民主党代表候補 公開討論会 2012年9月12日放送回

放送日 2012年9月12日(水) 13:05~15:04
放送局 NHK総合大阪

番組概要

民主党代表候補 公開討論会 (ニュース)
13:05~

民主党代表候補公開討論会が行われている日本記者クラブから中継。今回の概評選について、政治部の曽我記者は、「野田首相が社会保障と税の一体改革を成立させた実績を強調している。一方で、赤松、原口、鹿野3候補は、党の分裂を招いた政権運営への批判を強めてきた」と解説。

民主党代表候補公開討論会の模様を中継。候補者それぞれに「立候補の理由」「新代表に選ばれた場合は何をするのか・最重点に取り組むこと」について質問。野田首相は、立候補の理由は「社会保障と税の一体改革など、やらなければならないことを中途半端に政権を投げ出すわけにはいかない」と述べ、また新代表に選ばれた場合は「日本経済の再生、ぬくもりのある社会をつくること、国家の自立を守ってアジアに繁栄の秩序をつくることに取り組む」と語った。

続いて赤松広隆は、立候補の理由は「党の再生を果たして国民との約束を果たすため」とし、「民主の原点に戻り、何よりも国民の命と暮らしを守る、弱い立場の人たちの側に立つ。徹底した議論を行い、決まったことはきちんと守っていくという党風を取り戻したい」と意気込みを語った。

続いて原口一博は、「震災からの復興などを新しいチームでやっていきたい。これから起こるであろう危機にしっかりと対応できる強い政府をつくりたい」と語った。

そして鹿野道彦は、「一年ごとに代表が変わるのであれば解散すればいいのではないかということになるが、本当に今信を問うべき時期なのかと思う。やるべきことをひとつずつやっていかなければならない。挙党体制をしっかりと作り、その責務を果たさなければならない」と語った。

「消費税率引き上げと社会保障の一体改革の進め方について」をテーマに、候補者がそれぞれ別の候補者に対して質問。赤松、原口、鹿野3候補が野田首相に質問し、野田首相は鹿野候補に対して、共同記者会見と大綱を出したときの考えに変化があったのかと質問した。

各候補者が自由にテーマを選び、他の候補者へ質問。原口候補は、野田首相に対して「原子力の問題について、少なくとも規制と推進の分離は明確にやらなければならないのでは?」と質問。これに対して野田首相は「分離はどなたも主張されていること。人事については、残念ながら国会の中では同意を得る見通しが立たない中、法律のもとづくなかでやむを得ず指名をした」と回答。

続いて、鹿野候補が野田首相に「成長戦略について、財政と経済をしっかりさせることによって社会保障も持続可能になると強調されるわけだが、基本はこれらを一緒に取り組んでいくことによって成長に結びつくという考え方は決して忘れてはならないと思う。どう思うか?」と質問。野田首相は「特に異論はない」と回答した。

野田首相は赤松候補に「外交について、近隣諸国と大局観をもって仲良くやっていくことが基本だが、もう一方で日本の外交の基軸は日米同盟だと思う。外交に対する基本的な認識はどのように持っている?」と質問。赤松候補は「基本的には、自分も日米同盟が基軸だと思っている。一方、東アジアを中心とする関係も今まで以上に重要になってきているのは事実だと思っている」と答えた。

赤松候補は野田首相に「格差社会を正していくことが原点だったと思う。ねじれ国会の中で野党との妥協も大切だが、一番譲れないところは譲らないことも大切。原点に戻るべきだと思うが、どのように考えている?」と質問。野田首相は「確かに今の時代は格差が進行し、貧困の連鎖がある。そうすると、格差是正という政策にスポットライトをあてていくことが責任ある政治だと思う」と答えた。

「谷垣総裁が総裁選立候補を諦めざるを得なくなったことについて、野田首相自身は責任の気持ちはあった?」との質問に、野田首相は「衝撃は受けた。残念な気持ちはある」と答えた。

「赤松候補は、党が分裂する事態までになったことは政権党として未熟だったから、議論が足りなかったからと言っていたが、日常的に議論をおこなっていない民主党の体質がこういう結果を招いたのでは?」と質問。赤松候補は「9割が反対する中で総務会長の一任だということで答えが出てしまう。これからも国民に関わってくる問題は出てくるから、徹底的に議論をして、決まったことにはみんなが従っていくという党風を作らないと、議論だけが長引いて結論が出かねない」と答えた。

「原口候補は、これまで行革のためになにをしてきた?」と質問。原口候補はこれまでやってきたことを述べ、「まだまだ足りない」と語った。

「鹿野候補は、決められない政治というのはおかしく、違憲状態が解消されなければならないと言っていたが、違憲状態を解消するのは簡単な話でこれは国民がやるものではなく、国会議員がやることであり、解消されなければ選挙が出来ないのであれば自分達で頑張ってやればできるのではないのか?」と質問。「具体的にわが党の考え方で提案をしているが、意見解消するためには野党の理解が必要」と答えた。

