明日へ−つなげよう− 復興サポート▽みんなで描く ふるさとの再生〜宮城岩沼市5

放送日 2016年7月1日(金) 14:05~14:53
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
14:05~

オープニング。宮城県 岩沼市で津波の跡地に公園を作ろうと人々が苗木を植えていた。東日本大震災の日、この地には8メートルの津波が襲った。仙台空港近くの海岸沿いにあった6つの集落(相野釜、藤曽根、長谷釜、二野倉、蒲崎、新浜)は壊滅、死者・行方不明者は181人にのぼった。集落の人達はここにはもう住めないとして海岸から3キロ離れた土地に集団移転することになった。この土地にどのような町を作るかの議論が3年間続けられ、住民合意に結びついた。2015年 玉浦西地区が完成。集団移転事業のトップランナーと言われている。しかし高齢化率が上がり家に閉じこもりがちな高齢者が増えているという。またかつて暮らしていた沿岸部の再生も大きな課題である。6月4日、岩沼市・玉浦公民館で沿岸部の広大な土地の活用方法について話し合いが始まった。

キーワード
玉浦公民館
東日本大震災
集団移転
高齢化
岩沼市(宮城)
仙台空港
相野釜(宮城)
藤曽根(宮城)
長谷釜(宮城)
二野倉(宮城)
蒲崎(宮城)
新浜(宮城)

復興サポート みんなで描くふるさとの再生 ~宮城・岩沼市 Part5~ (バラエティ/情報)
14:09~

沿岸部を含む岩沼市の復興について話し合いが始まった。会場には新しい町の住民と近隣住民、支援者たちも参加した。自分の畑を耕せないこと、高齢者が多く外に出ることができない問題などが提起された。

中央大学・石川幹子教授が復興サポーターとして紹介された。石川教授は岩沼市出身で新しい町づくりなどに対してアドバイスをしてきた。

新しい街、玉浦西地区では緑を植える作業などが行われていたが、集団移転の後はこうした集団作業の機会は減ってしまい、決まった人しか参加しなくなった。もうひとつの課題は沿岸部の広大な土地の活用である。防潮林の整備が進められており、内側には千年希望の丘という公園を整備している。津波の避難場所となる丘を作り遊歩道でつないでいる。植林や整備している以外の、耕作放棄地、集落跡地などの荒れた土地も残されている。

3月住民たちが相野釜集落の跡地で有志20人が公園を作ろうと行動を起こした。4月植樹をする日がやってきてボランティアを含む200人が集まった。しかし高齢化が進む中で維持の問題などが課題となっている。

二野倉地区の跡地では羊の観光牧場作りが行われている。企画したのは青年海外協力協会 笠田一成さん。2頭の羊を飼いはじめ、笠田さんは今後農園も整備したいと考えている。この日石や瓦礫を拾い牧場の柵作りを行った。笠田さんは牧場が観光地として活性化するだけではなく、新しい街に暮らす高齢者の生きがいになってほしいと考えている。

玉浦中部ファーム(佐藤武直夫さん)が菜の花を植えて観光客を呼び込もうという取り組みを始めている。この日は100人の観光客によるお花見会が行われた。また菜の花からドレッシングなどの加工食品も生まれている。

観光客を招いて津波で被災し耕作を放棄した農地の再生を進めようという取り組みも行われている。農作業を行える“アグリツーリズム”という観光ツアーで、この日はトウモロコシのたねが配られた。企画した農家 八巻文彦さんは農業を衰退を防ぐためにこの企画に踏み切った。岩沼みんなの家 堀拳駄さんはアグリツーリズムについての説明をした。こうした個々の企画を今後どのように連携していくかが課題となっている。

相野釜地区で公園づくりを中心になってやってきた小林喜美雄さんは「自分たちが住んでいた土地が荒れ放題になってるのでは悲しいし行ってみようかなという気が起きない」などと話した。

佐藤武直夫さんは「実を製品・販売していただいて復興の後押しをしよう」と話した。

堀拳駄さんは「交流イベントをやって地域が元気になってくれればいい」と話した。

笠田一 成さんは「お互い助けあって相乗効果でよりよいものを作っていけると確信している」と話した。

玉浦西住民の斉藤さんは「地元住民が知ってから繋がることも必要」だと話した。沼田さんは「みんなでやればアイディアが浮かんでくる」と話した。

上空から見た宮城県岩沼市の映像。

静岡県三島市で高齢化が原因で農業が衰退し、耕作放棄地が190ヘクタールにのぼる。耕作放棄地の問題について取り組んでいるのはNPOグラウンドワーク三島で、特徴は様々な団体とネットワークを組んでいることである。

