あの日 あのとき あの番組 いのちの輝きに向き合う〜旭山動物園の挑戦〜

放送日 2018年10月7日(日) 13:50~15:00
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
13:50~

オープニング映像。

いのちの輝きに向き合う〜旭山動物園の挑戦〜を紹介する。旭山動物園では、動物の生き生きした姿に出会える。かつては廃園の危機に追い込まれた動物園だ。大人気の動物園に生まれ変わった。スタッフたちの挑戦があった。人と動物との向き合い方を紹介する。

キーワード
ペンギン
アザラシ
ホッキョクグマ

いのちの輝きに向き合う〜旭山動物園の挑戦〜 (バラエティ/情報)
13:51~

北海道旭川、 ここに驚異の動物園がある。145万人がおとずれる。旭川市旭山動物園だ。ホッキョクグマが悠然と泳ぐ。昭和42年に誕生した。10数年後、施設はぼろぼろとなった。人々に見放された。ひとりの獣医が動いた。ゴリラのドラミング。翔ぶペンギン。そんなものを見せたい。旭山動物園は日本最北だ。東京の上野動物園の客数を超えた。北海道大学の柔道部で練習にあけくれていた若者。小菅正夫だ。首相をつとめていた。卒業間近になっても就職先はない。獣医師になる資格をとった。酪農の専門獣医になりたかったが断念した。腕が丸太のように太かった。牛の卵巣検査ができなかったという。求人票を見た。獣医の募集があった。地方都市は、動物園の建設ラッシュがあった。旭川市の旭山動物園に小菅は行った。8羽のペンギンたちがいた。トナカイも。アムールヒョウも。

小菅正夫さんがスタジオに登場。入った当時は、旭山動物園のことを知らなかった。動物園のことも知らなかった。病気を治すという状況ではなかった。麻酔銃では、動物がつらい。しかし吹き矢ならやさしい。動物にも負担がかからない。動物園は楽しさを感じるところだ。静かな動物園は悲しい

昭和60年12月、小菅は少ない予算でどうやって客を呼び込むか考え、飼育係だけが見ることが出来た動物の素顔を客に見せられないか模索した。ゴリラ担当の飼育員、牧田は、半年前に一度だけ見せてくれたドラミングの音を思い返した。遠く離れた仲間に伝えるため、森中に響く甲高い音がする。1週間後、80人の客を集めて実演してみせると、客の目の色が一気に変わった。その後もゴリラの行動を解説する牧田を、新人獣医だった坂東は「すごいガイドだ」と思ったという。牧田はガイド作戦の秘訣を皆に伝えた。

坂東さんは「急死するとは思っていなかった。なんとも表現できない出来事だった」と当時を振り返った。小菅さんは「子どもを連れてきた親や先生からの電話がどんどん来た。不安でしょうがないような様子だった」と話した。

旭山動物園ではエキノコックスの対策に追われていた。感染は広がっていなかった。一度叩かれたダメージで、客が来るのか心配が積もっていった。しかし、翌年の春、お客さんが動物園にどっと押し寄せた。市も予算で1億円の支援を決めた。そういった流れで、動物園はもうじゅう館などを建設。小菅はペンギンの施設作りを若手の坂東に託した。早速目玉となるキングペンギンにペンギンの種類を決めた。坂東は生態を調べた。生まれは南インド洋。南極周辺に浮かぶ島々。水の中ではダイナミックに泳ぐ。世界に例を見ないペンギン専用の施設。そこで坂東は、設計士の高橋義光を仲間にした。

小菅氏は「ぺんぎん館で、大人の男性が歓声を上げていたところが一番感動した(閉園からの復活について)市民に支えられた。宝は足元にある」と話した。坂東氏は「ぺんぎん館はぺんぎんが住みやすい環境づくりを心がけた」と話した。

