島耕作のアジア立志伝 スペシャル報告 ニッポン新戦略のヒントとは?「第2部」

『島耕作のアジア立志伝』(しまこうさくのアジアりっしでん)は、NHK BS1で2013年5月9日から10月04日にかけて毎月第1金曜日0:00 - 0:50(JST、前日木曜の深夜)に、2013年11月13日からは毎週水曜23:20 - 23:50に放送されるアニメ・ドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2013年11月24日(日) 2:35~ 3:28
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
02:35~

テーマ曲「誕生」Superfly

今回は、100分に渡り放送しているスペシャル報告第2部。世界のモノづくりを劇的に変えた台湾の経営者、価格破壊が進むアジアの空で既得権益を打ち破ってきた経営者、世界のトップに上り詰めた中国の家電メーカーの経営者といった3人のカリスマ経営者たちに迫る。

キーワード
Superfly
誕生

“下請け”が世界を変えた モリス・チャン (バラエティ/情報)
02:37~

島耕作が台湾・台北の電気街を訪れたあと台湾テコットの社長と有機ELテレビの検討をはじめた。そして試作品を頼むとしたら台湾企業は3ヶ月でできると言っていると聞かされた。

台湾・新竹の新竹サイエンスパークにあるTSMCはアメリカのクアルコムの半導体チップを製造している。TSMCはクアルコム以外にも世界600社から発注を受けていて、半導体の受託製造で世界一のシェアを誇っている。そのTSMC会長のモリス・チャンは一代でこの工場を築き新たなビジネスモデルの開拓者として注目されている。TSMCが誕生するまではすべて一社で行うことが一般的だったがモリス・チャンは水平分業という仕組みを生み出した。TSMCは従来の下請け工場というイメージを徹底した品質管理などで次々と覆している。

下請けのポジションにありながら巨大企業を築いたモリス・チャンは中国で生まれ裕福な家庭で育った。しかし蒋介石と毛沢東の国共内戦により一家は中国各地を逃げまわることになった。18歳の時にアメリカへ渡ったモリス・チャンはその後、半導体産業に出会い、テキサスインスツルメンツに入社した。そして27歳の時に工場ラインの責任者となった。

1958年アメリカ、テキサスインスツルメンツの工場でモリス・チャンは発注元の幹部との会話から下請けでも専門分野を極めれば大手と対等な立場に立てることに気がついた。

モリス・チャンは実績が認められ半導体部門のトップに抜擢される。モリス・チャンが立ち上げたTSMCは最初は業績が上がらなかったが、そのころアメリカのシリコンバレーで半導体のベンチャー企業が生まれ始めていた。

1990年代アメリカ西海岸の企業がTSMCに半導体製造依頼を送った。

モリス・チャンのTSMCに半導体製造を依頼したエヌビディアCEOジェンスン・ファン。「アバター」(20世紀フォックス)の映像処理技術にはエヌビディアの半導体なくしては実現しなかった。エヌビディアは今ではこの分野で世界トップ企業となりその成長のきっかけがモリス・チャンだった。

テコット本社に台湾から有機ELテレビの試作品が届けられた。島耕作は台湾企業で量産したほうが製造スピードもコストも上回ると告げられ、大きな痛みを伴うことを覚悟する必要があり、日本企業の決断が迫っていると話した。

「島耕作」の原作者である弘兼憲史が、中国や韓国製品が市場を席巻している様子を目の当たりにした。その強さの秘密は価格。低価格の背景にあるのは、設計・製造・組み立てを分ける「水平分業」というシステムで、多くの企業は安いパーツを各国から取り寄せて組み立て完成させている。一方、多くの日本企業は設計から製造、組み立てまで全てを自前で行う「垂直統合」というシステムをとっている。

水平分業で世界を変えたモリス・チャンについて、下請けとしての誇りと時代を見通す明確なビジョンを持っていたと語った。日本のモノづくりも水平分業を受け入れていくしかないと感じているという。

反対に経営コンサルタントの冨山和彦は、水平産業を受け入れるのは現実的には難しいという。しかし水平分業を導入し、世界競争に打って出ている日本企業も出始めている。徳重徹の経営するテラモーターズもそのひとつ。そして、作家の江上剛は日本企業の技術力を活かしたモノづくりには垂直統合が欠かせないと考えている。

