明日へ−つなげよう− 未来塾▽ウエカツさんと考える いま福島の漁業に必要なこと

放送日 2019年7月7日(日) 10:15~11:03
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
10:15~

オープニング映像。

♪ミラクルをキミとおこしたいんです by サンボマスター

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ミラクルをキミとおこしたいんです
サンボマスター

未来塾~ウエカツさんと考える いま福島の漁業に必要なこと~ (バラエティ/情報)
10:17~

首都圏で19店舗を展開するスーパー。朝の鮮魚売り場には福島から直送された魚介類が並べられ始めていた。全て試験操業で水揚げされ、検査を受けた常磐もの。東京の消費者たちの中には福島の魚を買ってくれる人もいれば、福島の魚と聞いて表情を変える人も。農産物の風評被害問題に取り組んできたみのりさんが聞くと、その人は「福島が悪いわけじゃないが、子供がいるから」などと述べていた。塾生たちがアンケート調査をした結果、回答者59人のうち買うという人は45人いたことがわかった。福島の魚が売れるか心配していた塾生たちも自信を持ってお客さんにすすめるようになった。

未来塾。ウエカツさん(上田勝彦さん)と考える、いま福島の漁業に必要なこと。ウエカツさんは元漁師で、水産庁職員としても働いた。その後は”魚の伝道師”として独立し、漁業振興や、魚食文化を広めるために活動を続けている。

上田勝彦さん(ウエカツさん)の元に集まった、海洋学や生物学など4人の学生。4人は福島の漁業に関心を持っている。久之浜漁港(いわき市)に到着した4人を迎えたウエカツさんはまず、詳しいことは言わずに、4人を釣りに連れていく。沖合10kmの釣りポイントに到着すると、3人は釣り初心者ということで、レクチャーが始まった。開始からわずか2分で、エネルギーを学ぶ飯嶋勇樹さんにヒット。いきなり4匹のメバルを釣り上げた。”生きた魚を触るのが怖い”という飯嶋さんだが、なんとか初釣りを成功させた。他の学生らにも当たりが来ているが、調査によれば、漁獲が減ったことで、福島には震災後よりも魚が増えているという。釣りについてウエカツさんは、福島の海の豊かさを体で感じてもらいたいと狙っていた。2時間半でメバル36匹など、初心者中心のメンバーとしては上々の釣果となった。

塾生の山崎さんはこの日就職試験が重なり、途中から参加。水産業を発展させる仕事をしていきたいという山崎さん。消費者の気にしていないという生の声にホッとする一方、福島では確かに風評被害があったはずだと戸惑いを感じていた。

アンケート結果を上勝さんに伝えた。県のデータによれば2割程度の人がいまだに「買わない」と答えている。上勝さんは県のデータと塾生たちが取ったアンケートは意外と一致すると指摘。風評被害を心配していた福島の人達と、不安はないと言う消費者とのギャップ。それを説明するために上勝さんが示したのが生産者から消費者への流通の過程「5本の柱」。上勝さんが指摘したのは小売業者への過度な忖度。東京・福島の大学などが共同で行った調査でも裏付けられており、福島の海産物を買いたくない消費者の割合は消費者意識で14%だったのに対し、半数の業者の予想が50%と回答していた。

釣った魚は安全かどうか、一行は水族館「アクアマリンふくしま」を訪れた。ここでは、魚の放射線量を測定できる機器があり、土や魚の放射線量を発信し続けていた。自分たちで釣って、計測してOKなら食べるという流れであり、福島の魚が安全かを体感する時間。魚を切り、ミンチにして機器に投入。すると結果は「不検出」(測定できない低い値)。過去3年間は、基準値を越えた魚はなく、97%のサンプルが「不検出」だったという。当時は線量が多く、食べられない魚が多かったが、測り続けるうちに次第に少なくなってたのが分かったとのこと。検査をクリアした魚の料理はウエカツさんの出番。”常磐もの”と呼ばれる素材を活かした料理が並んだ。

