関西財界セミナー はじまる未来社会のデザイン

放送日 2018年2月23日(金) 16:00~16:54
放送局 テレビ大阪

番組概要

オープニング (その他)
16:00~

大阪万博の誘致に一丸となる関西経済だが、抱える課題も山積している。未来社会のデザインを共有するため、関西企業のトップが国立京都国際会館に集まり、関西財界セミナーが開幕した。

キーワード
パリ(フランス)
2025年万博
国立京都国際会館
関西経済同友会
関西経済連合会
関西財界セミナー

関西財界セミナー (ニュース)
16:01~

関西財界セミナーが開幕した。参加者は6つの分科会に分かれて議論を行う。日本経済新聞社の竹田忍編集委員が、関西財界セミナーについてコメントする。過去、10回以上の関西財界セミナーを取材してきた竹田編集委員は、「1987年の第25回の関西財界セミナーに感激した」とコメント。当時、GMのロジャー・スミス会長が基調講演を行った。第56回となる今回のテーマは、「いざ、舞台を関西へ~関西からはじまる未来社会のデザイン~」。2025年大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」とリンクしている。

キーワード
関西財界セミナー
関西経済同友会
鈴木博之代表幹事
松本正義会長
関西経済連合会
日本経済新聞社
ゼネラル・モーターズ
ロジャー・スミス会長
2025年大阪万博

関西財界セミナー (ニュース)
16:05~

2025年、夢洲を舞台に万博誘致に王手をかける関西。最大のライバルとされていたフランス・パリが招致を諦めたことで、開催の実現が現実味を帯びてきた。開催地決定は今年の11月。関西の将来像について話し合う第1分科会では、万博計画を支える関西財界人の発言に注目が集まった。どんな万博を目指せば良いのか、1970年の万博に話は及んだ。1970年の万博では月の石が集客装置となり、マキシンの渡邊百合社長は2025年の万博のレガシーについて、関西を訪れたくなるモニュメントを作ることを提案した。

人工島の夢洲は、万博とともにIRの舞台とされている。夢洲にアクセスする鉄道は走っていないが、国が作った誘致ビデオでは、インフラ整備を進め大阪の中心部から20分で到着できるようになると謳っている。しかしこれでは手ぬるいとの意見も。岩谷産業の牧野明次会長兼は、人を回遊させる仕組みづくりを提案した。一方で、博報堂の白井博志関西支社長は、大阪万博で若い世代を育成することを提案した。

若い世代の代表として、talikiの中村多伽代表取締役とinochi学生プロジェクトの清元佑紀代表がセミナーに出席。中村多伽代表取締役は、10億円のファンドを設立し若手起業家の支援を行うことを提案した。清元佑紀代表は、万博を通して若手支援風土が関西にあることをアピールすべきと話した。これらの提案に、健康都市デザイン研究所の井垣貴子社長は、「若い女性や元気のいい女性よりも人生を知っている女性は素晴らしく強い」と述べ、子育てする女性が活躍できる大阪を作ろうと話した。

世界の動きから万博の目指す姿を考えた発言者も。関西エアポートの山谷佳之社長CEOは、「私たちの世代は古い経験に邪魔される」と、新時代が到来したとして世代交代すべきだと話した。議論の最後には、商人の町ならではの若手人材獲得法が飛び出した。関西経済同友会の黒田章裕代表幹事は、学生を雇い教育費を担いながら育成する若手人材獲得のアイデアを述べ、「それぞれの企業が工夫をして東京と違う大阪の魅力を作り出すことが、我々のできる大阪の魅力を上げていくこと」などと話した。

「未来の関西をデザインするキーワードは?」というテーマで、関西企業の経営者に話を聞いた。京阪神ビルディングの中野健二郎会長は、「再び期待する」と述べ、「モノづくりだけでなくスタートアップ企業が出てくることを期待したい」などと話した。京都銀行の京都銀行の柏原康夫相談役は、「京阪神の協同体制構築」と話し、「各企業がノウハウを持ち寄り協力して実験を行う自動運転のように、オープンイノベーションを活発化したい」などと語った。

