池上彰の新春解説 世界を見に行く 2018年1月3日放送回

放送日 2018年1月3日(水) 17:55~20:54
放送局 テレビ大阪

番組概要

オープニング (その他)
17:55~

オープニング映像が流れた。

出演者らが挨拶をした。ゲストが取材に行った場所などについて話した。

池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
17:56~

開催国・韓国で意外な問題が…

池上彰が緊迫する北朝鮮に向かった。さらに今年の注目ニュースを先取りして取り上げる。

今年、池上彰が注目するのは「1強政治」。9月に予定されている自民党総裁選。去年の10月の総選挙で勝利した自民党の安倍1強政治は今年も続くのか。もしも安倍首相あ勝てば最長2021年の秋まで総理大臣の座に居ることが可能となり、歴代総理在職日数が2位になる。歴代1位は総理在職2886日を務めた桂太郎。2位の佐藤栄作、3位の伊藤博文、安倍首相の4人の共通点は山口県出身であること。ライバルとなり得るのは岸田政調会長、野田総務大臣、石破茂元幹事長の3人だとした。また、安倍首相は去年10月の選挙特番で憲法改正について、最後は国民投票なのでそう簡単な話ではないなどと語っていた。

1強政治の国といえばロシア。3月の大統領選への出馬を表明しているプーチン大統領。3月の大統領選は、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合した記念日に設定している。旧ソ連で長期政権を築いたのがスターリンで約30年に渡って政権を築いた。現在もプーチン大統領の人気は高く、世論調査によると支持率は80%以上になるという。プーチン大統領は去年11月に外国メディアをスパイに登録できる法改正案に署名していて、アメリカのメディアに対してもスパイだと発言をした。

続いての今年の注目ニュースは、いよいよ開催が来月に迫った平昌五輪・パラリンピック。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
18:10~

エルサレム問題を池上解説

来月から開かれる平昌オリンピック・パラリンピック、開催国の韓国で韓国内では全くオリンピックムードがないと池上彰は解説する。キム・ヨナが引退したことでショートトラックにしか有力な選手がいない、入場券も売れていない状態となっている。文在寅大統領は北朝鮮に参加してもらいたいと待ちの姿勢だが、北朝鮮は意思表示をしていない。池上彰はソウルオリンピックの前年に大韓航空機爆破事件を起こしている、事件の目的はソウルオリンピックの妨害だったと解説した。

緊迫の朝鮮半島を取材した。望遠レンズが捉えた北朝鮮の実態とは。

2018年注目ニュースを池上彰が解説。2018年の11月にアメリカでは中間選挙が行われる。大統領選の2年後に行われる連邦議会の中間選挙では上院議員の3分の1と下院議員の全議席が改選される。池上が注目するポイントは、有権者が2年間の大統領の仕事ぶりを見て成績をつけること。中間選挙で野党が議席を増やすのが恒例のパターンとなっている。

池上彰が注目するエルサレム問題。2018年はイスラエルの米大使館をエルサレムへ移転する可能性がある。2017年12月6日トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都だと認めると発言し、中東は大混乱に陥った。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
18:19~

2018年、池上彰が選んだ世界の注目ニュース。2017年12月、トランプ大統領はエルサレムをイスラエルの首都に認定。アメリカ大使館を移転すると発表した。これを受け抗議デモが相次ぎ、死傷者は5000人にのぼった。

アメリカ国内には豊富な資金力を持ち政治的に影響力をもっている ユダヤ・ロビーという人たちがいる。トランプ大統領は大統領選の公約として、エルサレムの大使館移転を掲げていた。「エルサレム」は3つの宗教の聖地。キリスト教は聖墳墓教会が、ユダヤ教は嘆きの壁が、イスラム教は黄金の屋根が特徴的な岩のドームがある。

エルサレムはいったいどういうところなのか。池上と相内は以前取材したことがある。「エルサレム」は宗教の聖地の集まり。キリスト教は聖墳墓教会が、ユダヤ教は嘆きの壁が、イスラム教は岩のドーム、アルアクサ・モスクがある神殿の丘。わずか1km四方に聖なる場所が重なるように存在している。中東問題の縮図はここにあると言える。

