クローズアップ現代+ 「あなたが逮捕されたら検察内部にカメラ密着▽保釈が変わる」

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年6月18日(火) 22:00~22:22
放送局 NHK総合大阪

番組概要

保釈か 勾留か どう考える?日本の司法 (ニュース)
22:00~

今回初めて東京地検の専門チーム「特別執行担当」にカメラが潜入した。通称、特執では逮捕されて保釈された人物が逃亡し、行方を追跡している。勾留された被告の身柄が解かれる保釈についての相談が増えているという。保釈される人の割合もここ10年で増えている。勾留が長期間に渡った日産前会長の事件をきっかけに、日本の司法のあり方が問われている。

歯科医師の佐保さんは、事実上の無罪判決が出るまで3年にわたって身柄を拘束されていたという。2人は7年前、高齢の母親を殴って死なせたとして逮捕された。暴れる母親を止めようとしたと証言したが、暴れた理由を説明できずに1審で懲役8年の判決がくだされた。判決が出るまで、推定無罪の原則のもとで佐保夫婦は保釈を求め続けた。勾留された被告は起訴された後、弁護士などを通じて保釈を請求する事ができる。裁判所に認められると保釈金を払う事で保釈が認められる。しかし、夫妻は未成年の子供がいることも訴えてきたが保釈が認められなかった。2人は勾留中に無罪の情報を得られなかったが、裁判の審議が終了した後に1年以上前に届いていた報道機関からの手紙を目にした。その手紙には「母親が暴れた理由は、攻撃性を伴う認知症のせいでは」と記されていた。2審では認知症で暴れた母親を止めたと認定され、無罪となった佐保さんだが、勾留で仕事も失ってしまった。

海外から批判された100日にも及ぶ日産前会長の勾留について、人権意識が欠けたものだと弁護士は強く批判していた。事件は勾留が欠かせないという検察と、裁判所の認識の違いを浮き彫りにしていた。当初検察は前会長の保釈が認められるとは考えず、これまでも裁判所は検察の訴えを重視する傾向にあった。ところが裁判所は、弁護側が示した証拠隠滅の対策も考慮して被告の権利を重視して保釈を認めた。

保釈される人の割合はここ10年で急増し、実際に保釈を求める動きも加速している。弁護士の中原さんは、窃盗などの罪で起訴されている被告の保釈請求の準備のために面会に向かった。中原さんは保釈を請求するために逃亡の恐れがない事などを記した誓約書を見せてくれた。保釈を支援する団体には、年間8千件以上と10年で約4倍の保釈に関する相談が増加していた。

この団体の支援を受け、保釈された元会社経営者は特殊詐欺の受け子として関わり、詐欺未遂の疑いで逮捕された。勾留が続けば自宅も失う所で、保釈された今は就職活動をしているという。

日本の司法制度について江川さんは「人質司法。否認していると中々外に出られない」、高井さんは「合理的な理由があった。司法がつくられた当時はきれいに立証しないと有罪が得られなかった。そうなると証拠隠滅の恐れもあった。その結果、検察の公判における立証が終了するまでは勾留する事態になっていた」などと指摘していた。

今回、初めて東京地検の特別執行担当「トクシツ」の取材が許された。トクシツは保釈中に逃亡した人や刑を免れようとする人の身柄確保をになっている。活動の詳細を明かさない事に密着すると、全員特殊な装備を使いこなす訓練を受けていた。トクシツは徹底した情報収集や、被告の所在を割り出している。トクシツは保釈中に刑を免れようとする情報が入ったために、出動する場面が増えているという。これまで保釈が認められないような人も逃亡しているため、逃亡するケースが増えているという。今年3月、グルメンピックを開催して売上高を騙し取った事件は保釈が認められにくい事件だった。しかし、逃亡の恐れがなかった事から被告は逃亡し、裁判は中断が余儀なくされた。一方、保釈中の被告が事件を起こすケースも起きていた。奈良県宇陀市で消防団員をつとめていた男性がいた。2年前に空き家ばかりを狙った火事が起きていた。

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