新報道2001 2015年6月7日放送回

『新報道2001』(しんほうどうにせんいち)は、フジテレビ系列(クロスネット局除く)で2008年10月5日から2018年4月1日まで毎週日曜日 7:30 - 8:25(JST)に生放送されていた政治討論番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2015年6月7日(日) 7:30~ 8:55
放送局 フジテレビ

番組概要

ニュース (ニュース)
07:30~

中国・湖北省の長江で客船の転覆事故が発生。船内の捜索が打ち切られ、船体の引き揚げが行われた。転覆直後には船底を叩く音が聞こえたというが、その後の捜索では生存者は発見されなかった。引き揚げ後には新たに290人以上の遺体が発見され、死亡者は396人となった。天安門事件と同じ6月4日には、当局を振り切って記者会見に乱入する家族も現れた。

キーワード
湖北省(中国)
長江
天安門事件

オープニング (その他)
07:33~

オープニング映像。

出演者挨拶とトーク。中国船沈没事故について、犠牲者の多さにいたたまれなくなるなどと話した。今週は「重大事件スペシャル」と題して過去の事件を特集。

重大事件SP (ニュース)
07:33~

1996年に群馬県で発生した誘拐事件を特集。当時4歳の少女が群馬・太田市のパチンコ店から誘拐された。防犯カメラに映っていた男は重要参考人とされ、600万人の懸賞金がかけられたが情報は得られなかった。

群馬・太田市の誘拐事件では、2012年に画質を向上させた防犯カメラの映像が群馬県警から公開された。番組ではイギリスの「スペンサー・リサーチ」社に依頼し、画像を鮮明化。男の帽子について、東京帽子協会・大口哲弘氏は作業帽とみられる、警察官や自衛官の帽子の可能性が高いと答えた。

群馬・太田市の誘拐事件でカメラに映った男の帽子について、老舗の帽子メーカー「共栄」の職人を取材。帽子のベルト紐が海上自衛隊などの帽子に酷似する、ひさしに月桂樹の刺繍が見られるなどと答えた。当時と同じカメラで自衛官の帽子をかぶった人物を撮影すると、ほぼ同じ映像が撮影できた。

キーワード
群馬県
太田市(群馬)
群馬県警
スペンサー・リサーチ
東京帽子協会
共栄

重大事件SP (ニュース)
07:44~

このあと…自衛隊が死を覚悟した事件とは

群馬・太田市の誘拐事件でカメラに映った男の帽子について、神奈川・横須賀市のミリタリーグッズ店「ダイヤモンド商会」に聞く。オリジナルの刺繍帽を販売しているが、当時使われた帽子そのものは扱っておらず、特徴のあるあごひもの帽子は出回っていないという。本物の帽子を扱っている店があるといい、「アド商事キング」を紹介してもらった。あごひもに見覚えはないが、特徴的な刺繍は自衛官の将官クラス・2佐までがかぶるという。

群馬・太田市の誘拐事件のカメラ映像についてスタジオから解説。特徴的な帽子のほかに、ニッカボッカやサンダルなどの特徴があるという。久保正行氏は、車でパチンコ店に通っている常連であることなどから人物が絞れるはずと話した。「自衛官」の可能性が浮上したことについて石塚伸一氏が聞かれ、映像を過信すると先入観に惑わされる危険があると答えた。

群馬・太田市の誘拐事件についてトーク。当時取材したという東海林のり子が、現場は幹線道路に面しており犯人が逃げ切ったと絶望視されていたなどと答えた。青木理氏は、同年代に冤罪事件の「足利事件」が発生し操作に影響を与えたと答えた。

群馬・太田市の誘拐事件について、付近では1996年の事件以外にも1979年から合わせて5件の誘拐事件が発生していると紹介。4件は遺体で発見され、1990年の「足利事件」も含まれている。

