もうひとつの御所 世界遺産 京都・仁和寺 2018年1月7日放送回

放送日 2018年1月7日(日) 3:30~ 4:10
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
03:30~

仁和寺は平安時代生前退位した天皇が暮らした寺院である。宇多天皇は退位すると仁和寺に自分の住まいを作った。境内の至るところに菊の御紋がみられる。現在仁和寺ではドローンを使い建物・植生・地面の勾配まですべてをデータ化するというプロジェクトが始まっている。

キーワード
天皇陛下
仁和寺
ドローン

もうひとつの御所 世界遺産 京都・仁和寺 (バラエティ/情報)
03:34~

勅使門は皇族のみが通ることができる特別な門である。

御影堂では毎月21日に僧侶たちが一列になって弘法大師空海の供養が行われる。空海が持ち帰った真言密教は時の権力者を魅了した。天皇家との深いつながりから仁和寺は日本の歴史の節目に大きく関わり、ときに奔走されながら今に続いている。

仁和寺には宇多天皇が作らせた阿弥陀三尊像が残されている。宇多天皇は31歳で生前退位し、その後出家した。歴史上初めての法皇となった。

宇多天皇は菅原道真を重用していた。息子の醍醐天皇に天皇を譲るとき菅原道真を重用するように求めた。しかし、醍醐天皇は宇多天皇の意に逆らい菅原道真を太宰府に左遷した。菅原道真の無念を知った宇多天皇は涙を流して悲しんだ。

宇多法皇以降仁和寺の住職は門跡と呼ばれ、天皇の子息が受け継いでいる。

仁和寺の境内を紹介した。

金堂は御所にあった紫宸殿という建物を移築したものである。京都御所の紫宸殿と比べると形がそっくりである。現存する最古の御所建築として国宝に指定されている。紫宸殿は御所で最も格式の高い建物だった。

平安時代末期高倉天皇が仁和寺門跡に送った書が残されている。

兄の守覚法親王は弟の高倉天皇のために折にふれ祈祷を行った。安徳天皇は幼くて天皇になるが、源平の争乱に巻き込まれ、壇ノ浦の戦いで海の藻屑と消えた。

仁和寺の中で天皇がこよなく愛した場所は飛濤亭である。とこがいの1畳が天皇の席である。天皇の席の上は網代天井になっている。お手前の席は1段低い作りになっている。客人の席は化粧屋根裏天井になっている。

毎朝6時半僧侶のお勤めが金堂で行われる。国家の安寧を祈り続けるのは今でも受け継がれている。僧侶たちは仁和寺を総本山とする全国の御室八院から集まっている。一定の期間過ごし元の寺に帰る。

仁和寺の風景を紹介した。

仁和寺は応仁の乱ですべて焼き払われるという大惨事に見舞われた。僧侶たちは仏や経典を持ち出した。苦難の中僧侶たちが守り続けてきたのは国宝薬師如来坐像。歴代の門跡が持念仏として拝んできた。後背には2cmほどの小さな薬師仏が7体刻まれている。空海が唐から持ち帰ったのを模して作られたと伝わる。

仁和寺が再びできたのは江戸時代初期。門跡が徳川家光に願い出たことにより莫大な資金が投じられ復興した。観音堂は再建以来本格的な修復が行われている。観音堂は僧侶だけが立ち入りを許される密教の儀式を行う場所である。江戸時代初期から今に至るまで仏像や壁画は手付かずのまま残されてきた。特に壁画は描かれた当時の生々しい色彩をとどめている。

超高精細スキャナを使ってすべてを撮影するプロジェクトが行われた。手掛けたのは京都大学の研究室である。撮影された画像には謎が隠されていた。最先端の技術で記録される仁和寺の遺産の調査は始まったばかりである。

霊明殿には歴代の門跡の遺灰が祀られている。仁和寺には10万点に及ぶ貴重な資料が守り継がれている。その中に明治維新の行方を決定づけた戊辰戦争の絵巻が残されている。長さ40mを超える絵巻には戊辰戦争の一部始終が描かれている。仁和寺には戦いから戻ってきた錦の御旗が保管されている。

御室桜は八重の花が特徴で、江戸時代以来多くの歌によまれてきた。しかし、樹齢300年を超え変化が生じた。八重桜は年々減少し、ほとんどが一重桜であることが判明した。僅かに残る八重桜の芽を採取して培養した。無事に育った1本の苗木を植えたのは6年前。2014年に八重の花が咲いた。

2017年12月1日仁和寺では1年で最も大切な伝法灌頂が行われた。寺に住み込み8ヶ月の間厳しい修行を積んだ修行僧に正式な僧侶の位が与えられる。宇多天皇も伝法灌頂を受けて以来1000年以上続けられている。

キーワード
仁和寺
勅使門
皇族
宇多天皇
弘法大師
光孝天皇
醍醐天皇
阿弥陀三尊像
宇多法皇
菅原道真
金堂
仁和寺眺望
紫宸殿
高倉天皇
高倉天皇宸翰御消息
守覚法親王
安徳天皇
壇ノ浦の戦い
飛濤亭
御室桜
応仁の乱
薬師如来坐像
空海
徳川家光
観音堂
京都大学
霊明殿
戊辰戦争
鳥羽伏見の戦い
彰仁親王
伝法灌頂
  1. 前回の放送
  2. 1月7日 放送