ここは“世界の吉野川”〜日本初のラフティング世界選手権〜 2017年12月24日放送回

放送日 2017年12月24日(日) 15:50~16:35
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
15:50~

ゴムボートで激流を下るラフティングの世界No.1を決める大会が徳島県で開かれた。熱戦の舞台は吉野川。企画から運営まで中心となったのは地域住民。大会の日々を見つめた。

キーワード
ラフティング
徳島県
吉野川

ここは“世界の吉野川”〜日本初のラフティング世界選手権〜 (バラエティ/情報)
15:51~

ラフティング世界選手権は19年前に始まり、年に1回世界各地の川で行われている。ラフティングは4~6で1チーム。川の流れをうまくよみ、コースを選ぶ戦術とボートを操る技術・体力を競う競技。ことし、日本で初めての開催地となったのが徳島県三好市。切り立った崖の間を縫うようにして流れる吉野川が舞台。特徴は透明度の高い水と豊富な水量が生み出す激流。渓谷の美しさも魅力のひとつで、30年ほど前に日本で初めてラフティングツアーが開催位。今では年間4万人が訪れる日本屈指のラフティングスポット。

大会の準備を進めてきたのが地元住民たち。代表として運営の先頭に立つのが西村洋子さん。開催を呼びかけた張本人で、生まれ育った三好市で主婦として暮らしてきた。子育てを終え、いまは夫と二人暮らし。西村さんが世界選手権開催を考えたのは10年ほど前のこと。賑やかだった故郷の活気を失った姿を目の当たりにしたのがきっかけ。この10年で人口は2割減少。地区に10個あった小学校もいまでは2校に。そんな中目に留まったのがラフティングだ。元々は県外の若者たちが始めたもので地元民にとっては馴染みのないものだった。西村さんは「若い子がキャーキャー言って川を下ってるのを聞いていた。うるさいなと思っていたけど自分たちもやるとすごい大きな声でキャーキャー言っていたので、ああなるほど、これなんだと思って、川も上から見るよりボートから見た方が綺麗だし気持ちも良い。瀬のところが迫力のある自然のジェットコースターみたいな感じ。これは都会の人が来てくれるはずだと」など述べた。

吉野川こそ地域の宝と考えた西村さんが頼ったのは地元でラフティングツアーの会社を営む熊本県出身の矢野哲治さん。17年前にガイドとして三好市に移住して以来吉野川の楽しさを伝える活動を続けていた。そんな矢野さんには吉野川に関心を持つ人がごく一部の人に限られていることを懸念していた。地元民にも県外の人にももっと吉野川を知ってもらいたいとの思いから西村さんと矢野さんが9年前に始めた年に1度のラフティングイベント。地元とラフティング関係者が手を組んだことでより多くの人を巻き込み、吉野川に関心を持つ人が増えた。それをさらに進めようと誘致したのが今回の世界選手権。イベント実績も認められ開催が実現。

10月2日、ラフティング世界選手権を前に、世界22ヵ国から500人を超える選手たちが三好市に集まった。地元は市内の宿泊施設総動員で迎える。一度にここまでたくさんの外国人がやってくるのは地域にとっても初めてのことで、体当たりの接客でのぞむ。滞在期間は1週間で、食事の用意にも気を使う。メニューは反応を見て毎日変えているという。外国人選手たちは「美味しい」、「家で食べるよりいい」などとコメントしていた。

10月6日、薄曇りの中、競技初日を迎えた。大会は4種目で争われ、その総合成績で優勝が決まる。1種目目はスプリント。300メートルあまりの短距離レースとなる。各国代表の豪快なパドル裁きに会場は熱気に包まれた。地元の代表西村さんは仕事に追われていた。予想外の寒さに選手たちを温めるものが必要と判断し、みそ汁を作ることに。

10月7日選手が束の間の四国観光を楽しんだ。ニュージーランド代表は事故がないようにお寺のお参りをした。ホテルに戻ると阿波踊りを鑑賞した。徳島ならではの熱い夏を楽しんだ。

10月8日 競技3日目。秋元康代さんはリバーフェイスを地元で応援する瞬間を待ちわびていた。12年前に東京からUターンしカフェを営んでいる。高校卒業後20年間は都会で暮らしていたが、被災ぶりの地元は退屈な場所でしかなかった。店で出会ったリバーフェイスとの出会いが生活を一変させた。リバーフェイスを応援する中で地元・吉野川の見方も変わってきた。「吉野川の良さを見抜いてくれたことに、自分が恥ずかしかった」と話す。毎年大会の前には走行会を開く。今回は応援団長として声援を送る。

競技3日目、会場はこれまでにない緊張感に包まれる。セーフティースタッフの西坂洋樹さんはこの日全体を仕切るリーダーを任されていた。コースとなったのは吉野川でも最大の激流区間。事前練習でも落水する選手が相次いだ。スタッフと連絡を取り合い意識を共有する。この日の種目はスラローム。吊り下げられたバーの間を決められた方向から通過しタイムを競う。一人でも通りそこねれば不通過となり減点となる。小さなミスが大きな減点となる。リバーフェイスにとっても気が抜けない種目である。舵取り役の浅井裕美さんの動きがカギを握る。浅井さんだけ逆方向からバーを通過し不通過となった。納得のいかないレース運びとなり結果は2位だった。総合1位は守ったが明日の最終種目市内となった。

