地球イチバン セレクション「世界一長い氷の道」

地球イチバン(ちきゅう- )は、NHK総合テレビが2010年8月16日に放送を開始した海外紀行番組である。不定期でシリーズ化される。

出典:goo Wikipedia

放送日 2016年3月16日(水) 14:05~14:55
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
14:05~

今回は「世界一長い氷の道がつなぐもの」、カナダ極北に作られる世界一長い氷の道、ICE ROADを取り上げる。1年で最も寒い3か月だけ現れる。

世界一長い氷の道 (バラエティ/情報)
14:06~

州都イエローナイフを起点に作られるアイスロードは総延長およそ2000kmで、世界一長い氷の道。今回の旅人は連続テレビ小説「花子とアン」で脚光を浴びた中島歩。1月の平均気温は氷点下30℃で、中島は「顔が痛い」「前歯が痛い」と嘆いた。どこでアイスロードを見られるか、と街で聞き込みをした中島が教えられた通りに展望台に向かうと、街の横に琵琶湖の43倍の広さのグレートスレーブ湖が見え、そこにアイスロードがあり、車が行き交っていた。中島はアイスロードを歩き、車で通りかかった人に話を聞くと、アイスロードがある期間は湖を迂回する必要が無く便利だという。氷点下30℃では、氷によるスリップの原因になる水の膜ができず滑りにくい。アイスロードは「鉱山の輸送路」と「先住民の村々を結ぶ生活道」の2つに分けられる。アイスロードは冬の3か月以外は存在しない。冬が終わると広大な湿地帯になり、無数の湖や沼が道路の建設を阻んでいる。

中島歩は間もなくアイスロードが開通するというワティ村に向かった。ワティ村への移動は普段は12人乗りのプロペラ機を使う。運賃は220ドル。村の人口はおよそ500人で、1万年前からこの地に住みはじめた先住民の子孫「トリチョ族」が暮らしている。ワティ村にはレストランや娯楽施設はなく、スーパーも1店のみで、全て空輸のため商品は高価になる。住んでいる人に話を聞くと、アイスロードがあるうちに保存できるものを1年分買って貯めておく、と話した。

ワティ村から最寄りの高速道路まで作るアイスロードは全長103kmで、建設作業は残り数kmだという。建設作業員のジョージ・ニチザさんに工事現場を案内してもらう。ニチザさんは注意事項として「アイスロードの上ではシートベルトをしてはいけない。もし氷が割れて湖に落ちたら外す暇なんてない」と語った。工事中の一番の危険は氷が割れることで、急激な気温の変化や重機の振動によって出来る氷に割れ目が原因となる。過去には作業員が亡くなる事故も起こっている。実際の作業が始まり、まずはスノーキャットと呼ばれる、重さを分散させるために地面との接触面を広くした重機で氷の上に大まかな道筋をつけていく。氷に穴を開け、アイスロード建設の条件「氷の厚さが60cm以上」を確認し、500m進むとまた氷の厚さを確認する。作業員のポールさんは「探知機で氷の厚さを測れるなどの新しい技術はあるが、寒さで正確に作動しない場合がある。穴を開けるのが単純だけどベストだ」と語った。道筋を付けたあとは、スリップの原因となる雪を除雪車で除雪し、氷をできるだけ露出させ、道幅を30mまで広げる。中島は「地道にシンプルな作業を繰り返すんだな」と感想を語った。

ワティ村では酒も飲めない。1800年代初めに入植者が持ち込んだ酒で先住民に中毒者が続出したため、1990年から村では飲酒が禁止された。ジョージさんは退屈する中島を、伝統の遊び「ハンドゲーム」が行われている公民館に連れて行った。2つのチームに分かれ、片方のチームは全員おはじきを左右どちらかの手に隠し、腕を組む。相手チームはどちらの手に持っているか推理し、当てられた人間は脱落。両チーム交互に繰り返して勝利したチームを決める。1000年以上前から続いていると言われ、かつては土地や食料の分配もこのハンドゲームで決めていた。ゲームに勝つにはカンと洞察力が必要だという。

トリチョ族は元は1つの家族から始まったと言われている。およそ200年前、いくつかの家族が食料を求めて移動し、ワティ村など6つの村が出来た。1896年以降、金やダイヤモンドの鉱脈が発見され、鉱山からの物資の移動のためにアイスロードが作られた。実用性が認められてトリチョ族の村と町をつなぐようになり、物資が流通し、電気が引かれ、学校や病院が作られた。トリチョ族の伝統的な生活を知っているというジョセフ・ムーズノースさんに話を聞くと、祖父の時代は自給自足の生活で湖で魚を獲っていたという。ジョセフさんは44歳で鉱山での仕事をはじめ、慣れるまで5年かかったと語った。彼の子どもは全員成人したが、次男のアランは20歳になるが就職も進学もしていない。アランは大学で勉強したいと語ったが、隔絶した先住民の村では都会の暮らしに踏み出せない人も多い。

ジョセフは休みの日は必ず湖に向かい、トリチョ族の伝統的な方法で仕掛けを作り漁をする。祖父からは「自分の力で生きる術を見つけろ」と言われた。必ず同行するアランは、以前は見ているだけだったが最近は漁を手伝うようになった。ジョセフさんは「家もテレビも欲しいものは全部手に入るが、昔の人々がどう暮らしていたかを忘れてはいけない」と語る一方で「アイスロードが出来るとみんな外に出たがる。息子にも外の世界を見て欲しい」とも語った。

建設開始から1か月経過した1月19日、午後5時にアイスロードが開通するとのメッセージがインターネットで届いた。工事現場に向かった中島は、開通の際に必ず行われる看板の設置を手伝い、通過する人達に何をするか聞いた。 開通翌日、中島はワティ村青少年課職員のドリーン・ニチザさんとイエローナイフに向かった。中島はアイスロードからの風景について「同じ地球とは思えない」「こんな景色あるんですね」とコメントした。

イエローナイフに着いたドリーンさんはレストランに入り、ワティ村では味わえない中華料理を堪能した。その後、明日ワティ村で行われる子どものための行事に備え、大量にお菓子やジュースを買いつけた。

翌日、ワティ村の集会場に4つの村から100人以上の子どもたちとその家族が集まり、ハンドゲームが行われた。参加者は「アイスロードができたから人が集まって大会が開ける。トリチョ族は離れ離れだが、道が人々を結びつける」と語った。中島は「命がけで作る氷の道で繋がれる大切なものを見つけた気がした」と語った。ハンドゲーム大会が終わった後で1人の老人が立ち上がり、「4つの村から集まってるがトリチョ族は1つ。自分の試合が終わったあと他のチームを応援しなかった子が居たのは残念だった。我々は離れていても家族だ」と語ると、会場では拍手が起き、子どもたちはお互いに握手をした。

ジョセフさんの家に変化があり、アランがイエローナイフに行きたいと言い出した。1年ぶりに町に出たアランは本屋に向かい、「この本で勉強をはじめて、大学で地質学を勉強しようと思う」と語った。

キーワード
ノースウエスト準州(カナダ)
イエローナイフ(カナダ)
グレートスレーブ湖
アイスロード
ワティ村(カナダ)
カリブー
レイクトラウト
ホワイトフィッシュ
ティンバーウルフ
ライチョウ

エンディング (その他)
14:51~

カナダ極北のアイスロードは、そこに暮らす人々の喜びと希望が行き交う氷の道だった、とのナレーションで番組が終了した。

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