いつか来る日のために 証言記録スペシャル「震災を伝える」

放送日 2018年9月2日(日) 17:05~17:55
放送局 NHK総合大阪

番組概要

証言記録スペシャル ~震災を伝える~ (バラエティ/情報)
17:05~

岩手・大槌町にある旧役場庁舎では、東日本大震災で津波に襲われ、40人が犠牲になった。この旧役場庁舎を震災の記憶を残すために保存するのか、解体するのか議論が続いてきたが、今年3月解体することが決まった。震災から7年半が過ぎ被災地からかつてあった痕跡が次々と消えている。東日本大震災の教訓や体験をどうやって伝えていくのかが問われている。

東北では東日本大震災の復興が進む半面、震災の風化が心配される。伊達は「爪痕がなくなっている」と話した。竹山は「震災のことが忘れられていくのは、いいことなのか悪いことなのか考える」と話した。震災遺構は各地で解体が進んでいる。第18共徳丸が解体されたことで、宮城県気仙沼を訪れる人が減ったという。岩手県大槌町の旧役場庁舎は解体が決定したが、反対する人もいて議論が続いているという。

宮城県石巻市立大川小学校は津波に襲われ、児童74人と教職員10人が犠牲に。震災遺構として残され、今も慰霊や防災研修で多くの人が訪れる。当時6年生の娘を亡くし、語り部として活動する佐藤敏郎さんは、「校舎があることでリアルに伝えることができる」と話した。大川小は一時解体するという意見もあった。住民アンケートでは「保存」45%、「解体」54.4%となったが、大川小の卒業生6人が異議を唱え、全て遺すべきという意見が逆転。震災遺構として保存することが決まった。

石巻市大川伝承の会の佐藤さんは震災遺構の大川小学校について、実物が伝える力は大きいと話した。伊達は、地元に住んでいない自分は、勝手な考えで残したほうがいいと思うと話した。佐藤さんは、見るのが辛い気持ちもあると話した。

宮城県名取市閖上地区では震災当時の建物は解体され、ほとんど残っていない。地区の避難場所となっていた閖上公民館や、14人の生徒が犠牲になった閖上中学校は取り壊され、跡地には新たな住居が建てられている。中学1年の長男を亡くした語り部の丹野祐子さんらは、子供たちの存在を形として残したいと慰霊碑を作ったという。「ここにたくさんの命があった事実は言葉で残し続けたい」と話した。

宮城県石巻市も復興が進み、震災の痕跡はほとんど残っていない。被災地を歩くツアーの参加者たちは、スマホやタブレットのアプリを使い、震災を疑似体験できる。アプリを開発したみらいサポート石巻の藤間千尋さんは、こうしたツールで当時をイメージしてもらうことが有効だと考えている。

竹山が解体された遺構を三次元で再現したVRを体験。5年前に解体された巨大漁船の映像を見て、その場にいるみたいだと話した。東北大学では59か所の震災遺構を三次元デジタルアーカイブにしている。竹山は「最高の資料になる」と話した。災害時に、過去の災害の教訓がうまく生かされていない場所もある。西日本豪雨で被災した岡山県真備町について、佐藤さんは震災のときと同じような光景で、もっと伝えられることがあったんじゃないかという悔しい思いがあると話した。磯野佑子は、忘れるほうが簡単で、覚えているのは難しいと話した。

岩手県大槌町にある木碑は、東日本大震災の記憶を後世に伝えるため、あえて定期的に取替が必要となる木で作った。昭和三陸地震津波の石碑には、地震による津波の危険性が記されていたが、ほとんど気付く人はいなかった。木碑作りに携わった吉田優作さんは、「これを震災前に読んでいれば、亡くならずに済んだ人もいたと思う」と話した。地元住民や企業の協力を得て、津波の到達地点に木碑が建てられた。4年ごとに建て替えることが決まっている。2017年に最初の建て替えが行われた。吉田さんは、このプロジェクトを今後どうつなげていくかが課題だと考えている。

伊達は「石碑はちゃんと見ないといけませんね」とコメント。吉田さんは「伝えるんじゃなく、語り合うことが必要だ」と考え、地元の高校生とお年寄りと一緒になって木碑を建てたという。富澤は「あれを伝えていくのが、また大変だ」と話した。佐藤さんは「地域や世代を超えたネットワークづくりが大事だ」と話した。竹山は「おのくん人形が被災者のネットワークづくりに役立っている」と話した。

おのくん人形は宮城県東松島市の仮設住宅で生まれた。被災者たちによる手作りで、全国的な人気を呼んでいる。買った人はおのくんの里親になり、SNSで近況報告をしたり、東松島に里帰りして集まったり、交流を続けている。九州北部豪雨の被害に遭った五十嵐珠美さんは、里親仲間からの励ましのメッセージに支えられて命を守ることができたという。

おのくん人形は里親同士のつながりを作っている。竹山は「おのくん人形は東北だけでなく全国に広がっていて、ライトな感覚で震災を伝えるのも一つの方法論だ」と話した。佐藤さんは「地域や世代の垣根を超えてつながり、情報共有をしたい」と話した。竹山は「どう伝えていくかを全国規模で話し合うことが必要だ」と話した。今村さんは「ちょっとおせっかいでも関わっていくほうがいい」と話した。伊達は、宮城県東松島市の旧野蒜小学校が、防災などを学ぶ「KIBOTCHA」という施設に改装されたことを紹介した。

「証言記録あの日わたしは」の番宣テロップ。

「東日本大震災アーカイブス」の告知テロップ。

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