ヨーロッパ鉄道の旅 関口知宏が行くオーストリア・チェコ

放送日 2017年1月1日(日) 2:30~ 4:00
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
02:30~

オープニング映像が流れた。今回は、関口さんがオーストリアとチェコへたびに出る。異なる文化を持つ人が共に暮らす現実を目の当たりにする。

キーワード
オーストリア
チェコ

ヨーロッパ鉄道の旅 (バラエティ/情報)
02:33~

旅はオーストリアのブレゲンツから始まり、首都のウィーンへ向かう。ブレゲンツの丘から、ドイツ・スイス・オーストリアの国境であるボーデン湖を眺めた。

ブレゲンツ駅からオーストリア連邦列車に乗った。ザンクト・アントン駅方面へ向かった。列車内では、現地の方と談笑した。これから女子会を開くという結婚式前の女性がいる集団と一緒にお酒を楽しんだ。

ザンクト・アントン駅で途中下車した。この地は、冬にはアルペンスキーの名所になるそう。ハーブ農園を訪問。このあたりでは、昔から花を栽培し、そこから美容品を作っていた。また、関口はキンセンカ・ミント・メリッサ・エルダーフラワーを使ったお茶を飲み、「おいしい。」と感想を述べた。また、キンセンカを使った薬作りに挑戦した。このキンセンカクリームは美容に効果があるそう。

列車内で山でのボランティアに向かう女性たちと談笑した。女性たちは牧草地のいらない木を切るという。ツェル・アム・ツィラー駅で途中下車した。駅前ではランゲルンと呼ばれる格闘技の大会が行われていた。関口さんがチャンピオンと戦ってみることに。

機関車が故障し、列車が緊急停止した。急遽別機関車が利用され、運転が再開された。即興で音楽を歌う女の子に出会った。バード・アウスゼー駅で途中下車した。この町での民族衣装の専門店に訪問した。庶民に愛されていた、ヨハン大公が普段から身につけていた服が販売されている。

その後、ハルシュタット駅で途中下車した。ハルシュタットの村に訪れるべく、船を乗って湖を渡った。人口800人の小さな村の風景は美しい。ハルシュタット塩坑へ向かうことに。塩坑の地下へ下ると、岩塩を水で溶かす作業場に到着。岩塩は白い黄金と言われ、高価で取引される。

さらに東へ向かい首都ウィーンを目指す。車内には小さなクリスマスツリーを作る人の姿が、売上金をニカラグアの子どもたちに送るという。メルク駅で乗り換え農村地帯を走り抜ける。車内では夜に演奏会があるという音楽家の男性が楽譜を読んでいた。ザンクト・ペルテン駅で男性の助言の元、準急列車に乗り換え到着したのはウィーン西駅。

ウィーン西駅には難民の姿が、ボランティアや駅員が手助けし難民同士も互いに助け合っているという。音楽家の男性とはここでお別れ、「これがウィーンの現実さ」と話した。首都ウィーンにはシュテファン寺院など壮大な建物が軒を連ねる。かつてオーストリアを支配したハプスブルク家は多民族国家として繁栄した。市場へ行くとエジプトやインドなど様々な国の人が。建築学を学ぶ大学生に難民の話をすると「“拒絶”は“拒絶”を生み出す」と話した。彼が作った設計図を見せてもらうことに、海外からの労働者などでも安く住める小さな部屋のアパートの設計図だという。

ウィーンから南へ向かい、世界遺産のゼンメリング鉄道を走って再びウィーンに戻る。ウィーン中央駅から乗車し列車は高度を上げゼンメリング鉄道に入った。最大の見所はカルテリンネ橋。

フェーリンク駅に到着。ここにオーストリアの農村で作られている特産のカボチャオイルがあるという。粉末にしたカボチャの種を30分ほど熱してペースト状にし、機械で圧力をかけて絞り出す。親子3世代が料理を作ってくれることに。カボチャオイルをかけたカボチャのスープやカボチャオイルオムレツを頂いた。

旅の合間に構想を練っていた曲が出来上がった。列車で出会った女の子の即興の歌を基にした曲。

関口知宏の「Mein Freund 我が友よ」が流れた。

ヨーロッパの鉄道の旅。ここからはチェコをめぐる。南の街を出発し首都プラハを通ってふたたび出発地へ戻るチェコ1周の旅。チェスキー・クルムロフから旅が始まる。中世の建物が残る町並みは世界遺産に登録され、世界で最も美しい街の1つと呼ばれている。ここでは長い歴史の中で作られた様々な様式の建物が一望できる。12世紀のゴシック様式や16世紀のルネサンス様式など。この街はドイツやオーストリアの貴族たちによって次々と支配され、権力者が変わるたびに手が加えられた。駅のプラットホームに向かうも工事の真っ最中で線路がない。代行バスにでクジェムジェ駅へ。

クジェムジェ駅から列車が走っていた。チェコはかつて社会主義の国だった。東欧諸国の中でもとりわけ鉄道が発達していた。社会主義の時代から多くの女性の車掌が活躍している。列車はチェコ南部の平原を東へと進む。