毎年日本代表として世界選手権に出場するTHE RIVER FACEは、10年前に地元吉野川で結成された女子チーム。メンバーは全員、県外からの移住者で、ラフティングをするため吉野川にやってきた。練習は週6回吉野川に集まって、朝5時半から仕事の始まりまでの間行っている。チーム結成当初からのメンバーである浅井裕美さんも12年前、ラフティングにひかれ移住してきた。選手としてはゼロからのスタートだったが吉野川に育てられ世界選手権で戦うレベルまで成長した。浅井さんは現在、仕事とラフティングの両立を認めてくれた三好市内の病院で働いている。職場の仲間たちに支えられているという。地元での大会は特別なものであるといい、「関心を持ってくれている人たちも楽しめるように自分たちも良い結果を出せるように」などと思いを語った。

時間がたつに連れて宿のスタッフたちも選手の扱いになれてきた。三好市内の旅館では吉野川で取ったあゆを選手に出すというはからいがあった。地元の心遣いが選手の力を引き出す。カナダの選手は「住んでいるところからは海が遠く新鮮な魚が食べられない。だから新鮮な魚はとてもうれしいよ」と話す。

10月9日 競技最終日。会場には多くの地元の人たちが集まっていた。最終種目はダウンリバー。8キロに及ぶ長距離レースとなる。中間地点には浅井さんの職場仲間が集まる。レースで体力勝負となる重要なポイントである。ゴール地点には応援団長だる秋元さんが到着を待つ。上位6チームが一斉にスタートした。リバーフェイスはいち早く急流に乗ることに成功した。中間地点は漕ぎ続ける力が必要。ライバルであるニュージーランド代表との我慢比べが続く。1位を守ったまま終盤戦に突入し、会場に声援が鳴り響く。僅差のまま1位でゴールした。見事に総合優勝を飾った。地域の力で実現させた世界選手権にリバーフェイスは最高の結果で答えた。セーフティースタッフの西坂洋樹さんは一人のけが人もだすことなく大会を終えた。応援団長の秋元康代さんは「吉野川の良さをラフティングで教えてくれた」と話した。熱戦を繰り広げた選手たちも吉野川の魅力を実感していた。選手は「川の水が見たことないくらい透明でびっくりした。また来てラフティングしたい」などと話していた。

RIVER FACEが第1種目スプリントに挑んだ。激流をものともせず力強く進み、地域の人たちの熱い声援が飛び交った。結果は2位で、まずまずの出だし。会場の一角には1種目目を終えた選手たちが集まり、西村さんたちの作ったみそ汁で体を温めていた。

大会の安全を担保するセーフティースタッフは、普段吉野川でラフティングツアーを行う地元のガイド達がつとめている。コースの各地で配置につき、選手たちが落水した際の救助に備える。その一人西坂洋樹さんは、「選手も見に来るお客も全員含めて、ケガや事故がゼロで終われたら成功」などと語った。大阪府出身で15年前にラフティングに出会った西坂さんは、勤めていた会社を辞め、吉野川にやってきた。ラフティングを続けられることが何よりの楽しみで、とことん楽しむ姿勢がお客さんにも伝わり、西村さん目当てのリピーターも続出しているという。西坂さんは移住から7年になるが、3年前に結婚し、娘が生まれている。さらに奥さんのお腹の中にももう一人の子がいる。西坂さんは、「世界選手権が、ラフティングにお客さんがたくさん来るきっかけになれば」などと話し、「娘が大きくなっても不自由なく食べさせてあげたい」などと親としての思いを語った。

世界選手権二種目目は「H2H」 という1対1のマッチレース。ボートや体をぶつけ合う熱い戦いが見どころで、水上の格闘技とも呼ばれている。試合は勝ち残りのトーナメント方式で行われ、RIVER FACEは決勝へ進み、体格で勝るオランダと戦う。RIVER FACEは勝負の分かれ目のスタートダッシュで成功。相手のボートの頭をうまく抑え先に急流へ入り、見事逃げ切り勝利した。競技1日目終了時点で、RIVER FACEの成績は総合1位となった。

キーワード
ラフティング世界選手権2017
ラフティング世界選手権
ニュージーランド
ブラジル
三好市(徳島)
吉野川
山城町(徳島)
大歩危リバーフェスティバル
熊本県
チキン南蛮
スパゲッティナポリタン
チンジャオロースー
みそ汁
ラフティング
阿波踊り
リバーフェイス
徳島県
池田ケーブルネットワーク
スラローム
THE RIVER FACE
あゆ
ダウンリバー
RIVER FACE
大阪府

エンディング (その他)
16:32~

エンディング。

スポット

この番組で紹介されたアイテムは登録されていません。
  1. 12月24日 放送