天空の教室 〜中国四川省・標高3000mの希望〜 大杉漣さん追悼特別企画

放送日 2018年2月25日(日) 0:56~ 2:27
放送局 テレビ大阪

番組概要

オープニング (その他)
00:58~

中国は世界不況からいち早く立ち上がり、2009年には自動車産業が生産・販売台数でトップに。当局の景気拡大策に支えられ、海外で別荘を買う中国人も増えた。急速な景気拡大がひずみと格差拡大を生んでいることも指摘されている。

大杉漣さん追悼特別企画であるとし、哀悼の意を伝えた。

キーワード
中国
大杉漣さん

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
00:59~

中国・四川省の南部にある「涼山イ族自治州」から、少数民族のイ族を紹介。ラキ山などの観光資源があり、770万人が暮らしている。半世紀前までは奴隷制度もあり、中国でも一番貧しい民族として知られる。

自治区の大石頭村に住むイ族の一家を取材。内陸部で牧畜業を主としており、村人の平均年収は約3万円、沿岸とは約10倍の格差がある。奥さんは去年子宮の手術を行い、年収の5倍がかかり貯金をすべて使い果たしたと答えた。夫婦と長女、長男、二女の5人家族。食事はジャガイモとソバが主食。高地のため米が育たないという。夫は子どもの学費を稼ぐため村を離れると答え、数日後湖北省に向かった。

オープニング映像。この番組では中国で活動する2人の活動を追った。

「天空家族の7年」の番組宣伝をテロップ表示。

中国・四川省の南部にある「涼山イ族自治州」から、少数民族のイ族が暮らす首都の西昌の街を紹介。村の看板には漢字のほか、イ族の表音文字が多く使われている。イ族の人々の多くは教育を受けたことがなく、標準語の中国語を話せないという。

イ族の村では、小学3年の長男、小学1年・二女の末っ子が小学校で教育を受けていた。先生もイ族で、教科は生活に直結する国語と算数の2科目のみ。生徒は卒業後は村に残るか、試験を受けて別の学校に編入するという。中国政府は農村の教育を無償化し、教育を重視しなかった親世代の意識も教育を受けさせる方向に変わっているという。学校では運動会が企画され、出稼ぎしていた夫の姿もあった。寮に通わせていた長女が骨折して入院したため戻ってきたという。

このあとは 一家に起きた一大事

キーワード
四川省(中国)
涼山イ族自治州(中国)
イ族
湖北省(中国)
中国

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
01:13~

「天空家族の7年」の番組宣伝をテロップ表示。

イ族の村が6月を迎え、夫妻は農作業で家族の食を支えた。長女は寮からの帰省の時に車が事故を起こし骨折、親戚の家で療養しているといい、夫は時々村を降りて見舞いに訪れた。妻は中国語がわからず、見舞いに来ても医者や看護婦と話せないのだという。長女は首都・西昌市にある「涼山州第一人民医院」でギプスの交換を受けた。治療費は出稼ぎで稼いだ3万円だけでは足りず、兄から2万円を借金した。長女の治療の経過はよく、松葉づえをついて学校に通えるという。長女は集落の実家に帰宅すると、学年ごとの進級試験のために自宅で勉強を始めた。

イ族の集落の小学校が運動会を迎え、家族は久しぶりに兄弟3人揃って参加することとなった。

イ族の集落に6月3日、日本のJICA青年海外協力隊から小林順子さんが訪れた。週1回日本語学校で教師として教え、授業のない日に集落の小学校でボランティアとして教えている。小学校での活動は先輩隊員が2002年に始めたもので、ある日の授業では生徒に工作を指導した。小1の末っ子はこの日熱を出して休んでいたが、楽しそうな声を聞いて教室を訪れた。

JICA青年海外協力隊の小林順子さんは、子どもたちに衛生についても教えている。集落の子どもには手を洗う習慣がなく、小林さんは水と石けんを用意。汚れを落とすと病気を予防できるなどと、手を洗うことの大切さを教えた。

待ちに待った運動会 そして別れ

キーワード
イ族
西昌市(中国)
涼山州第一人民医院
JICA青年海外協力隊

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
01:26~

テレビ大阪開局35周年特別企画現金35万円!お年玉キャンペーン告知テロップ。

運動会前日ニレムジュさんの弟ニレラハさんが家にやってきた。イ族の村には昔からビモと呼ばれるシャーマンがいて、今も祭祀や病気治療の祈祷を行う。ラハさんは、ビモの資格を持っている。ニレムジュさん一家は妻の病気に娘の事故とこのところ悪いこと続き。お祓いをしてもらうことにしたのだ。この日の生贄は白いニワトリ。祈祷が終わると清めの酒をかけて悪霊を追い払う。最後はニワトリを焼き払う。

