ブループラネット 完全版 第2集▽深海 最後のフロンティア

放送日 2019年5月27日(月) 20:00~20:45
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
20:00~

オープニング映像。

第2集 深海 最後のフロンティア (バラエティ/情報)
20:02~

海面から潜るにつれ太陽の光は失われていく。水深200mからが深海。ここから1000mまではトワイライトゾーンと呼ばれる。現れたのはヒカリボヤ。ここは奇妙な生き物の宝庫。トワイライトゾーンに届く光は海面のわずか1000分の1。生き物たちは特別な目を持っている。ゴマフイカは片目だけ異様に大きく常に上の方を向いている。デメニギスは頭が透き通っていて中で巨大な目が上を向いている。メカジキは獲物を追って毎日海面と深海の間を移動している。ハダカイワシの群れは夜プランクトンを食べに海面近くに上がってくるが日中は深海に潜り身を潜めている。水深800m、巨大なアメリカオオアカイカが飛びついてきた。

水深200mから1000mまでのトワイライトゾーンでは不思議な光のショーが見られるという。ライトを消していくと生物発光が見られた。詳しいことは分かっていないが自ら光ることで敵から身を守ったり仲間同士のコミュニケーションを取ったりするという。体の中で発光物質と酵素を反応させることで光を放つ。一方、肉食の魚たちは光ることで獲物を誘き寄せて捕らえる。恐ろしい牙を持つオニキンメは体全体が水の動きを感じるセンサーになっていて暗闇でも獲物の接近を敏感に察知して食らいつく。エビは光る液体で敵を脅して逃げ出した。

深海にマリンスノーが降る。小さなプランクトンの死骸などが塊となって沈んできた。深海の多くの生き物たちはこのマリンスノーを食べて生きている。食べ切れなかったマリンスノーはさらに深くまで沈んでいく。やがてマリンスノーは海底に到達。その量は全体の1%ほど。数百万年かけて降り積もったマリンスノーはときに厚さ1キロも堆積する。

こうした海底に生きるものたちがいる。フサアンコウは海底で獲物が来るのをじっと待つ。エネルギーを節約する戦略。ヒレをまるで足のように使い海底を歩く。メンダコは足の膜とヒレを動かして体を浮かせ泥に隠れた小さな生き物を探す。カグラザメが現れると普段はあまり動かない彼らもこのときばかりは一目散。

深海に思わぬ恵みが訪れることがある。命を終えたマッコウクジラの死骸が今にも海の底へと沈み始めようとしている。このクジラの死骸が深海を生きるものたちの命を支える。真っ先に現れたのがカグラザメ。鋭い歯で肉を引きちぎる。サメが食いつき始めるとにおいが周囲へと漂っていく。もう1匹現れた。さらに2匹。1匹が別のサメに噛みついた。集まったのは全部で7匹。めったに出会えないご馳走を目の前に引き下がるものはいない。この食事で丸1年生きることができる。サメの後にやってきたのはカニ。背負っているのは毒を持つとも言われるサンゴ。外敵から身を護る盾となる。サメが食べ残した肉にありつく。ひと月経つとご馳走はだいぶ減ってきた。するとクロタチモドキが現れる。クジラに集まった小さな生き物を食べにきた。4か月経つと骨だけになった。だが深海では骨すらも利用される。骨にびっしりとついているのはホネクイハナムシ。なんと酸で骨を溶かし中にあるわずかな脂肪を食べるという。数十年という歳月をかけてクジラは完全に分解される。1頭のクジラの死骸がこれほどまでに多くの命を支えている。

深海で大切な役割を持つ生き物はクジラだけではない。それは深海のサンゴです。海底の岩場を足がかりにサンゴが生えている。浅瀬に生えるサンゴは光合成で主な栄養を得ている。しかし光の届かない深海ではサンゴは流されてくる有機物だけを食べて成長する。こうしたサンゴがすみかとなり生き物たちが集まる。

カイメンの仲間カイロウドウケツは英語でビーナスの花かごと呼ばれている。まるでガラス細工のような筒状の体の中で暮らすものがいる。大きさ2センチほどのドウケツエビです。敵が襲ってきてもこの大きな筒の中にいれば安全。また細かな食べ物が隙間から入るので食事にも困らない。夫婦で暮らすドウケツエビ。雌のお腹には卵がある。孵化すると子どもは隙間から外に出ていくが夫婦は出ていくことができない。なぜなら2匹は小さな子どもの頃に中に入りその後成長したから。なぜカイメンがこれほど複雑な構造を作り出しエビを住まわせているのか分かっていない。