グラウンドワーク三島は農家と連携して耕作放棄地を借り受け、市の中心部に住む住民とともに野菜を栽培している。ソラマメやグリーンリーフなど年間20種類の野菜を育てている。耕作放棄地だった畑を若者の働く場となり高齢者にとっては生きがいの場ともなっている。

グラウンドワーク三島は商店街と連携し、収穫した農作物を売る店を経営している。買っていくのはお年寄りで、料理をするのも大変になった高齢者の生活を支えている。調理と販売で6人の高齢者を雇用している。

グラウンドワーク三島では耕作放棄地を若者の働く場に変えて野菜を栽培。ボランティアに集まる高齢者の生きがいにもなっている。さらに、商店街に2店の店舗を構え、野菜や惣菜を販売し、高齢者の働く場を作っている。売上は年間3000万円。利益は様々な活動資金となる。

NPO活動の原点になった場所は源兵衛川である。25年前まではヘドロとゴミが溜まり悪臭が立ち込めていた。なんとか綺麗な清流に戻したいと渡辺さんは地元有志と一緒にゴミ拾いを始めた。同時にたくさんの自治体や団体を説得した。趣旨に賛同してくれた人とともにグラウンドワーク三島が誕生した。

清流に戻った源兵衛川によそから観光客がやってくるようになった。耕作放棄地でじゃがいもを栽培。それを原料にみしまコロッケを開発した。さらに、耕作放棄地でそばを栽培し、当時の名物だった三島そばを復活させた。

25年前までの三島は諦めの気持ちが蔓延していた。そこで環境資源を観光資源に変えた。グラウンドワーク三島の仕組みは市民が現場で汗を流す、企業が協力する、行政が支援する。その中をグラウンドワーク三島が調整・仲介するというものである。渡辺さんは「まちづくりは地域経営」だと話した。

地域を経営することは資源を有効活用するかということである。街を考えた時にどういう資源があるかを広い範囲で拾い出して、どうすれば連結してさらに付加価値が上がっていくかということを考える必要があると渡辺さんは話した。

みんなが連携しどう街を元気にしていくのか、グループごとに別れ人や土地など地域の資源を出し合ってどのように活用していくかを話し合った。

話し合ったことをグループごとに発表した。

発表を聞いてグラウンドワーク三島の渡辺豊博さんは、食の天国みたいな街、何か1つでも2つでも実際にやってみれば現実化していく、などと話した。中央大学の石川幹子教授はいろんな方に協力してもらえばよいなどと話した。

その後、住民や支援者がそれぞれ感想を述べ、最後に渡辺豊博さんが総評を述べて集会は終わった。たくさんある地域の宝物からどんな取り組みを生み出すのか、岩沼市の復興はまた新たな段階に移った。

キーワード
復興
岩沼市(宮城)
中央大学
千年希望の丘
防潮林
集団移転
津波
耕作放棄地
玉浦西地区(宮城)
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植樹
相野釜地区(宮城)
青年海外協力協会
二野倉地区(宮城)
笠田一成さん
玉浦中部ファーム
佐藤武直夫さん
菜の花
アグリツーリズム
八巻文彦さん
堀拳駄さん
岩沼駅
仙台空港
グラウンドワーク三島
三島市(静岡)
ソラマメ
グリーンリーフ
源兵衛川
富士山
みしまコロッケ
観光客
三島そば
三島街中カフェ
玉浦公民館
竹駒神社
金蛇水神社
はらこ飯
白菜汁
相野釜(宮城)
貞山堀
赤井江
五間堀川
阿武隈川
ウナギ
ナマズ
シジミ
牡丹
白菜
キンタケ
アミタケ

明日へつなげよう (バラエティ/情報)
14:48~

どうしたら岩沼市が元気になるのかを住民たちが一緒になって考えている姿が印象的だったなどと畠山智之が語った。

「きらり えん旅」の番組宣伝。今回は歌手の森山良子が岩手県の沿岸部を訪ねた。4年前も訪れた恋し浜駅ではホタテの養殖をしている佐々木さんと再会した。ほか、お茶づくりの体験も。放送は29日水曜日、よる7:30から。

宮城県東松島市矢本から、被災地からの声の紹介。東松島復興コンサートの委員長をやっている男性からの「津波で犠牲になった人を忘れては復興はありえない。追悼とこれからの希望を託した音楽祭を開催した。これからもみんなで支えあって希望のコンサートを開いていきたい。」との声が紹介された。

あおい地区まちづくり整備協議会の皆さんからの「10年先、50年先の子どもたちにこの町を残していけるようもっとこの地区を盛り上げていきたい」との声が紹介された。

キーワード
岩沼市(宮城)
森山良子さん
恋し浜駅
ホタテ
陸前高田市(岩手)
大船渡市(岩手)
矢本(宮城)
東松島復興コンサート
復興
あおい地区まちづくり整備協議会
あおい(宮城)
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