池上彰は、「イスラエルの国内でも実は本音と建て前があって、エルサレムを首都だと認めてくれたことはうれしい一方で、何も今こんなことしなくても。すっかり治安が悪くなって安心して暮らせないじゃないかと思っているイスラエルの人たちも多いんです。」と話した。国連安全保障理事会でこの決定に対して批判するという決議案に日本は賛成している。これまでアメリカと友好だった国々も、トランプ大統領を強く批難している。トランプ大統領の発言で、中東情勢にどう変化するのかが注目だ。

峰竜太の注目ニュースは「眞子さま結婚式」。今年11月4日、帝国ホテルで結婚式を予定されている。

宮崎美子の注目ニュースは『 「砂糖税」導入予定』。イギリスで4月にいわゆる砂糖税を導入予定なのだという。砂糖含有量が、100ミリリットルにつき5g以上の飲料に課税される。イギリスの2~15歳の子どもの約3分の1が過体重や肥満。ここで得た税収は子どもたちの健康プログラムに充てられる。

坂下千里子の注目ニュースは、2108年、ベルサイユ宮殿の一部がホテルになるということ。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
18:39~

坂下千里子の注目ニュースは、2108年、ベルサイユ宮殿の一部がホテルになるということ。ベルサイユ宮殿は、17世紀にフランス王ルイ14世が建設し、マリー・アントワネットなどが暮らした。今回の決定は、フランス政府が、歴史的な建造物を民間の資金で有効活用しよう、維持する費用を稼ごうとしたものである。ベルサイユ宮殿はトイレが中になく、外のところにトイレがある。ホテル化に向けては工事費が12億円ほどかかるという。

パックンが注目するニュースはアメリカの民間人による月周回旅行。民間人の宇宙開発企業『スペースX』が、2人の民間人を乗せ月まで飛ばして地球に戻す宇宙旅行を今年中に行うなどとしている。民間人は旅行費として約100億円のお金を支払ったとみられている。

望遠レンズが捉えた「宣伝村」?

今年の注目ニュースの中で、池上彰が特に注目するのは北朝鮮の行方。緊迫する軍事境界線、脱北劇の現場を取材した。

小島瑠璃子の注目ニュース は、「女性の自動車運転」解禁。世界でサウジアラビアだけ女性の自動車運転が法律で禁止であった。なぜ禁止されていたのか。保守的な男性たちが、自分たちの目の届かないところに結婚前の女性が行ったら心配だという発想からだという。女性の運転解禁を指導したのはサルマン国王の息子ムハンマド皇太子。この政策の裏には、石油がなくなった後に他の国から投資を求めるため、イメージを少しでもよくして経済を発展させよう、女性も自動車を運転できるようにしようということだという。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
18:52~

緊迫の板門店で見つけた土産

2018年、池上彰が選んだ世界の注目ニュースは緊迫する北朝鮮の行方。去年は、板門店に北朝鮮の兵士が韓国に亡命を図った。

2018年、池上彰が選んだ世界の注目ニュースは緊迫する北朝鮮の行方。去年の11月13日、板門店に北朝鮮の兵士が韓国に亡命を図り北朝鮮軍が発泡。韓国側は、北朝鮮の兵士が軍事境界線を超えたことは休戦協定に違反すると避難した。脱北した兵士は5発の銃弾を受け重傷を負い、韓国側に助けられた。緊迫する北朝鮮情勢の取材に小島瑠璃子・池上彰・宮崎美子の3人が向かった。車で向かい、板門店の9キロ手前では検問が行われた。JSAに到着。国連軍のバスに乗り込み板門閣に到着。脱北した兵士の現場がみられた。板門閣は、朝鮮戦争の休戦が決められた場所でもあり、現在も軍事停戦委員会の本会議場として使用される。軍事境界線が引かれているが建物の中だけは自由に行き来できるという。数々の会談がこの場で行われ、池上彰は1994年3月に、北朝鮮側が「ソウルは火の海になる」と言った時は大騒ぎになったなどと話した。

