高松宮殿下記念世界文化賞授賞式 第29回

放送日 2017年10月27日(金) 0:25~ 0:55
放送局 フジテレビ

番組概要

オープニング (その他)
00:26~

10月18日、高松宮殿下記念世界文化賞授賞式典が行われた。高松宮殿下記念世界文化賞は優れた業績をあげた芸術家らに贈られる。受賞者を推薦した6人の国際顧問のうち中曽根康弘がスピーチに立った。

オープニング映像。

キーワード
高松宮殿下記念世界文化賞
明治記念館
高松宮殿下記念世界文化賞授賞式典
常陸宮さま
中曽根康弘国際顧問
ウィリアム・ルアーズ
クリストファー・パッテン
クラウス=ディーター・レーマン
ランベルト・ディーニ
ジャン=ピエール・ラファラン
シリン・ネシャット
エル・アナツイ
ラファエル・モネオ
ユッスー・ンドゥール
ミハイル・バリシニコフ
港区(東京)

第29回 高松宮殿下記念世界文化賞 (バラエティ/情報)
00:29~

演劇・映像部門の受賞者は20世紀を代表するバレエダンサー・ミハイル・バリシニコフ。19年前、日本舞踊とのコラボに挑戦した。授賞式から2日後、バリシニコフは夫人と歌舞伎座へ向かった。観ておきたい俳優は5代目坂東玉三郎だった。演目は女性の恋心を表現した「秋の色種」玉三郎こそバリシニコフと共演した日本人舞踊家だった。共演はバリシニコフが50歳の時で、親交のあった玉三郎に相談し実現した。それぞれの分野で頂点を極めた2人の共演は前代未聞の試み、2か月の稽古期間には新しい芸術を生み出す苦しみもあった。

絵画部門の受賞者はイラン人女性映像作家シリン・ネシャット。イスラム女性の理解に貢献した。イスラム女性の写真にペルシャ語の詩が書かれたアラーの女たちは、デビュー作で代表作である。イランは直接的な言葉の表現は検閲の対象となるため、詩が用いられている。ネシャットさんは17歳でアメリカに留学し、大学で美術を学んだ。だが22歳の時、イラン革命で国交断絶により帰国ができなくなった。11年後に帰国し、革命を経験した女性らは戦闘や殉死も厭わなくなっていた。そんな社会への憤りが創作の原動力となった。映像作品の特徴は黒と白、男と女など相反するものの対比で、イランとアメリカの異なるアイデンティティが反映されている。映画「男のいない女たち」では1953年のクーデター前夜を舞台にイスラム女性の生き様を描いた。ネシャットは今後もイスラム女性への理解と地位向上を訴える。

彫刻部門授賞者はエル・アナツイ。授賞式前日、アナツイを立教大・川口幸也教授を訪ねた。日本で初めてアナツイ作品を本格的に紹介した人物である。紹介するきっかけは「あてどなき宿命の旅路」だった。アナツイさんは薪拾いをモチーフにアフリカ社会の現実を突きつけた。2000年以降になると、ボトルキャップを潰し、銅線で編み上げる作品を作り始めた。作品には大量消費社会や西洋文明へのアンチテーゼが込められている。

建築部門授賞者はラファエル・モネオ。各地で建築プロジェクトを手がけ、ハーバード大学でも教鞭をとっている。注目を浴びたのは国立古代ローマ博物館。建物の中に遺跡そののもを取りこんでいる。レンガ造りにすることで当時の様式との融合を図った。プラド美術館新館増築の際にも17世紀の修道院を解体し、一部復元し歴史を感じる展示室にした。

音楽部門授賞者はユッスー・ンドゥール。日本で有名になったのはホンダステップワゴン「登場編」のBGM「オブラディ・オブラダ」だった。出身はセネガル・ダカール。伝統音楽や物語を伝える語り部の家系に育ち12歳から音楽活動を開始した。西アフリカの民族音楽ンバラに欧米のポップミュージックなど融合した独特の音楽を作り上げた。1990年のアルバム「SET」の中に「MIYOKO」という曲があり、歌詞に「MIYOKO AKIYAMA」と出て来る。

旧ソ連でバレエダンサーになったバリシニコフは26歳でアメリカへ亡命、名門バレエ団に迎え入れられ、豊かな表現力と身体能力で注目を集めた。映画界にも進出し「愛と喝采の日々」ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。98年8月5日、ミハイル・バリシニコフ&坂東玉三郎が開幕。目玉の創作舞踊「小鼓、大鼓と笛による舞」は日本の古典音楽で踊りたいというバリシニコフの要望で玉三郎が振り付けをした。

玉三郎の舞台を見終えたバリシニコフが楽屋に挨拶に行き、19年ぶりの再会となった。バリシニコフは玉三郎の踊りに称賛を惜しみまなかった。そしてバリシニコフはニューヨーク公演をしてほしいと提案した。

ベイルートで内戦が起きたのは42年前で街は破壊され、多くの難民を抱えることになった。難民キャンプに新郎新婦の人形が登場しズゥカック劇団・文化協会のパフォーマンスが行われた。2006年の設立以来、芝居への参加を通し、難民に集団への関わりをもたせることを目的としてきた。また障害を持つ子供などにも手を差し伸べてきた。

秋山美代子さんを訪ねた。服飾デザイナーで35年前にパリで偶然にもンドゥールの親戚と出会う。曲を聴き、歌声の虜になったという。2人の交流が始まり、アフリカを訪れてはンドゥールのステージ写真や衣装を手がけるなど信頼を得た。美代子さんの自宅にはンドゥールから贈られたジャンベがあった。ある時、ンドゥールに日本でポピュラーな女性の名前は何か聞かれたという。長年音楽活動を支えた美代子さんへの感謝を込めて作られたのが「MIYOKO」だった。美代子さんは「MIYOKO」の歌詞に元気づけられるという。

授賞式前日の個別懇談会でンドゥールは賞金1500万円を母国の保険医療機関に寄付することにした。授賞式当日は美代子さんも駆けつけた。授賞式後の祝宴でンドゥールはアカペラで歌を披露した。

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ドン・キホーテ
愛と喝采の日々
ホワイトナイツ 白夜
銀座セゾン劇場
アラーの女たち
イラン革命
熱情
男のいない女たち
ホテルオークラ東京
あてどなき宿命の旅路
折り曲げる・くしゃくしゃにする・つぶす:エル・アナツイのアート
地と天の間
重力と恩寵
国立古代ローマ博物館
プラド美術館
モネオ建築回顧展
メリダ(スペイン)
マドリード(スペイン)
ズゥカック劇団・文化協会
ニューヨーク(アメリカ)
ホンダステップワゴン「登場編」
オブラディ・オブラダ
New Africa
SET
MIYOKO
ダカール(セネガル)
神戸市(兵庫)
ジャンベ
明治記念館
Africa、Dream Again

エンディング (その他)
00:52~

高松宮殿下記念世界文化賞を授賞した芸術家たちの情熱は止まず、作品はこれからも世界中に感動を与え続けると話した。

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