三宅一生 東北へ 伝統を未来につなぐ旅 2012年1月2日放送回

放送日 2012年1月2日(月) 8:50~ 9:45
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
08:50~

京都を訪ねるデザイナー・三宅一生。染色家・人間国宝の志村ふくみさんと会い、作品を見せてもらう。これまでも日本の手仕事に斬新なデザインを加え、世界に発信してきた。

三宅一生は、東北の手仕事にも大きく触発されたという。青森の”裂織”と呼ばれる古着を裂いて布にする手法、山形の木の皮で作った布”シナ布”などを紹介。東日本大震災を経た東北を、ものづくりを通じて支援したいと三宅は話す。

キーワード
京都府
人間国宝
青森県
山形県
東日本大震災

三宅一生 東北へ 伝統を未来につなぐ旅 (バラエティ/情報)
08:56~

三宅一生さんは、1982年に和紙でできた服を発表した。奈良・東大寺で行われる「お水取り」という伝統行事では、僧たちが同じ和紙で作られた衣を身につけている。三宅さんがこの紙を知ったのは、白石和紙の職人・遠藤忠雄さんとの出会いだった。

白石川の流れる宮城・白石市にたった1軒残る紙すき農家を守るのが、職人の妻のまし子さん。材料のコウゾ、和紙作りの様子を紹介。震災後この技を守るため、三宅さんが2年ぶりに訪問。白石蔵王駅からまし子さん宅を訪れ、白石和紙で新しい仕事を始めた。

三宅さんは、89歳になる今も奈良までお水取りの紙を納めにいくまし子さんのために、そのときに着る服を作ろうと持ちかけた。紙の服について、一茶も「紙衣(かみこ)一重は寒さをしのぐ」と詠んだという。柿渋の染色についてまし子さんから学ぶ三宅さん。

三宅さんは、東北の手仕事と再び向き合う中で、3月に日本で起きたことを改めて考えた。広島の被爆体験についてニューヨークタイムズが取り上げるまで口を閉ざしたように、3月の震災についても被災者への敬意を感じたという。

1999年、ブランドを後進に譲った三宅さん。工房に白石和紙とまし子さんを模したモデルが登場し、三宅さんが和紙で作った服のデザインを詰めていく。紙の間に綿を含ませることを提案、まし子さんには「斬新な現代技術」として納得させるという。

東京・赤坂で、三宅一生は個展「東北の底力、こころと光。」を開いた。6日間の個展では親交の深い素材職人を招き、中村博行さんも講演した。中村博行さんは岩手県盛岡市で羊を育て、羊毛の織物を作る。

まし子さんが、三宅さんから「白石和紙を分けてほしい」と連絡を受ける。紙の服に綿を入れることには反対していた。三宅さんはまし子さんの訴えを書いた手紙を受け取ったが、綿を入れることにはこだわった。

まし子さんに完成した服を渡し、まし子さんは生地の温かさに満足する。電話で感想を受け取る三宅さん。作務衣として使うには袖がじゃまだなどと、東北ならではの頑固さも垣間見せた。三宅さんは服を見たデザイナーに型紙を渡し、白石和紙を広めてもらいたいと考える。

白石和紙の生地に書かれた、まし子さんからの手紙を受け取る三宅さん。感謝の手紙の中に「使い方と少しちがいますが」と頑固さが残っていた。山崎隆さんのダイコン畑を訪れ交流する三宅さんが、日本の良さを語り番組をまとめた。

中村博行さんの作る「ホームスパン」は羊毛で織り上げた布。三宅一生さんの希望に従い、「ラック」という天然の染料で羊毛を染め上げ、糸を作っていく。これまでに作ったシルクのマフラーなどを紹介。

皆川魔鬼子さんが中村さんの工房を訪ねる。ラックとコチニールで染めた糸の色など、手仕事を鑑賞する皆川さん。中村さんは皆川さんに、織り機に通すのが難しいと言われる”オーガニックコットン”によるマフラーを提案する。

三宅さんが皆川さんの報告を受ける。ラック・コチニールの赤色の色合いを、中村さんの染色のなせる技と絶賛する2人。三宅さんは、職人の力を後世に伝えたいと話す。

中村さんが提供した羊のポスターの片隅に、昔飼っていたというアンゴラを見かける三宅さん。ホームスパンの布を自ら作ったという。

三宅一生さんは広島に生まれ、7歳で被爆。デザイナーのイサムノグチ、作家の白洲正子と交流し、日本の素材の魅力を教わる。27歳でパリに渡り修行、5月革命を経験。ニューヨークでは不況から一時職にあぶれた。

三宅一生さんはその後、日本では大阪万博のコンパニオンの制服づくりなどで活躍。日本の技術にふれ、日本の素材を生かした服作りを始める。21世紀の流行を「ものを大切にすること」と語る三宅さん。

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遠藤忠雄さん
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赤坂(東京)
東北の底力、こころと光。
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柿渋
ニューヨークタイムズ
ダイコン

エンディング (その他)
09:42~

エンディング。

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