スタジオでは小島瑠璃子が、いつ何が始まってもおかしくない状況だった、武装兵士と至近距離まで行くことがなかったと緊張と感想を語る。池上彰は、映像では北朝鮮側しか見えていないと語り、韓国側ではどうなっているかを模型で解説。北朝鮮側の建物「板門閣」と韓国側「自由の家」の模型を紹介し、監視カメラの数について解説。宮崎美子は北朝鮮側の建物は見上げるような位置にあったと解説。その他脱北兵士が倒れていた場所などを模型で解説。音楽は流れていなかったと語るが、池上彰は別の場所でお互いがアピールのために流しているところがあると解説。脱北兵士は韓国で治療を受けた。すると意外な事実が明らかになったとして、白い靴下を履いていた、お金持ちか、親が良い立場の人ではないか、あるいは思想がしっかりしているなど北朝鮮でも良い立場にいる人の息子たちと語る。しかし、脱北兵士には寄生虫やトウモロコシの芯が出てきたなど食事の状況も劣悪になっていると解説。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
19:13~

北朝鮮のプロパガンダ映像を公開

緊迫の朝鮮半島「板門閣」で見つけたお土産を紹介。かなり離れた場所であると宮崎美子、小島瑠璃子が解説。大豆が入ったチョコレートと、北朝鮮産の山ぶどう酒を紹介。パックンは山ぶどう酒を開けることを試みたが固いため、後にすることになった。

韓国から実際に北朝鮮が見える場所を紹介。1950年に朝鮮戦争により60年以上経過後分裂し、今なお休戦中と背景を伝える。池上彰たちは、北朝鮮の様子を伺うことができる高台を訪れる。北朝鮮の旗が掲揚されている鉄塔は世界最大級など伝える。その他プロパガンダ村など通称「宣伝村」と呼ばれる場所を伝えた。しかしその場所に息遣いを感じさせるような場所は無かった。またプロパガンダ村には「偉大なる金日成様」と書かれた塔があった。その他、北朝鮮側で人が動く様子を伝える。

ポプラ事件の起きた場所も伝えた。8・18斧蛮行事件と韓国では呼ばれている。事件の場所には祈念の碑が築かれていた。つづいて北朝鮮とつながる橋「帰らざる橋」を紹介。ここでは朝鮮戦争のときに捕虜の交換が行われていたという。また当時は北朝鮮の方が豊かだったと解説。「帰らざる橋」の横には地雷を警告する看板がある。

小島瑠璃子は改めて日本は島国であり、国境線(軍事境界線)を感じたことがないと語る。さらに北朝鮮の街について人がいる感じがしないと語る。宮崎美子は不自然と語る。池上彰は人々が暮らしているわけではなく映画のセットと同じようと解説。小島瑠璃子は小さく見える村があったがそこには人がいる感じがしたと語る。池上彰は政治的な意図を持って農業をする人が韓国にも北朝鮮にもいることを解説。

最近、日本海側で北朝鮮籍とみられる木造船が見つかる。北朝鮮で何が起こっているのか。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
19:26~

このあとは、もしアメリカが北朝鮮を攻撃したら…。

北朝鮮は去年9月、6回目の核実験を行った。11月には新型大陸間弾道ミサイル火星15を発射。朝鮮中央テレビはミサイルがアメリカの東海岸まで届くと報道。ミサイルを早く完成させるため、北朝鮮はこれからもミサイルの発射実験をするとみられている。

今後考えられるアメリカの対北朝鮮戦略のシナリオを、韓国の安全保障の専門家に池上彰が聞いた。韓国の外交安全保障問題の第一人者、韓国外国語大学のユン・ドクミン教授は3つの対北朝鮮戦略のシナリオが考えられるという。対話、中国の圧力、軍事オプションの3つだ。

アメリカの対北朝鮮戦略3つのシナリオ。まずは対話路線。段階的な非核化を目指し、北朝鮮の核開発をとりあえずここで凍結させる。条件を整備して核兵器を放棄する方向にいこうとさせるが、それは結果的に実質核保有を容認していることになる。日本の頭越しにアメリカと北朝鮮が合意をするというのは日本にとっての悪夢となる。2つ目は、中国の圧力でなんとかならないのか。中国は果たして努力するのか。経済制裁を強めたら、北朝鮮がやっていけなくなる。中国にとって北朝鮮がなくなったら困る。こうなると、核開発はそのまま進行していく。3つ目は軍事オプション。具体的には、北朝鮮の軍事施設を攻撃。これをすると、北朝鮮の報復を受けることとなる。

