日曜討論 核・ミサイル開発 どう向き合う 北朝鮮

『日曜討論』(にちようとうろん)は、NHKのテレビおよびラジオで放送されている討論番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年4月16日(日) 9:00~10:00
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
09:00~

北朝鮮では祝賀行事が行われ、きのうは軍事パレードにキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が姿を見せた。11日には国会にあたる最高人民会議が行われた。アメリカのトランプ大統領は、空母カール・ビンソンなどからなる艦隊を朝鮮半島に近い西太平洋に派遣した。核実験の兆候もみられ、外務次官は取材に対し指導部の指示により行うと述べた。日本政府は13日、NSC(国家安全保障会議)を招集した。番組では国際社会の向き合い方について討論する。

キーワード
キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長
トランプ大統領
北朝鮮

日曜討論 (ニュース)
09:01~

きょうのテーマは北朝鮮との向き合い方。きのう北朝鮮で行われた式典について、故キム・イルソン主席の生誕105周年の式典などが行われたと紹介した。アメリカは空母を派遣、中国などの動きも注目される。

北朝鮮の動きをおさらい。核実験に向けた動きでは、アメリカの研究グループがプンゲリ(豊渓里)の実験場で準備の動きがみられると報じた。アメリカからは政府高官が国家安全保障チームにより対応を検討すると述べてけん制、北朝鮮からは外務次官が核実験を実施できる段階にあると述べて挑発した。15日にはキム・イルソン主席の生誕105周年を祝う祝典が行われ、キム・ジョンウン党委員長も登場。副委員長が演説で国際社会を挑発した。

北朝鮮の動きをおさらいする。先ほどミサイルの発射が報じられたと短く伝えた。

北朝鮮のミサイル発射について速報。韓国軍は、北朝鮮がけさ東部から何らかのミサイルの発射を試み、失敗に終わったとみられると報じた。韓国軍と米軍が情報収集と分析を行っている。日本の外務省関係者は取材に対し、報道内容を承知している、日本の安全保障に直接の影響を及ぼす事態が起きているとは認識していないと答えた。

北朝鮮の動きについて聞く。キヤノングローバル戦略研究所・宮家邦彦は、事態は動いており断言はできないと前置きし、中国が何らかの圧力を加えたとみられる、北朝鮮は妥協しないという姿勢を示したと答えた。南山大学・平岩俊司は、ミサイル発射は北朝鮮の主張の表れである、アメリカが反撃をしないラインを探りながらの挑発だったのではと答えた。

北朝鮮の動きについて聞く。慶應義塾大学・中山俊宏は、ミサイル発射は北朝鮮が圧力を受けたことの表れとみられると答えた。東京大学・小原雅博は、北朝鮮は体制の維持が至上命題である、ミサイルや核実験というカードから国威発揚の方法を探ってミサイル発射を選んだとみられると答えた。習近平国家主席の動きについて聞くと、中国は国益重視に向かって軌道修正をしているとみられると述べた。

北朝鮮の動きについて聞く。拓殖大学大学院・武貞秀士は、北朝鮮が国威発揚に自信を持っているとみられる、わざとミサイル発射を失敗させたというのは考え過ぎではと答えた。アメリカのサイバー攻撃がミサイル発射に影響を与えたとの報道については、弾道ミサイルの軌道修正などは技術的に不可能であると答えた。国連安保理元委員・古川勝久は、北朝鮮は10年ほど前から日米韓をターゲットにミサイル開発を続けている、短距離・中距離のミサイルは完成していると説明した。

続いて北朝鮮の内政を考える。11日に最高人民会議が行われ、19年ぶりに外交委員会の復活が決まった。役員には前外相のリ・スヨン氏、第1外務次官のキム・ケグァン氏など7人。

北朝鮮の内政について聞く。宮家邦彦は外交委員会の復活について聞かれ、真意はまだわからないと述べ、北朝鮮は挑発を続けていると言われるが正しくは生き残りを目指したアピールである、アメリカとの交渉を目指していると述べた。平岩俊司は、外交の姿を本来のものに戻す動きとみられると答えた。中山俊宏はアメリカの動きについて聞かれ、トランプ政権にも問題がある、軍が影響力を持ちつつあり国務省はポストが決まらず発言力がないと答えた。

