クローズアップ現代+ 年末スペシャル「2017冬SP〜あの“疑惑”徹底追跡〜」

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年12月22日(金) 19:30~20:43
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
19:30~

今年クローズアップ現代+が放送した166本から特に反響が大きかったテーマを池上彰さんと徹底追跡する。

2017冬SP〜あの“疑惑”徹底追跡〜 (ニュース)
19:31~

今年弾道ミサイルを相次いで発射した北朝鮮の開発のスピードは予想を遥かに超えアメリカ全土を射程に入れようとしている。なぜ急速に北朝鮮はミサイル開発が発展したのかミサイル専門家は北朝鮮にウクライナのミサイル技術が流出した可能性があるとした。冷戦時代にソビエトの軍事都市として立ち入りが厳しく制限されていたドニプロにはRD250を製造していた国営ロケット製造企業の工場がある。この工場にミサイル技術が北朝鮮に漏れたのではと疑惑をぶつけると取材を断られ実体をつかむことができなかった。

流出疑惑のあるウクライナのミサイル技術。取材を進め北朝鮮が工作活動を行っていたことが明らかになった。2011年に2人の北朝鮮スパイを捉えた映像があり、貿易担当を装い技術者と接触をし、賄賂をちらつかせ機密文書入手しようとしていた。ウクライナ当局が囮捜査で逮捕した。最終的な狙いを聞くため刑務所で接触を試みたが取材に応じてはくれなかった。そこで裁判記録を入手し、液体燃料エンジンの技術を狙っていたことがわかった。2012年に懲役8年の判決を受け、ウクライナ当局は技術流出は防げたとしている。

ウクライナが流出させたという疑惑もあり、ロシアで主張するロシア国防省の元技術将校ウラジーミル・エフセーエフ氏は、2014年のウクライナ危機によるの混乱で技術が流出したと指摘している。しかしウクライナ政府は全否定し、漏洩したかの調査を行った情報機関幹部は技術者は一人もウクライナから出国していないし北朝鮮にも行っていないと主張する。そしてロシアから流出した疑惑があり、北朝鮮のRD250は改造が加えられ、これができるのはエンジンを設計したロシア人だけなどと語った。

ウクライナにミサイルエンジンがある理由は、ソ連が分業体制で各地に工場を置き、当時一部だったウクライナに高度な技術を持った軍事工場があった。その中でユジマシ社はRD250をアメリカ本土を狙うICBMとして大量生産した。当時の最高指導者フルシチョフ書記長は、ソーセージのように大量生産できるなどと述べている。冷戦終結後にRD250は生産終了しウクライナ政府は技術者、設計図を厳重管理してきたとされてきた。

北朝鮮によるスパイ疑惑が再び浮上した、ウクライナ司法局が察知したスパイの疑いは5人、その他にも暗躍したものがいるかもしれない。北朝鮮から亡命しいまはウクライナ当局の保護下にある男性は過去に使っていたパスポートの写真を証拠として残した。北朝鮮の留学生やビジネスマンも国からスパイ活動を命じられることがあるという。

北朝鮮のミサイルが急速に進歩しており、今年の2月から毎月のように新型ミサイルが発射され、火星12型・14型・15型が登場し、飛距離も大きく伸びている。こうした北朝鮮のミサイル技術について専門家は、完成しつつあると解説した。国連安保理では北朝鮮への制裁として、石炭の輸入全面禁止や石油精製品の輸出制限などが決議された。また、今後どうなっていくかということについて専門家は、北朝鮮が核とミサイルを造るのは攻撃を受ける懸念があるためとし、 北朝鮮が積極的に打つとは理性的には考えにくいとした。今後、国際社会の足並みが揃うかがカギとなる。

銀行カードローンは低金利時代で見つけた新たなビジネスとして力を入れている。手続きは30分、銀行だから安心などの謳い文句で利用者が急増し貸出残高は5兆円を超えた。しかし高いもので金利は14%を超える。過剰融資も続出し多重債務に陥る人も出てきた。銀行の姿勢を番組は追求した。放送後に金融庁は銀行への立ち入り調査を行い。一部の銀行では融資は年収の3分の1までなど自主規制を始めている。しかしその後番組に届いた1通のメールから新たな疑惑が浮かんだ。

難聴で認知機能が低下している60代の義理の母が、銀行のセールスに外貨建ての保険と投資信託に加入させられ、損害を受けたという内容のメールを紹介。番組ではメールの送り主である男性を取材した。被害にあった義母は、それまでに利益を出していた投資信託3つのうち2つを解約。戻ってきたお金で外貨建て保険500万円と別の投資信託120万円を銀行マンからの営業で購入した。外貨建て保険は為替レートなどによっては元本割れするリスクがあるなど、複雑な仕組みを持っている。義母は保険の内容も、投資信託の内容も理解はしていなかった。男性はすぐに保険を解約しようとしたが、その時点で大きくマイナスとなっていたことが判明。主な理由は契約時に発生する販売手数料などの様々な手数料。マイナスを取り戻すためには、何年もの間運用する必要があるという。