今回とびきり珍しい貴重な映像を撮影した。ここはメキシコ湾の海底。次々とガスが噴き出す不思議な場所だ。海底深くに眠るメタンガスが岩の亀裂から噴き出している。

進んで行くとさらに奇妙な光景に遭遇した。弱った魚や死んだ魚があちこちに浮遊している。よく見るとなにかゆらゆらとしている。メタンとともに染み出した高濃度の塩水が海底の窪みに湖のようにたまっているのだ。ホラアナゴの仲間が濃い塩水の中に入っていく。だがここはデスゾーンだ。濃い塩水には酸素がほとんど含まれていないため長くとどまれば命を落とす。ショックでもがき始めたがなんとか助かった。意外にも死の湖の周りには生き物が溢れている。ここにはメタンから栄養を作り出せる特殊なバクテリアがいる。この貝はそのバクテリアを体に住まわせて栄養を得ている。そして貝は他の生き物のすみかや食べ物になる。死の湖は命を育むオアシスでもある。

地球の海で最も深い場所が太平洋にある。マリアナ海溝です。研究者たちはカメラを搭載した探査機で地球最深部の調査に乗り出している。海底が一段と深く落ち込んでいるマリアナ海溝。水深1万メートルを超える深海の中の深海。1万メートルまで潜れば1センチ四方に1トンという水圧がかかる。このような過酷な環境には生命など到底生存できないと考えられていた。しかしこの海溝の奥深くにも生き物がいることが調査から分かってきた。ナマコの仲間です。ここで生きるものたちは凄まじい水圧に耐える特殊な体を持ちごくわずかな食べ物で生き延びている。水深8000m、カメラは驚くべき映像を捉えた。なんとクサウオの仲間です。世界最深部に住む魚のひとつでゴーストスネイルフィッシュとも呼ばれている。極限の環境に適応したまさに究極の魚です。近年、深海こそが生命誕生の地ではないかと考えられている。

そのヒントを与えてくれる場所が中央海嶺にある。ここは南太平洋。巨大な力が海底を引き裂こうとしている。海底火山の噴火だ。こうした噴火の多くが中央海嶺沿いで起こっている。このエネルギーが深海に豊かさをもたらすという。火山の周りでは海水がマグマで熱せられ300℃を超える熱水となって噴き出している。熱水噴出孔だ。熱水に溶け込んだ鉱物などが積み重なりチムニーと呼ばれる煙突状の構造物を作る。その周りにはたくさんの生き物たちが暮らしている。なぜここには多くの命がいるのだろうか?それは熱水に含まれる硫化水素などを糧にして生きる特殊なバクテリアのおかげだ。コシオリエビは甲羅でバクテリアを育て食糧にしている。オハラエビはエラでバクテリアを育てそれを食べる。バクテリアを元気に保つために熱水に近すぎすぎて命を落とす危険も孕んでいる。この10年で熱水噴出孔の発見が相次ぎ世界で500か所ほど見つかっている。それぞれの場所で違った特徴があり独特な命の世界を育んでいる。そして今研究者たちが最も注目している場所がある。ロストシティと呼ばれる熱水噴出孔だ。2000年に発見されて以来調査がすすめられ新しいタイプの熱水噴出孔と分かってきた。ここでは地下深くにある岩石が露出し海水に触れて特別な反応が起こっている。そして有機物が生まれている可能性があるという。40億年前最初の生命はこのような場所から誕生したのではないかと多くの科学者が考えている。

キーワード
トワイライトゾーン
ヒカリボヤ
ゴマフイカ
デメニギス
メカジキ
ハダカイワシ
アメリカオオアカイカ
生物発光
クダクラゲ
ハダカホテイエソ
チョウチンアンコウ
オニキンメ
エビ
マリンスノー
カッパクラゲ
ユメナマコ
フサアンコウ
メンダコ
カグラザメ
アゾレス諸島
マッコウクジラ
オオホモラ
イチョウガニ
クロタチモドキ
ホネクイハナムシ
ガラパゴス諸島
サンゴ
クモヒトデ
カニ
カイロウドウケツ
カイメン
ドウケツエビ
メキシコ湾
メタンガス
ホラアナゴ
シンカイヒバリガイ
メタン
マリアナ海溝
太平洋
ウシナマコ
センジュナマコ
マクヒトデ
クサウオ
中央海嶺
南太平洋
海底火山
熱水噴出孔
チムニー
コシオリエビ
オハラエビ
ロストシティ

エンディング (その他)
20:44~

エンディング映像。

ブループラネット 第3集「生命ひしめくサンゴ礁」の番組宣伝。

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