運動会前夜の食卓はめったにないご馳走。さっきしめたニワトリが食卓に並んだ。料理を待っている間、子どもたちは勉強をした。食卓の話題はやはり運動会について。子どもたちは「民族ダンスのときはお父さんも一緒に踊れるよ」などと話した。しかしニレムジュさんは、何を話していても最後にはどうしても子どもたちの勉強の話になってしまう。お説教ではなく父の切なる願いだ。ニレムジュさんは、「私が子どものころ学校を途中でやめました」と語った。寝るときはムティはお父さんと一緒だ。甘えん坊のアカはお母さんと一緒に寝る。アイは先に寝てしまった。

6月7日、運動会当日は見事に晴れた。学校の校門には民族衣装を着た子どもたちが並び来賓を向かえた。この文化運動会は、もともと小林さんらの先輩隊員達が始めたものだ。親に学校の良さを伝えるのが目的だ。子どもたちにとっても練習の成果を親に見せる機会だ。お父さん参加のおんぶリレーも実施された。会場にはレブジホさんの姿もあった。レブジホさんは笑顔を見せた。運動会のフィナーレでは両親の似顔絵を子どもたちが親に渡した。アカは恥ずかしそうにお母さんに渡した。ニレムジュさんは「体の調子が良かったら間もなく出稼ぎに行く。家計は大変だがなんとか乗り越える」と語った。すべてを忘れて楽しんだ運動会だった。しばらくして、ニレムジュさんは出稼ぎに行く決心をした。バスをヒッチハイクしてニレムジュさんは出稼ぎへ向かった。

このあとは「日本の米で貧困脱出?」

キーワード
テレビ大阪開局35周年特別企画 お年玉キャンペーン
テレビ大阪 公式ホームページ
ビモ
イ族
涼山イ族自治州(中国)
貧困
日本

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
01:41~

「天空家族の7年」の番組宣伝。

喜徳県連合村に貧困生活を抜け出す手がかりがある。喜徳県連合村は標高1800mのところにある。269世帯約1000人が住む。この村では米作りが盛ん。この村では日本のコシヒカリの苗を植えている。 1994年、フェリシモの矢崎勝彦名誉会長が貧困状況を視察。帰国後、涼山民族中学への学費支援を開始した。人材育成のため、1998年2人のイ族教師を日本へ留学させた。その一人が阿蘇解放さん。阿蘇解放さんたちは帰国後、民族中学の中に学内組織として涼山信頼農園を設立。2001年には市場で付加価値の高い日本の米・コシヒカリの栽培に成功した。作った米は信頼農園が高値で買い上げるため、村人の収入は200坪あたり約3000円増収した。阿蘇さんは当時は激しい反発にあった。阿蘇さんは村人たちを説得してまわった。コシヒカリに付加価値を与えたのは涼山の自然環境。連合村で作った米は農薬を使用していなかった。肥料はすべて堆肥。有機JAS認証を8年連続で取得。村の希望となったこの米には「喜徳の光」と名づけられた。ラマウジュさんは「この米を植える時はとても楽しい。子どものの学費が稼げるので疲れません」と語った。ラマウジュさんの夫はすでに亡くなっている。女手ひとつで子育てをしている。600坪の田んぼで年収は約1万円アップ。ラマウジュさんの自慢の息子は中学1年生のアグハグくん。県1番の学校で常にトップクラスの成績だ。収入が増えて村の就学率は100%になり、家を建てた人もいる。

「天空家族の7年」の番組宣伝をテロップ表示。

「喜徳の光」で村の生活は大きく変わった。涼山信頼農園の本来の目的は、米の利益で優秀な貧困学生を支援すること。しかし、支援による買上げでは生産量を増やせない。企業の善意に頼るだけでは未来はない。JICA青年海外協力隊の土屋賢治さんは、2007年に着任。阿蘇さんとともに販路開拓に奔走している。2008年には35人の貧困学生の支援をした。突破口になったのは日本のスーパー。四川省の中心都市である成都。その成都にあるイトーヨーカドーでは「喜徳の光」が販売されている。値段は一般の米の2~5倍だが、よく売れている。8月、イトーヨーカドーに土屋賢治さんの姿があった。イトーヨーカドーの立石部長は土屋さんに「食の安全に対する関心は強い」と語った。立石部長は少数民族の教育支援のためにやっていることに大感激したという。

