総合診療医ドクターG+ 働き盛りの女性を襲う怖い病

放送日 2018年12月1日(土) 21:00~21:50
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
21:00~

オープニング映像。

総合診療医ドクターG+ (バラエティ/情報)
21:01~

実際の症例をもとに再構成したドラマを流した。31歳の加納しおりさんはずっと疲れがとれないと相談。仕事はアパレル関連で立ち仕事が多く。休憩は栄養ドリンクなどで一息つくなど相談。そして思い当たる事について聞くと近々結婚をする予定でドレスのためにダイエットを行っており、油ものを避け野菜中心の食生活を送っている。しかし、最近怒りやすくなって彼氏と喧嘩や従業員を怒鳴り、怒りのせいで声が出なくなった事もあるという。

実際の症例をもとに再構成したドラマを流した。31歳の加納しおりさんはずっと疲れがとれないと相談。診察では脇腹の触診や歩行の仕方を確認した。

症例の再現を受けて何の病気かについてのトーク。本日のドクターGが解説するには、疲れは様々な病気の原因で医学的には「慢性疲労」と呼ぶ。病気を探り当てるため、スタジオには3人の研修医も呼ばれ、いくつか病気の候補が有るが断定できない様子で、うち1人の研修医は、病理診断科という、内科や外科の先生がとってきた資料から病気を判定する科を志望しているという。

まだまだ病気が断定できない様子の研修医3人が今の情報を元に、予想した病名をフリップにて発表した。発表前にスタジオの片瀬は「婦人科系の病気では」など女性達から予想がされた。研修医の荒木先生は「筋萎縮性側索硬化症」、女性の丸山先生は「多発筋炎」、桂川先生は「甲状腺機能低下症」を考え、ドクターGとカンファレンス(症例検討会)がスタートした。筋萎縮性側索硬化症はALSと呼ばれ、筋肉を自分の意志で動かせなくなる難病で再現VTRにもあった腰や肩に力が入りづらくなる点で判断したが合わない点は、むくみが起こるのかイライラする部分は起きるかわからないと診断。 多発筋炎は、免疫が誤って正常な筋肉の細胞を攻撃し、炎症を起こし力が入りにくくなり、再現VTRの診察室に入ってくるシーンで「よっこらせ」と立ち上がるところで疑ったが、声が出にくくなる部分までは説明できるかわからないと言う。ここに関して片瀬が「筋肉で声帯を震わせるのでは」ということで、ドクターGは「繋がりましたね」と診断した。甲状腺機能低下症ではホルモンが減り、だるさやむくみが出る。ドクターGは筋力低下も出るのでその点はいいとコメントした。

ドクターGと研修医のカンファレンスで細かく症状を整理していく。荒木先生は「手袋で寒さが出ているのかな」と追加、足立と丸山先生は「サングラスが気になる」といい丸山先生は「日光過敏症」が出ているのではと追加、多発筋炎のような自己免疫性疾患は似たような症状をきたすという。ドクターGが疲れても病院に行かないのは「一晩寝たら治るから」と言い、疲れは2つあり、長時間労働や運動による生理的疲労と病気のせいで疲れる病的疲労があり疲れは主観のためどちらかが判断が難しいという。しかし、近年東京慈恵会医科大学ウイルス学講座の近藤一博教授が、客観的に判定を「唾液中のヘルペスウイルス量を調べる」方法で、人が生理的に疲労するとヒトヘルペスウイルスは宿主が死ぬのではと予想し、他に感染するために活性化するという。このウイルスの量と自覚している疲労を比べて判定するという。

プラス情報コーナーで片瀬、足立、玉の唾液を採取しどのように疲れを判定したか実際に発表した。玉の疲れは中程度で自覚的疲労とも矛盾がないため健康的な疲れだという。足立は1か月の疲れの蓄積は高程度で、片瀬は自覚疲労感1で、表も疲れが殆ど無い数値で最近珍しい全く疲れていない人でドクターGは「ストレスコントロールが完璧」と評価した。