週休3日で売り上げ2倍!儲かる働き方改革とは

キーワード
万博
夢洲
パリ(フランス)
大阪国際会議場
福島伸一社長
辻卓史会長
鴻池運輸
日本万博
月の石
マキシン
渡邊百合社長
関西財界セミナー
IR
岩谷産業
牧野明次会長兼CEO
アシックス
尾山基会長兼社長CEO
博報堂
白井博志関西支社長
taliki
中村多伽代表取締役
inochi学生プロジェクト
清元佑紀代表
健康都市デザイン研究所
井垣貴子社長
関西エアポート
山谷佳之社長CEO
関西経済同友会
黒田章裕代表幹事
京阪神ビルディング
京都銀行
自動運転
オープンイノベーション
働き方改革

関西財界セミナー (ニュース)
16:16~

「未来の関西をデザインするキーワードは?」というテーマで、関西企業の経営者に話を聞いた。関西経済同友会の黒田章裕代表幹事は、「世界に開かれた関西」と述べ、「グローバルの時代に魅力ある関西をどう作るか、踏み台を踏んだときに飛び上がるようなステップにしたい」などと話した。関西経済連合会の松本正義会長は、「関西経済の活性化」と述べ、「失われた25年に関西は何の大型投資もしなかった。万博などのイベントをやりきるのが関西にとって重要で、今回の財界セミナーもそれをメインテーマにディスカッションしている」などと語った。

働き方改革についての第4分科会。話題の中心は長時間労働問題だったが、セミナーに参加していた千葉商科大学の常見陽平専任講師は、「働き方改革が残業削減だけにすり替わっているのが問題」と話した。電通の過労死問題で注目を集めた働き方改革。ここに来て長時間労働の是正だけでなく、一方先の議論が必要だという。提案されたのは、労働生産性の向上について。関西経済連合会の松本正義会長は、「生産性向上なくして働き方改革をやっても意味がない。労使が一体となって利益の幅を上げていくことが重要」などと話した。

日本は労働生産性で先進国平均を下回り、G7の中では最下位を走り続けている。サービス業は産業の中でも労働生産性が低いが、日本はGDPの約7割をサービス業が占めている。労働生産性を上げるには、ITやAIなどの設備投資で効率を上げることが重要となる。一方で、中小企業には難しいという意見も。それに対し、ある成功事例が紹介された。

神奈川県の鶴巻温泉にある老舗旅館の「陣屋」では、顧客管理システムを導入することでサービス業ながら労働生産性をアップさせた。従業員の1人が開発し始めたため、初期投資はほとんどかからなかったという。情報をリアルタイムで更新することで、従業員が自ら考え複数の仕事をこなせるようになった。IT投資で効率を上げたことで、旅館ながら週休3日制を導入できるようになり、離職率も大きく改善。業界平均の10分の1程度となり、売り上げも倍増した。陣屋では働き方改革にあたり、全従業員に情報を開示。経営状態への理解を求めていた。

働き方改革で大切なのは、従業員とのコミュニケーション。連合大阪の多賀雅彦副会長は、「キーワードは納得感。それぞれの職場で求められるものを労使できっちり整理することが、経営の効率化や納得できる職場につながる」などと述べた。京都銀行の土井伸宏頭取は、「重要なのは働き手がどういう働き方をしたいかを、経営側が汲み上げること。議論が働かせ方改革になっていないか」などと話した。働き方改革が、経営側の押し付けになっているのではないか。実際、働き方改革の認知度は経営サイドの96.3%に対して、従業員は41.3%と、意識の差が浮き彫りになっている。悩みながらも働き方改革に取り組む経営者たち。労使ともに責任を持って改革に向き合うことが必要。

「あなたの経営哲学は?」というテーマで、関西企業の経営者に話を聞いた。京都銀行の土井伸宏頭取は、「謙虚にして驕らずさらに努力を」と話した。企業がある一定規模に大きくなると従業員は驕ったり油断したりするため、それを戒めるための言葉だという。パナソニックの松下正幸副会長は「素直」と述べ、「自分自身の主観的なものや欲望を捨てて客観的になれば、あまり判断に間違いも起こらない」などと話した。

文化×産業=イノベーション?