キーワード
有機ELテレビ
台北(台湾)
新竹サイエンスパーク
TSMC
半導体
クアルコム
新竹(台湾)
毛沢東
蒋介石
テキサスインスツルメンツ
エヌビディア
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
アバター
ジェンスン・ファン
ファブレス企業
島耕作
テラモーターズ

規制緩和の革命児 トニー・フェルナンデス (バラエティ/情報)
02:55~

島耕作は大町久美子と格安航空会社の飛行機に搭乗し、ブランケットや飲み物後が有料など、格安航空会社のサービス概要を説明した。

エアアジアでは徹底したコストカットが行われている。チケットは変動運賃制、搭乗橋を使用せず乗客は飛行機まで歩く。トニー・フェルナンデス氏は空港側は利用客のために費用を抑えるという発想がない、ホテルのように航空会社にも料金の違いがあっていいはずだと語った。

航空事業参入には当時首相だったマハティール・ビン・モハマド首相との交渉が絶対条件となっていた。ルックイースト政策を打ち出し、日本をモデルに産業の振興を図っていて国産自動車の開発を奨励。規制緩和には慎重の立場を取っていた。

トニー・フェルナンデスはマハティール・ビン・モハマド首相と交渉に臨み、LCCとして航空産業に参入することを提案したがライセンス発行は認められず、今ある経営が傾いている会社を買収することを薦められた。

その前にマレーシア航空は政府による債務引き受け後に低価格化を打ち出してきた。「公平な競争ではないとし、大臣への直談判もおこなった。そしてトニーは、自由化が進まない中で外国に合弁会社を設立することを考えた。このアイデアで国際路線を拡大し、乗客数は増えていった。2006年、政府はマレーシア航空には国内線のうち19の幹線だけを残し、残りはすべてエアアジアへ移すという決定をした。

作家の江上剛さんは、既得権益を打ち破ったトニーの強い意志に関心したという。「きっと日本企業の創業期は、きっとそうだったと思う。トニーさんの強い意志ですよね。人々の幸せのために自分で規制を突破した」と語った。また、トニーのとった手法を評価する冨山和彦は、「国内で消耗戦をやるよりむしろ国際展開したほうがいい」と語った。

キーワード
エアアジア
LCC
ルックイースト政策
マレーシア航空

人事改革で世界競争を勝ち抜け 張瑞敏 (バラエティ/情報)
03:08~

島耕作は公開討論で世界競争時代の人の生かし方について、成果や競争だけでなく安心感も必要、文化の問題も絡み簡単には片付けられないと語った。

山東省青島市にあるハイアール工業園。ハイアールの強みはその開発スピードにある。アフリカ向けや富裕層向けなど消費者のニーズを細かく掴み売り上げを伸ばしている。そのハイアールの張瑞敏CEOは人事改革により会社の発展を導いてきた。

不良品冷蔵庫のあまりの多さに、張瑞敏は従業員たちに自ら冷蔵庫を壊させた。

中国独自の人材管理システムの必要性を感じた張は、厳格な成果主義に基づく人事システムを導入。工場の改善に貢献した従業員を表彰し厳しい罰則も設けた。すべてのラインでミスを見逃さないように罰金制度も設けている。その度合は数値化され公開された。張はまず社員の意識改革を目指した。

ハイアールのコミュニティー・ショップにはモデルルームが展示されている。ターゲットは新築マンション購入者で家電からインテリアまでコーディネートしてお客に提案する。このビジネスを立ち上げた趙峰氏は、去年80億の売り上げを達成した、今年の目標は130億円だと語った。

島耕作は就職氷河期の学生へ向けて創業者の言葉を引用し、若者が存分に活躍できる新しい舞台を構築したいと語った。

弘兼憲史は、日本企業がアジアの競争に勝つためには成果主義の導入も必要だと感じている。「僕らが就職した頃は定年まで面倒を見てくれるということがあり、サラリーマンがずっと会社に飼われていたというところもあるが、そうではなく自分がこの会社でどう働いていくのかという姿勢だと終身雇用は良くない」と語った。冨山和彦も成果主義の導入に積極的。一方坂根正弘は、日本企業の強みであるチームワークを活かすためには成果主義と安定雇用のバランスが大切だと考えている。

キーワード
青島市(中国)
ハイアール
自主経営体

エンディング (その他)
03:24~

エンディング映像。

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