このあと「祭りの夏 そのとき父は」

キーワード
イ族
コシヒカリ
フェリシモ
矢崎勝彦
涼山民族中学
涼山信頼農園
連合村(中国)
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四川省(中国)
日本
堆肥
有機JAS認証
喜徳の光
JICA青年海外協力隊
成都イトーヨーカ堂
成都(中国)

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
01:55~

8月。中国でも祭りの季節。しかし、西昌郊外で、鉄道関係の仕事をしているニレムジュさんにとってはそれどころではない。こどもたちが心配で仕方ない。中国では9月が学校の年度初め。こどもたちが進級できるか気がかりなのだ。

8月は農作業のピークで、じゃがいが収穫期をむかえる。じゃがいもは村人にとって貴重な現金収入となる。そのため、どの家も家族総出で収穫する。収穫したじゃがいを、レブジホさんが選別した。おおきいものでないと売れない。じゃがいもは天秤秤で買取価格を決める。レブジホさんによると、以前ほど高く売れないという。じゃがいも売った金で、レブジホさんの家では、コメを買うという。

じゃがいも畑に小林順子さんの姿があった。親の意識調査などをしている。地道な活動で、こどもに教育をつけることの大切さが浸透してきたという。小林さんはもうすぐこの地を離れるが「村人・先生・こどもたちが主体となった活動ができるとおもう」などと話した。

実りの秋 子どもたちの進級は?

キーワード
火把節
西昌(中国)
じゃがいも
大石頭村(中国)

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
02:07~

テレビ大阪開局35周年特別企画 お年玉キャンペーンのL字型テロップ。

アイの通う小学校は全寮制で生徒数1000人。県内各地から優秀な小学生が集まる。アイは骨折で2カ月休んだが、6年生に進級していた。学校では村の小学校とはレベルが雲泥の差があり、その中で競争に勝たなくてはならない。心配なのはムティ。お姉さんと同じ学校には入学できなかったが、隣町の生徒数1100人のマンモス校に合格した。4年生になり親元を離れ寮生活を始めた。

夕食はじゃがいも。そのまま茹でるだけである。

喜徳県連合村で稲刈りの季節を迎え、イ族の女性による収穫の踊りが始まった。踊りが終わると一斉に稲刈りが始まった。阿蘇山が企画した稲刈り体験に招待されたのはイトーヨーカ堂のバイヤーなどである。3人の子ども育てたラマウジュさんは帰省した息子たちのために喜徳の光を振る舞うことにした。高価な米のため普段食べることはほとんどない。

成都イトーヨーカ堂では喜徳の光が並べられていた。箱入りの4kgと2kgのパックの2種類にして用途に合わせて選べるようにした。売れ行きは上々である。55人の貧困学生に1年分の生活費を支援することができた。

父の帰郷意外な結末。

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テレビ大阪開局35周年特別企画 お年玉キャンペーン
昭覚(涼山イ族自治州)
じゃがいも
イトーヨーカ堂
連合村(中国)
成都イトーヨーカ堂

涼山イ族自治州 (バラエティ/情報)
02:21~

「天空家族の7年」の番組宣伝をテロップ表示。

11月初旬。山にも厳しい冬がやってきた。ニレムジュさんが帰村した。ニレムジュさんは、子どもたちに勉強するように命じた。このあと、すぐ山をおりる。治療費などを捻出するため、出稼ぎにいかなくてはいけないのだ。多忙ゆえ家のことを妻に任せきりのニレムジュさん。そのことを妻に詫びるなどした。妻は「安心して出稼ぎに行ってきて」とニレムジュさんを送り出した。標高3000mの貧しい村を取材してきたが、貧困のなかにも家族の絆をみつけられた。

『大杉漣さんのご冥福をお祈りいたします』という文字と共に大杉漣さんの映像が流れた。

キーワード
大杉漣さん

エンディング (その他)
02:26~

エンディング映像。

『大杉漣さんのご冥福をお祈りいたします』という文字と共に大杉漣さんの映像が流れエンディング。

キーワード
大杉漣さん
  1. 前回の放送
  2. 2月25日 放送