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関西経済同友会
関西経済連合会
万博
働き方改革
関西電力
岩根茂樹社長
ダイキン工業
山本雅史執行役員
長時間労働
千葉商科大学
常見陽平専任講師
電通
過労死
労働生産性
松本正義会長
G7
IT
AI
築野食品工業
築野富美社長
リクルートワークス研究所
大久保幸夫所長
陣屋
鶴巻温泉
神奈川県
御堂筋法律事務所
川崎清隆弁護士
連合大阪
多賀雅彦副会長
京都銀行
土井伸宏頭取
りそな銀行
池田博之副会長
パナソニック

関西財界セミナー (ニュース)
16:29~

「未来の関西をデザインするキーワードは?」というテーマで、関西企業の経営者に話を聞いた。関西経済同友会の鈴木博之代表幹事は、「イノベーション」と話し、「大阪のモノづくりの精度は決して世界に負けていないため、今のうちに立て直せば十分競争できる」などと述べた。岩谷産業の谷本光博社長も「イノベーション」と述べ、「持続する企業は次々と新しい細胞に切り替わる。そういうものを生み出すのがイノベーション」などと語った。

第3分科会では、国宝など文化遺産が集中する関西の強みを、観光だけでなくどう産業振興につなげるのかについて話し合われた。文化支援の企業メリットは、従業員のパフォーマンスを向上させたり、感性の高い社員の採用につながること。アーティストが会社に滞在し、創作活動を行うアーティスト・イン・レジデンスも、イノベーションを生み出すための取り組み。

大阪・北区の中崎町では、戦災を免れた古い町並みを活かして若い人がショップやカフェを経営。それが線から面に広がりつつある。将来、感性豊かな人材は企業にとってどんな存在になるのか。多くの仕事がAIに置き換わっていく中で、人間に残る仕事は創造性となる。1960年代中頃、アートコーポレーションの寺田千代乃社長は、団地や大型家電の登場で経験のない人たちで引っ越しするのが無理になった中で、引っ越し専門業を始めた。第3分科会では、文化の活力で関西・企業の魅力を高め、国際都市間競争を勝ち抜くことを確認した。

関西財界セミナーについてトーク。竹田忍は、「新しい産業や経済効果を文化が生み出すという時代が来ている」などと話した。

”西”を向け?そこにある日本ビジネス

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関西財界セミナー
関西経済同友会
イノベーション
岩谷産業
関西経済連合会
松本正義会長
コーン・フェリー・ヘイグループ
山口周シニアクライアントパートナー
ニッセイ基礎研究所
吉本光宏研究理事
アーティスト・イン・レジデンス
中崎町(大阪)
都市再生機構
西村志郎西日本支社長
AI
博報堂
坂上和典特任顧問
アートコーポレーション
寺田千代乃社長

関西財界セミナー (ニュース)
16:36~

「未来の関西をデザインするキーワードは?」というテーマで、関西企業の経営者に話を聞いた。関西電力の八木誠会長は、「インテグレーション・オブ・エナジー」と述べ、「IoTやビッグデータを利用しながら、いかに電力ネットワークの中で機器を組み合わせて最適制御するか。これは未来の電力事業者の姿」などと話した。りそな銀行の東和浩社長は、「関西みらいFG」と話し、「関西は人・モノ情報そしてお金が動き出している。これからの持続性が一番重要」などと語った。

アジアでの経営戦略が、いま変革を求められている。日本主導の旧来のビジネスモデルからアジアを向いた「ルック・ウエスト」へ転換できるのか、第5分科会では熱い議論が繰り広げられた。20世紀は日本がアジアのリーダーとして先導していたが、21世紀はアジアの企業が先導する時代になっている。1988年には、アジア全体のGDPの約80%を日本が占めていたが、2016年には約20%に激減している。アジアのリーダーからアジアの一員に変わった今、どう立ち回ればよいのか、課題の一つに上げられたのは現地とのコミュニケーションだった。