銀行の姿勢に憤りを感じていた男性は銀行に出向き契約の取り消しを申し入れた。ところが、銀行側は義母が商品の内容を理解したうえで契約を結んだと反論。外貨建て保険については販売元の保険会社が契約取り消しに応じたが、銀行は義母が署名した“意向確認書”などを理由にあくまでも正当な契約であったと主張。投資信託の契約取り消しには応じなかった。

池上彰は、“銀行は手続き上1つ1つ説明を行うが、高齢者は「いいですから」となってしまう。でも銀行にすると「いいですよ」と言ったことになる”と説明した。番組では実態を探るため、取材過程を先行公開し情報提供を呼びかけるという「オープンジャーナリズム」の手法で調査を実施。すると、20代を中心とした銀行員たちからの内部告発が次々と寄せられた。

ことし地方銀行を退職したという20代の女性に話を聞いた。いま、低金利の影響で地方銀行の半数は本業が赤字。この女性が働いていた銀行も、手数料ビジネスで生き残りをかけてきたという。金融商品の販売では厳しいノルマが課せられていた。なんとかノルマを達成しようと、多くの銀行員が行っていたというのが“お願いセールス”。高齢者の自宅へ何度も通いつめ、世間話などで信頼を得た後、情に訴えて契約してもらうやり方だ。また、関東の地方銀行をことし退職したという30代の男性が問題として指摘するのは「回転売買」という営業の手法。これは投資信託の契約と解約を短期間のうちに繰り返させるもので、そのつど銀行に手数料が入ることから現場では奨励されているという。

三大メガバンクの現役銀行員だという20代の男性は、銀行内の実情を知ってほしいと、外部には決して見せないというタブレット端末でとある表を見せてくれた。表には保険の販売で銀行員の成績がどのように評価されるかが示されている。この銀行は人事評価と結びつけることで、客の意向を顧みず、手数料の高い商品の販売を強化しているのだという。男性は、銀行に入ってやりたかったことが否定され、腹立たしさや悔しさを感じていると語った。

こうした銀行業界のあり方については金融庁も問題視している。VTRにも出てきた“回転売買”については、相当程度行われていると推測したうえで、顧客の資産形成に資する商品としては十分活用されていないと指摘している。また、日本とアメリカの投資信託の状況を比較し、日本は販売手数料が高く運用結果に大きな差が出ていると指摘した。

銀行の保険販売の実情を告発した元銀行員がスタジオに出演。内容を理解していない客に商品を売ったこともあるが、それでも売れた瞬間はホッとしたと語った。ノルマを達成できない場合は支店長から怒鳴られるなど、激しい個人攻撃を受けるのだという。また、「回転売買」については“損切り”という言い方で勧めると明かした。あくまでも“うそはついていない”と、感覚が麻痺していったのではないかという。1件あたりの手数料は投資信託1000万円で約20万円、外貨建て保険1000万円で60~70万円程度。利益を押し込まなければならないという銀行側の都合で顧客にとって必要のない保険を販売したときが一番辛かったと語った。

全国から送られてきた遺骨は特殊な機械に入れられ粉々にして、東京湾沖に散骨される。家族からの依頼による散骨代行サービス、年末には申込みが殺到するという。館山代表によると12月は大掃除の時期で、年内に何とかしたいという方が多いという。料金はひとり25000円。サービスを開始して2年で利用者は1000人を超えている。

散骨代行サービスに申し込んだ九州在住の40代の女性は、手元に置いておいた父の遺骨を撒いてもらうことにした。女性は3人の子供を育てながら住宅ローンの返済に追われている。墓をたてるには100万円以上かかると言われ諦めざるをえなかった。後日、遺骨を撒いた海の写真が送られてくることになっている。

福岡市在住の古原敏之さんは妻を亡くし、忙しい子どもに負担をかけたくないという。自分の遺骨は海に撒いてもらえばいいと考えている。古原さんは両親の位牌に毎日手を合わせてきたが、自分の代で終わりになる。

北朝鮮スパイの裁判記録からは短時間で発射できる破壊力が強いミサイルに関心を示していたことが明らかになっている。スカルペルは冷戦期最強の核ミサイル、射程距離は11000キロ、破壊力は広島原爆の30倍近く。スカルペルが配備された基地の跡地へ。スカルペルは2分足らずで発射し25分でアメリカに届くミサイルで金正恩も欲しがるという。

