あの日 あのとき あの番組 世界が激変!IT革命〜ジョブズが描いた“未来”〜

放送日 2019年3月3日(日) 13:50~15:00
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
13:50~

オープニング映像。

世界が激変!IT革命~ジョブズが描いた”未来”~ (バラエティ/情報)
13:52~

BGM:「Born to Be Wild」

ベトナム戦争から端を発したカウンターカルチャーの最中で育ったスティーブ・ジョブズは、若き日にはバイクに乗って自由奔放な生活を送っていた。

BGM:「Power to the People」John Lennon

ジョン・レノンが歌で世界を変えたように自分も革命の一翼を担いたいと考えるようになったジョブズは「ホールアースカタログ」という雑誌と出会う。理想の世界を実現するための道具が掲載されたその雑誌で、ジョブズはコンピューターを見て衝撃を受けた。そしてこの雑誌の裏表紙から、「Stay hungry,Stay foolish.」という言葉と出会った。

ジョブズは16歳の時に5才年上のエンジニア、スティーブ・ウォズニアックと出会い、コンピューターを作って世界を変えようと誓い合った。当時コンピューターは軍事兵器の開発や複雑な金融システムの構築などに利用されていた。専門知識がなければ扱えず、値段も高いため、配備しているのは国や一部の大企業のみだったコンピューターを人々が気軽に使えるようにと2人は1976年にアップル・コンピュータを設立。翌年に発売されたアップルIIは当時珍しかった表計算ソフトが話題を呼び、600万台を売り上げる大ヒットになり、ジョブズはTIME誌で表紙を飾るなど時の人となった。しかし、ジョブズのコンピューターへの情熱はまだ満たされていなかった。

長きに渡って先進的な研究開発に取り組み続けるゼロックス社のパロアルト研究所で、ジョブズは革新的な技術と出会った。当時社内を案内したエンジニアのラリー・テスラーは「彼はその時初めてスクリーン上のカーソルを動かすマウス、長方形のウィンドウを見て、『なんでこの技術を商品化しないんだ!これは宝の山じゃないか!』と驚いていた」と語った。

ジョブズは自ら開発に専念するために当時ペプシコの事業担当社長だったジョン・スカリーに夢を語り、スカリーを社長の座に招き入れた。社長から開発担当者になったジョブズはマウスで絵を描けるように専用のソフトを開発し、現在のグラフィックソフトの原点を構築。美しいフォントも用意し「このコンピューターを使って個性豊かな文章を作ってほしい」との願いを込めた。激しい情熱を持つジョブズだったが、時にその情熱は技術者達を容赦なく罵倒し、それがもとで会社を辞める技術者も少なくなかった。

ジョブズは5年の歳月をかけてマッキントッシュを開発し、1984年に発売。ジョブズは製品発表の演出にもこだわり、発表会ではマッキントッシュが画面に文字を書いて自己紹介するという演出をみせた。さらにリドリー・スコット監督でのCM製作にも携わった。

アップル・コンピュータのCM映像。

ジョブズの伝記「Steve Jobs」から彼の情熱の原点を探る。1955年にサンフランシスコ郊外で育った彼は幼い頃に自分が養子だと知らされ、自分がなぜ捨てられたのかとその理由を知りたいと強く願うようになった。成長につれてその悩みを深めていくジョブズは大学を中退してドラッグに手を染め、恋人との間にできた子どもの認知も拒否してしまうようになった。大学時代の友人だったダネイル・コトケは「それから次第に、彼は野心を抱くようになった」と語る。

アップルを去ったジョブズは挫折の日々を送っていたが、ピクサーでジョン・ラセターが作ったPRビデオを観て、かつて思い描いていたことがそこで描かれていることに衝撃を受ける。「目指してきたことは間違っていない」と確信したジョブズは、この当時のことを後にTIME誌で「大事なのは技術ではなく、それを浸かって何を生み出すことができるかだ。技術は短期間で廃れるが、生み出された物語は何十年、何百年と続く。私がしたいのはコンピューターで感動を巻起こすことなんだ」と語っている。

1995年に大ヒットした「トイストーリー」はアカデミー賞に輝き、ジョブズも成功と名声を手にした。しかし同年にビル・ゲイツのマイクロソフトが「Windows」を発売。ビジネスの場にパソコンが急速に普及していく中でWindowsはその波に乗り、瞬く間に世界へと拡がっていった。それに反してアップルはシェア競争で弱体化し、経営難に陥ってしまう。ジョブズは会社を立て直すための切り札として、再びアップルへと呼び戻されることとなった。