北朝鮮の内政について聞く。小原雅博は外交委員会の設置が中国の圧力の結果ではと聞かれ、中国は北朝鮮への体制転換を求めず対話を求めるようになった、戦争になれば中国東北部への影響が避けられないことなどが背景にあると答えた。

続いて北朝鮮に対する周辺国の動き。イタリアでG7外相会合が行われ、北朝鮮に対し核・ミサイル開発の放棄を強く求めるなどの共同声明が採択された。アメリカは空母カール・ビンソンなどからなる艦隊を、朝鮮半島に近い西太平洋へ派遣している。トランプ大統領と習近平国家主席は12日に電話会談し、北朝鮮問題について米中で意思疎通を保つことなどを確認した。日本政府は13日にNSC(国家安全保障会議)の閣僚会合を行い、警戒監視態勢を維持することなどを確認した。

北朝鮮に対する周辺国の動きを聞く。中山俊宏はアメリカの空母派遣について聞かれ、強い圧力を与える意図があると答えた。シリア空爆が方針転換を表すとの考えについては、米国には方針転換の意図はない、北朝鮮は数年以内に米国まで届くミサイルを開発するとみられており圧力の構図も長続きしないと答えた。

武貞秀士は北朝鮮の外交委員会設置の話に戻り、北朝鮮が外交を重視する姿勢の表れである、アメリカもその意図をくむべきと述べた。アメリカの空母派遣については、カードを小出しにしているだけと答えた。

北朝鮮に対する周辺国の動きを聞く。平岩俊司は、アメリカが軍事力行使に踏み切るには韓国・中国との調整、民間人への配慮などが必要であると答えた。宮家邦彦は韓国では大統領選もあると聞かれ、アメリカは軍事力行使を本気で考えているわけではない、二次的制裁などを念頭に周囲への圧力をかけている段階であると答えた。古川勝久は、例えば軍事バレードでは中国製・ロシア製とみられるミサイルが見られたことから制裁の対象となりうると答えた。日本の製品の有無について聞くと、摘発の事例や技術流出の情報はいくつかみられると答えた。

北朝鮮に対する周辺国の動きを聞く。小原雅博は中国の動きについて聞かれ、習近平国家主席は国内の権力固めをすでに終えている、北朝鮮情勢はアメリカとの取引材料と捉えて臨んでいるとみられると答えた。

続いて、北朝鮮の挑発についてまとめる。核実験は2006年からこれまで5回行われ、実験を重ねるごとに規模が増している。ミサイルはスカッド、ノドン、ムスダン、SLBMなどが確認されている。韓国軍は、きのうの軍事パレードではICBMとみられるミサイルが披露されたと報じている。

北朝鮮の挑発の今後について聞く。武貞秀士は、核とミサイルの開発には戦略があるように見える、先制攻撃を行う意図があるようには見えないと答えた。平岩俊司は、気まぐれでミサイルを発射することはないとの意見に同意し、暴発はないが互いに相手のレッドラインを読み間違える可能性はあると答えた。

北朝鮮の挑発の今後について聞く。中山俊宏は、北朝鮮は核開発が国体維持の生命線とみている、アメリカは核開発を容認せずいずれは両国がぶつかることになると述べた。アメリカの動きについては、外交の態勢が整っておらず危なさを感じると答えた。宮家邦彦は日本などに求められる動きについて聞かれ、北朝鮮が合理的な判断をすることが前提である、中国の圧力や日米韓の制裁継続に加えてロシアに介入をさせないおとも求められると答えた。

北朝鮮の挑発の今後について聞く。小原雅博は中国の動きについて聞かれ、中国はアメリカの意思を伝えつつ圧力を掛けていくことになる、対話を求める姿勢も捨てていないと答えた。