1990年の「足利事件」について解説。パチンコ店で女児が行方不明となり、体液のDNAが一致したとして男性が逮捕されたが、その後再鑑定で不一致が認められた。石塚伸一氏が当時のDNA鑑定について、警察が独自に開発したもので技術が低かった、自白を強要したことも問題となったなどと説明した。久保正行氏は、当時の精一杯の鑑定技術であったなどと答えた。

1990年の「足利事件」についてトーク。再審要求について青木理氏が、警察・検察・裁判所の間違いを認めることにもなり認められにくかったなどと話した。古森義久氏はアメリカの捜査について聞かれ、アメリカではおとり捜査や司法取引・陪審員といった制度もあり国民感情などの背景が異なると答えた。

日本の捜査制度について、自民党・平沢勝栄が国会に提出中の法案を説明した。現在、電話の通話録音などの権限を拡大する法案が審議されている。司法制度改革ではこれまで裁判員裁判などが実現、今国会の法案にはほかに録音・録画の義務化などが含まれる。

司法制度改革の国会論議についてトーク。平井文夫が自民党・平沢勝栄に、通信傍受の範囲が狭すぎる、おとり捜査などによる取り締まり強化も行うべきではと質問した。平沢勝栄が同意した。久保正行氏は、可視化は時代の流れであり受け入れられるべきと思う、取り調べは事情聴取などとは性格が異なり被疑者に動機を追及する目的があるなどと答えた。青木理は、法改正の背景として大阪府警の証拠改ざんがあったが、審議では盗聴権限の拡大が加わるなど法改正の方向が違っているなどと指摘した。

続いて、東京・日比谷公会堂で昔発生した事件を扱う。1960年に社会党・浅沼稲次郎が党首討論の場で殺害された。殺害犯を撮影した写真はピューリッツァー賞を受賞。ノンフィクション作家・沢木耕太郎は「テロルの決算」で事件について綴った。産経新聞記者だった俵孝太郎氏が、当時の社会党首相の思想について「日米安保条約反対の急先鋒だった」などと答えた。

浅沼稲次郎暗殺事件について、佐々淳行氏は「要人警護の習慣がなかった、警護を政治家が嫌がっていた」と振り返った。その後側近警護の仕組みが生まれたという。

1975年6月16日、日本武道館での佐藤栄作元首相の国葬では当時の三木武夫首相が「殴打」を受け倒れた。警護官はおらず、間には内閣官房・参事官が割って入る事態となった。佐々淳行氏が、首相が遺骨を1人で受け取ると主張して警護を下がらせた後だったと説明した。犯人は秘書官を装って近づいたという。

事件の後、警視庁警備部警護課にセキュリティポリス(SP)が発足。アメリカのシークレットサービスを手本とし、目立つ姿で要人を守る仕組みが生まれた。1975年の昭和天皇訪米における、アメリカのシークレットサービスの警護を紹介した。以前の田中角栄元首相の演説(1974年)と、SP発足後の三木武夫元首相への身辺警護(1976年)、警護体制確立後の福田赳夫元首相への警護(1978年)の映像などを紹介した。

日本のセキュリティ強化の歴史を振り返って、続いて「伊勢志摩サミット」の開催について紹介。会場の賢島へは2本の橋でしか入場できないなど、警備のしやすい場所が選ばれたという。

続いて、官邸侵入などの事件が発生した「ドローン」を特集。農業では農薬散布にも使われている。その他、コンビニの商品を届けるサービス、時速150キロを目指し開発中というドローンなどを紹介した。もとはアメリカが軍事目的で開発したもので、アルカイダの幹部殺害にも使われた。トークでは平沢勝栄が、カーター国防長官も軍事的利用について言及しているなどと紹介した。

ドローンについて、日本政府が検討している規制を紹介。夜間飛行の禁止や登録制などが検討されている。トークでは、規制の目的が不明確に感じるなどと話した。

キーワード
太田市(群馬)
共栄
横須賀市(神奈川)
アド商事キング
足利事件
DNA鑑定
司法制度改革
大阪府警
浅沼稲次郎
社会党
ピューリッツァー賞
沢木耕太郎
日米安保条約
佐藤栄作元首相
三木武夫首相
藤森昭一
警視庁
シークレットサービス
セキュリティポリス
昭和天皇
田中角栄元首相
三木武夫元首相
福田赳夫元首相
賢島
伊勢志摩サミット
ドローン
アルカイダ
カーター国防長官