2017年11月、山形の海岸に北朝鮮籍とみられる木造船が打ち上げられた。こうした漂着は2017年だけで100件。北朝鮮は経済制裁により食糧難に陥り、金正恩委員長は漁獲量を増やすよう呼びかけた。朝鮮中央テレビが放送した番組では「冬期漁業で革新を巻き起こそう」と放送していた。山形のイカ釣り漁船は日本の排他的経済水域で北朝鮮の旗をする船がイカ漁をしている様子を撮影した。

北朝鮮籍の船は沿岸漁業用の船なので日本海を渡ってくるのは無理なのに、それでも日本海にくるのは、北朝鮮が沿岸漁業権の大半を中国に売ったためだ、などと解説した。また、北朝鮮は農業でも漁業でも状態が悪くなると軍隊が動員されるという。海上保安庁の船が放水をして追い返す活動も行われている。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
19:45~

日本は北朝鮮の攻撃に対して備えをしていることについて解説。イージスアショアは、イージス艦を常に日本海に浮かべて置かなければならないという事に対し陸上に設置することができる。しかし1つ1000億円と池上彰が解説。2017年2月に日本政府はイージスアショア2基の導入を決めた。

2018年の注目ニュースとしてトランプ大統領とアメリカの行方について触れる。このあと「分断するアメリカ、人種差別と闘った歴史の現場、蘇った秘密結社、日本礼賛?その理由とは?」。

「激録・警察密着24時!!」の番組宣伝テロップ。

池上彰が、軍事オプションの最悪の場合を想定した「対北朝鮮戦略」を特製模型で解説。池上は、アメリカが金正恩体制を除去し、残りは中国が動くという米中の密約が交わされているのではないかと話す。それをにおわせるような発言を、ティラーソン国務長官がしている。北朝鮮と中国の間には、中朝安全保障条約がある。日本には、原発の使用済み核燃料から取り出せるプルトニウムや、衛星の打ち上げに使用している国産ロケット「H2Aロケット」がある。日本はその気になればすぐに大陸間弾道ミサイルが造れる、ということを他の国は知っている。池上は、米中で密かにこういうこともありうると議論されているのではないかと話す。

日本の核武装化はありえるのか。再び韓国の安全保障の専門家に話を聞く。ユン教授は東アジア情勢について「北の核問題が正念場だと思う。国際社会と北の争いが2018年の最初から大きな問題になると思う。」と述べた。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
19:57~

アメリカの根深い問題を池上解説

トランプ大統領が就任してから1年経過。分断するアメリカを伝える。その一つとして人種差別問題について取り上げる。パックンは同じキャンパス内でも分裂が進んでいると語る。今回は坂下千里子と池上彰がアメリカへ取材へ行ってきた。第45代アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏は2017年1月就任。しかし国内では対立が続く。2017年8月では白人至上主義者が反対派と衝突。トランプ大統領は双方に責任があるとコメント。これによりアメリカ分断が加速したと言われる。

パックンは「アメリカは今自分が育ってきた頃よりも酷い。あの規模のデモは見たことがない。」とコメントした。坂下千里子は「トランプ大統領が就任してから白人至上主義と言いやすくなったと聞いた。」とコメントした。池上彰はロバート・リーについて解説した。

坂下千里子と池上彰はワシントンD.C.を訪れる。2人はリンカーン記念堂を訪れる。ワシントンメモリアル、連邦議会を見て回った。最初は大統領に力を持たせないようにホワイトハウスはずれた場所にある。

第16代のアブラハム・リンカーンについて触れる。「人民の人民による人民のための政治」や「奴隷解放宣言」など紹介。池上彰は学校の教科書では「リンカン」としていることを紹介。さらにキング牧師の演説が行われた場所を紹介。「マーティン・ルーサー・キング牧師」の当時の演説の様子を紹介。平等な世の中を夢と訴えた。

バージニア州のシャーロッツビルでは2017年8月に白人至上主義者の団体とそれに抗議する人々が衝突。暴力へと発展。車が突っ込む事件も起こった。街の人も肌の色や宗教に関係なくお互いを尊敬すればうまくやっていけるはずなのにと語る。人種差別撤退運動は今も一進一退となっている。