北朝鮮の暴発を防ぐ方法について聞く。古川勝久は、日本がアメリカのレッドラインを知らない状態にあると指摘し、互いのレッドラインについて確認しておく必要がある、北朝鮮に対しても外交チャネルを維持しつつ伝えていく必要があると答えた。経済制裁に加えて利益供与をすべきとの意見については、中国が経済制裁をしていない状態にあり制裁そのものが効いていなかったといえると答えた。武貞秀士はアメリカに求められることについて聞かれ、米朝が直接の対話を行えばよいと答えた。ロシアについては経済支援を続けており米朝協議をつなぐ役割を果たせるはず、韓国についても関係改善に動くべきと述べた。宮家邦彦は反論を聞かれ、北朝鮮の求める米朝協議は条件なしのものであり、北朝鮮が核保有国であることを認めることにつながると答えた。

北朝鮮の暴発を防ぐ方法について聞く。中山俊宏は、アメリカは閣僚ポストの不足などから外交のできない状態にある、中国の為替操作国認定を撤回したことなどが外交力不足の表れであると答えた。

続いて、アメリカのシリアへの軍事攻撃について振り返る。シリアで4日、化学兵器が使われた疑いのある空爆が発生。アメリカのトランプ政権はこれをアサド政権の政府軍によるものと断定し、政権の軍事施設を巡航ミサイルで攻撃した。国連安保理は非難決議とともに、シリアに調査への協力を求めた。決議案はロシアが拒否権を行使したが、中国は拒否権を使わず棄権にとどまった。トランプ大統領は中国の対応を評価すると述べている。

アメリカのシリア攻撃と中国の対応について聞く。小原雅博は中国の方針転換について聞かれ、中国が国益を追求してアメリカへの対応を考えた結果である、習近平国家主席の権力の表れであり北朝鮮への圧力も期待できると答えた。古川勝久は、中国は以前から北朝鮮を守る姿勢を捨てて方針転換しつつある、実態は国際法の理解がないなど問題が多いと答えた。小原雅博は反論を聞かれ、中国は石炭の取引停止など北朝鮮への圧力行使に動いていると答えた。

アメリカのシリア攻撃について聞く。中山俊宏は、トランプ大統領からは体系的な説明がないと述べ、アメリカの中枢が統一されていない可能性もあると答えた。武貞秀士は、攻撃はオバマ政権との差別化、中国へのメッセージ、北朝鮮へのメッセージの3つを狙ったものであると述べた。宮家邦彦は、中山氏に同意する、トランプ大統領からは意図が感じられないと答えた。

アメリカのシリア攻撃について聞く。平岩俊司は北朝鮮の受け止め方について聞かれ、軍事力行使の可能性があるというメッセージは届いたはず、北朝鮮が逆に核を持てば攻撃されないという結論に達する可能性もあると答えた。

最後に、北朝鮮に対し日本には拉致問題があることも含めるとした上で、今後の日本に求められる対応を聞く。古川勝久は、日本政府は拉致問題も含めて包括的に対応すべき、核・ミサイル問題が日本国民の安全を脅かしていると再確認すべきと答えた。日本の制裁については、国連安保理決議を満たす制裁のための法整備がまだできていないと指摘した。武貞秀士は、北朝鮮と韓国が信頼醸成を行い統一に向かうことを期待する、日本政府は日朝協議を再開して話し合うことが必要と答えた。小原雅博は、日本は外交努力を継続していくべき、国連安保理の非常任理事国であることを使い安保理決議を主導することも必要と答えた。

北朝鮮問題に日本が求められることを聞く。中山俊宏は、日本がアメリカと韓国をつなぐ気概をもって外交に臨むべき、日本のレッドラインをアメリカに伝えることも必要と答えた。平岩俊司は、日米韓の連携が必要である、日本はトランプ大統領との信頼関係をもとに働きかけができる立場にあると答えた。安倍首相とロシアのプーチン大統領も仲が良いはずと聞かれると、ロシアとの友好関係もカードとなりうると答えた。宮家邦彦は、日本は対話と圧力の原則をもって臨んでいるが圧力をより意識する必要がある、場合によっては日米同盟の真価が試される事態となりうる、有事を意識して日本の国内の非常態勢を整える必要もあると答えた。安倍首相から中国への働きかけが弱いとの指摘には、今は互いに強く言えない状態にあると答えた。

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