ルック・ウエストのキーワードは、選ぶ日本から選ばれる関西へ。アジアの企業が統括している生産流通ネットワークに、日本の企業が繋がる必要がある。中国・深センは、アメリカ・シリコンバレーに匹敵する中国最大のイノベーション都市。深センの企業ネットワークに世界が注目しており、イノベーションが次々と生まれている。

去年日本は、中国が提唱する一帯一路への支持を表明。アジアのダイナミズムへ、日本も熱い視線を注いでいる。

「あなたの経営哲学は?」というテーマで、関西企業の経営者に話を聞いた。レンゴーの大坪清会長兼社長は、「人財」と述べ、「人は財産であると、本当に人を大切にした経営をずっとしている」などと話した。岩谷産業の牧野明次会長兼CEOは、「右受左授」と述べ、「会社の今まで引き継いできたものをきちんと磨き上げて、良いものは良いものとして次の世代にきちんと渡していく」などと語った。

第6分科会では、売り上げや利益だけではない、これからの企業に求められる姿について話し合われた。去年、GPIFは、社会貢献活動を重視する企業を優先して投資するESG投資を、1兆円規模で実施した。日本ではESG投資額が約52兆円。一方で世界全体では、約2500兆円に広がっている。いま企業は、単に儲けを追及するだけではなく、社会に貢献しなければ投資家から見向きもされない時代になっている。シスメックスは、マラリアの種類を判別する装置を開発している。

CSR活動には、昔から多くの企業が取り組んでいるが、投資家の心を打つにはまだまだ踏み込みが足りないと指摘されている。会社として本腰を入れなければならないと考える経営者もいる。会社の評価が、業績から社会貢献度へと大転換し始めている。利益を追及しながら世のためにどう会社があるべきか、経営者のバランス感覚が問われている。

2日間にわたる議論を終え、記者会見に臨んだ関西経済連合会の松本正義会長は、「経済団体は公益的な面を念頭に置いて指導をしていく必要がある」などと話した。

キーワード
関西財界セミナー
関西電力
IoT
ビッグデータ
りそな銀行
新コスモス電機
飯森龍常務
国際協力銀行
臼山秀遠西日本総代表
アジア太平洋研究所
後藤健太主席研究員
GDP
神戸商工会議所
家次恒会頭
パナソニック
遠山敬史常務
深セン(中国)
シリコンバレー(アメリカ)
イノベーション
三井住友銀行
高島誠頭取
一帯一路
安倍首相
中国
李天然総領事
レンゴー
岩谷産業
鎌倉投信
新井和宏資産運用部長
GPIF
ESG投資
アル・ゴア元副大統領
シスメックス
松井石根上席執行役員
マラリア
CSR
オムロン
安藤聡取締役
関西経済連合会
松本正義会長

関西財界セミナー (ニュース)
16:50~

関西財界セミナーが閉幕。セミナーで討議された内容は6項目にまとめられ、セミナー宣言として採択された。今回の関西財界セミナーについて、竹田忍は、「この10年間で一番力強さを感じる財界セミナーだったと思う」などと話した。

キーワード
関西財界セミナー
関西経済同友会
黒田章裕代表幹事

エンディング (その他)
16:52~

今年の財セミ賞は、多才な人材が活躍するダイバーシティの観点に立った企業の受賞が目立った。人に優しい社会、誰もが笑って暮らせる関西など、輝く未来社会のデザインが少し見えてきた。

スポット

エネルギー/素材

岩谷産業
レンゴー
オムロン

スクール/教育

千葉商科大学

ファッション

マキシン

レジャー/交通

関西エアポート
国立京都国際会館
大阪国際会議場

不動産

夢洲

住まい/暮らし(家庭用雑貨)

アートコーポレーション

情報/通信

電通

政治/経済/地方自治体

GPIF
関西経済同友会
連合大阪

旅行

陣屋

流通

神戸商工会議所

金融/保険

ニッセイ基礎研究所
国際協力銀行
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