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マーティン・ルーサー・キング牧師
奴隷解放宣言
公民権運動
シャーロッツビル(アメリカ)

池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
20:10~

池上が迫る!アメリカの人種問題

白人至上主義者と反対派が衝突したシャーロッツビル事件。事件は南北戦争の時に南軍を率いた英雄、リー将軍の銅像を巡って起こった。池上彰は奴隷制度を維持した南部の象徴を置いておくのはいかがなものか?と反対する人が増え市議会が撤去しようと決めた。しかしそれを聞いた白人至上主義者が撤去に反対し、白人至上主義者に反対する人たちが集まってきたと解説。

1869年共和党のリンカーンが大統領に当選。当時の共和党は奴隷制度の廃止を訴えていた。アメリカの南部では奴隷は物と同じ扱いだった。奴隷制度がある理由に三角貿易。三角貿易はヨーロッパ、アフリカ、アメリカ挟んだ大西洋上で行われた貿易。イギリスなどで繊維製品や武器などを作ってアフリカに送り、アフリカで買った奴隷を奴隷船に乗せてアメリカに送り、砂糖や綿花を作らせてそれをアメリカが輸出していた。南部の対立を決定的にしたのが奴隷制度に反対するリンカーンの大統領就任。南部の州は奴隷制度廃止を押し付けられると恐れて合衆国から7州が離脱した。州はアメリカ連合を作り、奴隷制度を認める憲法も作った。

1861年、リー将軍率いる南軍連合の軍隊が連邦政府の要塞を攻撃し南北戦争が始まった。その戦争で南部から奴隷達が逃げて25万人が北に移った。リンカーン大統領は南北戦争の最中に奴隷解放宣言を出した。この時期に出した理由は南部の黒人を味方につけるため。南部の人達は奴隷が逃げ出さないように戦線が分断された。戦争では北部が勝ち終戦。戦争後、リンカーン大統領はワシントンで観劇中に南部の支持者に狙撃され亡くなった。1865年にはアメリカ全体で奴隷制が廃止された。しかし、今もなお黒人と白人の対立が起こっていると池上彰は解説した。

バージニア州オークトンで池上彰は白人至上主義者の理論的指導者が住んでいる家へ訪問。この家に住むジャレッド・テイラー氏は白人の権利を擁護するサイトを運営している。テイラーさんは日本生まれで16歳まで香川県で育った。家に日本の物がある中、南北戦争時代に南軍が発行した戦時公債が飾られ、リー将軍を尊敬していると語った。

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
20:22~

アメリカの白人至上主義者の理論的指導者のジャレッド・テイラー氏は自身の白人の権利を擁護するサイトでは人種現実主義を語っていると話す。黒人と白人を比べると黒人の方が犯罪率が多い、貧しいなど問題がある。なので黒人と白人の違いを把握する必要があると話す。更に独立宣言にある「人々は神の下に平等に作られた」と言う一文いついては独立宣言を起草したジェファーソンは奴隷を所有していたとコメント。

テイラーさんが唱える人種現実主義は人種ごとに能力が異なるという主張。更にテイラーさんは我々白人はと言った瞬間に白人主義と言われる。ナチスだと言われると話す。理想のアメリカについてはヨーロッパ人が永遠に大半であることと答えた。1965年、白人は84%いたが年々その数が減少。2050年には50%未満と下回ると予測されている。一昨年行われた大統領選についてテイラーさんは「白人は大半がトランプを支持した。」と答えた。更に「人種ごとに分かれて住めば問題ない。白人はこのまま行くと少数民族になってしまう。殆どの人が自分と同じような考え方と生き方の人と一緒に住みたい。白人が大半であるような学校に子どもを通わせたいって人がいればそれを非難しないで欲しい。それは黒人でもアジア人でもおなじ。」とも語った。

坂下千里子は「テイラーさんの話を聞いてそういう考え方もあるのかと思わされてしまう部分もあった。」とコメントした。パックンは「白人至上主義者は白人は差別を受けている側だと主張する。大学の進学審査では人種を問われるが、同じ成績背景を持つ黒人と白人なら黒人が入れるが白人は入れないという現状になっている。」とコメントした。池上彰は「アファーマティブ・アクションと言う少数派を優遇する政策があるので白人が裁判を起こすことがある。」とコメントした。

