新・ルソンの壷 “おかんパワー”で業界に新風を

放送日 2014年2月2日(日) 7:45~ 8:10
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
07:45~

オープニング映像。

東大阪市に子育て中のお母さん達が職人として活躍している金属加工会社「エストロラボ」、強みは穴あけ加工に特化した技術力。女性職人の仕事ぶりが認められ日本全国もの顧客から注文が舞い込む。創業者で社長の東山香子さんは女性がやりがいを感じて働ける会社を作ろうと8年前にこの会社をつくった。

キーワード
東大阪市(大阪)

おかんパワー”で業界に新風を (普遍情報)
07:47~

ルソンの壺 ホームページが映った。

今日の壺ナビゲーターは増田英彦さん、「いろんな金属加工の会社で小さな穴を専門に開けている会社、子育て中のお母さんが職人として町工場で頑張っている姿を追う」などと話した。

町工場が集まる東大阪市、その多くが下請けの小さな企業でバブル期には1万件以上あったが今では半分に減っている。そんな中で活気に溢れているのがエストロラボさん、毎日仕事の依頼が舞い込んでくる。小さな穴開けの加工を専門に行い、客のほとんどは金属加工の会社。この日の仕事は精密機器に使われるノズルの仕事、こうした穴を開ける技術が細穴放電加工、ドリルではできない細くて深い穴を開けられる。注文通りにする為には僅かなずれも許されない。作業が終わり注文通りに穴が開いた。

増田英彦がエストロラボを訪れた。この工場が持つ技術を見せてもらった。0.5ミリのシャープペンシルの芯に0.3ミリの穴を3つあけられるか?綺麗にあいていた。昼休みに社員の本音を聞く事にした。昼食は当番制で自宅で料理を作って持ってくる。「女性おが職人として町工場で働く事の良さ、悪いところは何か?」聞くと、「女性集団だから男性の職人さんが教えてくれる。」と答えた。「だからこそそこに甘んじずにクオリティ^を追及したい」などと話した。

エストロラボ社長の東山香子さんをゲストに招いた。増田が「社長から見て女性職人として働く事のメリットがどこにあると思うか?」と聞くと「男社会なので覚えてもらいやすい。細かい仕事なので根気よくできる」と答えた。デメリットについては「仕事以外は主婦業だから勉強する時間がない事。だから就業時間中に勉強もしている。」と答えた。

エストロラボは3人の女性がお母さんが出勤時間や休日は家庭の都合に合わせて働いている。職人歴7年の山本雅代さんは家に帰れば二児の母、小学生の子供たちの為に仕事と家事を両立させている。夫の悠太さんはやりがいを持って働いている雅代さんから刺激を受けていると話した。東山さんが会社を作ったのは8年前、それまでは陶芸の仕事をしていた。29歳の時に青年海外協力隊に入隊、しかし体調を崩して除隊する事となった。そこで金属加工のアルバイトを始めて細穴加工と出会い金属を思い通りに加工する作業は面白く女性でもできる仕事だと知った。そして平成18年に会社を設立し働き口に困っている女性を雇って社会の役に立とうと決意した。

ところが創業してまもなく壁に突き当たった。技術力不足、図面が読めない、部品を固定できない、時間がかかるなど。こうした問題を前に最も恐れたのは女性だからできないと客に言われる事だった。機械の操作を毎日練習したが限界があった。技術力不足を乗り越えた方法は単純な事だった、経験豊富な客に相談すること。取引がある多くの金属会社が東山さんに加工のノウハウを教えてくれた。東山さん達は客の意見を参考に努力を重ねて高い技術を身につけた。こうして東山さんの会社は金属加工の世界で認められるようになった。

東山さんは「世の中の役に立つ事を生業にしたいと思っていた。会社を起こす事がどれだけ社会貢献になるかを知った。ボランティアに興味があってやってきたが、お金が回らないとボランティアもできないと思った。」と話した。「お客に聞く事はだめだと最初は思っていたが、お金を稼がないといけないので何でも聞くようになった。男社会の中で女性だからできない、では今後出てくる女性に申し訳ないと思った。」8年間で学んだ事を聞くと「自分が思っているより人は能力がある。これしかできないと思わない事。自分で能力の限界を決めないこと」と話した。

岐阜 可児市、東山さんは新たな一歩を踏みだそうとしている。それは全国の穴あけ加工が得意な会社をつないでどんな注文にも答えられる共同受注の仕組みを作ること。簡単ではないが、実現すれば世界中から注文が集まると考えている。やれば必ずできるようになる。東山さんの挑戦は続く。

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