重大事件SP (ニュース)
08:23~

続いて、海上自衛隊が19年前に体験したという北朝鮮軍艦との遭遇を紹介。1996年に能登沖で不審船が発見され、海上自衛隊の「みょうこう」と海上保安庁が追跡した。当初は海上保安庁の船のみが対応したが引き離され、威嚇射撃を行ったが逃げられた。自衛隊が対応するために海上警備行動が初めて認められ、野中官房長官(当時)が承認を発表。ただし正当防衛での武器使用しか認められなかった。

海上自衛隊の「みょうこう」と北朝鮮不審船との攻防を紹介。北朝鮮の不審船はその後故障で停止し、立ち入り検査が可能となった。しかし検査の訓練はしたことがなく、当時の幹部は「隊員は死を覚悟した」と語る。その後北朝鮮の船は再び動き出して逃げ切ったという。その後も遭遇は続き、2001年には海上保安庁の巡視船と銃撃戦となり、相手の船が自爆して沈没。海上保安庁からはこれまで21件の不審船が発表されている。救う会・西岡力会長は「把握しているだけで126件ある」と語る。

北朝鮮の不審船について、鹿児島・吹上浜の住民が取材に答えた。1978年に赤く塗られた不審船を見かけたという。現場ではその後2人の拉致被害者が発生。同じ年には他に2組・4人が拉致された。1982年に工作船で上陸したという元工作員を取材すると、日本の船は武器を使わないので怖くなかったなどと答えた。救う会・西岡力氏のコメントを紹介した。

北朝鮮による拉致についてトーク。東海林のり子が、当時はカップルという言葉もなく「アベック失踪事件」として扱われていたなどと語った。不審船について、海上保安庁では21件の上陸を発表しているとおさらいした。日本が武力行使をしないことが拉致を生んだとの見方について古森義久が聞かれ、日本には北朝鮮に対する遠慮もあったなどと答えた。青木理は警察が無線傍受を行っていたと聞かれ、警察も与党も拉致を把握していたが紛争を恐れて踏み込めなかったなどと答えた。

北朝鮮による拉致についてトーク。平井文夫は「戦争を恐れて行動しないのは間違い」と主張し、平沢勝栄に憲法が改正できないのなら武力行使ができるよう領域警備法を変えるべきと提案した。平沢勝栄が、2001年に相手の船の船体に攻撃を行ってから不審船が止んだと答えた。青木理が、日中首脳会談など外交の成果もあると付け加えた。

キーワード
みょうこう
北朝鮮
鹿児島県
吹上浜
拉致
領域警備法

ニュース (ニュース)
08:40~

続いて、日本年金機構の情報流出問題を取り上げる。4日の民主党の部会では機構のシステム部門の幹部らが呼ばれ、蓮舫代表代行らが問題を追及した。機構側はウイルス感染の発生時に注意喚起のメールを職員に配布したと答えたが、メール本文の開示については拒否した。流出した情報について、立正大学・西田公昭教授は他の情報と組み合わせて振り込め詐欺などへの転用が可能と語る。

キーワード
民主党
蓮舫代表代行
振り込め詐欺

ニュース (ニュース)
08:46~

日本年金機構の情報流出についてトーク。東海林のり子は、自分のもとにも情報を消すといって金銭を要求する電話がかかってきたと答えた。久保正行は、犯罪組織の摘発には警察へのさらなる権限強化が必要と答えた。

エンディング (その他)
08:51~

日本年金機構の情報流出についてトーク。石塚伸一は詐欺被害を防ぐ方法について聞かれ、情報は集めると盗まれると考えて分散に努めるべきと答えた。青木理は冤罪事件の話に戻り、警察への権限強化に加えて冤罪を防ぐ取り組みや捜査制度の見直しも必要と語った。

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