アメリカの2050年問題では2000年の段階では白人が70%いるが2050年には少数派になる。その理由にヨーロッパの人ったちが移り住んで作られた移民の国。アメリカで長く生活してきた人は後から入ってくるのを排除する動きになったと池上彰は解説した。

白人至上主義団体KKK幹部の自宅へ

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池上彰2018 世界を見に行く (バラエティ/情報)
20:37~

2018年とどう向き合うのか 池上彰からメッセージ

池上彰が選んだ2018年の注目ニュース。続いては、アメリカの分断。アメリカ南部に根強く残る人種差別を描いた映画『ミシシッピー・バーニング』。1960年代に3人の公民権運動かが殺害された事件がモデルになっている。犯人は白い布を被って黒人差別や暴力を繰り返す団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」のメンバー。現在では影響力が殆どないとみられていたが、分断されたアメリカで再び蘇ってきたとも報じられている。池上彰は、KKKの幹部に話を聞きにバージニア州のダンビルに向かった。出迎えてくれたのはアマンダ・バーカーさんで、この地区でKKKの広報活動をしている。案内されたのは古びた小屋。中にはKKKのシンボルである白装束の衣裳を着た人形や南軍旗などが飾られ、黒人を軽蔑する言葉もみられた。ここは教会で、人数が集まった時には演説を行い入会式なども行われるという。KKKび結成は100年以上前に遡る。1915年公開のアメリカ映画『國民の創生』では南北戦争のその後を白人目線で描いたものとなっている。この映画にKKKが登場し、白人を守る正義の味方として描かれている。KKKの地区リーダーのクリス・バーカーさんに話を聞いた。メンバーはオバマ大統領の頃から増え始めたという。クリスは「白人が誇りを語ると人種差別主義とレッテルを貼られる。それが嫌になって白人たちは再びKKKに参加し始めた」とし、「もっと白人であることに誇りを持てる白人愛国主義者の国に戻って欲しいと思う」などとした。また、KKKの攻撃対象はユダヤ人にも及んでいて、ユダヤ人陰謀説のような考えを持っている。

アマンダ・バーカーが明日の集会の準備を行っているのを見に行くと、デザートを作っていた。部屋には、ナチスのシンボルである鉤十字が飾られていて、また入り口にはヒトラーの肖像画が壁にかけられていた。儀式が行われる空き地に出た。クリス・バーカーは儀式のクライマックスで燃やす十字架を作っていた。池上彰は「イエスに向かって十字架を輝かせるという意味がある」と解説した。

KKKの儀式の日。全米の各地からメンバーが集まった。地区リーダーのクリス・バーカーが演説を行った。白人が弱くなっているとし、その原因はドル紙幣で仕事を失うのではないかとビクビクしている、とても悲しいことです。などと話した。儀式は夜になるとクライマックスを迎える。十字架にガソリンがかけられ、たいまつを持った白装束のメンバーが周りを囲み十字架に火が点けられた。KKKのメンバーはアメリカ全土で約8000人いると言われている。

池上彰は取材を行ったKKKのメンバーについて、儀式を離れると気さくで、良きアメリカ人という感じだったなどと話した。

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國民の創生
南北戦争
オバマ大統領
トランプ大統領
第二次世界大戦
ユダヤ人陰謀説
ナチス
ヒトラー
KKK

エンディング (その他)
20:52~

2018年、世界を見に行く池上彰からメッセージ。世界はグローバルにとなっていて、そうなると反グローバリズムの動きが広がってきている。世界が多様性を受け入れない、自分と違うものに不寛容になっているということ。日本の社会の中でも不寛容な動きは広がっていて、多様性に対する不寛容が世の中で動いていく時に、私たちは何ができるのか、世界がどう進んでいくのかなどと語った。

この番組はビジネスオンデマンドで配信予定です。「日曜夕方の池上ワールド」なと池上特番も好評配信中!

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ビジネスオンデマンド
日曜夕方の池上ワールド
  1. 1月3日 放送