ぺんぎん館完成の2年後、坂東氏は次の施設作りに挑んだ。目を付けたのはホッキョクグマ。圧倒的な臨場感だ。さらにアザラシにも挑戦。優雅な立ち泳ぎを見せた。今、旭山動物園には多くの動物園関係者が訪れる。皆ここで動物園の在り方を考える。復活のきっかけとなったガイド作戦。20年経ったいまも続けられている。オランウータン担当の若手に厳しい注文をつける。皆で描いたスケッチはまだ6枚残っている。小菅氏は定年まで3年。若手に託す。

ゲストを紹介する。延長の坂東元さんが登場。北海道胆振東部地震の翌日も、旭山動物園は、開園した。坂下さんは、旭山動物園に来たことがあるという。ワクワク出来る動物園だという。

大人もワクワク 最北の動物園。あざらし館はとても人気だ。あざらしが間近で見られる。とてもかわいいという。以前は行列もできたという。自分のペースで見られるようになったとのこと。坂下さんの夫は家族と来たいという。旭山動物園の足跡をたどる番組を紹介する。「プロジェクトX 旭山動物園 ペンギン翔ぶ 閉園からの復活」だ。

中島みゆき 地上の星 が流れた。

創立メンバーの菅野浩が教えてくれた。-20度になる街で、動物園は人々を元気づけている。動物の診療をやっていきたいと考えた小菅。飼育係から手を出すなと小菅は言われた。飼育係の牧田さんは長年、その仕事を続けた。死亡診断書づくりなどが小菅に求められた。トナカイとアムールヒョウに異変が起きた。やせていった。小菅には沸き立つ感情があった。知人から吹き矢を手に入れた。血液を採取し、診断した。トナカイは肝機能が低下していた。ヒョウは白血球が多く、抵抗力が弱っていた。動物は元気をとりもどした。動物園に科学の力が持ち込まれた。牧田は見直したという。小菅は動物と向き合った。ある日、結婚できなくなると、縁談を持ってきた。近くの街の歳子だった。小菅の目はいつも輝いていたという。動物園の経営は悪化していた。商工部長の波岸がかけあったが、予算は容易には出なかった。予算不足が続く。動物は老いるばかり。補充もなかった。トナカイ、アムールヒョウが死亡。ペンギンもいなくなった。遠足の小学生たちは素通りした。渡辺美鈴は、動物園がグレーのイメージだった。市民からは廃園を求める声があがった。菅野さんは、小菅を呼び、再建の手を考えるように言った。小菅の目は燃えていた。

日中は水中で暮らすカバの生態を見せることは、開園時間中には無理だった。園長は市役所に掛け合い、夜9時まで開園の了解を得た。その夜、集まった観客を前にカバは全身を露にした。カバの皮膚は日に晒されるだけで乾燥し、切り裂ける。担当飼育員の辻栄が解説すると、客は釘付けとなった。辻栄は「ようやくカバの全身をお客さんに見せられて嬉しかった」と話した。メンバーのガイド作戦は話題となり、客が戻ってきた。

そこで、坂東らは香川の水槽メーカーに白羽の矢を立てた。アクリル技術の高さで有名な日プラ。技術者に求めたものは、水槽の中にチューブ型のトンネルを設置することだった。半年後ぺんぎん館オープン。1万人が並んだ。大歓声があがった。その状況を見つめていた坂東は、感動したという。その都市の冬には全国から客が押し寄せた。

飼育係たちは、夢を語り合った。水鳥が自由に飛ぶ姿を客に見せたい。猛獣の寝顔を客のすぐそばで見せたい。ペンギン専用の水槽で、泳ぐ姿を存分に見せたい。小菅は大きな手応えを感じていた。しかしある朝、獣舎の見回りをしていた坂東はゴンタが死んでいるのを見つけた。死因はエキノコックスだった。すぐにマスコミが押しかけ、旭川の町に恐怖が広がった。平成6年8月27日、旭山は閉園となった。

