴えたのだ。前代未聞のSLAPP裁判、国のやり方は強引だった。ある日突然裁判所から分厚い封筒が届いた。げんさんと妻と娘も訴えられた。国が証拠として提出した写真を元にこれらが通行妨害にあたるかどうかを巡って争われ、2009年12月11日、結局仮処分では住民15人中1人取り下げ12人は却下、代表安次嶺、伊佐の2人に「通行妨害禁止命令」を受け本裁判に発展してしまった。

反対運動を萎縮される事がSLAPP裁判の狙いだった。伊佐さんは木工職人、沖縄独特の位牌「トートーメー」を作っている。2010年2月1日、防衛局が主催した高江区住民説明会で住民は疑問と不安をぶつけたがオスプレイについて国はひた隠しの状態を貫いた。沖縄防衛局の真部朗局長「具体的になったら説明する」と伝えた。

住宅も学校の上もお構いなしで昼も夜も飛び回るアメリカ軍のヘリ、ベトナム村のように自分たちは標的にされていると憤慨する住民もいる。

キーワード
東村高江(沖縄)
防衛施設局
ヘリパッドいらない住民の会
SLAPP裁判
高江区(沖縄)
ベトナム村

標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~ (バラエティ/情報)
06:14~

1962年の沖縄で撮影されたゲリラ訓練の様子(米国国立公文書館所蔵)、ベトナム兵を見つけ出して確保する訓練の為に作られたのがベトナム村、その場に高江区民がかりだされていたという衝撃的な事実があり1964年9月9日付の地元紙「人民」に記載されていた。その時のゲリラ訓練を視察するワトソン高等弁務官の写真がある。ベトナム風の家屋の周りには住民らしき人々がみえた。当時高江に行くには船しか交通手段がなく、何が行われていたのか沖縄でも知る人は少ない。この訓練に参加していた元海兵隊員で現在アメリカ・カリフォルニア州オックスナードに住むジョン・ヒースコートさんに当時の訓練の話を聞いた。更にヒースコートさんは沖縄で枯葉剤を散布、その後遺症を訴えていて「枯葉の処理をした沖縄の人々はもっと枯葉剤にさらされているはず」と重要な証言をした。

50 年前の枯葉剤の散布について情報を聞く事はできなかった。しかしベトナム村の記憶は鮮明に残っている。ベトナム村がなくなって40年、でも戦争の訓練には標的が必要だ。今その標的は高江の集落そのものではないか?生きた標的同然の経験を持つ村を更にヘリパッドで囲む行為は人間の尊厳にも関わる問題だ。 2010年7月23日、住民らは国に「公開質問状」を提出するも裁判中を理由に回答しなかった。

2012年3月14日、通行妨害裁判の判決の日、安次嶺現達さんには国の請求を棄却、伊佐さんの行動は表現活動の範疇を超えているとして1人だけに通行妨害があったと認定した。この判決が確定すれば沖縄の民衆が最後の抵抗手段としてきた座り込みさへできなくなってしまう。住民側は控訴することを決めた。

2012年6月13日、オスプレイ配備に伴う「米軍環境調査書」が公表され県民は初めて訓練の内容を知った。高江のヘリパッドはやはりオスプレイを想定していた。オスプレイの排気は高温で山火事を起こすような危険性もあるにもかかわらず住民には何の説明もないままだった。2012年7月23日、山口県岩国基地にオスプレイ12機が陸揚げされた。そして国は建設を急ぐ姿勢をあらわにし座り込みでテントで徹夜ですごす住民たち、住民の監視は24時間体制に入った。

キーワード
アルバート・ワトソン2世
国立公文書記録局
枯葉剤
ベトナム村
高江区(沖縄)
オックスナード(アメリカ)
ヘリパッド
ヘリパッドいらない住民の会
オスプレイ
高江(沖縄)
山口県

標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~ (バラエティ/情報)
06:26~

2012年7月19日、静けさは破られ説明もないまま防衛局が工事にやって来た。通行妨害禁止命令をうけた伊佐真次さんは裁判中との事で控えているがこれが彼らの作戦だからと悔しい思いを伝えた。結局ダンプ一台分の資材が搬入されてしまった。しかしフェンスを越えて止める事はできない。基地にとられた沖縄の土地、そこに入れば罰せられる。オスプレイは困ると声をあげれば裁判にかけられる。この国の法律は?正義は?誰の為にあるのか。高江の状況を知って駆けつけてくれる県民も増えている。2日とあけず恩納村から通ってくれる池原さん親子、母のすみれさんは1989年恩納村の都市型ゲリラ訓練施設反対闘争に参加し、アメリカ軍に計画を撤回させた経験があるという。「絶対に闘って勝ちたいと思っている。」と話した。

キーワード
オスプレイ
恩納村(沖縄)

標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~ (バラエティ/情報)
06:36~

2012年9月9日、オスプレイ沖縄配備に反対する県民大会、炎天下にもかかわらず子どもからお年寄りまでが抗議の赤い色を身につけて会場に向かった。高江へのエールも目立った。その2日後の9月11日、伊佐さん夫妻は福岡高裁那覇支部にいた。控訴審が始まる、高江の住民達も応援に駆けつけた。2012年 9月24日、仲井真知事がオスプレイ配備中止を要請したがその直後、政府は電話一本で9月28日に配備すると通告した。

基地との暮らしを強要されて67年、2012年9月27日普天間大山ゲート前で普天間閉鎖の座り込みが始まり、県民の怒りはオスプレイが配備される普天間基地の閉鎖に向けて高まっていた。ところが9月28日、台風17号が来襲、配備は延期となった。普天間完全閉鎖は67年の歴史上初めての事だった。普天間基地への出入りは一切出来なくなり米軍も動揺を隠せず住民との衝突が始まった。9月30日、オスプレイ配備前日普天間第4ゲート前で座り込みや安里屋ユンタなど歌が続いたが、12時50分機動隊が座り込み排除へ向けて動き出した。そして封鎖していた車のレッカー移動が始まった。午後3時、22時間の完全封鎖が解かれて大山ゲートが開いた。

午後7時、野嵩ゲートの封鎖は続いていた。座り込みを排除しようとする警察官と続ける住民の間で対立が続いた。復帰40年経って尚、きり広げられる沖縄の傷、刃を振るっているのは一体誰なのか?この夜があけるとオスプレイが沖縄にやってくる。

キーワード
仲井真知事
福岡高裁那覇支部
オスプレイ
高江(沖縄)
安里屋ユンタ
台風17号

標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~ (バラエティ/情報)
06:49~

10月1日、8時50分、オスプレイは沖縄に向けて岩国基地を離陸した。げんさんは子ども6人全員を連れて普天間基地にかけつけた。午前11時20分、最初の2機が飛来した。げんさんはまだ信じられない思いで普天間基地が見渡せるビルにのぼった。3日後にオスプレイは高江で訓練を開始し建設中のヘリパッドに離着陸を繰り返している。夜間には高江上空で1時間以上旋回している。

キーワード
ヘリパッド
オスプレイ
高江(沖縄)
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