「政治姿勢について、政策変更があったということはなるべく早い段階で国民の審判を問う必要があると思う。それについての基本的な考えは?」との質問に、野田首相は「マニフェストに記載していなかったことは、お詫びをすると同時に社会保障の改革は先延ばしできないことをしっかりと説明していかなければならないと思う」と答えた。

「原口候補が離党予備軍のリーダー的な見方をされていて、代表戦が終ったあとに離党するのではないのかという憶測があるがどうなのか?」と質問。原口候補は「負けたことを前提にした質問のようだが、負ける気はない」と答えた。

「近いうちに解散ということは3党合意をする条件の一つではあるが、“近いうちに”はいつを意味する?」と質問。赤松候補は「常識的には2~3か月」、原口候補は「すぐ」、鹿野候補は「近い将来ということだったが、代表と総裁の間で近いうちになったとの報道があった。どういう文脈でそのようになったのか、承知していない。私から言及することはできない」と答えた。

「予算編成を行い、年度内に予算成立を目指すのは経済運営の中でかなり必須条件となってくると思うが、野田首相の判断の中には年末の予算編成や外交日程にに支障がないような考慮も入ってくる?」と質問。野田首相は「予算編成は、政権として常に着々と準備しなければならない」

「解散の時期を少しでも先送りできる方法があれは、少しでも野田さんに助言してあげてみては?」との質問。赤松候補は「有利とか不利とか、そういうことは横に置いといて基本的に任期中はやるべきだ」、鹿野候補は「ねじれを解消するためには、衆参の同日選挙をおこなって国民の審判を仰ぐことも大事だが、それ以上に今政治空白がつくれるのか」と答えた。

「昨年原発の収束宣言を出したが、わからないことが多くある程度の道筋を示すのが政治であって、応えていないと思うがどう考えているか?」と質問。野田首相は「道具立てがそろってきたことを上手く使いながら、それを活かして行きたい」と答えた。

「原発ゼロの計画にただちに着手し、国民投票をするということを指摘しているが、これはもう原発を再稼動をしないということなのか?」と質問。原口候補は「ゼロアクション…プログラムをつくるべきだと言っている。原発立地地域をどうするべきかということなしに、単に原発ゼロといっても何の意味もない。原発の技術者や資本を損ねてゼロアクションができるかというと違うと考えている。一気に不良債権化してはならない。しかしもう一度原発事故が起こったら逃げることができるのか?その現実を正直に示すことからスタートする」と答えた。

「消費税増税の法案が通ったが、その反面TPPなどそれ以外の様々なことが先送りされたという印象があり、そういった見方についてどのように思っている?」と質問。野田首相は「先送りしたというわけではなく、順々と進めていくというのは段取りが必要」と答えた。

「一連の領土を巡る問題で、日本の外交の建て直しをどのように考えている?」と質問。野田首相は「領土・領海に関わる問題は基本、毅然とした対応をとること、きちんと対極観を見失わず対応することが大事」、原口候補は「昨日北方領土を視察してきた。北方領土返還については、いい枝をロシアとの間に伸ばしていく。拿捕と銃撃の海を平和の海にする方策はいくらでもある。非常に今、ロシアと日本の関係は緊密。私が首相になれば共同経済協力を中心に進めていく」と答えた。

「今回のオスプレイの配備は許容できる?」と質問。赤松候補は「今の政府の基本的な考えと違わないと思う」と答えた。

「拉致問題について、ずっと何も進んでいない感じが国民の間でする中、日朝間で事務レベルで協議があった。少しは光が見えてきたかという期待があると思うが、今の現状は?」と質問。野田首相は「様々な件案について議論をするテーブルをつくろうという、日程設定をおこなっている。わが国としては、拉致の問題を全くいれずに協議しようとは思っていない」と答えた。

「民主党を立て直すためには数の維持も大事だが、内閣の顔ぶれも極めて重要。どういう人事をすれば、自分の思う政策ができると思うか?何を重視する?」と質問。赤松候補は「適材適所」、原口候補は「組閣の前に600人近くいる省庁のトップの辞表を預かることがスタートだと思う」、鹿野候補は「内閣と党の関係を強化することがポイント」だと答えた。さらに野田首相は「解散については寝言でも言わないこと。人事も今の段階では喋れない」と答えた。

「台風の目となっている大阪の橋下市長だが、この橋下現象をどのように見ている?」と質問。鹿野候補は「民主党がだらしないから、第三政党に対する期待が出てきていると思う」、原口候補は「橋下市長は大事な改革の同志。彼は本来なら民主党政権の中で、十分にしがらみを一層してくれる存在だった。それが新党まで走らせる…その点の反省からスタート」、赤松候補は「以前大変酷いことを言ったようにとらえられたが、少なくとも1院制にするとかなどといったことは、自分達が政権をとる可能性がないから出来なかったといえるような甘えがあるから“子供の政党”だといった」、野田首相は「切磋琢磨だと思う」と答えた。

「この時代に求められる政治主導者の資質は?」と質問。野田首相は「長い間の歴代の政権のツケから逃げないこと」、鹿野候補は「基本的には政党政治は夢と情」と回答。

民主党代表候補公開討論会の中で述べられた、消費税増税、人事、経済などについての討論を振り返った。今後予定されている動きについて確認。

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