インジフーフ・ハラディツ駅に到着。ここでインジフーフ地方鉄道に乗り換える。レールの幅が狭い軽便鉄道。標準の約半分の幅しかない。車体もコンパクト。軽便鉄道のほとんどが廃線になり、今では2か所しか走っていない。古い車両を少しでもイメージアップしたいと丸い窓に改造した。きれいにリフォームされたモダンな車内だが、窓が開けられないため乗客の人気は今ひとつ。1区間の運賃は40円。1日12便の地方鉄道は沿線の人達の大切な足となっている。揺れも音もすごいなどと関口がコメント。

ペンションで1泊するため、ロビエティーン駅で下車。ペンションのお迎えを待っていると、ペンションを経営する夫婦の娘・ヘレナさんが馬でお迎えに来てくれた。一家はもともとプラハで暮らしていたが、喘息を患ったヘレナさんのため、11年前に引っ越してペンションを始めたという。この日の宿泊客は関口しかいなかったため、ヘレナさんたちと一緒に夕食をいただいた。翌朝、ペンションの夫婦が見送ってくれた。

続いて途中下車したのはテルチ駅。14世紀に築かれたテルチの街はその美しさから「真珠」と謳われた。街の中心にあるザハリアーシュ広場は世界遺産に登録されている。そんなザハリアーシュ広場で絵のギャラリーを経営しているヤナさんと出会い、社会主義時代に秘密警察が所有していた建物や、ヤナさんお気に入りの景色などを案内してくれた。最後は広場に住む人々と集まり、ワインを飲みながら語り合った。

いよいよ首都プラハへ向かう。列車は田園地帯を走り抜け、車内に残された新聞に目を止めると気になる写真が。車内にいた女性に尋ねると男がプラハ城の大統領の旗を赤いパンツにかえてしまったニュースだといい、「大統領に対するブラックユーモアなのかな」と話した。最新型の特急スーパーシティに乗り換える。車内には食堂もついていて、料理は席まで持ってきてくれる。プラハ中央駅に到着。プラハの街の中心にある旧市庁舎には天体の動きまで表示する天文時計が。カレル橋は神聖ローマ帝国時代に築かれ、その先にはプラハ城がそびえ立つ。1968年プラハの春でソビエトの侵攻があった。赤いパンツが掲げられた大統領府に向かうと大統領旗に戻されていた。

バーツラフ広場に到着。バーツラフ広場はプラハの春、ビロード革命という2つの大きな出来事の舞台となった場所。当時、チェコ国営放送のアナウンサーだったモウチコバさんを取材。プラハの春の時、ソビエトに抵抗し、地下放送で自由を訴えて逮捕されたという。これからのチェコを担っていく人に対し、「健全な判断力を持つこと。いろんな間違いも含めて歴史の浅い民主主義を受け止めて、未来はきっとよくなると信じることですね」とコメントした。

カルロヴィ・ヴァリ駅で途中下車。カルロヴィ・ヴァリの街は14世紀に温泉が発見され、国際的な保養地として発展してきた。街の中には12の源泉が点在している。温泉に入りたかった関口だが、窓口の人に診察室に行くよう指示されると、女性医師に触診され、40度のお湯に15分浸かるという処方箋をもらった。処方箋をもらった関口が案内されたのは1人用の小さなお風呂。看護師に見守られながら、処方箋通り15分浸かった。

ヘプ駅に到着。ドイツとの国境地帯を散策すると、第二次世界大戦の時に荒らされたドイツ人の墓地などを発見。ヘプ駅周辺はかつてのズデーデン地方。ズデーデン地方は戦前、ナチスの台頭によってドイツ領となり、ズデーデン地方を足場にチェコ全土が侵略された。戦後、ナチスが敗北した後、今度はチェコ側がドイツ系住民のほとんどを強制追放し、20万人もの人が亡くなった。21世紀に入るとチェコとドイツは和解のためのプロジェクトを立ち上げ、墓地も整備されたという。

ヘプの街を散策。戦前は住民の9割がドイツ系の人々だったため、街にはドイツの家屋が今も残っている。関口は、「これであんな悲劇はないって思えるけど、裏を返せばじゃあなんのためにあんな悲劇を経験しなきゃいけなかったんだろう。妙な虚しさを感じようと思えば感じれる」とコメント。最後に車内で1人の女性と出会い、チェコと日本の文化に共通点があることを伝えると、「国や文化が違っても人はみんな同じよ。誠実で親切でありたいという気持ちは同じだと思う。いつか日本に行きたいわ」と話した。

キーワード
ブレゲンツ(オーストリア)
ウィーン(オーストリア)
ドイツ
スイス
オーストリア
ボーデン湖
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ウィーン中央駅
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カボチャオイルオムレツ
Mein Freund 我が友よ
世界遺産
チェスキー・クルムロフ駅
クジェムジェ
ポーランド
スロバキア
プラハ(チェコ)
チェスキー・クルムロフ(チェコ)
クジェムジェ駅
社会主義
インジフーフ・ハラディツ駅
チェコ
インジフーフ地方鉄道
軽便鉄道
ロビエティーン駅
喘息
テルチ駅
テルチ(チェコ)
ザハリアーシュ広場
プラハ城
スーパーシティ
プラハ中央駅
カレル橋
プラハの春
ビロード革命
バーツラフ広場
カルロヴィ・ヴァリ(チェコ)
カルロヴィ・ヴァリ駅
ヘプ駅
第二次世界大戦
ヘプ(チェコ)

エンディング (その他)
03:56~

エンディング映像とともに、印象に残った人たちの発言が紹介された。

スポット

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