上勝さんは買う側の消費者と売る側の業者の認識のズレが福島の漁業が震災前の規模に戻るのを阻んでいる要因のひとつではないかと言う。震災から8年、業者は福島以外の流通ルートを築いてしまっている。業者側に安全性を理解してもらったとしても一度失ったシェアを取り戻すのは容易ではない。日本の漁業全体の共通する魚食離れを食い止めるためにも、小売スーパーの役割は重要だと上勝さんは考えている。上勝さんは2年前から全国のスーパーで店員達への研修会を始めている。業者とのネットワークを広げ、福島・東北の漁業への理解を深めてもらおうとしている。流通ルートの回復に魚食離れの解決、いずれも小売スーパーが鍵を握っている。

福島の漁業問題について伊達さんは「上勝さんから塾生に向けて最大の課題が出された」などと述べた。それがスーパーの社員たちに福島の魚をPRしろ。

風評解決に向け、塾生たちはスーパーにどのように福島の魚を売り込むかを話し合った。まずは1番伝えるべきメッセージを考えた。上田も議論に加わる。現在流通している食用の魚は300種類あるのに対し、これまでの人生で食べた魚は20種類にも満たない。知識が伴わず敬遠される事から、魚屋は積極的に声をかけて売り込むし、これを放置すれば知らないものになってしまい、食べられる事もなくなってしまう。身近じゃないものを消費者は買おうとせず、それは小売業者にとっても同じだと上田は話した。

福島の魚が店頭に並ばなくなり、その賛否は様々伝わって来ている。漠然とした不安がある状態では身近ではないものを受け入れられない。「身近さ」は漠然とした不安を乗り越える鍵ではないかと上田。福島の魚と漁業をもう一度知ってもらうため、話し合いは続く。上田の長男も交えて話し合いを行い、夕飯には上田が魚料理を振る舞った。「まずは自分たちが福島を“好き”になる事から」との事。

福島の魚を販売させてもらったスーパーにプレゼンをする日が訪れた。塾生である山崎さんと飯島さんが検査体制と消費者の声をデータを示しながら伝えた。後半は星さんと身近さを感じてほしいと現地の声を届けた。発表三日前に松川浦漁港を訪れた塾生たちは夫が捕ってきた魚を競りにかける浜の母ちゃんの話を聞いてきた。浜のかあちゃんたちは料理教室などで魚のPRしてきた。おいしいものを食べてもらいたい、自信を持って美味しいといえると話した。塾生たちも食べたホッキガイを使ったホッキみそをプレゼンテーションでも提供した。藤野さんは魚食離れを食い止めるためのイベントを提案した。珍しい魚を見て触ってもらうもの。福島の魚を販売するためのプランを提案した。プレゼンテーションを受けた人々は「なんとか支援したいという思いはみんな持っている」「どう架け橋になるか」「魚をもっと広げられたら」と感想を抱いた。現地の人とふれあいながら学んだことを貴重な経験だった、流通の仕組みなど新しい自分の世界ができたと塾生はコメントした。ここまで出来るということは凄いことと塾生たちに話した。

福島の資源は豊富にあり、もう線量に問題はない。味は折り紙付き。だが、小名浜漁港の漁師によれば、震災から2年半、福島の漁業が再始動した頃の沿岸漁業の水揚げ量は、6分の1まで減っていた。それは、時間などが制限された試験操業しかできないから。そして国の基準よりも厳しい検査を通さないと出荷はできない。試験から本格操業に戻すめどは立っていないという。現状、福島の魚の安全性は、まだ日本全体には浸透していないとのことで、もし大量に出荷しても、その分買ってもらえなければむしろ損になる。ここが福島の漁業がかかるジレンマ。重い現実を突きつけられた学生たち。消費者の声を聞くべくウエカツさんが与えた課題は、スーパーで魚を売ってくること。

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エンディング (その他)
11:02~

サンドウィッチマンの2人は福島のメヒカリとか美味しい、太るよとやり取りを行った。福島の魚と漁港をしって支援しようというスーパーが出てくればと話した。

未来塾の番組宣伝

番組ツイッターの宣伝テロップ。

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