北朝鮮はロシア・ウクライナと関係が深く、2014年のウクライナ混乱期に技術が流出したとみられている。ロシアとウクライナは双方で責任をなすりつけているという。北朝鮮の中でもスパイの養成機関はあるがプロのスパイではないという。ミサイル技術の流出についてははっきりした流出元があるかどうかもわからない段階でソビエト崩壊後にあちこちに小さい穴が開いているんじゃないかとみられる。北朝鮮が第3国に技術を輸出する心配もあるという。情報流出をとめることは難しいがコントロールはできる、アメリカは協調的脅威削減プログラムという旧ソビエトの核兵器の拡散を防ぐためにアメリカが資金などを援助していた。ソビエトが崩壊したときは核技術が漏れないように世界が金を出していた。核技術の流出は必死に止めたがミサイルまではやっていなかった部分があったと分析されている。

今年クローズアップ現代+は取材し166本を放送した。続いて視聴者の反響があった銀行カードローンの話題を紹介する。

池上は「アベノミクスの低金利政策が銀行の収益を揺るがしており、押し売りを擁護することはできないが銀行もまた犠牲者である」と指摘する。武田は「金融商品のリスクについて理解し家族で話し合う必要がある」とした。

クローズアップ現代が作ったショート動画の中に100万回以上再生されたものがあった。クローズアップ現代は今年7月に亡くなった日野原重明さんの生き様や、スマートフォンから個人情報が盗まれる危険性を示唆する動画、延命治療を中止することを選択する人々、32歳で亡くなった紅音ほたるさんのメッセージなど様々な動画を公開している。125万回再生されたのは、行き場を失った遺骨の実態を描いた「相次ぐ“墓トラブル” ~死の準備の落とし穴~」。高齢者だけではなく30代40代の女性からも反響があった。

ショート動画 Facebook Twitter 番組HPから

銀行は窓口でオーストラリアドル建て保険を販売することにより、保険会社などから手数料を得ている。マイナス金利である現在は、こうした手数料ビジネスやカードローンの収益に頼っているのだという。また、外貨建て保険は手数料が高く収益も大きい。そのため銀行は外貨建て保険の販売に力を入れている。

全国各地で遺骨の置き去りが5年で411件と相次いでいる。場所は東京駅のコインロッカー、千葉のオートレース場、広島の商店街など。様々な事情で遺骨を墓に納められない人が増えている。

大阪天王寺区の一心寺では毎週末、遺骨を抱えた人が列をなす。遺骨をセメントで固めたお骨佛があり、一体に22万人分の遺骨が使われている。寺では持ち込まれる遺骨が多く対応しきれなくなっているという。

まぜ持ち込まれる遺骨が増えているのかは、墓じまいが増えているから。中には一家族で約20体の遺骨を持ち込む人もいるという。

お寺では遺骨の受け入れ制限を検討している。一心寺の高口恭典住職はできるだけ納骨をお受けしたいが、人的、場所的に限界があるという。お墓について悩み・心配ごとがあるという人は81%いる。池上彰は家族のあり方や死生観の変化がポイントになっているという。

出演者らがお墓・遺骨の悩みを話した。壇蜜は分骨してでも近くにいる感覚を保てればいいなと思うと話した。遺骨は墓に入れないといけないというルールはない、散骨するには粉にする必要がある。日本には散骨に関しての法律はない。市の納骨堂が建て替えの予算がなく閉鎖された。

台湾・台北市の市が運営する葬儀場では合同葬儀が行われていた。葬儀は無料でお坊さんも市が手配してくれる。遺骨の埋葬にも行政の支援がある。市営墓地には墓石がなく、遺骨を土に埋める自然葬が行われている。1年程度で土にかえる。行政は自然葬を普及させようとPR動画を作っている。土地が限られた台湾でこれ以上墓地を作るのが難しいため。自然葬は家族だけで墓を維持することに限界を感じていた市民のニーズにも合致し急速に広まっている。3年前母を亡くした姉妹は自然葬を選んだ。お墓を持つ伝統的な形だけが弔いではないと意識の変化を感じる。

台湾では日本と同じように亡くなった家族の葬儀を執り行い、先祖代々の墓を維持してくのが家族の役割だとされてきた。ところが少子高齢化や墓地のスペースが足りなくなった事から、2003年に行政が主体となって自然葬を推進するようになった。自然葬について泉ピン子は賛成意見、身内がいないので誰かが1本でも花をくれたら嬉しいとし、壇蜜は台湾の人々について「近くの山に家族がいるから寂しくない」という気持ちがあるのならば成功していると思うと話した。一方で小谷みどり氏はお墓は残された者のためにあり、問題は残された人々が偲ぶ死者がいないことだとした。池上彰は「時代が変われば弔い方も変わってくる。どのように死者を弔うのか、結局は私達がどう生きていくのかを考えるきっかけになる」と総括した。

本日の放送と来年の豊富についてトーク。壇蜜は「平和で当たり前、銀行が信用できて当たり前、お墓があって当たり前の世界が変わってきている。新しい価値観が生まれる過渡期だともう。来年・再来年は遅れないように情報をキャッチしたいと思う」と話すと、泉ピン子は「若いため先のことを語れる。私は来年のことしか言えないのよ」と話し笑いを誘った。

「クローズアップ現代+」の次回予告。

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