美の巨人たち 川合玉堂『行く春』感動と共に作り上げた唯一無二の世界

『美の巨人たち』(びのきょじんたち)は、テレビ東京系列で2000年4月8日から2019年3月30日まで毎週土曜22:00 - 22:30(JST)に放送されていた美術系教養番組。2019年4月6日から『新美の巨人たち』とタイトルが変わり、美術鑑賞をテーマとする旅番組へと変わった。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年3月9日(土) 22:00~22:30
放送局 テレビ大阪

番組概要

川合玉堂『行く春』感動と共に作り上げた唯一無二の世界 (バラエティ/情報)
22:00~

埼玉・秩父郡の長瀞渓谷を描いた絵がある。画家の名は川合玉堂。日本の山河をこよなく愛し、その自然と風物と、生きる人々の姿を生涯に渡って描き続けた。竹橋にある東京国立近代美術館でこの春美しいあの渓谷の絵に会うことが出来る。今日の作品は、重要文化財 行く春。縦183cm,横は780cmという六曲一双の大きな屏風絵。下流に行くに従い、画面は明るさを増していく。切り立った岩肌はたっぷりと陽の光を浴び、川は激しさを消して静かに流れていく。この大作には川合玉堂という画家が仕掛けた大胆な仕掛けが隠されている。

すべての名画が画家のダイイングメッセージならば、その謎を解くのが絵画警察。今回は川合玉堂。行く春の謎は解けるのか?解けないのか?篇。警部は、20分後には「ここでは何も起きていない」「これでいい、これがいい」と言っているはずだと語った。

「線と色彩の調和 日本画の妙はここにある」。行く春には、川合玉堂という画家の技術と哲学のすべてが込められている。例えば、岩にも川の流れにも、玉堂は大きな嘘をついている。

キーワード
秩父郡(埼玉)
長瀞渓谷
川合玉堂
彩雨
夏川
早乙女
東京国立近代美術館
行く春

オープニング (その他)
22:06~

オープニング映像。

川合玉堂『行く春』感動と共に作り上げた唯一無二の世界 (バラエティ/情報)
22:06~

東京・青梅にある玉堂美術館には、写生帖が残されていた。川合玉堂は、明治6年、愛知県外割田村に生まれ、8際のとき岐阜市に移住した。円山四条派と狩野派を学び、23際の時に上京し、日本画の大家、橋本雅邦に入門した。二日月は玉堂の出世作。当時の日本画の大家達は、住んでいる町の名前で呼ばれていた。池之端は、横山大観、矢来町といえば、鏑木清方、若宮町が川合玉堂。

若くして大家となった川合玉堂はどんな一日を過ごしていたのか。絵画警察の二人が張り込んでいると、川合玉堂が玉堂体操をしていた。散歩かと思えば、玉堂は写生をしていた。いよいよ絵に取り掛かる。玉堂は、紙と対座して描くことを常としていた。名写真家の木村伊兵衛が撮影した川合玉堂の姿。

今日の作品、川合玉堂の「行く春」は玉堂の43歳壮年期の大作。全長6kmの長瀞渓谷は、激流に侵食された岩肌の景色が特徴の景勝地。しかし現在の長瀞には無いものがこの作品に描かれている。水車のついた三隻の木造船だが、この船は一体何なのか。埼玉県立川の博物館にその船が残されていた。船車は春に収穫した小麦を引き、製粉していた。博物館学芸員の大久根茂さんは、江戸時代から昭和10年頃まで使われていたと説明した。玉堂は長瀞の急流に船車の小麦引きを描いた。

川合玉堂「行く春」 は、長瀞のどこを描いたのか。絵画警察の二人が船に乗って捜索した。すると警部は、玉堂先生は存在しない長瀞の景色を描いていた、と話した。

キーワード
玉堂美術館
青梅(東京)
外割田村(愛知)
岐阜市(岐阜)
橋本雅邦
川合玉堂
二日月
池之端(東京)
若宮町(東京)
矢来町(東京)
横山大観
鏑木清方
行く春
長瀞渓谷
埼玉県立川の博物館

川合玉堂『行く春』感動と共に作り上げた唯一無二の世界 (バラエティ/情報)
22:16~

川合玉堂の「行く春」は秩父の長瀞渓谷を舞台に制作された。聞き込みを続けた絵画警察だったが、結局描かれた場所は見つからない。警部はそれが川合玉堂なのです、と話す。玉堂が22歳の時に描いた鵜飼は、馴染みの深い題材だった。しかし長良川にそそり立つような断崖はどこにも存在しない。「日本画は思うままに自然を組み立て、またそれを改変することによって特別の味が出る」とは玉堂の言葉。東京国立近代美術館の鶴見香織さんは、スケッチそのままでは必ずしも絵になるとは思っていない、古典絵画と合わせ技にして絵として風格のある作品を描くというところから玉堂はスタートしている、という。長瀞では、本当は右から左へ川が流れるはずだが、行く春は左から右へ流れている、長瀞と分かるモチーフを使って、絵を都合よく構成するためにいろんな物を変えてしまう、自由なところが玉堂にはある、と説明した。昭和46年、行く春は重要文化財に指定された。ところがその審議の際、一部の評論家が異を唱えたという。問題にされたのは岩の描写で、あんな柔らかい岩はだめだ、この岩は豆腐みたいだね、と。この岩の描写にこそ、川合玉堂という画家の真髄が隠されている。

日本画家のユウ・ヨンゴさんに作品の一部を再現してもらった。最初に金泥を全面に塗ることで画面の仕上がりが明るくなる。次に、岩の輪郭を短い線で描いていく。柔らかさの秘密は彩色にある。白緑という岩絵の具に、白い胡粉を混ぜ輪郭線の上にも塗っていくと、ゴツゴツした岩の印象が柔らかくなっていく。この柔らかな岩こそが玉堂の目指したもの。「線と色彩の調和 日本画の妙はここにある」。

絵画警察の警部は、私達は間違いをお変えていたのかも、という。大きな画面にいるたった一人の登場人物が教えてくれるかもしれないという。

キーワード
行く春
川合玉堂
鵜飼
東京国立近代美術館

川合玉堂『行く春』感動と共に作り上げた唯一無二の世界 (バラエティ/情報)
22:24~

二つの祖国の番組宣伝。

川合玉堂は、日本の山河をこよなく愛した人。少年の頃、長良川の辺りで育った玉堂にその喜びを教えてくれたのは父親だった。玉堂を溺愛した父親は、いつも玉堂を連れて山野を歩いたという。玉堂の風景画にはいつもぽつんと人がいる。今日の作品・行く春にも船の上にぽつんと一人。何をしているのか。桜舞い散る暖かな日向で、縄をなっている。玉堂が亡くなったのは高度成長期が始まろうとする昭和32年。その死をいたんだ鏑木清方は、「日本の山河がなくなったような気がする」と述べた。

行く春は東京国立近代美術館で3月19日~年に一度だけ公開される。

キーワード
行く春
川合玉堂
山雨一過
秋嶺白雲
渓村春雨
鏑木清方
東京国立近代美術館
美術館の春まつり
MOMATコレクション展

エンディング (その他)
22:27~

「美の巨人たち」jの次回予告。

番組宣伝 (その他)
22:28~

「車あるんですけど…?」の番組宣伝。

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