創業時の理念に立ち返ろうと、ジョブズは再び1本のCMを作った。そのCMは、ジョブズ自身がナレーションを務め、「偉人達はクレイジーではなく、天才だ。自分が世界を帰られると本気で信じている人は、本当に世界を変えている」とメッセージを込めた。

Windowsの支配を打ち破るため、ジョブズは逆転の発想で勝負を挑んだ。コンピューター社会が重視してこなかった女性や家族に注目し、カラフルで親しみやすいデザインをコンセプトにしたiMacを発売。このヒットにより、アップルは再び黒字を経常し、経営の軌道を戻していった。

ジョブズはこの時期に家族を作り、妻の勧めでかつて認知しなかった子どもを迎え入れた。彼のプライベートの姿を撮り続けてきた写真家のダイアナ・ウォーカーは「彼は子供達を深く愛していた。家族との時間を大切にするようになった。そうした変化は、新しい製品を生み出す発想にも大きな影響を与えたと思う」と語る。

革命のために製品を生み出し続けたジョブズだったが、製品は思うように売れず会社には在庫が余るようになった。彼が目指した理想の製品は当時の技術では完全に実現できていなかったため、人々はマッキントッシュを「玩具箱だ」と揶揄していたのだった。失意に陥ったジョブズは自分を見失い、自らヘッドハンティングをしたスカリーとも対立し、自ら会社を辞めると言って去っていってしまった。

ジョブズは2001年にiPod発売、2003年にはiTunes Music Storeを開始した。ジョブズは来るべきライフスタイルを見通しビジョンをデジタルハブと名付けた。ジョブズの伝記を手がけたウォルター・アイザックソンは、ハブ構想は新たな戦略の始まりで変革を成し遂げたと話した。アップルに勤めていたジョン・スカリーは、25年前にジョブズに将来のiPhoneのビジョンを見せられていた。2007年にiPhoneを発売した。ジョブズはガンに侵されながらシリコンバレーで作られた発声による認知機能に目を付けた。当時の技術開発者ダグ・キットラウスはジョブズに褒めてもらったという。2011年iPhone4Sが発売された。発表の翌日ジョブズは56歳で息を引き取った。

2001年に日本の番組に出演したジョブズは、自分の子どもを自分で映した映像をビデオ作品に編集しているということを語っていた。

十代の頃抱いたコンピューターによって人間の可能性を解放するという途方も無い夢をひたむきに追い続けたジョブズ。亡くなる直前、彼はこんな言葉を遺した。「何が僕を駆り立てたのか。僕は全力で心の奥底にあるものを先人が残してくれたものと同じように追加しよう思って僕は歩いてきた」(伝記「Steve Jobs」より)

スタジオではスティーブ・ジョブズについて話題となった。黒崎政男氏は人間の知能を知れるという意味では人工知能の研究は哲学そのものだと思っていたという。猪子寿之氏は、スティーブ・ジョブズについて尊敬する1人であると語った。

スタジオではスティーブ・ジョブズについて話題となった。猪子寿之氏は、スティーブ・ジョブズが亡くなったということを聞いて、当時は失望したことを今でも覚えていると語った。また黒崎政男氏は、7年ほど立ってから見るとコンピューターの歴史の大きな転換と作っていた革命だったのだと改めて思ったと語った。

スタジオではコミュニケーション大革命について話題となった。黒崎政男氏は、1500年以降の500年ぶりの大革命がコミュニケーションツールとして起こっているように見えると語った。猪子寿之氏は、人間の表現そのものが存在できるようになったとも言えると語った。

スタジオではデジタルアートについて話題となった。猪子寿之氏は「森ビル デジタルアート ミュージアム」について多くの作品が協会なく展示されており、人が作品に影響を充てたり、作品が作品に影響を与えるものもあるという。

スタジオではIT革命について話題となった。黒崎政男氏は産業革命がものづくりの革命であったとすればIT革命は物流・情報通信も変わるという特徴があり、根源的には物質から情報が自由になることが実現したといっても良いと思われると語った。

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伝記「Steve Jobs」
森ビル デジタルアート ミュージアム
チームラボプラネッツ TOKYO
チームラボ かみさまがすまう森

エンディング (その他)
14:59~

「あの日 あのとき あの番組」の次回予告。

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