放送日 | 2015年12月30日(水) 5:25~ 7:00 |
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放送局 | フジテレビ |
オープニング映像。
この番組の趣旨の説明。今まで滝川クリステルは、2012年にアメリカのイエローストーン、2014年に日本の小笠原諸島、2011年にオーストラリアのレディエリオット島を旅して来た。今年は、パプアニューギニアで幻の巨大魚を釣る事に挑戦して、ハワイ島では世界一長い火山洞窟を探検する。
東京湾の海底には巨大な魚が生息しているということで、クリステルが餌を入れてからわずか5分、強烈な引きがあった。クリステルが生まれて初めて釣ったのは、全長1メートルを超えるドチザメだった。サメは東京湾の生態系の頂点に君臨するヌシである。クリステルは2011年に東京湾で生き物が復活する様を潜って見ている。
クリステルは最後の秘境と呼ばれるパプアニューギニアへと旅立った。クリステルが向かったのはニューブリテン島。タブルブル山は今も活動を続ける活火山。2014年9月2日にも噴火があった。ここではカンガルーも木に登り、コウモリが長い羽をうちわのように仰ぐ。国際環境NGOコンサベーション・インターナショナルの調査では、2010年に200種以上の新種が発見されている。周辺の海域では、歩く魚も見つかった。パプアニューギニアの中でもニューブリテン島は、ほとんど調査されたことのない謎に満ちた島。クリステルは小塚さんの案内で、幻の巨大魚を追う。
クリステルと幻の巨大魚との対話が始まった。ルアーに強烈な引きがあり、ついに幻の巨大魚を釣り上げた。正式な学名もついていない。巨大魚の口にはルアーと一緒に食べかけのネズミがおり、実際にネズミを食べている証を直接目にした。巨大魚は全長65センチ、重さ4キロだった。口の中を見ると、もう1匹のネズミを食べていた。クリステルと小塚さんは川に入り、手で巨大魚を川に帰した。
2012年、ハワイ島の大地から煙が幾筋も立ち上がり、赤々とした溶岩が噴き出した。暗闇に強い光を放つ溶岩を直接見たクリステルは、オドロオドロしいと神々しいとコメントし、地球のエネルギーを感じた。溶岩が森を飲み込んだ跡は、全てが焼きつくされ破壊される。一方で、溶岩で覆われたはずのハワイ島には、驚くほど豊かな森も広がっている。火山島には破壊と再生という相反するものが同居している。クリステルはその謎を探るため、大地にぽっかり空いた穴へ入り、洞窟の探検に挑んだ。この洞窟は全長60キロ、世界一長い火山洞窟。噴火して流れ出た溶岩は、火山を下り降り、その時に冷やされた表面は固まるため、内部の溶岩は周囲を溶かしながら降り続けていき、溶岩が通り抜けた跡にはチューブのような空間が残る。火山洞窟である。
洞窟内をすすむと、植物の根が垂れ下がっていた。洞窟内の湿度は90%。その湿気を求めて、溶岩のわずかな割れ目に入り込み、天井を突き破った。野営に適したところで、一行はテントを張った。さらに、天井から落ちてくる水をあつめて料理をつくった。
火山の恩恵をうけている動物を探しに、パプアニューギニアのタブルブル山にやってきた。この山は活火山。止めどなく流れる溶岩が、海水によって冷やされ固まり、火山島が形成されていて、いまも面積を広げている。山の麓に一行が上陸した。この先に、月のクレーターのような光景が広がっていた。
ワイピオ渓谷へむかった。ここで農業を営む先住民の男性に話をきいた。溶岩のもたらすミネラルで、タロイモを生産している、という。タロイモは先住民の主食だ。溶岩には、恐怖と恩恵が同居している。
二日目。道中で、ヒシウンカ(ハワイ島にしか生息していない)の一種の幼虫を発見した。また、結晶をみつけた。これはジプサム(硫酸カルシウム)。植物の成長に欠かせないミネラルだ。つまり溶岩には、豊かな土壌のもとになるミネラルがたくさん含まれている。洞窟に入って27時間。目の前に豊かな森があらわれた。溶岩には、豊かな土地を作り出すメカニズムがある。まず、地衣類やコケ類が溶岩の上にはりつくことからはじまる。植物が生えては枯れを繰り返すことで、肥沃な土がつくられ、豊かな森へと変わる。溶岩によって破壊された土地は溶岩のミネラルによって再生するのだ。
不思議な穴の正体は、ツカツクリの巣穴だった。ツカツクリの親鳥は、地中深くにタマゴを産みっぱなしにする。それでも勝手に孵化してひなになる。なぜか。秘密は地熱にある。地中2mの温度は34から38度。これはタマゴを孵化させるのに最適な温度なのだ。村人の協力で穴を探ると、タマゴがでてきた。食用にできるので、これを売って村人は生計を立てている。一日20から40個とれるという。
急激に落ち込んだ海底には火山からの養分が沈殿して深海魚のすみかになっている可能性がある。そのポイントで、深海魚を釣る。小塚の経験を活かして、仕掛け・エサに、さまざまな工夫を凝らした。ちなみに、深海魚の大型魚は、タチウオを食べる。1回目の投擲では、エサを食われて逃げられた。2回目。1フェダム(1.8メートル)付近を狙った。魚群探知機に何かがうつったポイントだ。狙い通り、ヒットがあった。
パプアニューギニア周辺の海は、世界で最も生物多様性に富んでいる。深海から採取した生物の10%以上が新種の可能性ありといわれている。そんな海に、日本の研究チームが調査に入った。カメラがとらえたのは、古代魚シーラカンス。3億年前から姿を変えていないという。
釣れた魚は、エチオピアという深海魚。さらにエチオピアのクチの中から、トガリムネエソが見つかった。仕掛けが功を奏した。
滝川が「旅をとおして色々な想像をした」「実際は、私達が想像できないことだらけだった」などと述べた。
エンディング映像。
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