ぺんぎん館にやってきた。近いところで、ペンギンを観察できる。すごかったという坂下さん。ペンギンのスピードを感じたという。水中に生活があり、それを見せたかったという園長。一時は、大変な時期があった。旭山動物園はあと数年でなくなるかもしれないと、園長が就職するときに言われた。ユキノコックスの流行もあった。芸をさせる、だっこをさせるなどではなく、動物たちをありのままの姿で見せたいという。のびのび寝ている姿も見せたい。動物に恩返しができたという。すべての動物に魅力がある。子供の足が止まったところで、じっと見せてあげたい。新しい展示のヒントになっていくかもしれない。

中島みゆき 地上の星 が流れた。

旭山動物園の取り組みが続いている。「動物園の革命児 新たな挑戦 野生の力をとり戻したい~旭山動物園園長 坂東元さん~」という番組をダイジェストで紹介する。檻の中にいるオジロワシに野生のチカラをとりもどさせたいと考えていた。なかなか飛ぶチカラを回復させられなかった。自分でエサを食べるチカラもなくなってきていた。翼をひろげると2メートルにもなる。坂東さんは、オジロワシが羽ばたく姿をお客さんに見せたいと思っていた。オジロワシの施設づくりが進んでいた。計画から2年もかかった。魚を捕まえる様子を見てもらうために池をつくった。飼育員の大内さんと話す。

家づくりのアイデアは、クマザサと植え、止まり木を置く。飛ぶチカラが弱いワシは少しずつ高いところに移る。そして高いところから飛ぶことができるようになる。園内で木を見つけた。枝をのばした枯れ木だ。オジロワシのマイホームがだんだん出来上がっていった。高い場所に、止まり木をとりつける。坂東さんは必死に持ち上げる。そして取り付けた。いい感じになったと坂東さん。坂東さんの姿は若い人にも影響をあたえている。シロテテナガザルとキョンを任された大西さん。同じ場所で見せようとしていた。シロテテナガザルがキョンにちょっかいを出す。しつこい。キョンは意外に落ち着いている。

4月。オジロワシを新しい施設に入れる日がやってきた。施設に入ったオジロワシ。用心深いオジロワシのため、坂東さんたちは外に出た。動きが変わってきた。飛ぼうとする様子を見せはじめた。止まり木をつかって高いところにやってきたオジロワシ。そして羽ばたいた。まだ野生のチカラが残っていた。もう少しで高く飛べそうだ。まだこれからだという坂東さん。4日後、オジロワシが新しい家に慣れてきていた。坂東さんは様子を見に来た。オジロワシは、ついに、高い止まり木にとまった。そしてそこから飛んだ。大きく翼を広げた。少し野生に目覚めてきてくれたと坂東さんは語った。

坂東園長がつなぐ 飽くなきチャレンジだという。園内にある木を切ったのが驚きだったと坂下さんがいう。動物園は、人のわがままで生き物を閉じ込めている。その責任のありかたを見つめていると坂東さんがいう。動物らしくチカラを発揮できる環境を作る。動物らしく営めて、子育てできる。それを考えているという。共生という取り組みをしているという。カピバラとテナガザルが一緒にいる。本来は、自然の中で一緒にいる。まっすぐ歩いていた場所なのに、ちょっと避けるようになる。見ている人にも共生を見てほしいという。地面が共有の場所だ。地球の環境はいい方向に行っていない。見れただけではなにかにはつながらない。動物園が、その動物の未来につながるようにやっていきたという。坂下さんは、何度来ても、わくわくすると語った。また違う出会いがあるかもしれないという。

キーワード
北海道胆振東部地震
あざらし館
旭山動物園
プロジェクトX
ホッキョクグマ
アザラシ
ペンギン
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アムールヒョウ
カバ
日プラ
ぺんぎん館
アリクイ
ヤマアラシ
ユキノコックス
オジロワシ
シロテテナガザル
キョン
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カピバラ
テナガザル

エンディング (その他)
14:59~

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