再現VTRから病的な疲れについてトーク。病的疲労の分類は、やる気がないと精神の疲労だと判定し、やる気はあるが最初からだめな場合は筋肉や関節に問題があり、だんだんだめになっていくのはいろいろな病気が絡んでいるという3つのパターンを提示した。今日の場合は、やる気はあるのに最初からだめな場合が該当した。再現の問診では「荷物を持つときなど最初からつらい」といい、筋肉には近位筋と遠位筋があり、体の中心から遣い肩腰太もも腕などの近位筋と手や膝より下の筋肉を遠位筋といい、この病気では近位筋優位の症状が見られる。神経が原因の場合は遠位筋が衰え、筋肉そのものに問題がある場合筋肉量の多い近位筋が衰えるという。ALSを予想した荒木先生だったが、再現VTRではボトルのキャップをうまく開けていたので問題がなさそうで、多発筋炎と甲状腺機能低下症は当てはまりそうである。他に予想できるのは重症筋無力症であるがだんだん疲れてくるのが特徴のため当てはまりにくい。当てはまった病名をこの2つに絞ったところで次の再現VTRに振った。

スタジオでは2回目の病名予想し、フリップで発表した。歩行と深呼吸にが痛いことにスタジオは引っかかった様子。研修医の荒木先生は「混合性結合組織病」、丸山先生と桂川先生は「全身性エリテマトーデス」を予想し、カンファレンスがスタートした。全身性エリテマトーデスは、全身の様々な臓器に炎症が生じる自己免疫性疾患のひとつで、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、胸膜・心膜の炎症と多彩な症状が現れる。ドクターGは「胸膜に炎症があると激烈な痛みがある」と解説。丸山先生は日光過敏症もきたすという。結合組織病は、全身性エリテマトーデスや全身性硬化症、多発筋炎の3つの病気の特徴をもつ病で、胸膜炎、関節炎、皮膚の硬化、筋力低下の症状が出るという。スタジオでは気になっていた歩行がおかしい点は近位筋が阻害されているためと予想された。

プラス情報コーナーでは運動生理学が専門の近畿大学生物理工学部の谷本准教授が歩行について解説した。足立の歩きについて、歩幅が狭く「高齢者的歩き」と解説。歩幅が狭いのは大腰筋の衰えで狭くなるという。大腰筋はできるだけ前に踏み出し、引き戻す動きだけで鍛えられるという。大股で歩くには筋トレと、背筋を伸ばす、後ろ足と手をしっかりふるといいという。

スタジオではカンファレンスの続きで病気についてのトーク。脇腹を押されると痛がっていたが、「なぜこの診察をしたか」と聞いた。VTRでドレスの試着の時に、痛いと言っていたため、胸膜炎ではないと予想され始め、痛みは関節ではなく、骨が痛いという結果になった。つまり、この患者は筋肉と骨が阻害される病気だということが予想でき、玉は「骨粗しょう症」を予想した。骨粗しょう症は高齢女性に起きやすいので骨軟化症が予想された。また、声が全く出ない状態は足がつるのと同じ、筋肉を動かすカルシウムが不足したためにおこる、低カルシウム血症と筋力低下がみられ、これらのポイントからビタミンDの不足が病気の原因だと予想された。ビタミンDの大部分は紫外線に反応した皮膚の下のコレステロールから造られる。

スタジオでの最終診断は「ビタミンD欠乏症」と結論された。患者はほとんど光に当たらない生活を数年間続けていたため、ビタミンD欠乏症になり骨軟化症も発症しており、血液検査でビタミンDを測定すると基準以下であることを確認し確定した。治療法としてはビタミンDとカルシウム製剤の服用、日光を意識して浴びる事で半年ほどで回復したという。

ビタミンD欠乏症についてのトーク。片瀬は「仕事柄日焼けが気になる、皮膚がんは大丈夫か」という疑問を呈した。ドクターGは東洋人は色素がそこそこあるのでそんなに心配いらないと解説。国立環境研究所は1日に必要なビタミンDが造られる日光浴の時間を夏場で札幌6分、横浜5分、宮崎4分で12月中旬は札幌250分、横浜40分、宮崎30分とまとめており、その3倍浴びると皮膚がんのリスクになる。ビタミンDは食事でも摂取でき、イワシや鮭や天日干ししたきくらげやしいたけに含まれるという。赤ちゃんや子どもにもビタミンD欠乏症の、くる病に警鐘を鳴らしている。日本の若い女性には60代の女性の半分以下で国民病であるという。巷は美白ブームでUVカットの商品もドクター自身も使っていて計測したところビタミンD欠乏症であった。日常を疑うことの大切さでまとめられた。

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東京大学医学部附属病院
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エンディング (その他)
21:48~

本日のおさらい。寝ても疲れが取れない時は病的疲労を疑え、適度な日光浴で骨を丈夫に、歩く時は大股でいつまでもお元気に、とまとめられた。

番組宣伝 (その他)
21:49~

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