事件の涙 HumanCrossroads死刑囚の母息子の選択 毒物カレー事件

放送日 2018年4月28日(土) 2:05~ 2:31
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
02:05~

19年前に和歌山毒物カレー事件の犯人として逮捕された死刑囚を母に持つ長男(30)は今も大阪拘置所を訪れ、他のきょうだいが距離を置くなかで母と面会を続けている。母は死刑が確定した後も無罪を主張し続けていて、長男は母の主張が真実であれば可哀想、主張が嘘で事件の実行犯だとしたら、被害者や遺族の気持ちを踏みにじっていることになると葛藤していた。

キーワード
和歌山毒物カレー事件
大阪拘置所

死刑囚の母 息子の選択 和歌山・毒物カレー事件 (バラエティ/情報)
02:07~

林孝一さん(仮名)は素性を隠しながら、今も和歌山市内で一人暮らしを続けている。死刑囚の母親に似ていると言われるため、外出時には伊達メガネが欠かせないという。拘置所の母親からは毎月のように手紙が送られてきていて、4人の実子について綴られていた。林さんは自分たちの成長をカメラに治める母の姿が印象に残っていて、世間が報じる”凶悪犯”というイメージとはあまり一致しないと話す。現在、産業廃棄物を回収するトラックドライバーとして働いている。

1998年7月25日、住民同士の交流のために行われた夏祭りで、振る舞われたカレーを食べた人のうち63人が急性中毒となった他、4人が死亡した。疑惑の目は毒物を使って入院などの保険金を騙し取っていた夫妻に向けられ、同年10月に逮捕された。当日は林さんの小学校で運動会があり、前夜に母親は絶対に行くと話していたという。だが翌日、起きた時に両親はいなかった。逮捕後、自宅は壁一面に落書きされ、放火もされた。4人の子どもたちは児童相談所に保護されたが、”悪魔の子”などと忌み嫌われたり、壮絶なイジメが待ち受けていた。夕食のカレーには何度も乾燥剤が混入され、泣いたりすると状況は悪化するため、感情を見せられなかったという。その後、きょうだいは就職や結婚を機に母と距離を置くようになった。

事件現場のヒ素と自宅で発見されたヒ素が同一だとする鑑定結果などが考慮され、2009年に死刑判決が確定した。一方で自白や直接の証拠はなく、動機は未解明とされた。孝一さんの父親は既に出所していて、世話をしながら母親との面会を続けている。一方の母は再審を求めていたが棄却され、「事件から離れて、自分の人生を歩んで欲しい」と孝一さんに願った。夫のもとには度々、離婚届を郵送している。孝一さんには結婚を約束している女性がいて、女性の両親には死刑囚の母については秘し、幼い頃に死別したと伝えていた。婚約者からは結婚前に母と縁を切って欲しいと頼まれ、考えた末に素性を婚約者の両親に打ち明けたところ、婚約は破談となった。

孝一さんは悩む度、死刑囚の母の存在を打ち明けても受け入れてくれる友人の店に足を運んでいる。迷惑がかからないよう、閉店間際に立ち寄り、ささやかな時間でも気が楽になるという。取材中、孝一さんは母への差し入れを購入し、拘置所近くの無縁墓で足を止めた。拘置所では遺骨を引き取る家族がいない場合、施設の無縁墓にまとめて埋葬される。その後、孝一さんは母を見届ける決意を手紙に綴り、「凶悪犯だったとしても逃げ出すんじゃなくて、一緒になって被害者遺族だったり、ちゃんと許しを請う。僕自身も覚悟したうえでの信じるという言葉ですかね」と述懐。事件からまもなく20年を迎えるなか、七五三で訪れた寺を参拝した。

キーワード
和歌山毒物カレー事件
大阪拘置所
園部(和歌山)

次回予告 (その他)
02:29~

「事件の涙 HumanCrossroads」の次回予告。

番組宣伝 (その他)
02:30~

「事件の涙”正義の告発”家族の16年~雪印食品牛肉偽装事件~」の番組宣伝。

「ノーナレ」の番組宣伝。

BS1スペシャルの番組宣伝。

発表!全ガンダム大投票の番組宣伝。

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